2019年9月3日更新

アニメ『リトル・マーメイド』に関する21つのこと【裏話/トリビア】

リトル・マーメイド
©T.C.D / VISUAL Press Agency

人魚姫の物語をベースにした、1989年のディズニーアニメ『リトル・マーメイド』にはあまり知られていない裏話やトリビアが満載です。今回は作品の知られざるトリビア21個を紹介します。

目次

『リトル・マーメイド』に関するトリビアを余すことなく紹介!

1989年に公開されたディズニー映画『リトル・マーメイド』。本作には様々な裏話やトリビアが隠されています。 この記事ではあなたが知らない21個のトリビアを紹介します。

1.プロデューサーと共同作業!?

ジョディ・ベンソンはアリエルの声を吹き込む時、プロデューサー兼作詞家のハワード・アッシュマンと一緒にガラスで囲まれた録音ブースに入ったそうです。 録音する時に声優とプロデューサーが同じブースに入ることはとても稀なこと。これは、ジョディに出来るだけ完璧なアリエルを体現してほしいという情熱の現れだったようです。

2.ディズニー復活のきっかけになった!?

1966年にウォルト・ディズニーが亡くなって以来、ディズニー作品の評価は下降線をたどります。 『コルドロン』(1985)『オリバー ニューヨーク子ネコものがたり』(1988)など、それまでのディズニー作品のやき回しのような映画が続き、『シンデレラ』や『ダンボ』のクオリティには遠く及びませんでした。 そんなスランプを抜け出すきっかけとなったのが『リトル・マーメイド』でした。この作品以降『アラジン』『ライオン・キング』と大ヒット作が続き、ディズニーは再び黄金期を迎えます。

3.アースラにも実在のモデルがいた

アースラは『ピンク・フラミンゴ』や『ヘアスプレー』などに出演していた巨漢のドラッグクイーン、ディバインがモデルになったキャラクターだと言われています。 ディバインは1945年生まれのアメリカの俳優で、100kgを超える体格と女装姿で一世を風靡。確かに、アースラの吊り上がった眉や白髪は彼のドラッグクイーン姿を彷彿とさせます。

4.アースラ役の声優はファーストチョイスではなかった

リトル・マーメイド
© Photofest/zetaimage

アースラの声優を務めたのはパット・キャロルでしたが、ある時点の脚本にはアースラはビアトリス・アーサー(『ふたりの誓い』)のような声と記載されていたそうです。 実際、ディズニーはビアトリスにオファーしていたものの、スケジュールの関係でビアトリス・アーサーがオファーを受けることはありませんでした。

5.アースラはトリトンと血が繋がっているかもしれない

映画では直接言及されることはありませんでしたが、アースラはトリトンの妹だという説が存在。 劇中にアースラが“私が宮殿にいた時”というセリフを言っていたり、ブロードウェイ版『リトル・マーメイド』でアースラがトリトンの妹というストーリーラインが語られていました。

6.エリック王子は未成年だった!?

リトル・マーメイド
© Photofest/zetaimage

エリック王子とアリエルは結婚することになりますが、エリック王子の声を吹き込んだ時のダニエル・バーンズはわずか17歳でした。現代社会なら結婚できない年齢です。 ダニエル・バーンズは本作の他にも2002、2007年版の『シンデレラ』のプリンス・チャーミングの声や、『スパイダーマン』(1994~1998)のスパイダーマンといった有名どころを担当しています。

7.フランダーは正確には「フランダー」じゃない

アリエルの親友フランダーは正確に言うと、フランダーではありません。 英語でフランダーはカレイやヒラメを意味します。『リトル・マーメイド』のフランダーはヒラメというより、ナンヨウハギのような姿です。実際に、フランダーは特に種類が決まっている訳ではなく、熱帯魚だそうです。

8.トリトンの声優もファーストチョイスではなかった

パトリック・スチュワート
©️Tschiponnique Skupin/Future Image/WENN.com

トリトンの声を吹き込んだのはケネス・マースですが、元々ピカード艦長として知られるパトリック・スチュワート(画像)がファーストチョイスだったそうです。 『新スタートレック』の撮影が『リトル・マーメイド』と重なったことで起用が実現しなかったと言われています。

9.セバスチャンは料理される寸前だった!?

リトル・マーメイド
© Photofest/zetaimage

『リトル・マーメイド』はディズニーのお気に入りの作品のため、他のディズニー作品の中に『リトル・マーメイド』のキャラクターが紛れ込んでいることがあります。 例えば、『アラジン』にセバスチャンがカメオ出演しています。ジーニーが魔法の料理本の中から取り出した食材のひとつがセバスチャンでした。 ジーニーがエビ(セバスチャン)を取り出した瞬間に「Under the Sea」が流れていたことから間違いありません。 元々セバスチャンには「アリエル」というセリフが用意されていましたが、セリフはカットされています。少しジョークがやり過ぎだとディズニーは感じたようです。

10.映像へのこだわり。嵐のシーンには1年かかった

セバスチャンが乗る船がこの嵐に巻き込まれ、沈没してしまうシーンを覚えていますか?飼い犬のマックスを追って海に飛び込んだエリックをアリエルが助けた、あのシーンです。この嵐のシーンはとてもクオリティが高いことで有名。この10分ほどのシーンは、10人のアニメーターチームが丸一年かけて完成させたそうです。 また、水中のアリエルの髪の動きをリアルに再現するため、宇宙飛行士サリー・ライドのビデオを参考にしていたそうです。

11.人形版『リトル・マーメイド』が計画されていた

かつてCBSはパペットバージョンの『リトル・マーメイド』を計画していました。パペットのパイロット版まで制作されていましたが、結局放送されることはありませんでした。CBSはアニメ版「リトル・マーメイド」テレビシリーズを選択したようです。

12.スタッフがカメオ出演していた

エリック王子の船の上で踊る船乗りたちは『リトル・マーメイド』のスタッフをイラスト化したものだそう。嵐で海に飛ばされてしまうのは少し可哀想ですが、ディズニー作品に出れるなんて羨ましいものです。

13.代表曲がカット寸前だった!?

