ウディ・ハレルソンが凄い!映画・ドラマの一線で活躍する俳優の素顔に迫る
ウディ・ハレルソンのプロフィール
ウディ・ハレルソンは1961年7月23日生まれ、テキサス州ミッドランド出身の俳優です。 弁護士秘書の母と殺し屋の父の間に生まれましたが、1964年に両親が離婚、ハレルソンは1973年に母の地元オハイオ州レバノンに引っ越しました。彼はレバノン高校に通いながら、アミューズメントパーク「キングス・アイランド」で木彫師として働いていました。卒業後はインディアナ州のハノーバー大学に進学し、演劇と英語の学士を取得しています。 またハレルソンは、環境保護運動家、反戦活動家、ヨガのインストラクター、そして大麻合法化活動家としても知られています。
ドラマ『チアーズ』で本格デビュー!
『チアーズ』は、1982年から1993年にかけて11シーズンが放送された人気コメディシリーズです。マサチューセッツ州ボストンにあるバー『チアーズ』を舞台に、地元の人々が飲んだり楽しんだりを繰り広げる群像劇です。 ウディ・ハレルソンは、バーテンダー助手の”ウッディ”・ボイド役で出演しました。シリーズ開始から「チアーズ」のバーテンダー補佐アーニー・”コーチ”・パンツッソを演じていた俳優、ニコラス・コラサンドが亡くなってしまったため、ボイドはインディアナでバーテンダーをしていたアーニーの文通仲間としてシーズン4から登場し、最終シーズンまでレギュラーになりました。 ハレルソンはお人好しで世間知らずなウッディを演じ、エミー賞に5回ノミネートされ、1989年に一度受賞しました。 また、『チアーズ』のスピンオフ作品『そりゃないぜ⁉︎フレイジャー』にも、同役でゲスト出演しています。
ウディ・ハレルソンの主な出演映画
『ゾンビランド』(2009)
アメリカの人口のほとんどがゾンビとなった世界で、ゲームオタクの青年、屈強な男、詐欺師姉妹の4人が生き延びるために協力し、安全だと噂されるロサンゼルス郊外の遊園地「パシフィック・プレイランド」を目指す姿を描いたゾンビコメディ映画です。 ウディ・ハレルソンが演じたのは、腕力と射撃テクニックで生き延び、ゾンビを駆逐することに執念を燃やす男、タラハシーです。この役でハレルソンは、優秀なSF・ホラー・ファンタジー映画に与えられるサターン賞の最優秀助演男優賞にノミネートしました。 また、この映画は、クェンティン・タランティーノ監督が毎年発表しているオススメ映画で2009年の第5位に選ばれています。
『ハンガー・ゲーム』シリーズ
『ハンガー・ゲーム』シリーズは、近未来、富裕層と貧困層が完全に分かれた独裁国家パネムを舞台に、貧困層の男女24人の若者富裕層のエンターテイメントのため、最後の1人になるまで殺し合うゲームをさせられるSFアクション映画3部作です。 ウディ・ハレルソンは『ハンガー・ゲーム』『ハンガー・ゲーム2』『ハンガー・ゲームFINAL:レジスタンス』『ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション』のシリーズすべての作品に、第50回大会優勝者のヘイミッチ・アバーナシー役で出演しています。ハレルソンが演じたアバーナシーは、主人公カットニスと同じ選出地区から出場した唯一の生き残りです。同地区の参加者の教育係として、ゲームに勝ち抜く術を彼女に教えます。 アバーナシーは自身がゲームに優勝した後、スノー大統領により家族と恋人を殺されアルコールにおぼれていましたが、やがてカットニスとともに、国に対して反乱を起こすレジスタンスのひとりとなりました。
『グランド・イリュージョン』(2013)
ラスベガスでショーを行うのと同時に、パリの銀行から大金を盗み出す荒技をやってのけようとする男女4人のマジシャンのチーム”フォー・フォースメン”と、FBIとの攻防を描くクライム映画『グランド・イリュージョン』にもウディ・ハレルソンは出演しています。 ハレルソンが演じたのは、”フォー・ホースメン”のメンバーで催眠術師のメリット・マッキニーです。 『グランド・イリュージョン』での、豪華俳優陣との共演について、ハレルソンは次のように語りました。
初めて現場でマイケル・ケインに会った日に「あなたがあのマイケル・ケインですね!」って感じでした。本当にいい人です。驚くべき話を沢山してくれるのです。一緒にご飯に出かけたり、プライベートの時間を過ごす事が出来てクールでしたよ。
