2026年9月24日更新

「ウィキッド」グリンダは性格が悪いし嫌い?一緒にいかなかった理由や最後も解説

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ウィキッド ふたりの魔女、映画、グリンダ、アリアナ・グランデ
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大ヒットミュージカル舞台を2部作で映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』と『ウィキッド 永遠の約束』。この記事では、主人公の1人である「善い魔女」グリンダにフォーカスを当て、彼女の本当の性格や魅力、そして後編で見せた成長に迫っていきます。

※本記事には、映画『ウィキッド ふたりの魔女』および『ウィキッド 永遠の約束』の結末までのネタバレが含まれています。未鑑賞の方はご注意ください。

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【評価】「ウィキッド」グリンダは性格が悪いのか?

『ウィキッド ふたりの魔女』(2025年)
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シズ大学に入学した当初のグリンダは、両親に手厚く見送られて愛されて育ったことがよくわかる良家の子女といった雰囲気。それ故に自己肯定感が高く、外見も華やかですぐに周りに人が寄ってくるような吸引力もあります。同時に頭の回転も速く、立ち回りも上手いため時に偽善的に映ることも。 一方、正反対の性格と外見を持つエルファバはそんなグリンダを敬遠していました。ところがルームメイトになり、グリンダの楽天的で自己中心的な性格と趣味の違いに辟易してしまいます。グリンダはピンクを好み、大量のピンクの服と小物をエルファバのスペースにまで広げていました。

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グリンダが嫌い・ひどいと言われる理由

『ウィキッド ふたりの魔女』(2025年)
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グリンダの性格は良くいえば社交的、悪くいえば八方美人。その場その場で態度が変わるのも自己中心的で、あくまでも自分のことだけ考えているように見えます。相手によって態度を変えているのも感じが悪く映る要因の1つ。 ボックに思わせぶりな態度を見せたり、彼の好意を疎ましく思ってネッサローズを誘うよう仕向けたりしますが、これを「良かれと思って」と嘯く態度がまた独善的。さらに自分が祖母からもらった“変な”帽子をあえてエルファバにプレゼントして、笑いものにしたり。 当のエルファバはグリンダからのプレゼントとパーティへの誘いを素直に受け取り、帽子をかぶって会場へ。さらにはそのお礼としてマダム・モリブルにグリンダへ魔法の杖を授けてほしいと懇願までしていました。

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【性格】グリンダに貼られたレッテルと本当の性格

『ウィキッド ふたりの魔女』(2025年)
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外見がゆえに中身に目を向けられない

アメリカでは金髪美女のことを「ダム・ブロンド」と揶揄して「おバカな金髪」と呼ぶことがあります。つまり、外見ばかりで頭が空っぽという意味。グリンダもそんな風に見られがちなようで、実際劇中でもエルファバから嫌味っぽく「ブロンド」と呟かれるシーンがありました。 グリンダには「何を言ってもいいようにとられる」経験が多く、自分の中身に注目されることがなかったのではないでしょうか。確かに中身がないような言動も見受けられますが、それは楽天的な性格ゆえ。前作ではまだ彼女の内面は多く語られませんが、後編『永遠の約束』ではその社交性と求心力を武器に、オズの国を率いる存在へと成長していきます。

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周囲の希望を汲み取りすぎる

良くも悪くも周囲の目を引く、目立つ外見と性格を持つグリンダ。前述のような経験から周囲が望む言動を取りがちになり、しかしそれが必ずしも本心ではないのでは?という素振りも見せていました。 周囲からの期待が自分に向いていることをわかっていて、あえて“望まれている”自分を演じているようにも見えます。例えばボックへの態度も好意がないことをはっきりと伝えられず、ボックとネッサローズをくっつけようと偽善的な行動に出てしまったり、取り巻きにそそのかされて変な帽子をエルファバに渡してしまったり。 つまり実のところ、グリンダは素直な性格で周りの空気に合わせて行動している節があります。しかしその空気に初めて抗ったのが、パーティで笑いものになったエルファバに歩み寄るシーン。エルファバの素直な想いに自らの言動を恥じたのか、独り踊るエルファバに合わせて一緒に独特なダンスを踊り、最終的には周りを自分のペースに巻き込んでいました。

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【考察】前作最後でグリンダはなぜエルファバの手を取らなかった?

ウィキッド ふたりの魔女、映画
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社会の善性を信じていたから

前作『ふたりの魔女』のラスト近く、箒に乗って逃げようとするエルファバに「一緒に行こう」と手を差し出されたグリンダ。しかし彼女はその手を取りませんでした。ここでのグリンダはまだ、オズの魔法使いやマダム・モリブルに「謝ろう」と促しています。 このことから、グリンダはこの時点では彼らのことを疑いつつもいまだ信じている様子。動物排斥運動も「共通の敵を作り出すためのやむを得ない理由」と考えているのでしょうか。しかしエルファバは動物の乳母に育てられたことや社会から排斥されてきた側だったため、この時点で怒りが沸騰しています。 グリンダは裕福な家庭で両親の深い愛情を受けて育ち、楽天的な性格や美しい外見を持っていたがため社会の裏側を知らずに表側しか見ていなかったのでしょう。この時はまだ、「社会の善性」を信じていたかったのかもしれません。

