映画『デスノート Light up the NEW world』が酷評されたワケ【ネタバレ注意!】

2017年11月20日更新

名前を書かれた者は必ず死ぬ、という”デスノート”を巡る争いから10年。6冊のノートを巡る争いはどうなったのか?ユーザーの感想も交え、キャラやストーリーなどネタバレを含みつつ映画の内容を追っていきます。

2016年公開映画『デスノート Light up the NEW world』の評価は賛否両論【ネタバレ注意】

名前を書かれた者は必ず死ぬという死神のノート“デスノート”を巡る争いを描き、2006年に公開された映画も大ヒットした本シリーズ。2016年に、続編という形で映画『デスノート Light up the NEW world』が公開されました。

前作とは違う設定として、7冊目以降のデスノートは人間界では効力を発揮しないという新たなルールが追加された事で、6冊のノートを確保する重要性が強調されています。

新たな設定と新キャラにより展開された本作品ですが、過去を思わせる演出や、前作の登場人物が登場するなどファンにとっては嬉しい演出もありました。

記事全編にわたってネタバレを含んでいますので、作品未視聴の方は気を付けてください。映画の詳しあらすじ・ネタバレは記事後半にて紹介しています。

映画『デスノート Light up the NEW world』の評価に厳しい声が集まる

デスノート Light up the NEW world 2

aw139 コロナ 全然頭脳戦じゃなかったな ルール無視してね?みたいなのがちょこちょこあったけど無視? それとも次回以降でわかんのかな?
Daiki_Kinoshita 監督 佐藤信介 2016年公開

デスノート原作ファンとしては本当に残念だった。 観始めた時に、「もしこれがオチだったら最悪につまらないな」と思っていた展開になった。はっきり言って浅すぎるし、壁の絵を見つめてたあの伏線でもうわかった。

デスノートはキラが警察側に潜り込んでいるから面白かったのであって、そもそも警察側の人間がキラでしたってオチなんてなんの面白みもない。 #ネタバレ

前作の『デスノート』のファンは頭脳戦を期待していたようですが、この続編は圧倒的にアクションが見どころになっています。

また、前作の夜神月やLのような強烈な人物はいませんが、3人の主要キャラクターを演じる俳優たちの力量もあって、よりリアルな人物像が示されていると見る向きもあります。

前作が良作すぎた?10年ぶりの続編に期待しすぎたファン多数

Pit7775Pit 前作にはやはり敵わないかな。 藤原竜也さんがどれだけ凄いかわかります。 ですが続編としてはとてもいいと思います。今が旬の豪華俳優陣がそれぞれ後継者を演じます。どうせどんでん返しが待ってるんだろ?と思って警戒して観てましたが足元をすくわれたようにやられました。 まず、ミサの登場と目を持って竜崎の名前を書く所。ラストの三島がキラだったという展開。面白かったです。 前作のファンを逃さない工夫も良かったですね。同じ人物を使う。 個人的にはキラの後継者は染谷将太さんが良かったかなと思います。

Lの後継者が明るく感情的になりやすくなり キラの後継者が新世界らしく白ベースに この違いはいいと思います。

そしてデスノート6冊は斬新。 それに2時間にまとめるのはちょっときつそうかな。もっと膨らませてもいいと思います。

所有者に船越英一郎さんの登場は笑ってしまった。

月に子供がいたという設定はイマイチかな。 #ネタバレ

anpn 途中で飽きました。 いままでのデスノートの様に推理を楽しむ場面がひとつもない。 みなきゃ良かった。

前作『DEATH NOTE デスノート』および『DEATH NOTE デスノート the Last name』では、夜神月、Lという天才2人の頭脳戦を主眼として、人間のモラルと正義という根源的で哲学的な問題に取り組みました。

本作『デスノート Light up the NEW world』では、情報化・デジタル化がより進んだ世界で、アナログなノートをめぐって人間たち・死神たちの欲望が交錯するという逆説が描かれます。

これが前作のファンの期待を超えられず、つまらないという評価が多く上がってしまったのでしょう。

「デスノートLNW」には突出した天才こそ登場しないものの、より理解しやすい身近な人間が示されているわけです。

【ネタバレ注意】デスノートに関する事件を追う三島創を演じた東出昌大

三島創/東出昌大

oririy 東出くんの滑舌が気になったけど純粋におもしろかった

「デスノート対策本部」に所属する捜査員でありながら、実はキラの後継者だったという複雑きわまりない役をこなしたのは、東出昌大です。この結末にはファンも驚きを隠せなかったよう。

