DCコミックの大人気ヒーロー、『グリーンランタン』が実写化【ネタバレ注意!!】
DCコミックの大人気ヒーロー、『グリーンランタン』が実写化され、評判はいまいちでしたが、その続編も作られるとの噂も出ています。
そんな『グリーンランタン』ですが、実際は果たしてどうなのでしょうか。早速詳しく見ていきましょう。(ところどころネタバレが含まれます)
『グリーンランタン』のあらすじ
宇宙を守るガーディアンたちが宇宙を3600セクターに分け、各セクターはある強力なグリーンランタンによって守られていました。グリーンランタンは勇敢な者から選出され、惑星オアからウィルパワー(意志の力)を供給されます。
恐怖心を餌に育つ悪の力、パララックスがグリーンランタンを数人倒すと、パトロール中だったアビン・サー(元々は大学で歴史を教えていましたがすぐにグリーンランタンに任命された赤い肌の異星人)は自分の宇宙船で逃げますが、地球に激突してしまいます。
乗っていた宇宙船は大破してしまい、アビン・サーは致命傷を負ってしまったので彼のグリーンリングは彼の後継者を探し始めます。そして無謀だけれど有能なパイロット、ハル・ジョーダンを見つけ出すのです。
ハル・ジョーダンはグリーンランタンについて学び、指輪のパワーを授かりグリーンランタンになります。一方、科学者のヘクター・ハモンドはアビン・サーの解剖を行うため呼ばれ、パララックスのものとなってしまいます。
ハル・ジョーダンは恐怖心を抱きやすく、パーティーでフェリスのヘリコプターがヘクターにやられ、人命を救うため初めてハルは自分のパワーを使いました。その後自分の正体をかつての同僚であり恋人のキャロル・フェリスに明かします。キャロルはカール・フェリスの娘でもあります。
パララックスが地球を脅してきたとき、グリーンランタン、ハル・ジョーダンは我が惑星を破壊から守る最後の希望となるのです!!
『グリーンランタン』のキャスト/キャラクター
ライアン・レイノルズ/役名:ハル・ジョーダン(グリーンランタン)
主人公のハル・ジョーダンは3人兄弟の真ん中で、幼いころテストパイロットの父親を崇拝していましたが、幼くして父親を飛行機事故で亡くし強い恐怖心を抱くようになってしまいます。
しかしそれを乗り越え父の跡を継いでテストパイロットになったハルは、後にグリーンランタンコープスのメンバーである宇宙人アビン・サーが死亡した時、恐怖を乗り越えた経験があるという理由でアビン・サーの跡を継いで地球人初のグリーンランタンに任命されます。
一方、ハルを演じたライアン・レイノルズはフロリダを舞台にしたニコロデオンの学園ドラマ『ヒルサイド』に出演していましたが、そのドラマが終了するとバンクーバーに戻り、あまりパッとしないテレビ映画に出演するようになります。
その後アメリカで高い評価を受けた『アーミー・エンジェル』やCBSの『冷血』で小さいながら役を手にするようになりますがライアンは役者を辞める決心をしました。
するとある夜、俳優仲間のクリス・ウィリアム・マーティンがやってきて二人はLAに向かうことになります。しばらくして『Two Guys, a Girl and a Pizza Place(原題)』や『ロザンヌ』などの大人気コメディードラマに出演するようになり、今に至ります。
ライアンを最も有名にした映画といえばホラー映画の『悪魔の棲む家』(2006)でしょう。プライベートは、以前シンガーソングライターのアラニス・モリセットと婚約していましたが、2012年に『グリーンランタン』共演者でもあるブレイク・ライヴリーと結婚し、二人の子供がいます。
ブレイク・ライヴリー/役名:キャロル・フェリス
キャロル・フェリスはスターサファイアという力を使うスーパーヴィランの1人でグリーンランタンの恋人です。また、悪徳社長カール・フェリスの愛娘でもあります。
キャロルを演じたブレイク・ライヴリーは芸能一家に生まれ、父親が監督したミュージカル映画『サンドマン(原題)』で演じた歯の妖精トリクシーが初めて手にした役でした。その数年後、高校卒業を控えたライヴリーは『旅するジーンズと16歳の夏』(2005)のブリジット役で大ブレイクします。
ブリジットは等身大のライヴリーそのもので、オーディションさえしないで撮影に臨みました。彼女は『ゴシップ・ガール』で主人公のセリーナ・ヴァンダーウッドセンを演じたことでも有名です。撮影後ライヴリーは高校で学級委員、チアリーダー、合唱団の活動などをして残り1年を過ごしました。
ピーター・サースガード/役名:ヘクター・ハモンド博士
生物学者ヘクター・ハモンド博士はリッチなセレブで、テレパシーとマインドコントロール、念動を操れ、天才レベルの知性の持ち主でもあります。
ハモンド博士を演じたピーター・サースガードは大学で歴史と文学を学んでおり、即興演劇集団「Mama's Pot Roast」の共同創立者でもあります。そんなピーターはティム・ロビンスの『デッドマン・ウォーキング』(1996)でスクリーンデビューを飾りました。
『ウェルカム・バクスター』(日本劇場未公開)や「仮面の男」(1998)などでさらに大きな役を獲得していき、近年は『終わりで始まりの4日間』や『愛についてのキンゼイ・レポート』(2005)などにも出演しています。
『K-19』(2002)での原子炉担当士官役から『THE SALTON SEA ソルトン・シー』(日本劇場未公開)での薬物中毒者の役まで幅広い役柄をこなしてきたピーターは、このままいけばアカデミー賞獲得も時間の問題と言われています。
マーク・ストロング/役名:シネストロ
グリーンランタンコープスの宿敵シネストロは、グリーンランタンリングと似たような力を持っています。二つの違いはグリーンが意志の力であるのに対し、シネストロの持つイエローパワーリングは恐怖心のパワーという点です。
