2017年7月6日更新

ショーン・ビーンが映画だけでなくドラマでも活躍!

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ショーン・ビーンのプロフィール

ショーン・ビーンは1959年4月17日、イギリスのヨークシャー州で生まれました。20年以上映画、テレビ、舞台で活躍している、イギリスで最も多彩な俳優として知られています。 今でこそイギリスを代表する名俳優として有名なショーンですが、小さい頃から演技で秀でた面があったわけではなく、ごく普通の少年だったと言います。イギリスの田舎ですくすくと育った彼はそのまま地元の高校へ進学。卒業後、職が安定しない日々が続きましたが、父親の工場で雇ってもらえることに。その後アートの勉強のためにカレッジに入学。その頃偶然読んだマクベスに影響され、演技の道を志すようになりました。才能と幸運に恵まれたショーンは、奨学金を得て1981年に名門王立演劇学校に入学します。 王立演劇学校卒業直後は主に舞台で活躍していたショーン。映画デビューは1984年の『ウィンターフライト』でした。 1980年代後半から1990年前半は、主にイギリスでテレビ俳優として活躍。その後順調にイギリス映画、ハリウッド映画へと進出し今に至ります。 なんといっても彼の持ち味は、どのような役にも適応可能な幅広い演技力。米英双方のエンターテイメント界で重宝され、作品の中で存在感を出しつつ、作品自体に気品と確実性を作品に与えると大評判です。 プライベートでは4回の離婚を経験しているショーン。2014年秋に、ベビーシッターの5回目の結婚をしたばかりです。

『ロード・オブ・ザ・リング』のボロミア役で一気に知名度上げる

ショーン・ビーンの卓越した演技力が光った映画といえば、やはり『ロード・オブ・ザ・リング』のボロミア役でしょう。 映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、J・J・R・トールキンの名作である『指輪物語』3部作を実写化したもの。ストーリー性、映像化技術ともに大絶賛され、アカデミー作品賞をはじめとした様々な賞を受賞しました。 撮影に入る前、当初ショーンはアラゴルン役をすると噂されていましたが、結局、 指輪破壊の任務を遂行すべく主人公のフロドらが結成した旅の仲間に加わるボロニア役を演じました。 ショーン・ビーンは、ロケ地に向かうためにヘリコプターに乗った際、ニュージーランドの雄大な山々に墜落してしまうのではないかと怖くて仕方なかったそうです。ロケの帰りは、なんと万が一に備えてヘリコプターで帰らず、コスチュームを着たままスキーリフトをつかって帰ったという、撮影にまつわるユニークな逸話があります。

「よく死ぬ映画俳優トップ10」で1位になったショーン・ビーン

これまでの映画で22回も死んでいるショーン・ビーン。回数面では彼以上に死んでいる俳優が存在するのですが、死に方が特徴的でバリエーションに富むいうことで、What Culture!の「出演作でよく死ぬ俳優」第1位に選ばれました。 彼の死ぬシーンだけを集めた動画集がユーチューブに存在するのですが、前述した『パトリオット・ゲーム』『007 ゴールデンアイ』をはじめ、『ヒッチャー』(2007)、『ザ・フィールド』(1990)など、確かに彼の死に様は思わず目を背けてしまう、一度見たら忘れられないもものが多く、彼の出演作を見るたびに今度はどんな死に方をするのかとファンがどきどきしてしまう気持ちが理解できます。 そんなショーン・ビーン自身が一番気に入っている死ぬシーンは、『ロード・オブ・ザ・リング』のボロニアが死ぬシーンだそうです。

ショーン・ビーンが007で悪役を熱演!実はボンド役もひそかに狙っていた?!

007シリーズ5代目のジェームズ・ボンド。ピアース・ブロスナン主演第1作目の作品です。 ショーンが演じたのは、またしても悪役。ジェームス・ボンド007と親友で、しかも英諜報部時代の同期だった、コードネーム006のアレックスです。 ラストのジェームスとの格闘シーンはとにかく必見。ショーン・ビーンは出演映画の中でたくさんの格闘シーンを演じましたが、最期の死に様は、最も見応えがあるシーンと言っても過言ではありません。

ショーンがジェームズ・ボンド役のオーディションを受けていた?

「ゴールデン・アイ」ではボンドの親友であり悪役のアレックスを演じたショーン・ビーンでしたが、実は1987年公開の『007 リビング・デイライツ』ではジェームズ・ボンド役のオーディションを受けていたそうです。「リビングライツ」のボンド役はティモシー・ダルトンが演じています。

ショーン・ビーン、ドラマの代表作は『炎の英雄 シャープ』

彼の人気を不動の者にしたのはドラマ『炎の英雄 シャープ』。バーナード・コーネルの小説が原作の壮大な歴史テレビドラマで、1993年からイギリスで放映されました。 ウクライナやポルトガルでの海外ロケも積極的に遂行して作られたこのドラマは、なんと1話につき100分も割り当てられており、まるで映画のような仕上がり。 ドラマの舞台は、ナポレオン戦争時代。ショーン・ビーンが演じたのは、イギリス陸軍の第95ライフル舞台の軍曹で、のちに将校となり大活躍するリチャード・シェイプ。貴族出身ではない彼が、それをものともせず次々と功績を残し、不運と幸運を繰り返しながら出世していく様子を描いたドラマです。 当初、ショーン・ビーンは、リチャード・シェイプ役にキャスティングされていませんでしたが、当初登板予定だった俳優が撮影二日前にスポーツ中の怪我で降板し、ショーン・ビーンにオファーが舞い込んだそうです。

