映画『シックスセンス』に登場する名言・名セリフ
『シックス・センス』は1999年に公開されたM・ナイト・シャマラン脚本・監督、ブルース・ウィルス主演のホラー映画です。
映画の冒頭で「この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい」というブルース・ウィルスの前置きが話題となり、本編もその前置き通り、期待を裏切らない予想外の結末に観客を魅了しました。今回はその映画の登場人物たちの名言・名セリフを集め、紹介します!
コール・シアーの名言・名セリフ
「あなたはいいお医者さんですか?・・・」
死者が見える少年、コール・シアー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)が教会でマルコム・クロウ医師(ブルース・ウィルス)と初めて出会います。教会の座席の下で身を隠すように遊ぶコールに、マルコムは優しく語りかけました。
少し会話を交わしたのち、コールはマルコムに「また会えますよね?」と言ってコールは教会を後にするのです。
何かに怯えるように警戒するコールとマルコムが今後どうなっていくか気になるセリフです。
「ぼくは・・・人が笑っているところとか、走り回っている犬とか、虹を描くんだ。だって、虹を描いてもママは学校に呼ばれないでしょ。」
再びコールの元を訪れたマルコムは、まだ心を開いてくれないコールにマインドゲームをやろうと持ちかけます。そのゲームの中でコールは、学校で起こった出来事について話をしました。
彼が描いた絵のせいで母リン・シアー(トニ・コレット)が学校に呼ばれてしまったというのです。それからは普通の子のように虹の絵を描くようになったと。コールの深い悲しみと葛藤が垣間見られる一言です。
「みんながぼくをそんな目で見るのがいやなんだ!」
コールは学校で歴史の授業を受けています。先生が昔、この学校が立っている場所がなんだったのかという質問をすると、コールが手を挙げます。
コールはこの場所は昔、処刑場だったという話をするのですが、先生もクラスメートもコールのことを訝しげにに見るのです。それを見たコールが怒りをあらわにし、このセリフを言うのでした。
コールがどれだけ自分を殺して生きてきたか、その辛さに胸がぎゅっと締め付けられるような一言です。
「どうして先生は悲しいのか教えて・・・。」
コールは同級生の誕生日会で、男子生徒2人に屋上の小部屋に閉じ込められパニックに陥り、気を失います。コールが運ばれた病院ではリンがコールを虐待しているのではと疑いをかけられてしまいます。
その夜、マルコムは病院にいるコールを訪ね、お話を聞かせますが、あまり話が上手ではないため、逆にコールが「どうして先生は悲しいのか教えて。」と尋ねました。そして、傷心のコールにマルコムが自分のことを話し始めるのです。
「ぼくには死んだ人が見えるんだ」
あまりにも有名なこのシーン。コールはとうとうマルコムに自分の秘密を打ち明けます。マルコムはようやく、コールには死者が見えることを知るのです!
ここから映画は佳境に入っていきます。
「幽霊は、互いに見えない。自分たちの見たいものしか見ない。自分が死んでると思っていない。」
コールは立て続けに、自分が見る死者の特徴をマルコムに話します。コールがマルコムに教えたこの話が、後々、映画の最後、驚きの結末につながっていきます。
「ぼくに何か話したいことがあるの?」
マルコムの「死者の話を聞く」という方法を聞いたコールは、ある夜、マルコムの元に訪れた女性の死者に、勇気を出して何か伝えたいのか聞きました。
そして、その死者にお願いされ、彼女の葬式に出向き、父親に小さな木箱に入ったビデオテープを渡します。そこには重大な秘密が隠されていたのです。
「おばあちゃんがママに何か言いたいって・・・。」
死者との付き合い方がわかったコールは学校でも明るくなりました。マルコムはコールに別れを告げます。そして、その帰り道、コールと母リンは交通事故で渋滞に巻き込まれます。
意を決したコールは、リンにとうとう自分の秘密を打ち明けるのです。ずっと嫌われるのが嫌で話せなかった秘密を話したコールに、もう迷いはないことがわかるセリフです。
マルコム・クロウの名言・名セリフ
「彼らの話を聞くんだよ。」
マルコムは自宅で、昔、患者だったヴィンセント・グレイ(ドニー・ウォルバーグ)を診察した際のテープを聴き直していました。その中で、死者がヴィンセントにスペイン語で「死にたくない」と話しているのに気がつきます。
教会でコールを見つけたマルコムは、コールにこの話をし、死者を送り出す方法を見つけたと話すのです。ここから、コールの転機が訪れる大切なセリフです。
コールの母リン・シアーの名言・名セリフ
「ママの顔を見てごらん。あなたが気味が悪いだなんて思ってないわ。」
ある朝、コールの母リンが、キッチンから隣の部屋に行って帰ってくるほんの一瞬の間に、キッチンの戸棚や引き出しがなぜかほとんど開かれていて、リンは恐怖に近い驚きを感じます。
そこには朝食を食べているコールしかいません。そんなリンを見てコールは、自分のことを「気味が悪いと思っているか」と尋ねますが、リンはコール言うことをすぐに否定します。
息子のコールを想う、リンの優しさと母の愛が感じられるセリフです。
元患者ヴィンセント・グレーの名言・名セリフ
「君はひとりぼっちになるのがどうしてこわいと思う?ぼくは知ってる。知っているよ・・・。」
映画の冒頭、マルコムとその妻アンナ・クロウ(オリヴィア・ウィリアムズ)がベッドルームに戻った時、アンナが割られた窓ガラスと壊れたものが床に散乱しているのを発見し、恐怖します。
マルコムがバスルームを覗くと、そこには昔、患者だったヴィンセント・グレイ(ドニー・ウォルバーグ)が半裸で取り乱した様子でたたずんでおり、マルコムに向かいこのセリフを投げかけます。
これがこの映画のエンディングにどうつながっていくのか?観客をぐっと映画に引き込んだシーンです。
マルコムの妻アンナ・クロウの名言・名セリフ
「どうして、マルコム?・・・どうして私を一人にしたの?」
マルコムが自宅に戻ると、妻のアンナがソファーで居眠りをしていました。アンナは寝言で「どうして、マルコム?・・・どうして私を一人にしたの?」とつぶやきました。
そして、彼女の手からマルコムがしているはずだった結婚指輪が床に転がり落ちました。そこでマルコムはすべてを悟るのです!
衝撃のエンディングに涙する場面です。