2025年8月20日更新

『エイリアン:アース』全話ネタバレ考察!ウェンディに隠された秘密とは?

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『エイリアン:アース』(2025年)s1e1
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

大人気SFホラーシリーズ1作目『エイリアン』の2年前を描いたDisney+ドラマ『エイリアン:アース』が2025年8月13日にから配信開始されています! シリーズの生みの親であるリドリー・スコットも製作総指揮として参加している本作では、ゼノモーフをはじめ5種のエイリアンが地球に襲来。 この記事では『エイリアン:アース』の全話あらすじや考察、キャスト、見どころを紹介します!

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ドラマ『エイリアン:アース』概要・ネタバレなしあらすじ

原題 『Alien: Earth』
公開日 2025年8月13日(日本)
話数 全8話
監督(クリエイター) ノア・ホーリー
製作総指揮 リドリー・スコット
キャスト シドニー・チャンドラー , アレックス・ローサー, ティモシー・オリファント , エッシー・デイヴィス , サミュエル・ブレンキン , バブー・シーセイ

2120年の地球で、ウェイランド・ユタニ社の宇宙船が墜落しました。プロディジー社のCEO・カヴァリエ(サミュエル・ブレンキン)の不老不死実験から生まれたハイブリッドの少女・ウェンディ(シドニー・チャンドラー)らが、墜落船にある“何かの回収に向かいます。 乗組員からは「宇宙の暗黒から5種の生命体を回収した」との証言も。それは人類史上最悪の悲劇の始まりでした。シリーズの象徴・ゼノモーフに加えて、初めて対面するエイリアンが人類に襲いかかります。

『エイリアン:アース』あらすじ

2120年。地球は国家ではなく「ウェイランド・ユタニ社」、「プロディジー社」など5つの大企業によって統治されていました。人間は、生物的な部分と人工的な部分を併せ持った「サイボーグ」やAIを組み込んだロボット「シンセティック(シンセ)」とともに共生しています。 各社が競うように不老不死の研究を進めるなか、プロディジー社の若き創業者兼CEOカヴァリエ(サミュエル・ブレンキン)はシンセに人間の意識を組み込んだ「ハイブリッド」と生み出します。そして12歳の不治の病の少女の意識を組み込んだハイブリッドのプロトタイプ、「ウェンディ(シドニー・チャンドラー)」が誕生しました。 そんななか、5種の未知の生命体を積んだウェイランド・ユタニ社の宇宙船がプロディジー・シティに墜落。実の兄ハーミット(アレックス・ロウザー)がその救助活動に向かったと知ったウェンディは、兄を助けるため、ほかのハイブリッドたちとともに危険な宇宙生命たちを乗せた宇宙船に足を踏み入れます。

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『エイリアン:アース』の全話ネタバレ

1話ネタバレ考察

『エイリアン:アース』(2025年)s1e1
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

2120年。ウェイランド・ユタニ社のUSCSS(米国宇宙貨物船)マジノ号は、宇宙の各所から採取した5種の未知の生命体を載せて地球に帰還する途中でした。しかしそれらの生命体の1つが脱走して乗組員を次々と殺害。生き残ったのは、サイボーグのモロー(バボー・シーセイ)ただ1人でした。 このマジノ号の内装はシリーズ1作目に登場したノストロモ号にそっくりで、AIの「マザー」が実装されていることからも、1作目へのオマージュが感じられます。そして乗組員たちを襲うのは、おなじみの「ゼノモーフ」。その恐ろしさは健在です。 同じころ、地球ではプロディジー社で12歳の不治の病の少女マーシーが、「ハイブリッド」のプロトタイプ「ウェンディ」として生まれ変わりました。そしてさらに4人のハイブリッドが誕生します。 その後、マジノ号がプロディジー・シティに墜落。ウェンディは実の兄ハーミットが救助活動に駆り出されたことを知り、兄を助けたいと志願。ウェンディを含むハイブリッドたちは、危険な生命体がいるとも知らず、宇宙船に足を踏み入れるのでした。 プロディジー社が仕切る土地にユタニ社の宇宙船が墜落したことで、今後2社間で宇宙船やその積み荷を巡る争いが起こることが考えられます。また壊れない機械の体に子どもの意識を組み込んだハイブリッドたちは、宇宙最恐の生命体ゼノモーフたちにどう立ち向かっていくのでしょうか。

