エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ

Eighth Grade
2018年製作 アメリカ 93分 2019年9月20日上映
rating 4.5 4.5
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『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』のスタッフ・キャスト

『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』の感想・評価・ネタバレ

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2019年12月1日

    ポジティヴなアドバイス動画をアップしつつも話し相手がいないから「一番無口」賞をもらってしまうほど誰にも気に留められない、ちっともクールじゃないミドルスクール8年生ケイラちゃん。趣味に没頭したり我が道を行く変わり者ではなく、そもそも「ありのまま」の自分が何かを知らない。特別になりたいんじゃない、ただただ「普通」になりたい切実な気持ち、よくわかる。なので彼女の涙ぐましい努力を涙無くしては観られんかった。どんなに娘思いのパパがいても、今欲しいのはそれじゃないんだよね。 普通の中に身の置き所なんかなくて、だからって変わり者と一緒にされたくもなくて、精一杯頑張ってズタズタに傷つくけど、それでも用意された居場所を受け入れるにはまだ早い。だから辛い。これは殆どホラーである。毎日が容赦ない恐怖。悪夢的Orinoco Flow、ひび割れた携帯、プールへ向かうバックショットはまるで『悪魔のいけにえ』じゃないか! これまでのティーン映画と違って、そんな自意識の足掻きをコメディでもシリアスでもない切迫したホラー感覚で体感させるのが新しかった。教室やプールやモールの日常生態描写はリアルに幼すぎて、微笑ましいどころか恥ずかしくなっちゃう。あの年頃の風景を容赦なく切り取ったらこう見えるのか…って。けれど、見せることに必死だったケイラちゃんをちゃんと見ている人がいたから、彼女も自分を見ることを恐れなくなっていく。カメラはその視点と距離でずっと見つめているのだ。 タイムカプセルに「Bring It On」のplaybillがあったり、部屋にハミルトンのカレンダー(ジョナサン・グロフの月)があったりするケイラちゃんなので(てことはリン=マニュエル・ミランダのファン?)、たぶんきっと高校行けばシアターゴーアの友達が見つかるよ!と大いに励ましてあげたい!

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