2017年7月6日更新
エマニュエル・ベアール、『ミッション:インポッシブル』クレア役の現在
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エマニュエル・ベアールのプロフィール
エマニュエル・べアールは、1963年8月14日、フランスのガッサンで生まれました。
歌手で詩人の父ギイ・べアールが、子供達が華やかなパリから影響を受けることを嫌がったため、エマニュエル・べアールは母やきょうだいとともに、サントロペの農場で育ちました。
13歳の時に、オーストリアの女優ロミー・シュナイダーが1976年に出演した映画『Mado(原題)』を見て、べアールは女優を志すようになります。
べアールが10代のころ、両親は彼女が英語を学べるようカナダのケベック州モントリオールに留学させました。フランスに帰国後、彼女は演劇学校に通い、1984年に『Raison perdue(原題)』でテレビデビューを果たしました。
また、フランソワ・オゾン監督の映画『8人の女たち』(2002)のメイドのルイーズ役などでも知られています。
『天使とデート』でハリウッドデビュー
1987年、エマニュエル・べアールは、『天使とデート』でハリウッドデビューしました。
物語は、婚約者のいる男性が気づかないうちに脳腫瘍を患い、目の前に現れた天使に恋をしてしまうというものです。ドタバタコメディであるこの作品で、べアールは天使を演じました。当時、まだ英語がうまくなかったためかあまりセリフはありませんでしたが、微笑んだり首をかしげるなどの仕草が驚くほど愛らしいと、評判になりました。
『美しき諍い女』のヌードが話題に
『美しき諍い女』は、フランスの小説家オノレ・ド・バルザックの短編小説『知られざる傑作』を原作とした1991年のフランス映画です。
自分の妻をモデルに『美しき諍い女』という作品を制作していた画家フレンホーフェルは、制作を放棄して以降、一切絵を描いていませんでした。
10年後、ある若い画家が恋人マリアンヌをとともにフレンホーフェルのもとを訪れると、彼はマリアンヌをモデルに『美しき諍い女』に再び取り組むことにします。最初は嫌がっていたマリアンヌも、5日間で作品を仕上げることを条件に、モデルを引き受けました。次第に画家とモデルの関係が緊張感のあるものに変化していきます。
上演時間が4時間に及ぶ作品ですが、上映時間以上に話題になったのは、マリアンヌを演じるエマニュエル・べアールがほぼ全編にわたってヌードで出演していることでした。そのため「芸術か猥褻か」の議論を呼びました。1991年のカンヌ国際映画祭では、審査員特別グランプリを獲得しました。
『ミッション:インポッシブル』にクレア役で出演
エマニュエル・べアールは、人気アクション映画シリーズ『ミッション:インポッシブル』第1作目に出演しています。
トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが所属するCIAのIMFチームは、ジム・フェルプスの指揮のもと、ある作戦を遂行していましたが、その際に、イーサン以外のメンバーが全員殺されてしまいます。裏切り者を見つけるためのこの作戦を生き残ったイーサンは、スパイの容疑をかけられ、追われる身となってしまいます。
べアールは、ジム・フェルプスの妻で、物語のカギを握る人物であるクレアを演じました。
エマニュエル・ベアールの現在
過去の整形手術を告白
べアールは2012年に、27歳のときに唇の整形手術を受けていたことを告白しました。彼女のぷっくりとした唇は、チャームポイントのひとつと言われていますが、それは整形手術の失敗によるものだそうです。
オーストラリア映画『赤と黒の誘惑』(2014)
2014年にSMを題材としたオーストラリアの恋愛映画『赤と黒の誘惑』に主演しました。父の自殺と母の浮気とで傷ついた少年と、親密な関係になるSMの女王様を演じました。
フランス映画『Les yeux jaunes des crocodiles(原題)』(2014)
また、同年のフランス映画『Les yeux jaunes des crocodiles(原題)』でべアールは、ジュリー・ドパルデューと姉妹役で共演しました。この作品は、べアールとドパルデュー演じる姉妹を中心に、家族や人生についての難しさを描いたものです。
2016年『Beyond the Known World(原題)』に出演
2015年現在、主演作『Beyond the Known World(原題)』が、ポストプロダクションに入っています。物語は、離婚したばかりの夫婦が、インドで行方不明になった19歳の娘を捜索するため、一緒にヒマラヤに行くことになる物語です。映画は、2016年公開予定です。
美しく年を重ねていっているエマニュエル・べアール。今後も様々な国での活躍が期待されますね。