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2話ネタバレ考察

『エイリアン:アース』(2025年)s1e2
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

墜落した宇宙船に突入したハーミットは、残された乗組員の遺体を見て、これがエイリアン(ゼノモーフ)に関わる事故だと判断。この時点で、この世界ではゼノモーフは世間に知られた存在ということがわかります。そしていよいよ一同は未知の生命体に対峙することに。 そんななか、ウェイランド・ユタニ社のトップであるユタニ(サンドラ・イ・センシンダイバー)がカヴァリエに連絡を取ってきました。いわく、宇宙船の積み荷を回収したいとのこと。しかしこの言葉に積み荷が価値のあるものだと感じ取ったカヴァリエは駆け引きを仕掛けます。 一方、事故現場に到着したウェンディたちは手分けして任務にあたることに。ウェンディとスライトリー(アダーシュ・コ゚ーラヴ)以外の3人は植物のような生物を目にしたり、猫に寄生していた生物に襲われたりと、任務の危険性を理解しはじめます。 ハーミットはゼノモーフに襲われますが、そのピンチを救ったのはモローでした。しかし彼は「エイリアンの標本を回収する」という任務を遂行しているだけで、冷徹に行動していきます。その後、ハーミットはウェンディに出会い、彼女が子ども時代の思い出を語ったことで死んだはずの妹がシンセに生まれ変わったことを受け入れます。 しかしその直後、エイリアンの卵が複数ある場所でゼノモーフに襲われ、ハーミットはゼノモーフもろとも下階に落ちてしまいました。

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『エイリアン:ロムルス』のオマージュがある?

『エイリアン:アース』(2025年)s1e2
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

事故の前日、ハーミットはプロディジー社を辞めてウェイランド・ユタニ社が統治している火星にある医学部に行きたいと辞職願を出しました。しかし、契約期間がまだ残っていると突き返されてしまいます。 このシーンは、『エイリアン:ロムルス』(2024年)へのオマージュと思われます。同作では、主人公のレイン(ケイリー・スピーニー)がウェイランド・ユタニ社が支配する植民地惑星からの移住を申し出ますが人手不足を理由に断られています。 個人が企業の都合で転居すら許されないという状況が似ていますね。

ウェンディだけが音を聞き取れたのはなぜ?

『エイリアン:アース』(2025年)s1e2
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

ウェンディはときどき虫の羽音のような謎めいた音を聞いていますが、この音は彼女にしか聞こえていないようです。これは、ロボットの体に人間の意識を移植されたウェンディに、エイリアンの要素が含まれている可能性を示唆しています。 ゼノモーフはテレパシーのようなものでコミュニケーションを取っていると考えられており、ウェンディにはその音が聞こえているのかもしれません。 なぜ彼女にそのような能力が備わっているのかはわかりませんが、第2話ではゼノモーフの存在がすでに人間たちに知られていることがわかりました。そのため「自分より賢い相手と会話したい」と望むカヴァリエがウェンディにわざとエイリアンの要素を組み込んだ可能性もあります。

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『エイリアン:アース』は今後どんな展開になる?

『エイリアン:アース』(2025年)s1e2
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

『エイリアン:アース』ではこれまでのシリーズで描かれてきた人間、エイリアン、アンドロイド(シンセティック)の三つ巴の物語に、新たにハイブリッドが加わりました。 ハイブリッドはこれまでのシリーズにも登場し、ストーリーの要となってきたアンドロイドと同様に”死なない”存在ですが、彼らは子どもの精神の持ち主であることが大きな特徴です。一方でカヴァリエをはじめとする大人たちにはなにやら思惑がある様子。ウェンディをはじめとするする純粋な彼らが真実を知ったとき、なにが起こるのでしょうか。 また最も恐ろしいシナリオは、ゼノモーフら凶暴な未知の生命体が宇宙船の外に出て、地球に放たれてしまうことです。ウェンディたちはこれも阻止しなければいけなくなるでしょう。

「エイリアン」シリーズでは階級戦争について描かれている?

『エイリアン:アース』(2025年)s1e1
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

「エイリアン」の映画シリーズでは、常にウェイランド・ユタニ社が物語の中心となってきましたが、同社は『エイリアン:アース』にも登場しています。それだけでなく、この時代の世界はウェンディを開発したプロディジー社のほかリンチ、ダイナミック、スレッショルドの5つの企業によって統治されているとなっています。 映画シリーズでは常に支配的な存在である企業と、彼らから課せられた任務のために命がけでエイリアンと戦う市井の人々が描かれてきました。「エイリアン」シリーズは「ゼノモーフVS人間」の物語であると同時に、「支配層VS被支配層」の物語でもあったのです。 『エイリアン:アース』では、巨大企業であるプロディジーで開発され、危険な任務に就くウェンディたちは「被支配層」の象徴となるでしょう。しかし彼女たちは人間とは違って”死なない”存在です。ウェンディたちが支配層の思惑を知ったとき、大きく物語が動くのではないでしょうか。

