2017年7月6日更新
映画『いつまた、君と ~何日君再来~』あらすじ・キャスト【向井理の祖母・祖父がモデル】
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©「いつまた、君と ~何日君再来~」製作委員会
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映画『いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~』向井理企画・主演で描く家族の物語
終戦後の混乱の中、衣食住に困り、貧困ゆえ生きることすら難しかった激動の時代。そんな波乱の世の中を懸命に生き抜いた一組の夫婦の50年を描いた新作映画が『いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~』(いつ君)です。
人気俳優の向井理が、7年前から映画化を熱望していた企画がついに実現し、2017年6月24日の公開が決定しました!
というのも、主人公夫婦のモデルとなったのは、向井自身の祖父と祖母。孫である向井の並々ならぬ愛情と情熱のこもった作品です。作品のあらすじや背景など、情報をまとめてみます。
映画『いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~』のあらすじは?
主人公・芦村朋子が、慣れないパソコンで地道に綴っていた手記……。それは、今は亡き夫・吾郎と過ごした50年の思い出でした。朋子は娘に自分と夫の歩んできた道を知ってもらおう手記をしたためていたのですが、突然病で倒れたことにより、代わりに孫の向井理がその手記を打ち直し、1冊の本にまとめることを決意します。
そこで理は、祖父と祖母が過ごした時間を初めて知ることに。戦時中から戦後、さらにその後の激動の時代を懸命に生き抜いた祖父と祖母のたくましい姿、さらに二人の子供、そして孫の自分へと繋がる愛と絆の物語が綴られていたのです。
南京へ行くことになった夫・吾郎についていき、1946年中国・上海から日本へ戻ってきた朋子たち夫婦は、朋子の地元に戻ってくるも不器用な吾郎は朋子の家族から受付られず「嫁さんの畑を当てにするような婿に見下される覚えはない!」と言われてしまう始末。
そんな理の祖父にあたる吾郎は真面目で誠実な男で、家族の大黒柱として家族を守ろうと必死でした。また、それを献身的に支える朋子は、職もあり食べるものもある自分の実家を出て家族4人で暮らそうと話しを持ちかけます。
中国、そして日本各地を移り住み、貧しくも明るく暮らす家族に可愛らしい女の子が誕生。それが理の母でした。親から子へ子から孫へ受け継がれていく愛の物語です。
『いつ君』のメインキャスト
©2017「いつまた、君と ~何日君再来~」製作委員会
芦村朋子を演じるのは尾野真千子
明るく夫を支え続ける妻の朋子には、実力派女優の尾野真千子が扮しています。
尾野真千子は、1981年11月4日生まれ、奈良県吉野郡出身。中学3年のとき、河瀬直美監督の『萌の朱雀』(1997年)のみちる役でいきなり主演デビューを果たします。高校卒業後上京し、本格的に女優業をスタート。2007年に再び河瀬と組んだ『殯の森』で主人公を演じ、第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得するなど、高く評価されました。2011年から翌年にかけて放送されたNHK連続テレビ小説『カーネーション』は高視聴率を記録し、ヒロイン・小原糸子役を演じた尾野真千子は、一躍国民的人気を博しました。
2015年にはEXILEの所属事務所・代表取締役を務める一般男性と結婚しています。
妻と子供を懸命に守り抜く夫・吾郎を演じるのは向井理
自らの祖父である吾郎を実際の孫である向井理が演じます。
向井理は、1982年2月7日生まれ、神奈川県横浜市出身。明治大学農学部生命科学科在学中、アルバイトをしていたカフェバーのバーテンダーぶりがイケメンとして雑誌で紹介され注目。2006年に『ミニッツメイド』のCMでデビューを果たします。2010年のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で漫画家・水木しげるをモデルとした村井茂役を演じ、人気俳優の地位を不動のものにしました。2014年にはドラマで共演した国仲涼子と結婚、翌年には男児をもうけています。
タイトル「何日君再来」の意味は?
出典: www.amazon.co.jp
「何日君再来」(ホーリージュンザイライ)とは、もともと、1937年に上海で製作された映画「三星伴月」の挿入歌でした。タイトル通り、意味は「いつあなたに会えるの?」。日本では「いつの日君帰る」というタイトルで親しまれていました。
人気歌手が歌ったこともあり大ヒットを記録。その後も、数多くの歌手により歌い継がれて来た中華圏を代表する名曲です。日本では、とくにテレサ・テン(鄧麗君)による歌唱が有名で、小野リサ、夏川りみや石川さゆりがカバーしたことも。
アジア各国で、多くの人に愛された「何日君再来」ですが、時の権力者の思惑に翻弄され、度重なる歌唱禁止など、数奇な運命をたどった曲としても知られています。日中戦争時には、日本軍が「亡国の歌」として意図的に流布させたとの風評が拡がったりし、排斥運動が起きました。
映画『いつまた、君と ~何日君再来~』高畑充希が主題歌「何日君再来」を歌う!
