2017年7月6日更新

クロエ・セヴィニー、世界的ファッションアイコンの魅力とは

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クロエ・セヴィニー

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クロエ・セヴィニーのプロフィール

クロエ・セヴィニーは、1974年11月18日、マサチューセッツ州スプリングフィールドで生まれました。その後はコネチカット州のダリアンで育ち、高校時代にはたびたび俳優のトファー・グレイスと彼の妹のベビーシッターをしていたそうです。 1992年、17歳のセヴィニーはニューヨークでティーン向けカルチャー誌「Sassy」のファッションエディターにスカウトされ、モデルの仕事をするようになりました。その後は同誌でインターンもしています。雑誌のモデルをするかたわら、セヴィニーはファッションブランド「X-girl」の専属モデルとしても活躍しました。 1993年、故郷からブルックリンに移住し、お針子として働いていたセヴィニーは、小説家ジェイ・マキナニーの目にとまり、マキナニーはニューヨーカー誌に”世界一クールな女の子”として彼女を紹介する記事を書きました。

映画『KIDS/キッズ』で女優デビュー!

1995年の映画『KIDS/キッズ』は、ストリートキッズの生活を描いたドキュメンタリータッチの問題作です。脚本を担当したハーモニー・コリンが当時セヴィニーの恋人だったため、彼女はこの作品で女優デビューしました。 セヴィニーが演じたジェニーは、処女とセックスすることが生きがいのテリー(レオ・フィッツパトリック)に処女を奪われ、HIVに感染してしまった少女です。彼女を中心として、ストリートキッズの堕落した1日が描かれます。

映画『ガンモ』に意外な形で参加していた!?

オハイオ州のジーニアという小さな町を舞台に、少年たちの殺伐とした日常をドキュメンタリータッチで描いた映画『ガンモ』。20年前に竜巻に襲われて以来、荒れ果てたこの町に住むソロモン(ジェイコブ・レイノルズ)は空気銃で殺した猫を肉屋に売って小遣いを稼いでいました。彼とその友人タイラー(ニック・サットン)を中心に、町の人々の暮らしを描いています。 クロエ・セヴィニーはこの作品でドットという女性を演じていますが、衣装デザインにも関わりました。

映画『ブラウン・バニー』が話題に!

2003年、セヴィニーは『バッファロー’66』などで知られるヴィンセント・ギャロが、制作・監督・脚本・主演・撮影・美術を務めた映画『ブラウン・バニー』に出演し、注目を集めました。 ギャロ演じる主人公のバド・クレイは、バイクレーサーとして黒いバンにバイクを積み、全米中のレースを回っていました。以前の恋人デイジー(セヴィニー)を忘れられない彼は、各地で花の名前の女性たちと関係を持っては立ち去ることを繰り返していました。 セヴィニーはデイジー役で壮絶なレイプシーンなどを演じて話題になりました。特にギャロと演じたオーラルセックスのシーンがトラウマになっていると後に告白しています。
「あれは本当に複雑な話なのよ。あのシーンについて、私はかなり感情的になってしまうの。いつか、セラピーに行かなくてはと思うほどよ。でも、私はヴィンセントを愛しているし、映画も悲劇的で美しくて、映画と私の演技を誇りに思っているわ。今まで、たくさんのきわどいセックスシーンを演じたけど、もうそういうのには興味がないの。他人にどう思われるかを考えてしまうから、昔のように自由にセックスシーンを演じることができなくなったからね」

ファッションアイコンとしても大人気のクロエ・セヴィニー

1992年からモデルとして活動を始めたセヴィニーは、女優デビューしてからは一線を退いたものの、現在でもジミー・チュウなどのキャンペーンモデルに起用されたりしています。 そのファッションセンスは、米ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンターや『Sex and the City』のスタイリスト、パトリシア・フィールドも認めるほどで、世界中で高い人気を誇っており、現在はファッションデザイナーとしても活躍しています。 モードなヴィンテージミックスを得意とするセヴィニーの私服の着こなしにも、多くの人が注目しています。

クロエ・セヴィニーのその他の主な出演作

実在の人物をモデルにした名作【1999】

1993年に実際に起きた事件をもとに、性同一性障害の当事者の葛藤や周囲の差別を描いた作品です。 身体的には女性ですが、性自認は男性のブランドン(ヒラリー・スワンク)は、ネブラスカ州リンカーンに住んでいましたが、軽犯罪を犯したために街を出なければならなくなってしまいました。ブランドンはフォールズタウンという街にたどり着き、そこで出会った少女と恋に落ちます。しかし、ある事件がきっかけで彼が身体的に女性であることが明るみに出てしまいます。 セヴィニーはブランドンの秘密に気づきながらも彼を受け入れ、愛する少女ラナをが演じました。 この作品で彼女は、インディペンデント・スピリット賞、全米映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞の助演女優賞を受賞しました。

投資銀行副社長の趣味は殺人!?【2000】

1991年に出版されたブレット・イーストン・エリスの小説を映画化した『アメリカン・サイコ』は、画一化された現代人のアイデンティティの揺らぎを描いた作品です。 ウォール街の投資銀行P&Pの副社長パトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベール)は、高学歴・高収入の生活を送っていました。彼と同僚たちは同じようなライフスタイルで、ヘアスタイル、趣味、スーツまでほぼ同じ。自らの空っぽさを感じていたベイトマンは、夜な夜な街でホームレスや娼婦を殺す生活をたのしんでいましたが、あることをきっかけに彼の衝動は加速していきます。 この作品でクロエ・セヴィニーは、ベイトマンの秘書ジェーンを演じました。

デンマーク人監督による衝撃作【2003】

デンマーク人監督ラース・フォン・トリアーの『ドッグヴィル』は、スタジオの床にチョークで線を引いただけという斬新なセットで展開される人間の本質を問う作品です。 ギャングに追われてロッキー山脈の麓の町ドッグヴィルに逃げてきたグレース(ニコール・キッドマン)は、小説家を目指す青年トム(ポール・ベタニー)にかくまわれ、2週間後までに住民全員から好かれれば、町に住まわせるという提案を飲みます。そのために住民たちの雑用を任せられるようになったグレースですが、次第に住民の態度が高圧的になっていきます……。 セヴィニーはドッグヴィルの住人のひとり、リズを演じました。

実際に起きた記事捏造事件を映画化【2003】

1998年にアメリカの権威ある政治新聞『ニュー・リパブリック』で起こった実際の事件をもとに、後に『ハンガー・ゲーム』を監督することになるビリー・レイがメガホンを取った作品です。 『ニュー・リパブリック』の若い記者スティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)は、ハッカーの少年が大手コンピューターメーカーを脅迫し、社員として雇われ、多額の報酬を得たという記事を新聞に掲載します。その記事を見たインターネットマガジンの編集長は部下に調査をさせ、記事が捏造であることを突き止めます。やがて、グラスが過去に書いた記事の多くも捏造であったことが発覚していきます。 セヴィニーはこの作品で、グラスの同僚で彼をかばっていたケイトリン・アヴィーを演じています。 近年ではテレビシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー』(2012〜)や『ブラッドライン』(2015〜)に出演しているクロエ・セヴィニー。さらに2016年には映画『ルック・アウェイ(原題)』、『ブラック・ドッグ、レッド・ドッグ(原題)』に出演し、2017年にも『ザ・ディナー(原題)』、『リーン・オン・ピート(原題)』、『ゴールデン・エグジッツ(原題)』、『ザ・スノーマン(原題)』、『ビアトリス・アット・ディナー(原題)』などの映画への出演が決定しています。 今後もますます活躍していく彼女に注目していきたいですね。