人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』にも出演

『ゲーム・オブ・スローンズ』は世界170カ国で放送されているドラマで、ジョージ・R・R・マーティンのベストセラー小説「氷と炎の歌」が原作です。アメリカのケーブルテレビ局HBOが1話につき製作費約600万ドルを投じ映像化し、そのクオリティはオリジナル小説を忠実に再現したどころか、想像を超える素晴らしさを提供していると、世界中で話題になった作品。日本でもスターチャンネルで第5章まで放映されています。 架空の王国を舞台に、7つの名家が覇権争いを繰り広げる様子を描いたストーリーで、ショーン・ビーンが演じたのは、王国の北部出身のエダード・スターク、通称ネッド。王の側近が暗殺され、彼が新たな側近として任命されます。名誉ある任命だったものの、このことがきっかけで彼の人生は大きく変わることに。彼の溢れ出す正義感が、彼自身を破滅へ追い込むことになります。 ドラマ制作チームは、このドラマの成功に欠かせないとして、ショーンをドラマの中心的人物としてキャスティングしたといいます。期待通り、彼の心情表現は素晴らしく、まるでこのドラマたるものすべてを物語るような演技であると、視聴者のみならず批評家からも大絶賛でした。

映画『パトリオット・ゲーム』では怪我を負いながらも存在感を残す

ショーン・ビーンがハリウッドで名を挙げるきっかけとなった作品です。トム・クランシーの小説『愛国者のゲーム』が原作で、ショーン・ビーンが演じたのはIRAのテロリスト役ショーン・ミラー。国務長官への襲撃を、ハリソン・フォード演じるジャック・ライアンに妨害された挙句、その際に弟を射殺されたことからジャックに恨みを持つようになり、復讐を企てます。 映画の撮影中、格闘シーンで、ハリソン・フォードはショーンをボートフックで殴った際に大きな怪我を負わせてしまいました。その傷は今でもショーンの左目の上に残っています。その怪我について、ショーンは「あれは事故だったし、彼を恨んではいない。むしろこの傷のおかげでぼくは前よりワルに見えて、悪役のオファーが増えたんだよ」とインタビューで語っています。

ショーン・ビーンの鉄板ネタ?こんな人に間違えられていた!

ショーン・ビーンはその名前から、Mr.ビーンと間違えられることが多いらしく、Mr.ビーン役のローワン・アトキンソン宛のファンレターがよく送られてくるそうです。

ショーン・ビーンが映画『オデッセイ』出演

リドリー・スコット監督、マット・デイモン主演の最新作。 火星でのミッション中、主人公の宇宙飛行士マーク・ワットニーは大嵐に巻き込まれ、行方不明に。死んだと思われたマークを火星において仲間は地球に帰ってしまいます。どうにか生き延びていたマークですが、過酷な惑星に一人ぼっちな状況の中、自分が生きているとシグナルをNASAに送る方法を考えます。もし地球から救助が来るとしても、火星に来るまでにかかる時間は4年。それまでに彼は不十分な食料や物資で生き延びることができるのでしょうか。マークの火星での奮闘を描いたストーリーです。 ショーンが演じたのは、フライトディレクターのミッチ・ヘンダーソン。救出作戦に消極的なNASAのヘッドの考えに疑問を呈す、映画のカギとなる重要な役どころで出演しています。

ショーン・ビーンが死なない役をやるにあたっての感想を紹介!

今までに、王様や兵士、泥棒に悪役を演じて、よく死ぬ俳優に選ばれてきたショーン・ビーンですが、今回はNASAの研究員という普通な役を演じる機会を得ました。そのことに対してインタビューで様々な質問に答えました。 その中でオデッセイの魅力の一つでもある、映像によって伝わる宇宙の美しさや、宇宙の偉大さを感じて、宇宙への興味・関心が湧いたか、という質問に対しては、自身はそういったことよりも自然とかの方が好きだと意見を述べました。「自分は昔から外に出て遊ぶのが好きで、自然との共存に慣れてきたんだ。だから、あまり宇宙とかいった科学的なことに興味がないんだ。僕は生物学的なことの方が興味があるけど、13歳とか14歳の子供は未知なる世界を求めて宇宙に興味が出るようなものなんじゃないかな。」 また、人類が初めて月面着陸した日をテレビで見たようでその時の経験についても語ってくれました。 「6か7歳のことだったんだけど、覚えているんだよ!当時はいろんなことが起きていて、そこまでフォーカスはしなかったけど、すごいことだったよね。その時の人は宇宙の壮大さとテクノロジーの凄さに驚いていただとうね。」と自身の経験について述べてくれました。