2019年7月24日更新

「家で映画観ない?」と女の子を誘った時に観たいワンランク上の映画10選

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ちょうどいい映画好き感を演出できる映画を厳選!

女の子に「家で映画観ない?」と声をかけた時、重要なのは“どの映画を観るか”ですよね。 家の中で2人で観るならば、ベタベタな恋愛ものやアクション・バイオレンス要素が強いもの、本格的なホラーなどは嫌がられてしまうことも!根っからの映画好きでなくても、通ぶろうとしてコアな作品を選んだ場合、引かれてしまう可能性が高いのが難しいところです。 そこで、恋愛要素が強すぎずオシャレ過ぎない、映画オタク過ぎとも言えない絶妙なラインから作品を厳選!もちろん作品自体の完成度も高い、“ちょうどいい映画好き”感のある映画をご紹介します。

1.『グランド・ブダペスト・ホテル』【2013年】

伝説のホテルコンシェルジュと忠実なベルボーイの大冒険の行方

グランドブダペストホテル
© FOX SEARCHLIGHT PICTURES
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2014/06/06 TOHOシネマズなんば ウェス・アンダーソン監督独特のお伽噺のような世界観で繰り広げられるのは、前作「ムーンライズ・キングダム」のように、どこかほのぼのとした甘い夢物語のように見えながらも、なにやら複雑な味わいのある作品に仕上がっている。もちろん基本はコメディで観ている間は面白可笑しく楽しめるし、これだけの豪華俳優陣が繰り広げる怪演を観ているだけでもお腹いっぱいの満足感なのだが、物語の端々に時おり小さな棘のような痛みが顔を覗かせたり、ラストでは心にズシリと重い石を投げ込まれたような気持ちにもなるかもしれない。奥の深い作品でメイキングを是非観てみたい。そういえば、終盤のドンパチシーンでチラッと映ったあの方はご本人なんだろうか?それも気になる。

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少しのラフさも感じさせない、隙がなく作り込まれた世界観が妙にクセになる作品。 『チャーリーとチョコレート工場』に少しだけ雰囲気が似てるかなという感じ。 ストーリーは結構シリアスなものだけど、いちいち可愛らしいセットや衣装がコミカルなんだよね。あとちょいちょい出てくるブラックジョークや雪山のシーンとか、ゼロの「口説かないで」とかが面白くて、全体的に暗くなりすぎない。 重厚感のあるエキゾチックな音楽が絶妙にマッチしていて素晴らしかった。

第87回アカデミー賞4部門を始め、数々の賞を受賞したウェス・アンダーソン監督作です。主演のレイフ・ファインズ、エドワード・ノートンやジュード・ロウなど、豪華キャストの出演も話題になりました。 1932年、ヨーロッパの架空の国にある一流ホテルで、常連客マダムD殺人事件とその遺産相続争いに巻き込まれた“伝説のコンシェルジュ”ことグスタヴ・H。忠実なベルボーイ・ゼロと、その婚約者のアガサらの力を借りつつ、事件解決のためヨーロッパ中を駆け回るのですが・・・・・・。 今作の舞台となるのは、ヨーロッパの東端にある架空の国・ズブロフカ共和国。そこで起こる1932年・1968年・1985年・現在の4つの時間軸の出来事を、入れ子構造で展開しているのも見所のひとつです。

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2.『はじまりのうた』【2013年】

ニューヨークの空の下、音楽を通じて出会い運命を切り開く人々の物語

『はじまりのうた』
© The Weinstein Company/Photofest/zetaimage
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このところ、音楽を題材とした映画が立て続けに ”当たり” です。『君が生きた証』『セッション』そしてこの作品。挫折を味わった人間が仲間とやり直し自分らしさを取り戻していくお話はよくある題材だけど、それが音楽の効果でとても魅力溢れるものになっています。特によかったのはNYの街角や屋上でのレコーディングシーン。仲間が増え楽器が増え完成度が高まっていく様子、全身で音楽を楽しむ様子・・音楽が好きな人はきっと引き込まれると思います。恋愛要素をギリギリのところで抑えめにしたのも正解。これ以上恋愛のフレーバーが多くなると作品の軸がぶれて、違った鑑賞後感になっていただろう。時には感情を鎮め癒し、時には気持ちを高揚させ場を盛り上げ、人との距離をも縮めてくれる、音楽という存在とその力。それをあらためて感じさせてくれる作品。

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Teppeyc2Rock 4.5

「音楽はタダでいい」っていうプロデューサーと「私と猫のために曲を作ってる」っていうアーティストが音楽の不完全さを楽しみながら、固定概念にがんじがらめになってる世の中を少しだけぐらつかせる そんな力強い作品だと思いました。 劇中歌は全曲名曲。キーラナイトレイがあんないいボーカルだったとはホントに驚き!

