マルコムX
マルコムX
rating 3.6 3.6
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『マルコムX』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 3 3月31日

白人に強い憧れを抱く黒人の青年、彼はギャングの仲間に加わる。これは黒人公民権運動の旗手、マルコムXの物語である。 スパイク・リー監督の代表作。彼の政治的色合いが最も強く出た映画と言えるのでは?僕もかなり感化されました。3時間を超える上映時間の中で、主人公は2度の映画的成長があります。白人に憧れる初期、白人を悪魔と言い切り黒人を先導し団結させた中期、そしてレイシストを集団から個へ限定させて晩期。映画が上手いので中期すら抜群の説得力を持っており、あのまま映画が終了しても「スパイク・リーはこういう政治的考えを持っているんだ…」として終えることすらできます。自らの出生に誇りを持つ黒人の総称をマルコムXとし、彼らが真に戦うべきは個人のレイシストである。マルコムXは時にキング牧師のように平和主義者ではない、とされる見方もあるが、それは大きな間違いであり彼自身が暴力に染まった瞬間はない。アメリカに疎く、さらにイスラム教がなんたるかも知らない私がここまでマルコムXについて知ることができたのはこの映画のおかげです。ありがとうスパイク・リー。