ホットギミック ガールミーツボーイ

ホットギミック ガールミーツボーイ

2019年製作 日本 119分 2019年6月28日上映
rating 3.3 3.3
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『ホットギミック ガールミーツボーイ』のスタッフ・キャスト

『ホットギミック ガールミーツボーイ』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 2019年8月5日

    2019年ベストはほぼ間違いありません。2017年に『勝手にふるえてろ』という映画をベストに上げましたが、鑑賞後の衝撃はこちらの方が強かった。映画館を出ると世界が違って見えました。 思えば近年の邦画はどうも商業主義との関係性を無視できず、原作のついて集客の見込める少女漫画を原作とする映画を多く撮っていました。もちろん秀作もあるものの、どれも似たり寄ったりとなったのも事実。映画ファンとして大観すれば、映画の進化が滞留しているようにも思えました。確かに風穴を開けようとした映画監督がいたのも事実です。そうして『溺れるナイフ』で様子を見てきた山戸結希監督がここにきて最高到達点。少女漫画原作映画を総括したような映画が『ホットギミック ガールミーツボーイ』と言えるでしょう。 それぞれのキャラクターが抱える課題は、これまでの映画のそれとは訳が違います。それらは自らの存在意義にまで到達し、哲学的な様相すら呈している。しかし現実の少女たちが抱えているのはむしろこちらに近いのではないか。やっと少女漫画原作映画が少女のものになった気がしました。それは映画的な演出表現にも表れていると思います。時に分かりづらく印象の強さが優先されるような映像は、これまでの映画では全くありえない。カメラの前を車が横切るたびにカットが切り替わるのカッコ良すぎて見惚れました。あれってこの映画での発明なのかな。だとしたら本当にすごいんだけど。 この映画には反町隆史ら「あまり姿を見せない親世代」というのが存在します。それらが選んだ「箱」のような巨大マンションに入れられ、それらの好き勝手によって若者の恋愛すら阻害されていく。若者の目の前にそれらはほとんど見えておらず、しかし何か巨大なものとして背中にのしかかっている。日本の社会構造すら看破しているのではないだろうか。 ラストの演出は『(秘)色情めす市場』への何かな気がした。消費される少女の解放なのでは…、というのは考えすぎだろうか。

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