石橋凌のプロフィール
石橋凌(いしばし りょう)は、1956年7月2日生まれ、福岡県久留米市出身です。1978年にミュージシャンとしてデビュー。その後、1985年からは俳優としても活動を始めます。渋い見た目から、悪役として登場することが多かったものの、年を重ねるごとに様々な役もこなし、実力派俳優として確かなキャリアを重ねてきました。
妻は女優の原田美枝子
プライベートでは、女優の原田美枝子と結婚。3人の子供にも恵まれています。
原田美枝子は、高校生のときに『恋は緑の風の中』(1974年)で女優デビュー。1976年の『青春の殺人者』でキネマ旬報主演女優賞を受賞するなど、早くから演技派美人女優として高く評価されてきました。現在も、様々な映画やドラマの話題作に出演しています。
石橋凌は、ロックバンド「ARB」のボーカルとして芸能界デビュー
ARBは、1980年代を代表するロックバンドのひとつです。1977年に結成、翌年の1978年にはシングル曲「野良犬」でデビュー。労働や戦争などを主題とした曲を多く発表し、社会派バンドと呼ばれることもありました。熱狂的な支持を集めたことから、伝説のロックバンドとして語り継がれています。
石橋凌は、1977年にボーカル募集のオーディションで合格したことからARBのメンバーとなります。バンドでは、ボーカルだけでなく作詞も担当するなど、その世界観を表現し続けました。
1986年、松田優作との出会いから映画デビューへ
ロックバンド・ARBはブレイクするまでの間、事務所を独立するなど色々な苦労があったといいます。そんなとき石橋凌は、松田優作と運命的な出会いを経験し、いつしか芸能界での悩みを相談するように。そのようなことがきっかけとなり、松田優作が監督を務める映画『ア・ホーマンス』出演のオファーが届きます。
演技経験がほとんどなかった石橋凌ですが、松田からも厳しい指導を受けながら撮影。暴力団組織の幹部・山崎の役を演じきり、キネマ旬報新人男優賞を受賞するなど高い評価を受けました。本作をきっかけに、俳優の活動にのめり込んでいきます。
ARBの活動を封印し、俳優業に専念する石橋凌
1990年、大きな存在だった松田優作が病死。これを聞いた石橋凌は、俳優として生きていくことを考え、音楽活動を封印します。様々なドラマや映画への出演を重ね、俳優としてのキャリアを重ねていきました。
ARBの活動は、1997年に一時再結成するものの、2006年に再び活動停止を発表しています。
俳優として数々の話題作品に出演!
ドラマ『教師夏休み物語』では主演!
映画『ア・ホーマンス』に出演後、映画やテレビドラマの枠にこだわらず、数々の話題作品に出演していきます。1989年には、沖縄の女性ロックシンガーを主人公した映画『Aサインデイズ』で、相手役のミュージシャン・サチオ役で出演。この作品で、ヨコハマ映画祭の主演男優賞を受賞しました。
また、1992年放送の学園ドラマ『教師夏休み物語』では、主人公の教師・荒井周一役に抜擢。俳優として人気と地位を不動のものにします。ミュージシャンとしての活動が封印されているときには、製作スタッフが石橋が歌手だとは知らなかったりすることもあり、自分のありかたに葛藤を覚えていたといいます。
ハリウッド映画でも活躍
1995年には映画『クロッシング・ガード』のジェフリー役でハリウッドデビューするなど、国内のみならず、海外でも演技の場を広げていきます。
2007年の映画『ローグ・アサシン』では、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサムら大スターと共演。FBIとマフィアの闘争を描く物語で、ヤクザのシロー・ヤナガワを堂々と演じました。
福山雅治も影響を受けていた!ミュージシャンとしての石橋凌
ARBに影響を受けたミュージシャンは数多く、ユニコーンや甲本ヒロト、BOOWY、また俳優・歌手として活躍する福山雅治もその一人です。
福山と石橋は1991年放送の連続ドラマ『あしたがあるから』で初共演。福山初主演ドラマで、職場内での大人の恋愛が描かれています。2人は、劇中、複雑な三角関係を展開させていくなど、際どい関わりが話題になりました。
また、2010年には大河ドラマ『龍馬伝』で再び共演。この再会をきっかけに、2011年に石橋凌が発売したソロアルバムに福山雅治も参加し、ギターとコーラスでコラボレーションしました。
石橋凌の子供も女優として活動!
石橋凌の次女・石橋静河は、2015年から女優として活動しています。2016年に舞台『逆鱗』や、映画『少女』に出演。また、CMでは、大塚製薬「ポカリスウェットイオンウォーター」で橋本愛と共演。ファンケル「カロリミット」では食べ歩き旅行を楽しむ女性のひとりとして出演しました。
2017年には映画『夜空はいつでも最高密度の青空だ』で主人公を演じることになっており、春公開へ向け撮影に奮闘中。初主演となることからもプレッシャーは大きいものの、その活躍は、石橋凌ともども注目です。