『ファーナス/訣別の朝』(2013)
刑務所から出所後、それまでとは人生が変わってしまったラッセル・ベイズは、賭博ボクシングで八百長試合に出場していた弟ロドニーに、まともな職に就くよう説得します。しかし、元締めに話をつけに行った帰り道、ロドニーは殺されてしまい、ラッセルは、元締めのデグロートへの復讐を誓います。 賭博ボクシングの元締め、デグロートをウディ・ハレルソンが演じています。
『トリプル9 裏切りのコード』(2016)
ケイト・ブランシェットや『ブレイキング・バッド』のアーロン・ポール、『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダス、アンソニー・マッキー(『キャプテン・アメリカ』シリーズ)、ガル・ガドット(『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』)など豪華キャストが勢揃いするこの作品に、ハレルソンも出演しました。 ロシアン・マフィアに脅されたギャングと汚職警官が、協力してある警官を暗殺しようとするクライムバイオレンス映画です。ハレルソンは警察官のひとりを演じています。
『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016)
前作の1年後を舞台に、”フォー・ホースメン”がさらに無謀な強盗計画に挑む姿を描きます。 ハレルソンのほか、”フォー・ホースメン”のメンバーを演じるジェシー・アイゼンバーグ、デイブ・フランコや、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンなどが前作にひきつづき出演し、ケイン演じる大富豪の息子役でダニエル・ラドクリフもメンバーに加わりました。
『ウィルソン』(2016)
『ウィルソン』は、同名のグラフィックノベルを原作に、オークランドに住む離婚した中年男性ウィルソンを描くコメディドラマです。ハレルソンは、孤独で自己中心的で過去に執着するウィルソンを演じます。
『ある決闘 セントヘレナの掟』(2016)
1880年代を舞台にした新作西部劇『ある決闘 セントヘレナの掟』でハレルソンは、『ハンガー・ゲーム』シリーズで共演したリアム・ヘムズワースと再タッグを組みました。 ヘムズワース演じるテキサス・レンジャー、デビッドは連続殺人事件の捜査に向かった田舎町で人々を掌握する地元の牧師エイブラハムと対決する物語です。ハレルソンは、エイブラハムを演じました。
『スウィート17モンスター』(2016)
幼いころに父親を亡くした少女ネイディーンと親友のクリスタ。2人の友情は、ネイディーンの人気者の兄とクリスタがこっそり付き合っていることをきっかけにヒビが入ってしまいます。
『LBJ(原題)』(2016)
元アメリカ大統領、リンドン・ベインズ・ジョンソンの伝記映画です。西テキサスでの青春時代からホワイトハウスにたどり着くまでの道のりを描くこの作品で、ハレルソンはジョンソン大統領を演じました。
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(2017)
類人猿のリーダー、シーザー(アンディ・サーキス)を中心に人類と人類の攻防を描く『猿の惑星』シリーズの最新作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』が2017年に公開されました。この作品に、ハレルソンは人間の悪役コロネル大佐という役で出演しました。
『スリー・ビルボード』(2017)
世界各国で数々の賞を受賞し、高評価を得たこの映画。娘が何者かに殺された母が三つの広告看板を立てることから物語が動き出します。ハレルソンはビル・ウィロビー保安官として出演しています。
ウディ・ハレルソンの知られざる11の事実
1.趣味でバンドをしている
ラスベガスでショーを行うのと同時に、パリの銀行から大金を盗み出す荒技をやってのけようとする男女4人のマジシャンのチーム”フォー・フォースメン”と、FBIとの攻防を描くクライム映画『グランド・イリュージョン』にもウディ・ハレルソンは出演しています。 ハレルソンが演じたのは、”フォー・ホースメン”のメンバーで催眠術師のメリット・マッキニーです。 『グランド・イリュージョン』での、豪華俳優陣との共演について、ハレルソンは次のように語りました。
2.父親の経歴が凄い
