2024年11月8日更新

【金ロー】1作目『トップガン』初見のあなたへ!「マーヴェリック」が100倍楽しめるポイントを主観で解説

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トップガン、トム・クルーズ
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2022年5月に公開され瞬く間に大ヒットを記録した『トップガン マーヴェリック』。戦闘機パイロットの訓練生・マーヴェリックを描いた『トップガン』(1986年)の続編にあたり、トム・クルーズ主演映画としては日本での興行収入歴代1位の名作です。 そんな『トップガン』と『トップガン マーヴェリック』が11月8日と11月15日の2週にわたり、日本テレビの金曜ロードショーで放送されます! この記事では、実は『トップガン』を観たことないというあなたのために、『トップガン マーヴェリック』に向けて知っているとより楽しいポイントを紹介していきます。 ※この記事には『トップガン』および『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれます。

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『トップガン』を知れば「マーヴェリック」がさらに楽しめる

①マーヴェリックの成長を感じて涙する

1作目『トップガン』において、主人公のマーヴェリック(トム・クルーズ)はまだパイロット訓練生。アメリカ海軍トップのパイロット養成機関「トップガン」にて相棒のレーダー操作士官のグース(アンソニー・エドワーズ)やライバル・アイスマン(ヴァル・キルマー)と共に日々訓練に臨んでいます。ちなみに、マーヴェリックやグースというのはコードネームです。 訓練生という身分ではありますが、マーヴェリックの実力は群を抜くものがあります。しかし、その才能にあぐらをかくような一面もあり、命令を無視して独断専行に走るなど素行は決して良いとは言えません。 訓練生時代のマーヴェリックの人柄を踏まえて2作目を見ると、彼の精神的な成長とその一方で変わらない芯の強さを感じ、勝手に感慨深くなってしまいますね。

②前作からの関係性の変化に思いを馳せる

『トップガン』を語る上でかかせないキャラクターが、グースとアイスマンです。 マーヴェリックの戦闘機でレーダー操作士官を務めるグースは一匹狼なマーヴェリックを気遣う陽気さを持ち、2人はまさに相棒と言える関係性。一方のアイスマンは訓練生の中でも優等生で、我が道を行くマーヴェリックをたしなめるなど、ライバル意識を持っています。 2作目で登場したアイスマンはアメリカ海軍の最高司令官になっており、マーヴェリックをトップガンに呼び戻します。作中ではアイスマンがマーヴェリックの背中を押す場面が登場しますが、訓練生時代のライバル関係を経た2人の友情に思いを馳せると、より深みが増すシーンといえるでしょう。

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③キーパーソンの死に着目する

『トップガン』では相棒であったグースが訓練中に死亡するという事故が発生します。演習中、なかなか教官機を仕留められないアイスマン機にしびれを切らしたマーヴェリック機が、タイミングを誤ってしまい、墜落してしまうのです。 過失ではないとはされたものの、責任を感じて不安定になるマーヴェリック。そんな最中に出撃命令が下り、一時は戦闘から逃げてしまいますが、グースのドッグタグを見て自身を鼓舞し再び立ち上がります。独りよがりだったマーヴェリックが仲間のために飛ぶようになった大きなきっかけです。 2作目において、マーヴェリックが教官として訓練生の命を最優先にしていたのには、こんな理由があったのです。さらに2作目でも、あるキーパーソンの死が描かれるので、1作目を念頭にそのシーンを鑑賞してみてくださいね。 ちなみに、相棒のグースには妻と息子がおり、「マーヴェリック」ではルースターとして登場します。

「マーヴェリック」でオマージュされた『トップガン』の小ネタ

前日にバーで会った人が実は教官だった

『トップガン マーヴェリック』(2022年)
(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

『トップガン』の冒頭には、マーヴェリックが訪れたバーでチャーリーという女性をナンパするシーンが描かれています。その翌日、マーヴェリックはバーで出会った彼女がトップガンにおける座学の教官だと知るのでした。 『トップガン マーヴェリック』では、支払いができなかったマーヴェリックをバーからつまみ出したのが実はトップガンの訓練生だった、というふうにオマージュされています。

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実は登場していた「マーヴェリック」のヒロイン・ペニー

『トップガン マーヴェリック』のヒロインであり、バーのオーナーとして登場したペニー・ベンジャミン。実は彼女は、1作目にも登場しています。 映画の冒頭で、マーヴェリックが上官から危険飛行について、「管制塔を5回もかすめ飛び、同じ事を司令官の令嬢にも」と注意され、グースが「ペニー・ベンジャミンか?」とささやいていたのです。 また、グースがピアノを弾くシーンでは、彼の妻キャロルが「司令官の娘は?」とマーヴェリックを小突いています。

ピアノを弾くグース

『トップガン』では相棒のグースが、彼の妻と子供をマーヴェリックに紹介し、ピアノを演奏するシーンが登場します。 グースが亡くなった後のマーヴェリックにとっては大切な思い出のようですが、2作目の冒頭では、グースの息子ルースターが同じようにピアノを弾くシーンにマーヴェリックが遭遇します。