シネストロを演じたマーク・ストロングは『裏切りのサーカス』(2012)のジム・プリドー役など冷酷で計算高い悪役のイメージが強い役者ですが、有名になる前マークは弁護士の道に進むつもりでいたそうです。
アメリカでは『キック・アス』(2010)のマフィアのボス、フランク・ダミコや『シャーロック・ホームズ』(2010)のブラックウッド卿、『グリーン・ランタン』(2011)のシネストロとして知られている俳優です。
一方、祖国イギリスではテレビ俳優として長い間活躍してきたことで知られている俳優で、ロイヤル・ナショナル・シアターや、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを含む英国の数々の舞台にも主演してきました。
ティム・ロビンス/役名:ロバート・ハモンド上院議員
ロバート・ハモンド上院議員は名前からも推測できるようにヘクター・ハモンド博士の父親です。しかし二人の親子関係は良いとは言えません。
ハモンド上院議員を演じたティムはUCLAで演劇を学びました。ティムがテレビ映画に初めて出演したのは1983年のことでしたが、大ヒットしたのは1988年の『さよならゲーム』でちょっと間抜けな速球投手“ニューク”こと、ラルーシュを演じた時でした。
長身で幼顔をしていて素朴でうぶな男を演じる才能もあり(『キャデラック・マン』(1991)『未来は今』(1995))、鋭く如才ない男も演じ切る(『ザ・プレイヤー』(1993)、『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(1993))実力派俳優です。
『グリーンランタン』の感想・評価
『グリーンランタン』:ごくごく一般的なスーパーヒーロームービー
スーパーヒーローものは一つ見ればすべて見たも同じ、と言うけれど賛同できないところもありました。でもすべてのスーパーヒーロー映画が『グリーンランタン』みたいなら、確かにそうかもしれない。『グリーンランタン』はまさに典型的。先が読め過ぎちゃって、特出するような点が何もない。 でもこの映画にいい点が3つありました。一つ目はヘクター・ハモンドを演じたピーター・サースガードのおどけたような大げさな演技が観ていてとても楽しかったこと。2つ目は特殊効果がかっこよくて、グリーンランタンリングに施された特殊効果もとてもかっこよかったこと。 3つ目に、ハルとパララックスの戦いのシーンが映画の中で最も良かった、ということです。まぁその他はそこそこ平均的といったところですね。スーパーヒーローものを見たことがないなら、そしてグリーンランタンファンにとってはこの映画は見る価値ありです!ちなみに、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』は皆さんにおススメですよ!!引用:www.imdb.com
もっとずっといい作品に仕上げられたはず
特殊効果も俳優陣も『グリーンランタン』の元となるストーリーもみんないいんです。だけど脚本家たちと監督がシンプルなエンターテイメントのために1つの作品の中に色んな構想とか脇役とかとにかくごちゃごちゃ詰め込みすぎちゃった感じですね。 子どもは楽しめると思うけど、大人は厳しいかなぁ…夏休みのスーパーヒーローものって感じですかね。引用:www.imdb.com
グリーンになりきるのはそう簡単じゃ…ない…
少なからず楽しめるってことはちゃんと伝えておかなきゃって思う。 どこにでもあるストーリーだし、変わりばえのしないキャラクターたちが出てきて色んなことが起きるにも関わらず、映画館で観ていてどのタイミングでトイレに行こうか悩んだし、どう展開していくのか少なくとも僕は気になってたことは伝えておかないとね。 だって興味をそそられるストーリー展開もあったし、全体を通して使われていた特殊効果は本当に素晴らしかったからね。まぁ、観終わった時にライアン•レイノルズの感じのいい演技でキャラクターがよくわからなかったような気がしたけどさ。 でもなんだかんだ言って『グリーンランタン』はつまらなくないよ。あくまで平均的。おそらく僕がこの作品をなんとなく気に入ったのはそれほど期待しないで見に行ったからだろうね。引用:www.imdb.com
批評家たちは過剰反応し過ぎ
最初に言っておくけど、この映画を素晴らしい作品だとは言わないよ。でも多くの人が言ってるみたいに決して最悪な映画ではないよ。おそらく『マイティ・ソー』や『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』のおかげで期待しすぎちゃっただけなんじゃないかなぁ。 それと『グリーンランタン』を比べちゃダメでしょ。映画評論家による映画レビューサイト(ロッテン・トマト)のランキングでは現在24%って低すぎだけど、上記2作品上映前だったらたぶん60台後半はいってたはずだよ。 3Dとか特殊効果は本当にすごかったし忘れられないよ。間違いなく批評家たちがあおってるし、フェアーじゃないよね。批評とか評判に惑わされないで自分の目で確かめてみて。引用:www.imdb.com
『グリーンランタン』続編情報
次回はどうやらキャストを変更して続編『グリーンランタンコープス(原題)』ができるようですよ。ハル・ジョーダン役の第一候補は他ならぬ『ミッション・インポッシブル』のトム・クルーズ!!
ですが他にもジョエル・マクヘイル、ブラッドリー・クーパー、アーミー・ハマー、ジェイク・ジレンホールなども候補に挙がっています。ワーナーは脚本をデヴィッド・S・ゴイヤーに書いてもらうことを決定し、監督はジョージ・ミラーになりそうです。
『グリーンランタン』の評判が芳しくなかったこともあり少々慎重になっているようで、上映はまだ先になりそうですが、アメリカでは2020年7月24日上映予定になるのではないかとのことです。汚名返上できるといいですね!!