ノートに触れる事で過去を思い出すと、良心の呵責に耐え切れず心を痛める、など人間臭さのあるキャラクターでした。竜崎や紫苑が常人離れした狂人的な立ち位置にあるからかもしれませんが、この三島の人間臭さが今回の結末を導いたとも言えるのではないでしょうか。

三島を演じた東出は、本作で「棒演技」という厳しい意見もあがりましたが、2016年には『聖の青春』で羽生善治を好演して評価されました。

菅田将暉の演技は高評価?紫苑優輝が美しいとの声が

tnht77 途中疲れすぎてて寝てしまった自分が悪いけど。

Lみたいに私はデスノートを使わない って言ってたのになぜ使った??って疑問

そしてキラの招待予想できちゃって。

でも菅田将暉が美しかった。

今や邦画には欠かせない俳優・菅田将暉が演じたサイバーテロリストであり、デスノートを独占しようと目論む紫苑優輝への感想は高評価が目立ちました。美しくも怪しい紫苑を菅田が見事に演じています。

前キラの崇拝者であり、新生キラを名乗る人物だった紫苑。月の音声を合成して使うなどは、正体を隠すためのアイデアでありながら、キラに対する愛情や敬意も篭められていたかもしれませんね。

しかし、実は本当のキラが別にいる事いて、彼は操られていました。行動力や狂気的な部分など、キラとしての要素を持ち合わせつつも、キラにまではなり切れない人物、といった感じでしょうか。

池松壮亮演じるLの後継者、新たな竜崎にはがっかり?

AAsukasukasuka 原作ファンとしては…T_T 別ものとしたら良いのかな。 推理合戦はないし、 Lの天才さは全くわからず…自分でも気づける程度の謎しかないのが残念。 安室ちゃんの歌は良い!

前作で松山ケンイチが確立したL。『デスノート Light up the NEW world』では、その新たな後継者として竜崎が登場しました。しかしLと新たな竜崎を比較して、彼の頭脳に肩を落としたファンも多いようです。

原作漫画と1作目映画の、一人称を”私”で統一し、です・ます調で喋っていたミステリアスなLとは大分雰囲気が変わりました。遺伝子を引き継いでいるとはいえ、口調や態度などからはLを思わせる雰囲気はなく、天才肌、という以外は別人のようでした。

しかし、正義を貫く意思だったり、死神アーマと親しくするなど、常人離れした部分はLの雰囲気を継いでいるとも言えます。

Lの後継者としてインターポールから派遣された探偵・竜崎を演じたのは、池松壮亮です。自らデスノートを所有しつつも、ストイックにそれを使うことがなかったのは、Lの轍を踏むまいという決意からなのですが、そうした奥行きを感じさせる演技でした。

戸田恵梨香演じるミサミサ(弥海砂)は相変わらず可愛い!

Kyohei_Fukuba 矛盾だらけで笑っちゃうけどなんか許せる 可愛いダメさ ミサミサの最後のシーンはよかった 音楽もよかった
yupiberry 前作とは別の意味で楽しめた。 夜神月とLというような天才同士の駆け引きは、やはり彼らにしかできないもので、6冊もばらまかれたデスノートを、凡人やそこそこ頭のいいくらいの人が使うとどうなるか、みたいなお話。と言ってしまうと実も蓋もないけれど、どんでん返しありアクションありで楽しめました。ミサミサ再来は最高に嬉しかったな。今でも切ないくらいに月を愛していて。 続編がまだ作れそうな終わり方ですよね、明らかに。

弥海砂は前作に引き続き戸田恵梨香が演じています。前作もその可愛さから多くの高評価を得ていましたが、今作で大人になったミサにも多くの高評価の声が集まりました。共犯者であり恋人だった夜神月を失った悲しみをたたえた演技が評判にもなりましたね。

ノートを放棄して平和に暮らしていましたが、月の遺したノートに触れた事でキラとしての記憶が戻り、最終的には自ら「弥海砂、夜神月の腕の中で死ぬ」という一文を書き残し、死という結末を迎えます。

実際には月は既にこの世を去っているため、心臓麻痺という結末になっています。しかし、死神の目の影響で寿命の少ない海砂にとって、叶わぬ望みだったとしても、月を思いながら死ねたことは幸せだったのかもしれません。