アリエルが唄う『パート・オブ・ユア・ワールド』を録音する時、水中の世界の雰囲気を出すためスタジオの照明が落とされていました。 また、この曲はテストオーディエンスの評判が悪かったためカット候補になっていたそうです。

14.トリトンの妻は知力の神がモデル?

船との衝突事故で亡くなったトリトンの妻はギリシャの神アテナがモデルです。ギリシャ神話のトリトンは海の神ポセイドンの息子ですが、アテナは知力の神で結婚もしていなければ、水中でも暮らしていません。 しかし、『リトル・マーメイド』のアテナは人魚姫であることが『リトルマーメイドIII はじまりの物語』(2008年)で判明。アリエルと同じ赤い髪、そして青い尾びれを持っています。

15.オープニングがどこか暗い理由はコントラストを強調するため

『リトル・マーメイド』のオープニングシーンはどこか暗く、色が抑えられていました。 監督は意図的に明るい色を使用することを控えて、カラフルな水中世界とのコントラストを生み出そうとしたそうです。

16.ディズニーではないキャラクターがカメオ出演している

『リトル・マーメイド』のコアなファンなら気づいているかもしれませんが、無数の魚たちが集まっているシーンの中にメガネをかけた魚がいます。 メガネをかけた魚は1964年のアニメ『秘密兵器リンペット』のキャラクター、ヘンリー・リンペットです。『秘密兵器リンペット』はディズニー作品ではありませんが、『Hot Lead and Cold Feet』『the Apple Dumpling Gang』などディズニー作品に出演していたドン・ノッツ(ヘンリー・リンペット役)へのオマージュだと言われています。 ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー『リトル・マーメイド』のアトラクションの中にもリンペットが隠されています。

17.もちろん隠れミッキーが登場

『ファンタジア』 ミッキー・マウス (ゼータ)
©SUPPLIED BY GLOBE PHOTOS INC

ディズニーはありとあらゆる場所にミッキーを忍ばせていますが、それは『リトル・マーメイド』も例外ではありません。 アリエルがアースラと契約を交わす場面で注意を凝らしてみてください。契約書の中に声を失うという条項だけでなく、確かにミッキーが書かれていました。 また、エリックの船の飾りの中にも隠れミッキーが存在します。 さらにトリトンのコンサート場面にも登場。観客のひとりがディズニーランドなどで売られているミッキーの耳をつけています。

18.結婚式に出席していたゲストが豪華

『シンデレラ』(1950)
©RKO Radio Pictures/zetaimage

エリックが海辺の王国の王子であることを考えれば、結婚式のゲストが各国の要人であったとしても特段驚くことではありません。 しかし、あるディズニーキャラクターが結婚式に出席していたことを知れば、驚かずにはいられないでしょう。 結婚式の場面で一瞬ですが、『シンデレラ』(1950)の大公と国王が映っています。ディズニー映画のキャラクターたちは同じ世界に住んでいるのかもしれません。

19.ラプンツェルの愛読書は『リトル・マーメイド』

『塔の上のラプンツェル』
© Walt Disney Studios Motion Pictures

2011年公開のディズニーアニメーション『搭の上のラプンツェル』の中に『リトル・マーメイド』に関連したあるものが登場します。 ラプンツェルは養母から搭の外に出ることを禁じられていたため、読書くらいしか娯楽がなかったのでしょう。部屋に散らばったたくさんの本の中の1冊が『美女と野獣』、そしてもう1冊が『リトル・マーメイド』です。 アリエルは海上の世界に憧れ、ラプンツェルは搭の外の世界に憧れている、軟禁状態であること、自由やロマンスを夢見る少女であることなど二人は共通点が多いキャラクターです。

20.ディズニーの代表キャラクター3人がカメオ出演している

トリトンがイルカに引かれた貝に乗ってコンサートに登場する場面にディズニーを代表する3人のキャラクターがカメオ出演しています。たくさんのマーメイドの観客に紛れて、ミッキー・マウス、ドナルド・ダッグ、グーフィーが映り込んでいます。 酸素のあるなしは置いておくとして、3人は一般客として群衆に紛れていました。ディズニー最大の功労者であるお三方、ミッキーさん、ドナルドさん、グーフィーさんにはVIP席が用意されるべきでした。

21.『プリンセスと魔法のキス』にトリトンがカメオ出演している!?

2010年公開のディズニーアニメーション『プリンセスと魔法のキス』にも『リトル・マーメイド』のキャラクターがカメオ出演しています。 ニューオリンズの祭り、マルディグラにネプチューン(ローマ神話の神)が登場してもおかしくはありませんが、王冠や三叉のほこのデザインなどから『リトル・マーメイド』のトリトンであることは明らかです。 セバスチャンを登場させた『アラジン』ロン・クレメンツ&ジョン・マスカーコンビが今作でメガホンを取っていたことも関係しているのでしょう。

トリビア満載の『リトル・マーメイド』がついに実写化!

こんなにも多くのトリビアを含む『リトル・マーメイド』がついに実写映画化!注目のアリエル役には歌手のハリーベイリーに決定しました。詳しいあらすじやキャストなどの最新情報は、下の記事で随時更新していきます。