2017年12月28日更新

アリエル、人気ディズニー映画『リトル・マーメイド』の知られざる秘密29

リトル・マーメイド
©T.C.D / VISUAL Press Agency

人魚姫の物語をベースにした、1989年のディズニーアニメ『リトル・マーメイド』にはあまり知られていない裏話やトリビアが満載です。今回はアリエル、ディズニー映画『リトル・マーメイド』の知られざる秘密29を紹介します。

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1.アリエルが赤い髪になった意外な理由!?

アリエルといえば赤い髪が象徴的なキャラクターですが、彼女の赤髪はロン・ハワード監督の映画『スプラッシュ』の人魚姫と差別化を図るためだったと言われています。

2. プロデューサーと共同作業!?

ジョディ・ベンソンはアリエルの声を吹き込む時、プロデューサーのハワード・アッシュマンと一緒にガラスで囲まれた録音ブースに入ったそうです。

録音する時に声優とプロデューサーが同じブースに入ることはとても稀なこと。ジョディに出来るだけ完璧なアリエルを体現してほしいという情熱の現れだったようです。

3.ディズニー復活のきっかけになった!?

1966年にウォルト・ディズニーが亡くなって以来、ディズニー作品の評価は下降線をたどります。

『コルドロン』(1985)『オリバー ニューヨーク子ネコものがたり』(1988)など、それまでのディズニー作品のやき回しのような映画が続き、『シンデレラ』や『ダンボ』のクオリティには遠く及びませんでした。

そんなスランプを抜け出すきっかけとなったのが『リトル・マーメイド』(1989)でした。この作品以降『アラジン』『ライオン・キング』と続き、ディズニーは再び黄金期を迎えます。

4.ピクサーのコンピュータ技術を使った初めての作品!?

使用されたシーンは少ないものの、『リトル・マーメイド』は初めてピクサーのコンピュータプログラムを採用した作品です。

5.アリエルには実在のモデルがいた!?

アニメーターたちがイメージしやすいように、アリエルにはモデルとなった人物が存在したそうです。アリエルの顔は『コマンドー』などで知られるアリッサ・ミラノがモデル、身体はシェリー・ストーナーがモデルだったと言われています。

6.アースラには実在のモデルがいた!?

アースラはオリジナル『ヘアスプレー』に出演していた巨漢のドラッグクイーン、ディバインがモデルになったキャラクターだと言われています。

1988年、ディバインは『リトル・マーメイド』完成前にこの世を去っています。

7.アースラ役の声優はファーストチョイスではなかった!?

アースラの声優を務めたのはパット・キャロルでしたが、ある時点の脚本にはアースラはビアトリス・アーサー(『ふたりの誓い』)のような声と記載されていたそうです。

実際、ディズニーはビアトリスにオファーしていたものの、スケジュールの関係でビアトリス・アーサーがオファーを受けることはありませんでした。

8.人形版『リトル・マーメイド』が計画されていた!?

かつてCBSはパペットバージョンの『リトル・マーメイド』を計画していました。パペットのパイロット版まで制作されていましたが、結局放送されることはありませんでした。CBSはアニメ版『リトル・マーメイド』テレビシリーズを選択したようです。

9.アースラはトリトンと血が繋がっている!?

映画では直接言及されることはありませんでしたが、アースラはトリトンの妹のようです。

劇中にアースラが“私が宮殿にいた時”というセリフを言っていたり、ブロードウェイ版『リトル・マーメイド』でアースラがトリトンの妹というストーリーラインが語られていました。

10.エリック王子は未成年だった!?

エリック王子とアリエルは結婚することになりますが、エリック王子の声を吹き込んだ時のダニエル・バーンズはわずか17歳でした。現代社会なら結婚できない年齢です。

11.デンマークの像と同じポーズ!?

『リトル・マーメイド』の中にアリエルが岩の上にいる有名なシーンがありますが、この場面はデンマークのコペンハーゲンハーバーにある人魚姫の像をモチーフにしています。

12.フランダーはフランダーじゃない!?

アリエルの親友フランダーは正確に言うと、フランダーではありません。

英語でフランダーはカレイやヒラメを意味します。『リトル・マーメイド』のフランダーはヒラメというより、ナンヨウハギのような姿です。

13.トリトンの声優はファーストチョイスではなかった!?

トリトンの声を吹き込んだのはケネス・マースですが、元々ピカード艦長として知られるパトリック・スチュワートがファーストチョイスだったそうです。

『新スタートレック』の撮影が『リトル・マーメイド』と重なったことで起用が実現しなかったと言われています。

14.嵐の再現に一年かかっていた!?

『リトル・マーメイド』の嵐のシークエンスはとてもクオリティが高いことで有名です。この10分ほどのシークエンスは、10人のアニメーターチームが丸一年かけて完成させたそうです。

15.宇宙飛行士を参考にしていた!?

水中のアリエルの髪の動きをリアルに再現するため、宇宙飛行士サリー・ライドのビデオを参考にしていたそうです。

16.陸上では爪が生える!?

人魚のキャラクター、アリエルには爪がありません。しかし、陸に上がったシーンで数回爪の生えたアリエルを拝むことが出来ます。

17.スタッフがカメオ出演していた!?

エリック王子の船の上で踊る船乗りたちは『リトル・マーメイド』のスタッフがカリカチュアされたものです。

18.代表曲がカット寸前だった!?

アリエルが唄う『パート・オブ・ユア・ワールド』を録音する時、水中の世界の雰囲気を出すためスタジオの照明が落とされていました。

また、この曲はテストオーディエンスの評判が悪かったためカット候補になっていたそうです。

19.トリトンの妻は水中で生活していない!?