映画『ONCE ダブリンの街角』で、第80回アカデミー賞の歌曲賞を受賞したジョン・カーニー監督が、再び音楽をテーマに制作したヒューマンドラマです。 ミュージシャンの恋人に裏切られたグレタは、失意の中旧友の売れないミュージシャンの勧めで、こじんまりとしたバーで歌っていました。そこで出会った音楽プロデューサーを名乗る男性から、アルバムの制作を持ちかけられた彼女は、思いもよらぬ運命を辿ることになります。 主演を務めるのは、『つぐない』や『プライドと偏見』のキーラ・ナイトレイ、『キッズ・オールライト』などのマーク・ラファロです。映し出されるニューヨークの街並み、キーラが披露する歌声や人気バンド、「Maroon 5」のアダム・レヴィーンの出演にも注目してください。

3.『シンプル・シモン』【2010年】

アスペルガー症候群の主人公を中心としたハートフル青春ラブ・コメディ

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ポップで可愛くてあたたかくて、観終わったあとにじんわり優しい気持ちになれる映画だった。職業柄、アスペルガーのシモンの行動には、うんうん、そうだよね、そうなるよね、の連続で、お兄ちゃんの関わり方に気づかされることも多々。 ソースとか磁石とかのエピソードも言葉も、かわいい。アスペルガーの人にとってわかりやすい説明は、きっとみんなにとってわかりやすい。 みんなみんな、小さなこだわりの上に成り立ってる。みんなが生きやすい世界になったらいいのにね。考え方次第で、関わり方次第で、もっともっと変えられるような、そんな希望を持たせてくれる映画でした。

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身の回りの物は全て丸く、毎日同じ時間に同じ場所で同じ行動をしていないと、我慢ならないアスペルガーのシモン。思い通りにならないことがあるとすぐにドラム缶のロケットに閉じこもってしまう。 兄以外の他人に一切の興味がなく、どうしようもなく自己中心的なシモンだが、どこか憎めない。 彼自身の日常を取り戻すためではあるが、それでもいくつもの自分ルールを破って兄の理想の彼女探しに奔走する姿にはほっこりさせられる。 少々不完全燃焼な終わり方だったが、何もかも丸く収まってフィナーレというのもそれはそれで不満だったかもしれない。 キャラクターも音楽も雰囲気も全てがおしゃれで可愛い映画。

アスペルガー症候群の青年を軸に描き、2011年のアカデミー賞外国語映画賞のスウェーデン代表にも選出された作品。スウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドの息子、ビル・スカルスガルド主演作です。 アスペルガー症候群の青年・シモンは、物理とSFが大好きだが人と関わることは苦手で、何かあるとドラム缶製のロケットに閉じこもってしまいます。兄のサムは唯一交流できる相手でしたが、シモンが原因で恋人が兄の元を去ってしまい、兄を元気付けるために“完璧な恋人”を探すことにしました。

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4.『ウォールフラワー』【2012年】

思春期の青年の揺れ動く心情とほろ苦い青春の行方

ウォールフラワー
©︎Summit Entertainment/Photofest/zetaimage
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痛みと暴力、性と生、恋と愛、孤独と集団依存、ドラッグ、アルコール、タバコ、スクールカースト、求める存在意義、憑き物のような死 思春期のあの柔らかで暖かな陽射しの影に、誰もが巣食わせていた不透明な「何か 」 シーンの一つ一つがそんな「何か」を思い出させて、ヒリヒリするものと重なりながら、気づくと涙ぐんでいました 音楽や若手俳優の瑞々しい演技とで、感傷的な部分をいとも簡単にサクリと刺してくる、そういう映画です んー何度でも観てしまうかもしれない(^^)

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gallivant55 3.5

得たものが大きかったんだと分かるのは、いつだって、失ってからなんだと、また後になって気がついた。 そんな言葉が頭によぎった作品である。 私も、彼も、彼女らも、今あるものが、どれだけ素晴らしいのか、本当の価値を見出すのは、一度失いかけないと分からないのだろうと、気がつき、その鈍感さに悲しくなった。 彼らがこの先、何度も傷付き、悲しみ、今の関係が少しだけ変わったとしても、トンネルを出た先にある道のように、それでも変わらない友情がそこにあるのだと信じたい。 いい映画でした。