グリンダの選択は弱さではなく強さの表れ

とはいえ、グリンダは決して「ダム・ブロンド」ではなく、自分が歩む道を自ら選択できる強さと勇気を持っています。親友のエルファバとともに行く道を選べば、彼女の強大な魔力で一緒に世の中を変えることができるかもしれない。しかしあえてその道ではなく、むしろ過酷と思われる「残る道」を選びました。 そこにはもちろん打算的な考えもあるかもしれませんが、自分が持つ吸引力と社交力が活かせて、内側から社会を変えることができるのは残る道しかないとも考えたのかも。エルファバは外側から、自分は内側から社会を変革する――ほんの一瞬のアイコンタクトでしたが、そんなお互いへの理解と決意を感じさせる、前作のラストシーンだったように思えます。

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ふたりの友情は別れても不滅

こうしてエルファバとグリンダは違う道を歩むことを選びましたが、それは決して“もう友だちではない”ということではありません。むしろ別れて違う道を行くことによって、両側から社会を変革するという「共同戦線」を張ることになるのです。 2人の友情は逆に、さらに強く結ばれていくことになります。ただし後編『永遠の約束』では、グリンダとエルファバはフィエロをめぐって辛い選択と哀しい運命を強いられることになってしまいます。

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【考察】『ウィキッド 永遠の約束』ラストでグリンダは魔法を使えるようになった?

『ウィキッド ふたりの魔女』(2025年)
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ラストシーンでは、魔力を持たないはずのグリンダの前で、エルファバから託されたグリムリーがひとりでに開きます。これは舞台版にはない映画オリジナルの演出です。 遠く離れたエルファバが生きていることを伝えたとも、挫折を経たグリンダがついに魔力を手に入れたとも考えられます。いずれにしても、2人の友情と約束がこれからも続いていくことを感じさせる幕切れです。前作で「外側と内側から社会を変える」ことを選んだ2人の道は、ここでひとつに結ばれたのかもしれません。

【ネタバレ】『ウィキッド 永遠の約束』で描かれたグリンダの結末は?

ウィキッド 永遠の約束
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前作から数年後。残る道を選んだグリンダは、オズの魔法使いとマダム・モリブルのもとで体制側の宣伝塔「善い魔女」として人気を集め、魔女狩り隊の隊長となったフィエロと婚約します。しかし華やかな日々の裏で、「悪い魔女」として追われるエルファバのことをいつも気にかけていました。 ところが結婚式の日、フィエロはエルファバとともに逃亡。親友と婚約者に裏切られたと感じたグリンダは、エルファバをおびき寄せるためにネッサローズを利用してはどうかとマダム・モリブルに提案してしまいます。その結果、モリブルが起こした竜巻でネッサローズは飛んできた家の下敷きになり、命を落とします。この家とともにオズの国へやってきたのがドロシーでした。 その後、2人は隠れ家で再会し、互いの友情を確かめ合います。エルファバから魔術書グリムリーとオズの未来を託された直後、グリンダは親友がドロシーの水で“溶けて”しまう姿を目の当たりにすることに。 悲しみを抱えたグリンダは、魔法使いがエルファバの実の父親だったことを突きつけてオズから去らせ、マダム・モリブルを投獄。エルファバとの約束どおり、オズの新たな指導者となりました。実はエルファバは死を偽装して生き延び、フィエロとともにオズを去っていますが、グリンダはそのことを知りません。親友を失ったと信じたまま国を背負うという意味では、確かに切ない結末といえるでしょう。

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【考察】後編で見えたグリンダの本当の強さとは?

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自らの過ちを背負って「善い魔女」になった

ウィキッド 永遠の約束
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後編でのグリンダは、嫉妬や怒りからネッサローズを危険にさらす提案をしてしまうなど、決して完璧な善人としては描かれていません。前作で見せた「周囲に望まれる自分を演じる」危うさが、最悪の形で表に出てしまったともいえます。 それでも彼女は、自分の過ちから目をそらしませんでした。魔法使いとマダム・モリブルの嘘を暴き、差別されてきた動物たちを元の暮らしに戻すなど、エルファバが目指していた社会を自分の手で実現しようとしたのです。原題「FOR GOOD」には「永遠に」と「善のために」という2つの意味が重なっています。後編はグリンダが本当の意味で「善い魔女」になるまでの物語だったといえるでしょう。

グリンダの性格が悪いは勘違い!善い魔女の精神性を解説

『ウィキッド ふたりの魔女』(2025年)
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性格が悪いと思われがちなグリンダですが、深く掘り下げると、周囲の期待に応えようとする繊細さと、自分の道を選び取る強さをあわせ持った人物であることがわかります。後編『永遠の約束』では過ちも挫折も経験しながら、本当の「善い魔女」へと成長していきました。2部作を通して、グリンダとエルファバの友情の行方を見届けてください。