荒廃した近未来を描いたバイオレンスアクションシリーズ
荒廃した近未来を舞台に繰り広げられる壮絶な復習劇を描いたバイオレンス・アクション映画シリーズ。1作目『マッドマックス』は1979年、2作目は1981年、3作目は1985年に公開されました。今もなお国内外の作品に多大な影響を与え続ける名シリーズです。
2015年に旧三部作を手がけたジョージ・ミラー監督により4作目『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が公開されました。
メル・ギブソン/マックス・ロカタンスキー
旧3部作で主人公マックスを演じたメル・ギブソン。1作目では武装警察官M.F.Pの一員として、凶悪化した暴走族と暴力抗争を繰り広げます。『マッドマックス』出演後、一躍人気俳優となり、映画『リーサル・ウェポン』シリーズでタフなアクション俳優としての地位を確固たるものにしました。
出演作『ブレイブ・バート』で初監督を務め、その後も『パッション』『アポカリプト』のヒット作を生み出し、監督としての手腕も評価されています。DV疑惑、人種差別発言などでハリウッドの一線から退いたものの、次回出演作『ブラッド・ファーザー』では愛する娘の為に戦う父親を演じ、元祖アクション俳優としての復活が期待されています。
スティーブ・ビズレー/ジム・レインズ
武装警察官M.F.Pの一員として1作目に出演。隊員イチの荒くれ者"不死身のグース"として登場するものの、待ち伏せしていた暴走族の襲撃を受けあえなく死亡してしまいます。カワサキ・Z1000を華麗に乗りこなし、本作においても人気の高いキャラクターです。
『マッドマックス』出演後、オーストラリア映画の他、テレビの世界にも進出し、人気テレビシリーズ『フライングドクター』に出演。確かな演技力で、オーストラリア映画とテレビを支える国民的な俳優として現在も活躍中です。
ジョアン・サミュエル/ジェシー・ロカタンスキー
主人公マックスの愛する妻。1作目で息子と共に暴走族の餌食になってしまいます。元々キャスティングされていた女優が事故に遭ってしまったため、ジョアンが代役に抜擢されました。
『マッドマックス』出演後は、『スカイウェイズ』『ヘイ、ダッド..!』等、オーストラリアのテレビドラマにて活躍していました。現在は目立った仕事はないものの、テレビドラマなどにゲスト出演しているようです。
ヒュー・キース・バーン/トーカッター
1作目でギラギラと兇悪な存在感を放つ暴走族のリーダーを演じたヒュー。インドからオーストラリアに移住したという異色の俳優で、映画『チェーン・リアクション』、『モービー・ディック』など、その後もオーストラリア映画、TV映画に出演し続けました。
2015年に公開されたシリーズ4作目『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、自ら築いた要塞シデタルで恐怖と暴力で民を支配する独裁者イモータン・ジョーを演じ、見事な悪漢ぶりを見せました。
バージニア・ヘイ/女戦士
2作目で、クロスボウを片手に精油所を守る勇敢な女戦士を演じました。
ファッションモデルだったバージニアは『マッドマックス2』にて女優デビューし、1987年『007 リビング・デイライツ』ではボンドガールに大抜擢されました。
90年代にはスタイリスト、ファッション雑誌の編集なども行い、役者業にとどまらず多方面で今もなお活躍中です。
ティナ・ターナー/アウンティ・エンティティ
3作目で流浪の旅を続けるマックスがたどり着いた街、ホバータウンの女ボスを演じたティナ。元々は世界を代表するロックシンガーですが、『マッドマックス』以降も『ラスト・アクション・ヒーロー』でアーノルド・シュワルツェネッガーと共演し女優としての存在感も抜群です。
1991年にはロックの殿堂入りをし、今もなお衰えを知らない力強い歌唱力でファンを魅了しています。
ブルース・スペンス/ジャイロキャプテン&ジェデダイア
2作目では、姑息な悪知恵を駆使して荒野に生きる男・ジャイロキャプテンとしてマックスと共闘し、3作目ではマックスを襲撃する飛行機乗りの父親役として登場。全く違う役柄として2作品に出演しました。
その後も『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』や『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』や数々の作品に出演し、今もなお俳優として活躍しています。
エミル・ミンティ/フェラル・キッド
2作目に登場する、ブーメランを自在に操る野生児。言葉が話せないがマックスに憧れを抱き、マックスと共に暴走族に立ち向かいます。
『マッドマックス2』出演後は、『フルートマン』『ザウィンズオブジャラ』と立て続けに映画に出演し、1992年に俳優を引退するまではテレビドラマで活躍しました。現在は家族が経営するジュエリー関係の店のマネージャーをして暮らしています。