1.原作者はマリリン・モンローを推しだった!?
本作の原作者トルーマン・カポーティはオードリー・ヘップバーンではなくマリリン・モンローにホリーを演じてほしいと思っていたそうです。
しかし、モンローの演技指導を担当していた“ポール・ストラスバーグ”がオファーを受けるべきではないとアドバイスしたため、モンローがホリーを演じることはありませんでした。
ちなみに、自分の願望が叶わなかったカポーティはオードリーのホリー役を“私が知る中で1番のミスキャスト”と表現しています。
2.オードリー・ヘップバーンはホリーを演じる自信がなかった!?
モンローがオファーを断わりホリーを演じることになったオードリー・ヘップバーンですが、当初彼女はオファーを受けることを躊躇していたと言われています。
ニューヨークタイムズにこう語っています。
“経験はないし、テクニックもなかったので私はホリーにふさわしくないと思っていました。”
最終的に監督ブレイク・エドワーズに説得されて彼女はホリー役のオファーを受ける決断をしたそうです。
3.監督はスティーブ・マックイーン推しだった!?
当初、監督のブレイク・エドワーズはスティーブ・マックイーンにポールを演じてもらいたいと思っていました。しかし、マックイーンは出演しているテレビシリーズの契約がまだ残っていたため実現には至りませんでした。
その後エドワーズは『お熱いのがお好き』などで知られるトニー・カーティスをプロデューサーに推していたそうです。カーティス本人は興味を示していたものの、プロデューサーがGOサインを出さなかっため、またもエドワーズの希望は叶いませんでした。
最終的にジョージ・ペパードに落ち着いた、というわけです。
4.ポールは嫌われものだった!?
監督エドワーズ・ブレイクとジョージ・ペパードは相当反りが合わなかったようです。そんなジョージは気に入らない演出には一切聞く耳を立てず、自由にポールを演じていたと言われています。
また、オードリーもペパードの気取った性格や、何事も考えすぎる性分にイライラすることが多かったようです。
5.ホリーはコールガールではない!?
公開前、スタジオはホリーを“コールガール”ととらえられることを懸念していました。
そのため、パラマウントピクチャーズは公式にホリーを“kook”と言う言葉で描写していました。プロデューサーのマシュー・ジュローによると“kook”は決して大人にならない子ネコのことを指す言葉だそうです。
6.オードリー・ヘップバーンの音域に合わせて作曲していた!?
本作でオードリーが唄う『ムーン・リバー』は、彼女の狭い声域を考慮して作曲された、というのが真相のようです。
歌唱シーンは吹き替えで代用するという案も考えられていましたが、監督が彼女の歌声がホリーのキャラクターには合っていると判断し、そのままの歌声が採用されることになったそうです。
7.ホリーのアパートの価値は8億!?
ホリーが暮らすアパートの部屋の中のシーンはパラマウントのスタジオで撮影されていましたが、外観はニューヨークアッパーイーストサイドに実在する建物が使用されていました。
2015年6月、撮影に使用されたこの建物が約8億円で売却されたそうです。
8.有名なドレスも高値を付けていた!?
本作に登場するホリーの黒いドレスはフランスのファッションデザイナー“ユベール・ド・ジバンシィ”によってデザインされました。
2006年にオークションに出品されたこのドレスは、約9000万円の値を付けました。
9.パーティーの招待客は全員友人だった!?
本作のパーティーシーンは、パラマウントのスタジオで6日間かけて撮影されました。
パーティーの招待客を演じたエキストラは全員ブレイク・エドワーズの友人だったそうです。パーティーには120ガロン(約450ℓ)のソフトドリンクと60カートンのタバコが用意されていたと言われています。
10.19世紀以来初の出来事!?
本作の撮影のためにティファニーは日曜日にオープンしたのですが、実はこれ、異例中の異例なのです。
ティファニーが日曜日にオープンするのは19世紀以来初めてのことでした。プロデューサーは窃盗を防ぐため、武装した40人のガードマンを用意しなければならなかったそうです。