2017年7月6日更新

映画『ガンジー』にて語られる10の珠玉の名言

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ガンジー

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映画『ガンジー』珠玉の名言集

非暴力運動によりイギリスの植民地であったインドを独立へと導いたマハトマ・ガンジー。映画『ガンジー』は彼の青年期から暗殺されるまでを描いた歴史映画です。 1893年、弁護士として人種差別政策が施行されていた南アフリカを訪れたモハンダス・K・ガンジーは、人種差別により鉄道の一等車から強制的に降車させられます。この経験をきっかけに公民権運動に参加するようになった彼は、インドへ帰国すると独立運動へ尽力することに。 またヒンズーとイスラムが融合したインドを目指す彼が、のちのパキスタン設立者となるジンナーに対し、インドとパキスタンの統一を献身的に訴えた様子も描かれています。 (左:マハトマ・ガンジー、右:ベン・キングズレー) 『ジュラシック・パーク』や『34丁目の奇跡』などで俳優としても活躍したリチャード・アッテンボローが監督・製作を、『シンドラーのリスト』や『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』にも出演した英国出身の俳優ベン・キングズレーが主役のマハトマ・ガンジーを演じました。 キングズレー扮するガンジーの姿は、インド国民から「ガンジーが生き返った」と言われるほど本人に似ていることで話題になったほど。彼の演技力も高く評価され、本作は第55回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など8部門を獲得しました。

1.ガンジーの功績を称えるアインシュタイン博士の名言

「将来の人たちはとても信じないだろう。このような人間が地球上に実在したことを」

通りを埋め尽くすほど大勢の人が参列したガンジーの葬儀のシーンで、アインシュタイン博士が彼について述べた言葉として語られました。 人種や宗教を超えて世界中の人々に影響を与えたガンジーの功績が称えられています。

2.正義のために戦うガンジーの名言

「誰かが正義のために戦っていると、人々は立ち上がるものですよ。たとえ危険を冒しても」

牧師アンドリューズが公民権運動に協力するため、ガンジーの家を訪れる場面でのガンジーの言葉です。新聞を読んで協力したくなったのだが、驚いたかと尋ねるアンドリューズに彼はこう答えます。

3.勇気の大切さを説くガンジーの名言

「打たれても打ち返さず避けもしない勇気。それが人の心に訴えます。憎悪が消え尊敬が増すのです。」

白人のアンドリューとインド人であるガンジーが並んで歩いていることを、地元の若者に揶揄される場面での言葉です。 彼は「”右の頬を打たれたら、左の頬を出せ”です」と聖書から引用した言葉のあと、その解釈を「確信はないが、その言葉は勇気を示せということです」と説明します。 逃げることを勧めるアンドリューの忠告には従わず、彼は迷いなく歩き続けます。この言葉にアンドリューも覚悟を決め、ガンジーと共に歩き始めるのでした。

4.憎悪に屈しないガンジーの名言

「道は広いよ」

歩道を歩くガンジーに対し、歩道から降りろと行く手を塞ぐ白人の若者に彼は笑顔でこう返します。 自分に向けられた憎悪に動じない姿に若者は何も言葉を返せず、すごすごと後ずさり、彼のために道を開けるしかありませんでした。

5.非暴力を訴える演説でのガンジーの名言

「彼らは責め苛み、骨を砕き、殺すでしょう。彼らは死体は手にしますが、服従は手にできません。」

犯罪者のようにすべてのインド人の指紋を取り、キリスト教でなければ結婚も許されないという大英帝国の新法に対し抵抗を呼びかける集会で、ガンジーは聴衆にこのように語りかけます。 暴力によって抗議するのではなく、指紋を押さないことで服従しないという意思を示そうと呼びかけました。 その後のデモ行進は成功し、法律の廃止を勝ち取ります。インドに帰国すると彼は国民的英雄として迎えられるのでした。

6.非暴力の信念を貫くガンジーの名言

「どの方向に?」

ガンジーからの非暴力運動の呼びかけに応じたデモ行進の参加者が、警察官を暴行し殺してしまうという事件が起こります。 独立運動を止めようというガンジーに対し、共に独立運動を支持してきたネルーは「全インドが動き出したのだ」と言いますが、それに対し彼は「どの方向に?」と聞き返すのです。 さらに「殺人と流血による自由は要らん」「今回の出来事は恥ずかしい」とも言って、責任をとるために断食を宣言します。

7.断食をするガンジーの名言

「私は失望すると、いつも思う。歴史を見れば真実と愛は常に勝利を収めた。暴君や残念な為政者もいた。一時は彼らは無敵にさえ見える。だが結局は滅びている。それを思う。いつも」

ベン・キングズレー ジェラルディン・ジェームズ ロヒニ・ハタンガディ『ガンジー』
(C)1982 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC.
デモ行進の参加者が警察官を殺してしまった時、運動を止めるためにガンジーは断食をします。「正しいことをしているが、やりすぎです。」と言われたときに返したのがこの言葉です。 「それが神の道かと迷った時、世界が進む道かと疑った時、それを考え、正しい神の道を進むのだ」と続けます。その直後、デモが停止したことを知らされるのでした。 映画のラストシーンでもこの言葉が語られています。

8.宗教の壁を超えて独立運動を率いるガンジーの名言

「私はイスラム教徒で、ヒンズー教徒で、キリスト教徒で、ユダヤ教徒だ。諸君もそうだ。」

インドがインドとパキスタンに分裂する前に、ガンジーはインドに住むイスラム教徒のリーダーであるジンナーと話し合いの場を設けました。その会談へ向かう彼の家の前ではヒンズー教の原理主義者たちが「ジンナーに死を」と唱え、会談の阻止を試みます。 その群衆に対して彼が語ったのがこの言葉です。 どの宗教を信仰していようと到達しようとする場所は同じであり、根底にある教え、道徳心には通じるものがある、だから宗教の違いは大きな問題ではないというメッセージが込められています。

9.断食を続けるガンジーを説得するネルーの名言

「生きていれば何かできる。死ねばできません。」

ネルーはガンジーと共にインド独立を目指す国民会議派のインド人で、後にインドの初代首相となります。 インドは独立の際、ヒンズー教のインドとイスラム教のパキスタンに分裂。この2つの宗教は対立し合い、内戦状態に陥りました。この戦いを終わらせるためにガンジーは再び断食を始めます。 彼の命が危険にさらされたときにネルーが断食を止めさせようと説得した時の言葉です。この時、ガンジーはネルーに何を望むのかと問われ、戦いが無くなることだ、と答えます。

10.暗殺される直前のガンジーの名言

「この世の悪魔たちは、我々の心の中にいるのだと。心の中で戦うのだと。」

雑誌『ライフ』の女性記者にパキスタンへ行く理由を説明するガンジーの言葉です。 彼は、対立するヒンズー教徒とイスラム教徒に「この世の悪魔たちは、我々の心の中にいる」ことを証明するため、パキスタンへ行くと話します。 しかし、この後自宅を出たガンジーはヒンズー原理主義者の男によって暗殺されてしまうのでした。