アメリカ人作家、スティーブン・チョボスキーの同名のベストセラー小説を基に、原作者が自らメガホンを取り映画化した作品です。 周囲に馴染めず、“壁の花”状態の灰色の学園生活を送る内気な青年・チャーリー。しかしある日、陽気な上級生のパトリックに声をかけてみると、意外にも気さくに接してくれます。奔放な恋愛を重ねる妹のサムも紹介され、仲間に迎え入れられたチャーリーは、一変して充実した日々を送るのですが・・・・・・。 主演のチャーリー役は、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマンです。「ハリーポッター」シリーズ完結後、初の大役として注目されたエマ・ワトソン。『少年は残酷な弓を射る』のエミズ・ミラーが共演し、若者たちが駆け抜けるほろ苦い青春を瑞々しく演じました。

5.『レオン』【1995年】

プロの殺し屋と家族の復讐を誓う少女の純愛を描く

『レオン』ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン
© GAUMONT/zetaimage
maglmag
maglmag 4.5

ナタリーポートマンがとにかく可愛すぎる。 ゲームをしようなんてとことか本当に最高。 1995年だからこそ、この少女の非行や大きな年齢差の恋愛などが 描けているような気がします。 全体的にとても寂しい映画でした。 ずっと締め付けられているような気分になりました。 忘れないように定期的に見たいと思います。

theaterproject4
theaterproject4 4.5

お気に入りの作品。歌もいい。ファッションや街並み、インテリア、あらゆるデザインが、この先ずっといまめかしいだろう!フランスの監督がニューヨークを舞台にメガホンをとったので、フランス映画独特のアンニュイな雰囲気も残っていておしゃれ。なんども見直すのには、なかなか体力がいる作品だと思います。これをみて、ジャンレノが好きになった。幼いナタリーの自然な動きが、なんとなくセクシーで気持ちわるく感じるくらいのシーンもあった。それほどに、見る側に影響を与える演技力を示す作品。

映画『グラン・ブルー』、『ニキータ』のリック・ベッソン監督のハリウッドデビュー作です。ベッソン作品ではお馴染みのジャン・レノ、映画初出演となったナタリー・ポートマンの出世作になりました。 アメリカのニューヨーク、大都会の片隅で出会った凄腕の殺し屋・レオンと、恵まれない家庭で育った12歳の少女・マチルダ。それぞれに孤独を抱える2人の関係と葛藤、大迫力のアクションが入り混じる世界観とキャストの名演技が光り、今なお根強いファンから愛される名作です。

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6.『ゴーストワールド』【2001年】

はみ出し者の少女たちのおしゃれで切ない青春のすれ違い

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utakatafish 4

思わず「うわぁ…」と言ってしまった 物凄くイヤな気持ちになったのもイーニドの気持ちが痛いくらいわかったから 自分はそこらへんの人とは違う、周りの奴らみたいにはなるまいと強い意志を持ってる、だけど自分が何者なのかわからない、世間になじめない、目標もない、ただ漠然と自分の世界を守ってる(つもり)…みたいな イーニドは相手を振り回すことで自分の心を満たしてて、すごく心が傷んだ わかるからこそ色々と思うこともあって嫌な気分… イーニドの格好は「うわぁ〜」と言ってしまうほどめちゃめちゃ可愛かった、グリーンのリップ超かわいい、体型も最高 まぁいろいろとわかる人にはわかるし全く意味のわからない人もいるであろう好き嫌い分かれる映画 わたしはすごく嫌な気持ちだけど好きな映画だと思った

全米で若者の支持を得たダニエル・クロウズの同名コミックを、『アメリカン・ビューティ』のゾーラ・バーチ主演で映画化した作品。共演はスカーレット・ヨハンソン、スティーヴ・ブシェミなどです。 周囲のノリについていけず、やりたいことも見つけられない不安を抱くイーニドと幼馴染みのレベッカは、定職に就かずフラフラとした毎日を過ごしていました。ある日2人は、出会い系広告に載っていた男を呼び出し、待ちぼうけをしている姿を見て暇を潰すのですが・・・・・・。

7.『ビッグ・フィッシュ』【2004年】

おとぎ話のような人生を語る父と息子の絆を描くファンタジー・ドラマ

ビッグ・フィッシュ
©COLUMBIA
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原作は別な人ではあるけど、ファンタジーの世界を愛するティム・バートンが映画化すべき物語でした。 嘘つき呼ばわりされていた、自分も疑っていた父親の死後に、語ろうとしていた真実を突き止める息子。 自分もいつの間にか、息子目線になっていて、たどり着いた真実に、涙が止まらない、、、という結果に、ティッシュなしでは観られませんでした。 ああ、ファンタジー(おとぎ話)の起源ってこんなものなのかもなあ〜って思いました。 この「父と息子の邂逅」というテーマは、このあと、「チャーリーとチョコレート工場」や、最新作「アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅」に引き継がれていきます。

