2017年7月6日更新

名作映画『ベン・ハー』に登場する心揺さぶられる名言まとめ

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ベン・ハー

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名作映画『ベン・ハー』の名言を大紹介!!

ウィリアム・ワイラー監督チャールトン・ヘストン主演の『ベン・ハー』は1959年に公開され、アカデミー賞で作品賞、監督賞を始め史上最多の11部門に輝いた大作。2017年には本作のリメイク版が公開予定です。 今回はおよそ3時間半に及ぶこの大作に登場する力強い名言をご紹介します。

『ベン・ハー』のあらすじは?

『ベン・ハー』はイエス・キリストが生まれてから20年ほど立った頃の、ローマ帝国に支配されたエルサレムが舞台です。 ユダヤ人の王族の子孫ベン・ハーは、旧友でローマ帝国の司令官であるメッサラとの再会を喜びますが、政治的な意見の違いから対立。メッサラは彼に濡れ衣を着せて奴隷の身分に落とし、彼の家族を牢獄に入れてしまいます。 ベン・ハーはいつかエルサレムに戻ること、そしてメッサラに復讐することを強く誓うのでした。

ジュダ=ベン・ハーの名言

「ローマ帝国は私の人々や、私の国や地球全体を押さえつけている。けれどそれはいつまでも続かない。ローマが倒れるときには、世界が聞いたこともないほどの自由を喜ぶ叫びがあふれるだろう。」

メッサラに今やユダヤ人の国はローマ帝国の支配下にあるのだから、帝国に従うようにと忠告され、ベンハーはこう答えます。土地を征服することはできても、人々の心までは従わせることはできません。

ジュダ=ベン・ハーの名言

「神よ、我に復讐を許し給え!私が戻るまで生きていろ!」

メッサラによりローマ軍の総督を殺そうとしたという罪を着せられたベン・ハーは、奴隷となりガレー船の漕ぎ手という過酷な労働を強いられることになります。また彼の母親や妹も牢獄に入れられることに。家族を大切に思うベン・ハーはメッサラに復讐することを強く誓うのです。

クインタス・アリウスの名言

「よく聞け。お前たちはみな罪人だ。我々はお前たちをこの船で使うために生かしておく。だからよく漕いで、生きろ。」

ガレー船は地中海での戦闘に使われ、囚人や捕虜が漕ぎ手となっていました。大変厳しい労働環境でしたが、司令官のアリウスは漕ぎ手たちに「生きろ」と声をかけます。絶望的な環境のように思えても、目の前の仕事に全力を尽くすことが望みにつながるのかもしれません。

クインタス・アリウスの名言

「お前の目は憎しみで満ちているな、41番。よいことだ。憎しみは人を生かす。強さを与える。」

メッサラに復讐することを強く誓っているからこそ、ベン・ハーはガレー船での3年間もの間、労働に耐えることができたのでした。指揮官のアリウスは彼の目に満ちた憎しみと強い意志に気づき、彼がただ者ではないと感じます。後にベン・ハーはアリウスの命を救い、奴隷の身から解放されることになりました。

エスターの名言

「私は憎しみが何をできるかをあまりにも多く見てきました。私の父は憎しみで燃え尽きました。でも許しや愛が、憎しみよりも力強く偉大だと若いラビが言うのを聞いたのです。私はそれを信じます。」

ベン・ハーが母親や妹が死んだと思い込み、メッサラに対する憎しみに我を忘れそうになっているときに、彼を愛するエスターがかけた言葉です。 若いラビとは、イエス・キリストのことを指します。『ベン・ハー』の原作には『キリストの物語』という副題がついています。キリストの顔は写らず言葉を発している場面もありませんが、物語に度々登場しベン・ハーを導いています。

エスターの名言

「私が愛したのはジュダ=ベン・ハーでした。彼はどこへ行ってしまったの。あなたは今や破滅に向っています。悪しき者に、悪しき心で対峙しようとしています。憎しみがあなたを石に変えてしまいました。まるでメッサラになってしまったみたい。」

家族思いの青年だったベン・ハーが憎しみのためにとうとう、宿敵のメッサラのようになってしまったとエスターは言います。憎しみを心に抱え続けると、人をゆがめ、破滅に向わせてしまうのです。

バルサザーの名言

バルサザ-「お前の目に恐ろしいものが見えるよ、ジュダ=ベン・ハー。しかしその男がお前に何をしたとしても、そいつの命を奪う権利などないのだ。その男には必ず罰が当たる。」 ベン・ハー「私は奇跡を信じない。」 バルサザー「しかし人生は奇跡なんだよ!なぜ神の判断を受け入れないんだね?」

イエスの誕生時にやってきた東方の三博士の一人、バルサザーも『ベン・ハー』に登場します。メッサラに対する復讐心を持ち続けるベン・ハーに対し、ひどいことをされても仕返しに命を奪う権利はない、と諭すのでした。

ジュダ=ベン・ハーの名言

「彼の言葉が、私の手から剣を取り上げたのを感じたんだ。」

ベン・ハーはメッサラと二輪馬車でのレースで死闘を繰り広げてとうとう打ち負かしますが、死んだと思っていた母親や妹が病に冒されていることを知り、まだ恨みの心を捨てられずにいました。彼が復讐や恨みの心からようやく解放されるのは、イエス・キリストがゴルゴタの丘で処刑されるのを見たとき。 「父よ、彼らをお許しください。彼らは自分たちが何をしているかを知らないのです」というキリストの最期の言葉を聞き、全ての人の罪を贖って死ぬ姿を見ることで、ベン・ハーは神に全てをゆだねることを学び、恨みの心を手放すことができたのでした。