2017年7月6日更新

名作『ティファニーで朝食を』にまつわる面白いトリビア10選

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ティファニーで朝食を

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1.原作者はマリリン・モンローを推しだった!?

本作の原作者トルーマン・カポーティはオードリー・ヘップバーンではなくマリリン・モンローにホリーを演じてほしいと思っていたそうです。 しかし、モンローの演技指導を担当していた“ポール・ストラスバーグ”がオファーを受けるべきではないとアドバイスしたため、モンローがホリーを演じることはありませんでした。 ちなみに、自分の願望が叶わなかったカポーティはオードリーのホリー役を“私が知る中で1番のミスキャスト”と表現しています。

2.オードリー・ヘップバーンはホリーを演じる自信がなかった!?

モンローがオファーを断わりホリーを演じることになったオードリー・ヘップバーンですが、当初彼女はオファーを受けることを躊躇していたと言われています。 ニューヨークタイムズにこう語っています。
“経験はないし、テクニックもなかったので私はホリーにふさわしくないと思っていました。”
最終的に監督ブレイク・エドワーズに説得されて彼女はホリー役のオファーを受ける決断をしたそうです。

3.監督はスティーブ・マックイーン推しだった!?

当初、監督のブレイク・エドワーズはスティーブ・マックイーンにポールを演じてもらいたいと思っていました。しかし、マックイーンは出演しているテレビシリーズの契約がまだ残っていたため実現には至りませんでした。 その後エドワーズは『お熱いのがお好き』などで知られるトニー・カーティスをプロデューサーに推していたそうです。カーティス本人は興味を示していたものの、プロデューサーがGOサインを出さなかっため、またもエドワーズの希望は叶いませんでした。 最終的にジョージ・ペパードに落ち着いた、というわけです。

4.ポールは嫌われものだった!?

監督エドワーズ・ブレイクとジョージ・ペパードは相当反りが合わなかったようです。そんなジョージは気に入らない演出には一切聞く耳を立てず、自由にポールを演じていたと言われています。 また、オードリーもペパードの気取った性格や、何事も考えすぎる性分にイライラすることが多かったようです。

5.ホリーはコールガールではない!?

公開前、スタジオはホリーを“コールガール”ととらえられることを懸念していました。 そのため、パラマウントピクチャーズは公式にホリーを“kook”と言う言葉で描写していました。プロデューサーのマシュー・ジュローによると“kook”は決して大人にならない子ネコのことを指す言葉だそうです。

6.オードリー・ヘップバーンの音域に合わせて作曲していた!?

本作でオードリーが唄う『ムーン・リバー』は、彼女の狭い声域を考慮して作曲された、というのが真相のようです。 歌唱シーンは吹き替えで代用するという案も考えられていましたが、監督が彼女の歌声がホリーのキャラクターには合っていると判断し、そのままの歌声が採用されることになったそうです。

7.ホリーのアパートの価値は8億!?

ホリーが暮らすアパートの部屋の中のシーンはパラマウントのスタジオで撮影されていましたが、外観はニューヨークアッパーイーストサイドに実在する建物が使用されていました。 2015年6月、撮影に使用されたこの建物が約8億円で売却されたそうです。

8.有名なドレスも高値を付けていた!?

本作に登場するホリーの黒いドレスはフランスのファッションデザイナー“ユベール・ド・ジバンシィ”によってデザインされました。 2006年にオークションに出品されたこのドレスは、約9000万円の値を付けました。

9.パーティーの招待客は全員友人だった!?

本作のパーティーシーンは、パラマウントのスタジオで6日間かけて撮影されました。 パーティーの招待客を演じたエキストラは全員ブレイク・エドワーズの友人だったそうです。パーティーには120ガロン(約450ℓ)のソフトドリンクと60カートンのタバコが用意されていたと言われています。

10.19世紀以来初の出来事!?

本作の撮影のためにティファニーは日曜日にオープンしたのですが、実はこれ、異例中の異例なのです。 ティファニーが日曜日にオープンするのは19世紀以来初めてのことでした。プロデューサーは窃盗を防ぐため、武装した40人のガードマンを用意しなければならなかったそうです。