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hachimitsunoir 3.5

完全なおとぎ話じゃなくて、所々が作り話、となっているのがいい。 本当は何の変哲もないことを、おとぎ話のように膨らませて話しているのが現実味を持たせていて、ただのファンタジーではないと思わせてくれる。 ユアン・マクレガーはこういう青年の役が本当に似合う。恋に落ちた表情をさせたら宇宙一のような気がする。きっと純粋に楽しみながら演じていたんだろうな。 ヘレナ・ボナム=カーターも流石と言わざるを得ない演じ分け。奇抜な役ばかり見ていたので、ボブヘアと薄化粧が新鮮で可愛く感じた。 あとはユアンとヘレナの子供時代を演じた子役がどことなく2人に似ていたのに細かいなぁと思わされた。ユアン役の子なんてホクロは勿論のこと、額のおできまであった。 ティム・バートンの作品ではビッグ・フィッシュが一番のお気に入りです。

ダニエル・ウォレスのベストセラー『ビッグフィッシュ-父と息子の物語』を基に、『バットマン』や『シザーハンズ』のティム・バートン監督が映画化しました。 ジャーナリストのウィル・ブルームは、母から自身の結婚式で喧嘩して以来疎遠になっている父、エドワードの病が悪化したとの報せを受けます。人生を奇想天外に語る名人のエドワードは、病床でも変わらずホラ話を繰り返しますが、本当の姿を知りたいと願うウィルは父の人生を探り始めるのです。 魔女や巨人、村の伝説“ビッグ・フィッシュ”といったおとぎ話など、ティム・バートンならではのファンタジックな映像にのせて展開される父と息子の物語。エドワードの若き日の回想シーンと、死の間際にある現実のシーンの対比が、非常に顕著に描かれています。

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8.『百万円と芋虫女』【2008年】

不器用なヒロインの成長を描いたほろ苦い青春ロードムービー

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southpumpkin 3.5

人生踏んだり蹴ったりの女が家を出て、海、山、どこかの街やらを転々としその場その場で百万円稼いでいきます。心に壁を作り、人との最低限の交流で地味に生きていこうとする女…、いや蒼井優です。蒼井優がそのままに映画に出ているような感覚になります。バスに揺られのんびりと外を見ている横顔、仕事に疲れて帰宅しそのまま自宅に倒れこむ姿、ギュウギュウに愛おしくなります。そんな蒼井優が心を寄せるのがこれまた若き森山未來。森山未來のパートがなくても蒼井優のプロモーションムービー的雰囲気映画としてそれなりに面白いのですが…。 森山未來パートがいい。映画が始まってからじわじわと蒼井優に心を持って行かれているので、蒼井優と一緒に森山未來のことを好きになってくるんです。「最後、聞こえなかったんですけど」というエロすぎる言葉でオチます。目線が複雑に交錯し空間的な距離を錯覚させるラストシーンは鳥肌ものです。別れがあるから出会いがある、なんて月並みな言葉ですが、何度突きつけられてもグサグサきますね。

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#eiga #movie ただのロードムービーとは違って飽きさせない仕掛けがあったり、出会う人々が個性的だったり、景色も、光も優しくて良い気持ちになった。自分と向き合わずに、百万円という言い訳をつくってただ逃げ続ける女の子。強がって弱さを見ないようにしているから、自分を含めて誰も大事にできていない。そこから少しずつ変わっていく展開が面白い。恋愛のシーンは、心に残る台詞ばかりでどきどきした。なんて不器用で愛しくて切ないんだろう。 繊細なひとがたくさんいる世界を優しい目で見つめている邦画、結構好きだ。

映画『ニライカナイからの手紙』以来、蒼井優が3年ぶりの主演を務めた作品です。共演者には、ヒロインの恋の相手に森山未來、ピエール瀧や笹野高史ら個性派キャストが名を連ねました。 短大卒業後に就職浪人となり、アルバイトをしながら実家暮らしをしていた佐藤鈴子は、ひょんなことから事件に巻き込まれてしまい前科持ちに。居づらくなった実家を飛び出し、百万円貯まる毎に各地を転々とする鈴子の出会いと別れ、不器用な恋を丁寧に描き出します。