船との衝突事故で亡くなったトリトンの妻はギリシャの神アテナがモデルです。ギリシャ神話のトリトンは海の神ポセイドンの息子ですが、アテナは知力の神で結婚もしていなければ、水中でも暮らしていません。

20.オープニングがどこか暗い理由!?

『リトル・マーメイド』のオープニングシーンはどこか暗く、色が抑えられていました。

監督は意図的に明るい色を使用することを控えて、カラフルな水中世界とのコントラストを生み出そうとしたそうです。

21.ディズニーではないキャラクターがカメオ出演している!?

『リトル・マーメイド』のコアなファンなら気づいているかもしれませんが、無数の魚たちが集まっているシーンの中にメガネをかけた魚がいます。

メガネをかけた魚は1964年のアニメ『秘密兵器リンペット』のキャラクター、ヘンリー・リンペットです。『秘密兵器リンペット』はディズニー作品ではありませんが、『Hot Lead and Cold Feet』『the Apple Dumpling Gang』などディズニー作品に出演していたドン・ノッツ(ヘンリー・リンペット役)へのオマージュだと言われています。

ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー『リトル・マーメイド』のアトラクションの中にもリンペットが隠されています。

22. セバスチャンは料理される寸前だった!?

『リトル・マーメイド』はディズニーのお気に入りの作品のため、他のディズニー作品の中に『リトル・マーメイド』のキャラクターが紛れ込んでいることがあります。

例えば、『アラジン』にセバスチャンがカメオ出演しています。ジーニーが魔法の料理本の中から取り出した食材のひとつがセバスチャンでした。

ジーニーがエビ(セバスチャン)を取り出した瞬間に“Under the Sea”が流れていたことから間違いありません。

元々セバスチャンには“アリエル”というセリフが用意されていましたが、セリフはカットされています。少しジョークがやり過ぎだとディズニーは感じたようです。

23.もちろん隠れミッキーがある!?

ディズニーはありとあらゆる場所にミッキーを忍ばせて(隠れミッキー)いますが、それは『リトル・マーメイド』も例外ではありません。

アリエルがアースラと契約を交わす場面で注意を凝らしてみてください。契約書の中に声を失うという条項だけでなく、確かにミッキーが書かれていました。

また、エリックの船の飾りの中にも隠れミッキーが存在します。

24.結婚式に出席していたゲストが豪華!?

エリックが海辺の王国の王子であることを考えれば、結婚式のゲストが各国の要人であったとしても特段驚くことではありません。

しかし、あるディズニーキャラクターが結婚式に出席していたことを知れば、驚かずにはいられないでしょう。

結婚式の場面で一瞬ですが、『シンデレラ』(1950)の大公と国王が映っています。ディズニー映画のキャラクターたちは同じ世界に住んでいるのかもしれません。

25.ラプンツェルの愛読書は『リトル・マーメイド』!?

2011年公開のディズニーアニメーション『搭の上のラプンツェル』の中に『リトル・マーメイド』に関連したあるものが登場します。

ラプンツェルは養母から搭の外に出ることを禁じられていたため、読書くらいしか娯楽がなかったのでしょう。部屋に散らばったたくさんの本の中の1冊が『美女と野獣』、そしてもう1冊が『リトル・マーメイド』です。

アリエルは海上の世界に憧れ、ラプンツェルは搭の外の世界に憧れている、軟禁状態であること、自由やロマンスを夢見る少女であることなど二人は共通点が多いキャラクターです。

26.一瞬登場する絵画の意味!?

アリエルが歌を唄う場面で少しの間絵画が映ります。この絵画が選ばれた意味を理解するためには芸術の知識や聖書の知識が必要です。

この絵画はフランスの画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの『ゆれる炎のあるマグダラのマリア』。

この絵画は空虚、女性の尊厳、神判などをテーマとした作品、絵画のテーマや意味を調べるとなぜこの『ゆれる炎のあるマグダラのマリア』が登場するのかが分かります。

アリエルは赤い髪をしていますが、赤髪はマグダラのマリアの有名なシンボルです。アリエルはマグダラのマリアをモデルにしたキャラクターなのかもしれません。

しかし、多くの子供が鑑賞するディズニーアニメのメッセージとしてはヘビー過ぎです。

27.ディズニーの代表キャラクター3人がカメオ出演している!?

トリトンがイルカに引かれた貝に乗ってコンサートに登場する場面にディズニーを代表する3人のキャラクターがカメオ出演しています。たくさんのマーメイドの観客に紛れて、ミッキー・マウス、ドナルド・ダッグ、グーフィーが映り込んでいます。

酸素のあるなしは置いておくとして、3人は一般客として群衆に紛れていました。ディズニー最大の功労者であるお三方、ミッキーさん、ドナルドさん、グーフィーさんにはVIP席が用意されるべきでした。

28.ディズニーランドに行ってきた帰り!?

同じくトリトンのコンサート場面には本物のミッキーだけではなく、隠れミッキーも存在します。

上の画像の中央下辺りに注目してください。観客のひとりがディズニーランドなどで売られているミッキーの耳をつけています。

29.『プリンセスと魔法のキス』にトリトンがカメオ出演している!?

2010年公開のディズニーアニメーション『プリンセスと魔法のキス』にも『リトル・マーメイド』のキャラクターがカメオ出演しています。

ニューオリンズの祭り、マルディグラにネプチューン(ローマ神話の神)が登場してもおかしくはありませんが、王冠や三叉のほこのデザインなどから『リトル・マーメイド』のトリトンであることは明らかです。

セバスチャンを登場させた『アラジン』ロン・クレメンツ&ジョン・マスカーコンビが今作でメガホンを取っていたことも関係しているのでしょう。