デスノートの意味はあった?6冊ルールに疑問の声【ネタバレ注意】

デスノート

toshibakuon Lの後継者とキラの意思を継ぐ者。デスノートの掟も少し追加されていたけど説明含みのセリフで戸惑いはない。いろいろ伏線もはられててワクワクした。前作からの出演者もしっかり絡んでいるし死神にも愛があった事心打たれた。デスノート(6冊)の所有者それぞれガチバトルも見たかったけどそれでは映画の時間内には収まらないので仕方ないかな。

SNS上では、本作の「“6冊ルール”は意味あるのだろうか?」という疑問が散見されますが、人間界で機能するデスノートの上限は6冊までというルールは当初からあったようです。

本作で6冊のデスノートが人間界にもたらされた理由ですが、死神大王が「キラの後継者」を探すように命じたため、という設定があります。後継者探しに成功した死神が次の死神大王となることが約束されるのです。

また、デスノートのうちの1冊はアレクセイというロシア人医師の手に渡ります。アレクセイは、不治の病で余命幾ばくもない患者を安らかに安楽死させるためにノートを使うのです。

竜崎はデスノートを密かに所有しているのですが、Lの死を教訓としてそれを使わないと決めています。しかも、死神の目をもつ者を警戒して、部屋を出るときはノートの所有権を放棄してから出かけるのです。

単純に考えれば、焼却するなどしてノートを破棄してしまえばいいように思われますが、ノートに憑いているアーマという雌の死神と奇妙な友情を結んでいるらしいのです。実際、アーマは竜崎が撃たれそうになったとき、身をもってかばいました。

映画『デスノート Light up the NEW world』のあらすじ【ネタバレ注意】

前作からの流れ

10年前、大学生・夜神月(やがみライト)が「キラ」を名乗り、犯罪者などを無差別に粛正する、大量殺人が行われました。その通称「キラ事件」で使われていたのは、名前を書かれた人間が必ず死に至る「デスノート」という道具でした。

「L」と自称する優秀な探偵によって、夜神月の計画は阻止されますが、デスノートは行方が分からなくなっています。そして、10年後、再びデスノートを使っていると思われる殺人事件が起きるのです。

起:新たな無差別殺人事件

警視庁に設置されていた「デスノート対策本部」に渋谷で無差別殺人事件が続行中であるという一報が入り、三島創(東出昌大)と対策チームは現場に急行します。通り魔的に犯行を行っていると思われるのは青井さくらという女性(川栄李奈)。三島が逮捕しようとすると、探偵Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が麻酔銃で青井を倒し、デスノートを奪います。

ところが、青井さくらは心臓麻痺で死亡していました。現場にいた白いパーカーのフードを被った男が、別のデスノートで殺したらしいのです。

青井から回収したデスノートに竜崎が素手で触れると、ベポと名乗る死神が見えました。その死神を尋問した結果、以下のようなことが判明します。現在、人間界に存在するデスノートは6冊であること(人間界で機能するデスノートの上限は6冊というルールがあります)、死神はキラの後継者を探すため人間界にデスノートをもたらしたこと、などです。

三島たちは「6冊のノートをすべて回収して封印すれば、デスノート犯罪はなくなる」と結論づけます。先ほど青井のノートを奪った竜崎でしたが、実は竜崎は元々デスノート所有者だったのです。竜崎は部屋を出る度に、デスノートの所有を放棄していたのです。これは死神の目をもつ者に、所有者であることがバレないようにするためです。

承:サイバーテロリスト

数日後、スマホ、PCなどあらゆるネット機器に夜神月の映像が映し出される、ハッキングが起こります。ハッキングされた端末は「キラウィルス」に感染してしまいます。「キラウィルス」の真の目的は個人情報を盗み出すこと。これを実行し、青井さくらを殺害したパーカーの男は、紫苑優輝(菅田将暉)というサイバーテロリストでした。紫苑は、家族を殺した異常者をキラが粛正してくれたことで「キラ信奉者」となり、デスノートを集めているのです。

一方、10年前に夜神月の共犯者だったタレント・弥海砂は過去の記憶を失っており、今では女優として活躍していました。彼女の前に「キラの使者」を自称した紫苑優輝が現れます。そして、夜神月と交わした「約束の地」を教えてほしいと頼みます。

