八月の狂詩曲

八月の狂詩曲

1990年製作 日本・アメリカ 98分 1991年5月25日上映
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『八月の狂詩曲』とは

芥川賞受賞した村田喜代子の小説 『鍋の中』を原作に、長崎に住む原爆体験をした祖母と四人のの孫たちが過ごしたひと夏を日本映画界の巨匠・黒澤明が描く感動ドラマ。脚本は監督の黒澤明が手掛け、撮影は『夢』(1990年)の斎藤孝雄と上田正治が共同で担当した。そして、第15回日本アカデミー賞をはじめ、数多くの賞を受賞する。 祖母役に『人間の約束』(1986年)の村瀬幸子、四人の孫役を「男はつらいよ」シリーズの吉岡秀隆、『1999年の夏休み』(1987年)の大寶智子、『夢』(1990年)の鈴木美恵、『学校Ⅲ』(1998年)の伊崎充則が演じた。また、クラーク役にリチャード・ギアを迎え話題を呼んだ。

『八月の狂詩曲』のあらすじ

長崎から少し離れたとある片田舎に住む鉦(村瀬幸子)の元に、1通のメールが届いた。それはハワイに住む鉦の兄である錫二郎の息子・クラーク(リチャード・ギア)からで、余命短い錫二郎が死ぬ前に鉦に会いたいという内容だった。突然現れたアメリカの親戚の存在に興奮した息子の忠雄(井川比佐志)と娘の良江(根岸季衣)は四人の孫を置いてハワイに行ってしまうのだった。 残された四人の孫の縦男(吉岡秀隆)、たみ(大寶智子)、みな子(鈴木美恵)、信次郎(伊崎充則)は鉦の家でひと夏を過ごすことになったのだ。都会で育った孫たちは田舎に退屈しながらも、長崎の街に残る原爆の傷跡や鉦の昔話を聞いて、原爆で祖父を亡くした鉦の気持ちを理解していく。やがて、鉦がついにハワイに行く決心をするのだが入違いで忠雄と良江が帰って来る。そしてある日、突然鉦の家にクラークがハワイからやって来て......。

『八月の狂詩曲』のスタッフ・キャスト

『八月の狂詩曲』の感想・評価・ネタバレ

  • RiN

    1991年、黒澤明の晩年作。最盛期のマスターピースに比べると見劣りはしますが、腐ってもクロサワ。彼の描く「戦後」は、やはりぴりりと、どこかおどろおどろしい映画になっていました。 長崎市街に住む老婆・鉦のもとに兄・錫二郎の親族を名乗る者からのエアメイルが届きます。兄は危篤であり、またハワイ在住であること、死ぬ前に家族に会いたいので、ぜひハワイに来てほしいということ、がしたためられていました。鉦の子供たちや孫たちはハワイに浮足立ち、なんとかハワイへの旅行を決断させるべく奮闘する、というとある夏休みの物語。 この映画は黒澤明による、戦後世代への痛烈な批判ともとれる映画であったと思います。これはいまから20年以上前の映画ですが、この時代ですでに、老女鉦は「おまえたちは戦争を忘れている」と嘆き、また忘れるように努めていることを批判します。舞台も日本の原風景ともとれる長崎郊外の田舎。そこから、「ハワイ」や「アメリカの成功者」に浮足立つ子供たちを眺める彼女の姿にこそ、考えなければならない何かがあるような気がしました。 リチャード・ギアがハワイの親戚役でちょろっと出てますが、なんか絵に描いたような紳士然に、黒澤さんも人が悪いなあと思ったり思わなかったり。

  • Kei Miyazato
    Kei Miyazato 2 2015年2月26日

    最大級に敬愛しているが故にどですかでん以降の黒澤明は見て見ぬふりを貫いてました、本当は赤ひげまででいいと思いますが どですかでんは どん底の様な味があるので捨て置けません、デルスウザーラ、影武者、乱、夢、、黒澤作品とは認めたくない低調さでしたが それでも、、使いたくない言葉、、腐っても鯛でした、が、しかしこの作品はヒドい、独特な躍動感も無し、独りよがりで時代錯誤なテーマに全員が大根に見える演技、観るに耐えません なので まあだだよが未だに観る気になれません。

  • Ken-Chang
    Ken-Chang 4 2014年5月1日

    夫を殺した遠い原爆の記憶、その現実すら知らない孫たち、そんな殺人兵器を使用した国の人間に擦り寄る息子夫婦達 老婆を中心に、長崎に落ちた原爆の恐怖と怒りと恨み、経年劣化するそれらの感情を少しずつだけどまわりの家族が共有し始める一夏のお話 黒澤大先生ぽくない、大変失礼ながら稚拙な感じのするセリフまわしやメッセージの伝わりにくい作りなど、気になる部分があるにはあるんですが…でも好き笑

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