9.『横道世之介』【2013年】

お人好しな青年と周囲の人々との心温まる青春物語

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初っ端からいつぞやの雰囲気丸出しの映像にほんとに現代で撮ってたのかという作り込みにまずアッパレ。80年代にギャンギャンだった人たちはすごく頷くところ多かったんだろうなあ、私にサンバの良さと前髪上げる良さは分からないもの。 でもこの映画のすごいところはそこだけじゃなくて、主人公の世之介がどんな人物なのか160分観終わった後にジワジワ理解して最終的には自分も知り合いだったかのような感情になれること。 "昔、世之介ってやつがいてさ〜そいつすげー変なやつで、面白くて、いい奴だったんだよ"これが観た側の記憶に残るんですよ、実際に会ったことないのに。実感するみたいな。すごいです。 記憶にいつまでも残ることは簡単ではないから。この映画の名前が横道世之介で良かった、いつまでもきっとみんなの記憶に残るだろうから。 ちなみにショーコちゃんのゴキゲンヨウの手の振り方にも注目して欲しいです。

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大学生に戻りたくなる映画。 でも、「あんな奴いたよなー…」って「懐古」されてしまう世之介くんに本当の友達っていたのかなと寂しさを感じてしまいました。 他人に優しくて、優しすぎて、自分自身が透明になっていって……ちゃんと他人の思い出には残ってるんだけど、思い出した時にはそばにいない。 それがステキなことなのか、寂しいことなのかわからないですが。 キラキラした青春を懐かしむだけじゃない、 もうそこへは戻れないという現実も加わった、ほろ苦い作品。 エンディングのアジカンの「今を生きる」がよくマッチしています!

映画『悪人』、『怒り』の原作者でもある吉田修一の小説を、『キツツキと雨』の沖田修一監督が映画化。主人公とヒロインは、『蛇とピアス』以来5年ぶりの共演となった高良健吾と吉高由里子です。 主人公・横道世之介は、大学進学を機に長崎県の港町から上京してきた18歳の青年です。どこか図々しくもお人好しな彼と、世間知らずでお嬢様な恋人・与謝野祥子、年上の憧れの女性・片瀬千春など。周囲を取りまく人々との青春時代が、心温まるユーモアを交じえて綴られました。 また、世之介が過ごした1年間の合間に垣間見える、歳を重ねた16年後の友人たちが世之介を想起するシーンが印象的。笑いと切なさ、ふと学生時代に思いを馳せるようなノスタルジーを感じる作品です。

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10.『花とアリス』【2004年】

親友同士の少女が、記憶喪失の青年を巡って繰り広げる奇妙な三角関係

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アリスの家、バレエ教室、カフェ、花の部屋…この映画の種田さんによる美術がとにかくキュンときます。それは篠田さんの映像でより一層美しさが増してるんだって思いますが、何よりも花とアリスは岩井さんの音楽がストーリーを引き立てていて柔らかくて綺麗な映画です。花とアリスの関係も仲良いゆえに境界線がよく分かってなくて恋の仕方もよく分かってなくて、ライバル状態なんだけど互いが見あってるのは先輩というより2人の友情なんだろうなという感じ。友達と喧嘩したくなります。ぶつかるっていいな、みたいな。

Hiromi_Harada
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今まで見た蒼井優の中で一番かわいい蒼井優だった。 暗いおしゃれ映画だと思って今まで手を出さなかったけど、楽しいおしゃれ青春映画だった。すごく良い作品。 主演の鈴木杏と蒼井優がまるで演技を感じさせない、ナチュラルな中高生を演じきってて、素直にすごい…と思った。普通の中高生の日常に美しい映像が重なって、異世界のようにも見える。青春時代そのものが今の私からすると異世界ともいえるけど(笑) 前半は鈴木杏の花ちゃんがどうしても好きになれなくて、嫌な子だな〜と思ってたけど、終盤の落語を頑張っている姿と、舞台袖で泣きながら告白するシーンで一気に心奪われた。 先輩の返しの台詞も良かったな。あの舞台袖のシーンではじめて先輩かっこいい!って思った。 桜の花びらを投げ合うシーンが好き。 そしてアリスのバレエを踊るシーン、美しさの中に十代の可愛らしさもあり、本当に息を飲むほど素晴らしかった。 あと「マツモトヒトシ」を見つけたときは、ニヤリとしました。

映画『スワロウテイル』などの岩井俊二監督が、公開前年にネット配信された短編映画を映画化。岩井監督作『リリイ・シュシュのすべて』で映画初出演した蒼井優がアリス役、鈴木杏が花役を演じました。 中学校卒業を控えた、同じバレエ教室に通う親友同士の“花”こと荒井花と“アリス”こと有栖川徹子。2人は花の憧れの先輩・宮本雅志が通う手塚高校に進学するものの、宮本はある事故によって記憶喪失になります。事故に居合わせた花はとっさに、自分が宮本の彼女だと嘘を吐いてしまって・・・・・・。