対策本部は紫苑の居場所を割り出すために、竜崎に紫苑とチャットをさせます。逆探知でわかった場所に松田桃太ら捜査員が向かうと、そこにはデスノートの切れ端があり、「松田桃太、笑顔で拳銃自殺」と書いてありました。そして、三島たちの眼の前で、松田はこめかみに拳銃を当てて、笑顔で引き金を引いたのです。

転:対決

この失態で、「デスノート対策本部」は解散に追い込まれます。竜崎は単独で捜査すると宣言。まず、自分のノートと青井さくらから回収したノートで紫苑優輝をおびき出そうとします。

三島たち対策本部の元メンバーたちは、後方支援にまわります。ところが、待ち合わせ場所に現れたのは弥海砂でした。彼女は直前に死神の目の契約をして、竜崎の本名をデスノートに書き込みます。

竜崎は倒れ、海砂は夜神月がもはや存在していないことを悟ると、紫苑に「約束の地は和歌山県、甲羅山山頂のホテルの最上階」と告げて、自分の名前をノートに書いて自殺してしまいます。

甲羅山山頂のホテルで、紫苑はキラの後継者を待っていました。6冊のデスノートを得た今、死神の目によって本名を読み取り、キラの後継者を殺そうというのです。そこへ竜崎が踏み込んできます。死んだはずでは?

紫苑は構わず素早く竜崎の本名をノートに書き込みます。それでも、竜崎は死にません。どうやら、竜崎の名前はすでにノートに記されているらしいのです。そこへ三島創もやって来ます。竜崎は三島こそがキラの後継者だと指弾します。

結:後継者たち【結末ネタバレ】

三島は死神リュークにサイバーテロリストを探させ、紫苑優輝を密かに操っていました。また、竜崎が対策本部に現れた時点で、かなり先の日付でデスノートに竜崎の本名を書き込み、自分はノートの所有権を放棄して記憶を失ったのです。デスノートに触れ、全てを思い出して呆然とする三島。

そこへ特殊部隊の攻撃ヘリが現れ、機銃掃射を受けて紫苑が死亡します。三島と竜崎は拘束され、6冊のデスノートはすべて政府に回収されます。数日後、三島は独房の中にいます。そこへ竜崎がやって来て、今日は自分が死ぬ日だと言います。

6冊のデスノートは輸送中に4冊がテロリストに強奪されてしまいました。竜崎は超法規的措置の手続きをとって、三島と入れ替わり、三島を自分の後継者にしようとしているのです。竜崎は三島として独房の中で死んでいき、三島は竜崎として奪われたデスノートの捜査に出て行くのでした。

映画『デスノートLNW』の名シーン

三島にデスノート所持を知られる竜崎

デスノートを所持していることを三島に知られ、問い詰められる竜崎。竜崎はLの過去を知っているからこそ、Lを超えるためにノートを使いません。遺志を継ぐものとしての強い決意が感じられました。

対峙する竜崎と紫苑

竜崎が所持しているノートと紫苑が所持しているノートをお互いに確認し合うシーン。

ほんの小さな紙切れになったとしても威力を発揮してしまうデスノートの確認は緊張のシーンですね。取引や駆け引きは映画『デスノート』を通じての重要なポイントです。

海砂に送られたノート

海砂が自宅に帰るとポテトチップスの袋から携帯の呼び出し音が鳴っており、中に月の遺したノートが入っているというシーン。原作、及び、前作映画で月が裁きを下す際に、小型テレビをポテトチップスの袋に潜ませ、食べるフリをしながらデスノートに名前を書いていた、というシーンがありました。

海砂にノートを送った紫苑は月がポテチの袋を使った事をどう知ったのでしょう。リュークに聞いたのかもしれませんね。

映画『デスノート Light up the NEW world』に続編はある……?

前作とはまた違う意味での驚きの結末となり、LにはLの正義が、キラにはキラの正義がある、というような終わり方になったのではないでしょうか?

最終的にデスノートの行方がまた消息不明となった事から、続きが出来てもおかしくない終わり方でした。新たなデスノートに、どこかで出会えるかもしれませんね。

竜崎として三島がデスノートの捜索に乗り出したというエンディングは、続編を期待させるものです。オリジナルのキャラクターはほとんど死んでしまいましたが、まだまだ展開が待たれます。

2017年にはハリウッド・リメイク版もNETFLIXで配信されました。ますます『デスノート』から目が離せません!