『とと姉ちゃん』に出演し、朝ドラヒロインとなった高畑充希。ミュージカルあがりの女優ということもあり、彼女の歌唱力は要所要所で評価されていました。
そんな高畑が本作で初めて映画の主題歌を担当します。歌う「何日君再来」は、先ほど紹介した上海の楽曲をカバーするとのこと。名曲のカバーについて、高畑は「歌詞から感じたものを自分の感情に閉じ込めて歌った」とコメントを寄せ、楽曲に対する強い思いを語りました。
『いつ君』現代の朋子らを演じる追加キャストが発表
芦村朋子/野際陽子
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現代の朋子を演じるのは元アナウンサーで女優の野際陽子です。
ドラマ『キイハンター』では自身の特技であるフランス語を生かして、元フランス情報局諜報部員という難しい役を演じました。『ずっとあなたが好きだった』以降はあくの強い姑役が定着したようです。
真美/岸本加世子
女優の岸本加世子が現代の朋子の娘を演じます。
岸本は北野武作品の常連女優としても知られており、『菊次郎の夏』では日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得しています。
忠/イッセー尾形
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朋子の父・忠を演じるのは“一人芝居”の先駆者でもあるイッセー尾形。俳優だけでなく司会や作家、画家などとしても活躍しています。
最近ではマーティンスコセッシ監督が日本の切支丹を舞台に描いた作品『沈黙 -サイレンス-』で、主人公たちと対立する長崎奉行の井上筑後守を演じ、ハリウッド作品デビューしました。
理/成田偉心
朋子の孫で、向井理に当たる人物を演じるのは現役大学生の新人俳優・成田偉心。
現役大学生の成田は、本作にて本格的に俳優デビューするとのこと。イケメン俳優の向井理役に大抜擢されたということで、話題になっています。
高杉幹夫/駿河太郎
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朋子の夫・吾郎の先輩、高杉幹夫を演じるのは俳優でミュージシャンの駿河太郎です。笑福亭鶴瓶の息子としても知られています。
主演の尾野真千子とは朝ドラ『カーネーション』で夫婦役を演じた経験も。本作ではどのように関わってくるのでしょうか。
原作は向井理の祖母の手記
ストーリー通り、原作は向井理の祖母・芦村朋子が綴った自叙伝『何日君再来』です。向井が大学生だったとき、祖母の手記をパソコンでリタイプしてあげて自費出版。祖母の90歳の誕生日にプレゼントしたものだそうです。
向井は幼い頃からおばあちゃん子だったらしく、週末はよく泊りがけで遊びに行ったりして、とても近い存在だったようです。晩年は一緒に暮らしていたのだとか。
原作は自費出版ですから、残念ながら一般には市販されておらず入手は不可能。この映画化を機に、正式に出版される可能性があるかもしれませんね。
映画『いつ君』の監督は『神様のカルテ』で知られる深川栄洋
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本作の監督を務めたのは、2011年の映画『白夜行』、同年『神様のカルテ』、2014年の同続編のメガホンをとった深川栄洋です。
1976年9月9日生まれ、千葉県出身。専門学校在学中から自主映画を製作し、数々の作品がPFFアワードで入選するなど注目されていました。2009年の映画『60歳のラブレター』でメジャー監督デビューを果たしています。2013年には、100歳を越えた詩人・柴田トヨの半生を綴った映画『くじけないで』も話題になりました。実在の人物の半生を心温まるタッチで描くことに成功していますから、本作も楽しみです。
二人は、2012年放送の連続ドラマ『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』でも共演!
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山の診療所を舞台に、エリート外科医の奮闘を描いた連続ドラマ『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』。二人は外科医の主人公と元看護師のヒロインという関係で共演しています。
そんなこともあってか、初夫婦役となった本作で、撮影は実に和気あいあいとスムーズに進んだようです。
映画『いつまた、君と ~何日君再来~』の公開日は6月!
映画『いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~』の公開日は2017年6月24日。感動の愛にあふれる作品をお見逃しなく!