父であるチャールズ・ハレルソンは、ドラッグディーラーのジミー・チャグラから25万ドルを受け取り、連邦判事のジョン・ホランド・ウッドを殺害して2度の終身刑を宣告されました。また、ケネディ大統領暗殺の実行犯の1人であるとも主張していました。父チャールズは、2007年に獄中で死亡しています。
3.大麻合法化の活動で逮捕⁈
1996年、ハレルソンはケンタッキー州で4つの大麻の種を植えたとして逮捕されました。弁護士によると、大麻とマリファナとを区別しない法律への挑戦だったとのことです。大麻は様々な産業で利用できる可能性があるとハレルソンは主張しています。
4.意外な副業も
ウディ・ハレルソンは、副業としてカリフォルニアで酸素バーを経営しています。
5.都会を離れてバケーション
1991年に、ハレルソンはケニアのナイロビで町外れにテントを張り、都会の喧騒から離れて数週間の休暇を楽しんだそうです。
6.ゴールデン・ゲート・ブリッジに登った⁈
ハレルソンは一度ゴールデン・ゲート・ブリッジに登り、「ハーウィッツ、古代のセコイヤの林のほうが金塊より貴重だと思わないか?」と落書きしました。これは、MAXXAMおよびパシフィック・ランバー社のCEO、チャールズ・ハーウィッツが「金を持つものがルールを作る」と発言したことに抗議しての行動です。
ウディ・ハレルソンは、プライベートでManly MoondogとThree Kool Hatsという2つのバンドでリードシンガーをしています。
8.1年に17もの仕事をしている
ハレルソンは、俳優業から副業を含め年間で17もの仕事をしていると言っています。
7.環境保護活動で西海岸をサイクリング
2001年にハレルソンは、10数名以上の大麻合法化活動家と環境保護運動家とともに、ワシントン州シアトルからカリフォルニア州のサンタバーバラ大学まで西海岸を自転車で下るツアーに参加しました。このツアーは、大麻油とソーラーパネル発電を使ったシカゴのシティバス、”マザーシップ”が主催したものです。
9.問題行動で逮捕⁈
ウディ・ハレルソンは1987年に、オハイオ州コロンバスで酒によって道路で踊り狂い渋滞を引き起こしたため逮捕されました。その直後、笑いながら警察の車から飛び降り、捕まえた警官2人のうち1人を殴りました。
10.テキサスのFilm Hall of Fame入り!
2003年にウディ・ハレルソンはテキサス州オースティンのFilm Hall of Fameに名を連ねました。
11.脚本家ニール・サイモンとのつながり
ハレルソンは『カリフォルニア・スイート』などで知られるアメリカの脚本家ニール・サイモンの娘で歌手のナンシーと以前に結婚しており、サイモンは元義父にあたります。ハレルソンの初期の舞台のひとつ『ブルースが聞こえる』はサイモンの作です。
マシュー・マコノヒー共演ドラマ『TRUE DETECTIVE』が大ヒット!
2014年、ウディ・ハレルソンはマシュー・マコノヒーとともにテレビシリーズ『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』に出演しました。 『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』は、ルイジアナ州警察殺人課の刑事ラスト・コール(マシュー・マコノヒー)とマーティン・ハート(ウディ・ハレルソン)が、過去に起こった殺人事件に関して呼び出され、17年におよぶ連続殺人事件を追うというストーリーです。1人の脚本家と監督がすべてのエピソードを手がけ、全8話で完結するという珍しいスタイルのこのシリーズは絶賛され、エミー賞やゴールデングローブ賞で多数ノミネートしました。 ハレルソンが演じた刑事マーティン・ハートはひそかに家族との間にトラブルを抱え、相棒であるコール刑事とときに衝突しながら怪物のような犯人を追い詰めていきます。作品全体の緊張感に合った抑えた演技が高評価を受けました。
今後のウディ・ハレルソンの出演作品
「スターウォーズ」シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロの若き日のストーリーを描いた『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』が2018年6月29日に公開。ウディ・ハレルソンはハン・ソロの師匠ベケット役で出演します。