韓国映画『ビューティー・インサイド』あらすじ・キャストまとめ!結末のネタバレも一緒に【上野樹里出演】
2016年に公開され、地味ながら超良作と名高い韓国映画『ビューティー・インサイド』。奇 想天外な設定の中、切ないラブストーリーが展開します。豪華キャストに混じって日本からは上野樹里が出演。ハリウッド版リメイクも決定した本作を紹介します。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
『ビューティー・インサイド』のあらすじ
18歳の誕生日以来、目が覚めると外見がそのたびに変わってしまっているという状態に陥ってしまった家具デザイナーのウジン。それは男性であったり、女性であったり、年齢も国籍もバラバラという異常な事態。知っているのは母親と親友のサンベクだけ。 そのため、人と接触する仕事ができず、インターネットを駆使し在宅で働いています。 ある日、アンティーク家具店で働く1人の女性・イスに一目ぼれ。 毎日、“違う”外見で店に通い、ついに理想的な容姿で目覚めた日、思い切ってデートに誘います。最高に幸せな3日間、もちろんウジンはその外見で居続けるため、一切睡眠をとらないと決心していました。 ところが、うっかり電車で居眠りしてしまい、目覚めると禿げ頭の親父に。翌日はイスの母親の命日で会う約束をしていましたが、メールで断らざるを得ませんでした。 もちろん、もうデートしたイケメン姿には戻れません。さて、2人の恋の行く末は……。
『ビューティー・インサイド』の見どころ
人は外見ではなく、大事なのは心というのは本当なのか……。 その事実に向き合い、苦悩する男女を究極の設定の中で描いたのが韓国映画『ビューティー・インサイド』です。日本では2016年に公開され、大々的な宣伝もありませんでしたが、隠れた超良作として名高い作品です。 韓国では「最高のビジュアル・アーティスト」とも称されているCMクリエイターのぺク監督による初の長編映画。物語の中でウジン役を演じるのはなんと123人! 豪華なキャストが勢揃いし、その中の1人に上野樹里もいます。奇想天外なストーリーですが、ハートウォーミングな恋が切ない、必見のおすすめ映画です。
『ビューティー・インサイド』の結末【ネタバレあり】
ウジンは、その後もイスを諦めきれず、別人として近づきます。ついに事実を告白するに至り、イスも悩みながらも一旦はそれを受け入れます。 しかし、交際はそう簡単ではありませんでした。あまりの辛さから心療内科に通わざるを得ないほど苦しむイス。同時に、母親からウジンの父親も同じ病だったことを教えられ、その辛さを知るウジン。2人は別れを選びます。 10か月が過ぎ、ようやく冷静に自分とウジンのことを考えることができるようになったイス。ある日、ウジンがチェコにいることを知り、勇気を出してチェコに向かいます。 最初は別人だと拒否していたウジンですが、イスの強い想いを知り、ついにお互いがなくてはならない存在であることを受け入れるのです。
『ビューティー・インサイド』のキャスト
イス役/ハン・ヒョジュ
ありえない現実に悩むヒロインのイスを演じたのは、韓国を代表する若手人気女優のハン・ヒョジュです。 難しい役柄を演じるに際し、「それぞれ違う俳優さんがウジン役として来るんですが、ある瞬間から、どの方が来ても1人のウジンとして見ることができました。(撮影が)進むほど、演技することが難しくなくなったんです」とコメントを寄せています。 ハン・ヒョジュは1987年2月22日生まれ。2006年に日本でも人気を博したユン・ソクホ監督の連続ドラマ『春のワルツ』で主人公パク・ウニョン役に大抜擢され、一躍注目されます。 2010年には、『トンイ』で堂々と主人公トンイ役を務め上げ、演技派人気女優としての地位を不動のものにしました。本国では清純派女優の筆頭として、抜群の人気を誇ります。 2014年には犬童一心監督による日本映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』にも出演しています。
ある日のウジン役/パク・ソジュン
3日間の楽しいデートをするときのウジンを演じたのがパク・ソジュンです。 1988年12月16日生まれ。185cmの長身で、野球選手を目指していましたが、高校生の頃から役者志望となり、ソウル芸術大学演技科に進みました。 2011年にパン・ヨングクのミュージックビデオでデビュー。2013年のドラマ『金よ出てこい✩コンコン』で第6回コリアドラマアワーズ男性新人賞を受賞しました。 その後主演を務めた『彼女はキレイだった』や『キム秘書はいったい、なぜ?』、「サムマイウェイ」などのドラマは立て続けにヒットを記録。「韓国四天王」とも呼ばれるようになりました。 2020年にはドラマ『梨泰院クラス』の主演を務め、世界中から人気を獲得。今や韓国を代表する俳優の1人として活躍しています。
ある日のウジン役/キム・ジュヒョク
いったん別れを告げることになるウジンを演じたのがキム・ジュヒョクです。 1972年10月3日生まれ、父親は有名俳優のキム・ムセンという芸能一家の二世です。 2005年、ドラマ『プラハの恋人』におけるチェ・サンヒョン役でSBS演技大賞の最優秀男優賞・10大スター賞を受賞し人気沸騰。 日本では2013年のドラマ『ホジュン~伝説の心医~』のホジュン役、2006年の映画『愛なんていらない』のジュリアン役などで人気があります。
日本からは上野樹里がウジン役で出演!
ウジンを演じる123人の中には、21人の豪華俳優がキャスティングされていますが、日本からは上野樹里が登場します。 悩んだイスが勇気を出して家を訪ねたときに姿を見せるのが、日本人女性の外見になっていたウジン役の上野樹里。一夜を共に過ごす重要な役回りでした。 上野樹里にとって初の韓国映画出演。映画『スウィングガールズ』やリメイクが作られたドラマ『のだめカンタービレ』などで、韓国でも抜群の人気があり、本作の抜擢に繋がったようです。 本作より前、2009年には、韓国の人気バラエティ番組『私たち結婚しました』に特別出演したこともあります。 共演したハン・ヒョジュは「上野さんの出演作はたくさん観ています。韓国でもすごく人気がありますし、素敵な女優さんだと思います。『のだめカンタービレ』は私も観ていましたが、韓国ではとても人気があります。もっと前の作品ですけど『ジョゼと虎と魚たち』とか大好きです。」と語っています。
元々は2012年制作ソーシャル・フィルムのリメイク
本作はもともと、東芝とインテルが「ソーシャル・フィルム・プロジェクト」として発表した6話からなる同名WEBシリーズのリメイク。 サンダンス映画祭グランプリ受賞作『今日、キミに会えたら』で知られるドレイク・ドレマスが監督を務め、メアリー・エリザベス・ウィンステッドとトファー・グレイスが共演しました。 視聴者との双方向コミュニケーションによって成り立つ展開が話題に。2013年には、カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞しています。