ガラスの城の約束

ガラスの城の約束

The Glass Castle
2017年製作 アメリカ 127分 2019年6月14日上映
rating 4 4
4 2

『ガラスの城の約束』のスタッフ・キャスト

『ガラスの城の約束』の感想・評価・ネタバレ

  • tamago3
    tamago3 4 8月27日

    自伝を基にした父と娘の葛藤を描いた良質な家族映画。社会一般のルールや法律をものともしないラジカルな生き方を選ぶウォールズ一家の主レックスと妻ローズマリー。日によっては知的な科学者、時に良き父であり愛すべきヒーローから、ふとした瞬間に飲んだくれでどうしようもないダメ男となる父。いつまでも夢見る少女のような天真爛漫さを漂わせる母。子どもをうまく育てる術を知らない彼らの暗い過去が垣間見える。キャプテン・マーベルを演じていたブリー・ラーソンの演技が光る。

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2019年12月8日

    デスティン・ダニエル・クレットン監督なので、評判が悪いのは承知だけど観た。これは原作からして反面教師として捉えざるを得ない、よろしくない実話の例ではないの。当初ジェニロー主演予定だったのが諸事情で降板しその後長らく掛かってブリーさんの助け舟でやっと出来たらしいけど、原作者によほど気を使わなきゃなかったんだろか…とすら思ってしまった。せめて『ショート・ターム』の前に作られたのだったらまだわかる…だって、こんな子供たちのためにあの一時保護施設があるのではないの。 『ショート・ターム』は施設内に焦点を絞るため、敢えて問題ある親側の姿は出てこない。なので今回はその親とじっくり向き合うつもりかなと、終盤まではそう思えた。けれど、主人公ジャネットばかりでなく(末っ子だけは客観視できてせっかく脱出したというのに)家族が過去をすべて許してしまう、愛の話に落とし込んでしまうのは無理がある。自分に正直なのは大事だけども、それは…依存関係が続いてるのに気付かず、原作者が自分を納得させたい物語に過ぎないでしょうに。 勿論、親族以外あの一家に介入する者がないヒルビリーの疎外された、呪縛のような風土にしっかり目を向けてはいる。あの環境でなければ子供達はもっと早く逃げられたかもしれないし、父親もそこから逃げようとして踠き続けるも逃げ切れなかったのがよくわかる。悪魔やモンスターは自分の中にあった、と語らせているし、恐らく最も父親似で気に入られていたジャネットが鬼の形相で憎しみをぶつける場面には説得力があっただけに尚更、その闇が愛と混同されたままではよろしくないと思う。一応サヴァイヴした彼女も誰も、呪縛を断ち切れていない。そこまで深い悪影響を及ぼしてることが、むしろ一層哀れに思えるのだ。 弱さ脆さにシリアスな情感を込めたウディ・ハレルソン、時代ごとの子役と大人がよく似てたのは良かった。ただブリー・ラーソンの怒りの演技はいつも素晴らしいだけに、あれで納得してほしくなかった。

『ガラスの城の約束』に関連する作品