リチャード・ジュエル
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リチャード・ジュエル

Richard Jewell
2019年製作 アメリカ 131分 2020年1月17日上映
rating 3.6 3.6
6 4

『リチャード・ジュエル』のスタッフ・キャスト

『リチャード・ジュエル』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 1月19日

    警察官に憧れるリチャードはその正義感から警備の仕事に就いていた。オリンピック開催中のアトランタでコンサートの警備をしていたリチャードは偶然爆弾を発見する。 クリント・イーストウッド最新作。孤独な人間の姿を捉え続ける名匠が今回主人公に置いたのは肥満の白人。彼の正義感は間抜けだと笑われ蔑まれる。虐げられる者の味方であり続けようとしたイーストウッドは主演に彼を選んだのは一つの試みであったろうが、同時に至極当然のことにも思われる。彼はイーストウッド自身のテーマである正義を直向きに信じ続けるのだ。彼は正義を愛し、正義を執行する警察官に憧れる。さらにその上で名誉を得たいと考えているのだ。しかしそのロジックは彼が対面する事件によって破綻する。警察官(FBI)は自らに罪を擦りつけようとするし、名誉を得られるはずのメディアに掌を返されるのだ。イーストウッドの映画は「全てを失った者の映画である」と言う人がいるが、本作はまさにそれだ。夢や希望は完全になくなってしまう。その後、弁護士の力を借りることで男は反撃に出る。印象的なのは仲間で椅子を囲むシーン。母親に感情的になる男をみんなで見守る姿。これもまたイーストウッドが繰り返し描いてきたような(『アウトロー』とかで)擬似家族の形成に他ならない。どこを切り取ってもこの映画はイーストウッドの映画なのだ。弁護士は男に「うまくやれ」と言う。正義を言い続けるのではなく、戦略的に一度黙れ、と。これは形だけでも自らの正義を曲げろ、という意味だ。しかし男は自らの正義を語り続ける。結局男は自らの名誉を挽回して映画は終了するが、男はこの一件で何か成長をしただろうか。男はむしろ辛い思いをしただけなのだ。ヒーロー自身は成長せず、周りの人間に功をもたらす。これはまさに西部劇的、イーストウッド的ヒーローではないか! 実在する女性リポーターが枕営業をして情報を得る、という展開が炎上。既にボイコットもあるそうだ。既に故人となった彼女の名誉のためにも、この映画には脚色があると言うべきだろう。この映画に配慮が欠けていたのは見過ごせない。しかしクリント・イーストウッドが典型的ノワールのミソジニストであり、それによりあの展開があったとするのはおかしい。イーストウッドが描く女性に関しては肯定的に語るべき映画が様々にあるのだ。

  • flowermurmur
    flowermurmur 4 1月8日

    試写 アトランタ五輪開催中に起きた爆弾事件を描いた実話。監督は名匠クリント・イーストウッド御年89歳。面白くないわけがないでしょう。FBIってああやって既成事実を作り上げていくんだな。汚いったらないわ。嫌でもマイケル裁判思い出す。トム・スネドンめ(違) それにしても最初にリチャードが犯人であるかのような特報打った新聞記者とか、無理やりミランダ宣言発動してあたかも正当な逮捕であるかのように装おうとしたFBIとかはお咎めなしなの?散々家ん中引っかき回して、返すんだったら全部元通りに配置し直せっつうの

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