候補生たちとビーチでバレーボール

訓練の合間にマーヴェリックら候補生たちがビーチに赴きバレーボールをする1作目の名シーンが、2作目でもビーチフットボールをするシーンとして登場。 「マーヴェリック」では60歳のトム・クルーズが候補生たちに交じっても見劣りしない肉体美を披露しています。

『トップガン』の細かすぎるトリビアを紹介

本当に存在した「トップガン」

『トップガン』は実在したパイロット養成機関“アメリカ海軍戦闘機兵器学校・通称“トップガン”をベースに製作された映画です。 1960年代後半、ベトナム戦争のために設立されたこの学校機関はサンディエゴのミラマー海軍基地に位置していましたが、1996年ネバダ州ファロンに移転されました。

ペンタゴンと共同製作していた

ワシントンポスト紙によると、『トップガン』はアメリカ国防省本庁舎“ペンタゴン”と密接にコンタクトをとって製作されていたと言います。パラマウントピクチャーズは戦闘機や空母の使用料として約2億円をペンタゴンに支払っていたそうです。 また、ペンタゴンは『トップガン』から軍のポジティブな面を引き出すため、製作陣に脚本の提出を求めて干渉することもあったと言われています。 『トップガン』の大ヒットを受け、アメリカ海軍は本作が上映されていた劇場の側で入隊を勧誘するブースを設けていたそうです。 海軍の思惑は見事に成功。軍のブースに入ってきた90パーセントの入隊希望者が『トップガン』を鑑賞していたそうです。

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『トップガン』の撮影秘話

グースが一番優秀だった!?

グースを演じたアンソニー・エドワーズは戦闘機飛行中のシーン撮影で吐かなかった唯一のキャストだと言われています。 実際はグースが一番の凄腕パイロットだったのかもしれません。

実は3回もクビになっていたトニー・スコット監督

監督トニー・スコットは本作の製作中3度もクビになり、その度に復帰していたと言われています。 クビになった理由には、トニー・スコットは美しく撮ったつもりだったものの、スタジオにケリー・マクギリスが"売春婦のように見える"と感じさせてしまったことなどが挙げられるそうです。

あのラブシーンは最初は存在しなかった?

マーベリック(トム・クルーズ)とチャーリー(ケリー・マクギリス)のエレベーターでのラブシーンは本作のハイライトの1つです。 しかし、このラブシーンはテストオーディエンスがあからさまなロマンス要素を求めたため、後で追加されたシーンだったそうです。

製作中におきた悲劇

『トップガン』製作中ある悲劇が起きていました。 スタントパイロットの”アート・スコール”が飛行中のクラッシュで太平洋へ突っ込み命を落としていまったのです。本作は”アート・スコール”に捧げた映画でもあったのでした。

細かすぎるミス?エンジン1は間違い

マーベリックがフラットスピンをするシーンで、“エンジン1がもうダメだ。右のエンジンから火が出ている。”という声が聞こえてきます。 しかし、実際第1エンジンは左側にあるはずなので、正確にはエンジン2です。細かいことですが。

エコ?ミサイル映像はリサイクルしていた

アメリカ海軍は本作に全面的に協力していたものの、F14のミサイルは2度しか撃てないとトニー・スコットに告げていました。 スコットはその貴重な2発のミサイル発射場面両方を映像に収め、映画の中でその映像を使い回していたそうです。

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『トップガン』に存在した幻のキャスト・次回作・監督

名優ばかりだったマーヴェリック候補

マーベリック役がトム・クルーズに決定する前、ショーン・ペン、マシュー・モディーン、ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、マイケル・J・フォックス、トム・ハンクスなど名だたる名優がマーベリック役候補として挙がっていたそうです。

「マーヴェリック」ではない幻の続編

実は、公開直後にも『トップガン』の続編が考えられていました。 当時は脚本まで書かれていたものの、予算の関係で実現には至らなかったそうです。その脚本のプロットはマーベリックがトップガンアカデミーの教官となり若手女性パイロットを養成するというものでした。

ホラーだった可能性も?幻の監督

トニー・スコットが本作のサインをする前、ジョン・カーペンター(『ハロウィン』『遊星からの物体X』で有名)、デヴィッド・クローネンバーグ(『ザ・フライ』他)といったホラー映画に定評がある2人が監督の有力候補だったそうです。 彼らの演出による、オドロオドロしい『トップガン』も今となっては見てみたい気がします。

これで予習は完璧?金ロー『トップガン』を楽しもう

この記事では、「トップガン」2作品をより楽しみたいというあなたのために、2作のつながりや小ネタを紹介しました。 『トップガン』は11月8日に、『トップガン マーヴェリック』は11月15日に、日本テレビの金曜ロードショーで放送されます。 紹介したポイントを踏まえて、ぜひ「トップガン」2作品を鑑賞してみてくださいね!