2017年7月6日更新

アリスの世界にドラッグが…?物議を醸したディズニー映画と問題のシーン12選

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不思議の国のアリス
©T.C.D / VISUAL Press Agency

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1.カラスの描かれ方が差別的!?『ダンボ』

1941年のディズニー映画『ダンボ』のカラスの描写が黒人差別だと物議を醸していました。 タバコを吸いながら喋るこのカラスたちは貧乏で使えない存在として描かれ、アフリカ系アメリカ人がカラスの声優を務めていました。しかし、カラスのリーダー“ジム”だけは白人俳優が声優を務め、他のカラスはジムに完全服従している存在だったため人種差別問題にまで発展したようです。

2.実はドラッグムービー!?『ふしぎの国のアリス』

1951年のディズニー映画『ふしぎの国のアリス』は子供たちに絶大な人気を誇る作品ですが、映画の中に度々ドラッグを想起させるシーンや場面が登場しています。 最も分かりやすいのは水タバコをいつもふかしているイモムシでしょう。他にもアリスがキノコを食べて伸び縮みする描写はドラッグのハイとローの状態、マッド・ハンターの狂気はドラッグ中毒者が表現されているという説があります。 アヘンの吸引が横行していた時代に『ふしぎの国のアリス』のストーリーが生まれているため、映画全体の雰囲気がドラッギーになっているようです。

3.ネイティブアメリカンの描かれ方が差別的!?『ピーターパン』

1953年のディズニー映画『ピーターパン』に登場するネイティブアメリカンの描き方は明らかに差別的です。 挿入歌“なぜインディアンの顔は赤い”の歌詞にステレオタイプな差別表現が含まれていたり、ネイティブアメリカンキャラクターは白人キャラクターに比べて野蛮な存在として描かれています。羽毛をつけた衣装を着たネイティブアメリカンが口を叩きながら走り回る描写は現在ではアウトな表現と言えます。

4.シャム猫はアジア人への偏見が満載!?『わんわん物語』

1955年のディズニー映画『わんわん物語』に登場するシャム猫はアジア人のステレオタイプが詰まったキャラクターです。それも、吊り上がった眼、ひどいアクセント、日焼けした肌、計算高い、強欲などネガティブなステレオタイプが満載です。 本作が公開された1955年は日本との戦争終結から10年経過した頃、アメリカでまだ払拭されていなかった日本人に対する悪いイメージがシャム猫で表現されたという説もあります。

5.エイプの描かれ方が差別的!?『ジャングル・ブック』

1967年のディズニー映画『ジャングル・ブック』に登場するエイプたちの描かれ方もアフリカ系アメリカ人への差別だと物議を醸したことがあります。 オランウータンのキング・ルイは文明社会に強い憧れを持ち“猿のように暮らすのはウンザリだ”と主張していたキャラクター。また、流暢に話すモグアイや他の動物キャラクター(イギリスのアクセントのキャラクターさえいる)と比べてエイプキャラクターたちはどこか口ごもって上手く話せない様子でした。 黒人差別法ジム・クロウ法が廃止された直後の60年代、エイプはアフリカ系アメリカ人に対する陰険なメタファーとして使用されていました。

6.男根崇拝!?『リトル・マーメイド』

1989年のディズニー映画『リトル・マーメイド』は親たちから数多くのクレームを受けたことで知られています。彼らは黄金に輝く宮殿の真ん中に男性器が描かれていると信じ込んでいたようです。 ただの偶然で、アーティストたちは『リトルマーメイド』で意図的に男根崇拝した事実はないと、この噂を否定しています。

7.『ピーターパン』よりはマシだけどまだ差別的!?『ポカホンタス』

1995年のディズニー映画『ポカホンタス』もまたネイティブアメリカンの描写が差別的だと物議を醸した作品です。『ピーターパン』ほど誇張された容姿ではなかったものの、それでもネイティブアメリカンは野蛮な存在として描かれていました。実際のネイティブアメリカンは自然や動物と共存する寛大な存在として知られています。 また、本作のモデルとなったポカホンタスの物語が大きく改変されていたことに対しても多くの批判が集まりました。

8.主役が欧米化されている!?『アラジン』

1992年のディズニー映画『アラジン』はアラブ系団体から多くの批判を浴びたことで知られる作品です。 アラジンやジャスミンはその他のアラブ人キャラクターたちに比べて明らかに欧米人に寄せたデザインになっていたり、逆にヴィランがアラブ系のデザインが誇張されていました。 ビデオ発売の際、オープニングシーンの一部をカットすることを余儀なくされたと言われています。また『アラジン』公開直後、ニューヨークタイムズはこのような懸念を発表していました。

9.フェミニスト団体からの批判!?『搭の上のラプンツェル』

2010年のディズニー映画『搭の上のラプンツェル』はフェミニスト団体から多くの批判を受けていたそうです。 ディズニーは『Rapunzel(ラプンツェル)』から『Tangled』(オリジナルタイトル)と性別を問わないタイトルに変更するなど、なるべく往年のプリンセス映画のようなステレオタイプな作品にならないような試みがなされていました。しかし、多くのフェミニストが若さに固執する嫉妬深い母親、美しく細いブロンドの少女など、女性に対するステレオタイプが顕著な映画だと『搭の上のラプンツェル』を非難しました。

10.サブリミナルで不適切なメッセージ!?『ライオン・キング』

1994年のディズニー映画『ライオン・キング』の中に不適切なサブリミナルメッセージが隠されていると親たちが主張していました。 それはシンバ、ティモン、フンヴァが星について語る場面にあります。シンバがため息をついて地面に倒れると、砂埃のようなものが巻き上がって夜空に広がります。するとほんの一瞬だけ“SEX”という文字が浮かび上がります。 ディズニーが意図的に入れ込んだメッセージであるかは定かではありませんが、後にこの疑わしい場面は修正されています。

11.ジェシカ・ラビットが下着をはいていない!?『ロジャー・ラビット』

1988年公開、実写とアニメの混合映画『ロジャー・ラビット』にも物議を醸した場面があります。 ベニー・ザ・キャブがクラッシュして、エディ・バリアントとジェシカ・ラビットが放り出された場面でジェシカ・ラビットがノーパンだと指摘する人が現れました。 いくらジェシカ・ラビットがセクシーなキャラクターだったとしても、下着を着けていないとなれば大問題です。実際ジェシカ・ラビットがノーパンだったのか、それともアニメーターが書き忘れたのかは定かではありませんが、後にこの場面は修正されることになります。

12.ディズニープリンセスは子供に悪影響!?

最近の数作品を除いて、ディズニー映画に登場するほぼ全てのプリンセスの目的は王子様を結ばれることです。そして、プリンスはいつでもプリンセスたちの外見に惹かれて恋に落ちる運命にありました。また、プリンセスたちはバービー人形のように細く、プリンスはハリウッドスターのように長身イケメンです。 批評家たちはディズニープリンセス映画が女の子に良い影響を与えないと批判しているようです。