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シリーズ最高評価を獲得した『エイリアン:アース』

『エイリアン:アース』(2025年)s1e2
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

2025年8月13日に最初の2話が配信された『エイリアン:アース』ですが、海外のレビューサイトでは早くも高評価を獲得しています。 米映画・ドラマの批評サイトRotten Tomatoesでは、批評家たちから96%フレッシュの評価を獲得(2025年8月19日時点)しており、これはシリーズ1作目『エイリアン』(1979年)の93%、『エイリアン2』(1986年)の94%に匹敵する高い数値。 今後ストーリーが進むごとにさらに、評価が上がることも期待したいですね。

ドラマ『エイリアン:アース』は前日譚?時系列を解説!

エイリアン2
© 1986 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
2089年 『プロメテウス』
2104年 『エイリアン:コヴェナント』
2120年 『エイリアン:アース』
2122年 『エイリアン』
2142年 『エイリアン:ロムルス』
2179年 『エイリアン2』
2270年 『エイリアン3』
2470年 『エイリアン4』

本作の時代は「1作目『エイリアン』(1979)の2年前」であることが明かされました。2025年までに公開されている作品では、時系列で3番目にあたり、同じく前日譚である『エイリアン・コヴェナント』(2017)からは15年ほど進んだ世界です。 これまで宇宙船内やコロニーなどが舞台であったエイリアンシリーズですが、本作でついに地球が恐怖の舞台へと移ります。

ドラマ『エイリアン:アース』キャスト・登場人物を解説

ウェンディ役/シドニー・チャンドラー

本作の主人公・ウェンディは、人間とアンドロイドが融合した「ハイブリッド」と呼ばれる存在。病気に侵されていた少女の意識だけを、ヒューマノイドロボットに移植させています。 演じるのはシドニー・チャンドラーです。これまでフローレンス・ピュー主演のスリラー映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』(2022)や、ドラマ「シュガー」などに出演しています。

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ハーミット役/アレックス・ローサー

アレックス・ローサー アレックス・ロウザー
©Getty

ハーミットは人間の兵士です詳しい役どころは明かされていません。 演じるのはアレックス・ローサー。『イミテーション・ゲーム』(2014)でBFIロンドン映画祭の英国新人賞を受賞し、一躍注目の若手に。日本でも人気のあるウェス・アンダーソンの『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)にも出演しています。

キーシュ役/ティモシー・オリファント

キーシュは、ウェンディのメンター兼トレーナーのアンドロイドです。 演じるのは、真面目な保安官役からスキンヘッドの暗殺者までこなす変幻自在な役者、ティモシー・オリファント。本作のクリエイターであるノア・ホーリーが監督したドラマ「FARGO/ファーゴ」にも出演しています。

ドラマエイリアン:アース』監督・スタッフを解説

リドリー・スコット
2021 Cartier Glory to the Filmmaker Award Ridley Scott (Ph by J. Salvi) Credits La Biennale di Venezia - Foto ASAC

本作には、1作目『エイリアン』(1979)や、その前日譚にあたる『プロメテウス』(2012)などを手掛けるリドリー・スコットが製作総指揮として参加しています。 また、監督にあたるクリエイターは、ノア・ホーリーが担当。優れた長編推理小説に贈られるエドガー賞を受賞した作家で、ドラマ「FARGO/ファーゴ」やX-MENのスピンオフドラマ「レギオン」の監督などを歴任してきた実力派監督です。

ドラマ『エイリアン:アース』見どころを解説

「エイリアン」シリーズは2010年以降、『エイリアン』(1979)を軸に前日譚として『プロメテウス』(2012)、『エイリアン:コヴェナント』(2017)が公開されています。 さらに2024年には、その後のストーリーとして『エイリアン:ロムルス』が公開されており、それら本作と時系列が近い作品との繋がりに注目です。 また、予告には『エイリアン2』(1986)に登場したパルスライフルや、M56スマートガンなどの原型と思われる武器も登場。シリーズ全体を復習すると、より楽しめる作品になっています。

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『エイリアン:アース』の全話ネタバレ考察をしました

『エイリアン:アース』のネタバレ考察を紹介しました。今後の展開からも目が話せない『エイリアン:アース』。ウェンディたちの戦いはどんな展開に向かい、どのように終結するのでしょうか。 今後の展開が楽しみですね!