2021年8月31日更新

【2021年最新版】韓国映画おすすめランキング65 絶対外さない歴代の名作揃い

『パラサイト』チェ・ウシク、ソン・ガンホ、チャン・ヘジン、パク・ソダム
ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

韓国映画は、名作揃いなのを知っていましたか?そのジャンルは韓流ラブストーリーからドラマ・ミステリー・アクションなど様々。この記事では、2021年最新版のおすすめ韓国映画をジャンル別のランキング形式で紹介します。

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目次

韓国映画おすすめランキングTOP65 歴代の名作揃い

これまでに数々の傑作を送り出してきた韓国映画。韓流といっても、あまい恋愛映画、重厚な感動ドラマ、強烈なバイオレンスが満載のアクション映画などさまざまです。 そこで今回はおすすめの傑作・名作韓国映画を、ciatr独自のランキングで紹介していきます!

2021年公開中&予定の最新作3選

まずは、2021年日本公開の最新作3選を紹介します。2021年は韓国映画の話題作が続々日本に上陸する予定です。気になる作品はぜひチェックしてください!映画館に行く場合は、感染対策を万全にしてくださいね。

1.『SEOBOK/ソボク』(7月16日公開)

『SEOBOK/ソボク』
©2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED

後述の『建築学概論』で知られるイ・ヨンジュが監督と脚本を手がけ、「初恋シンドローム」を巻き起こした同作以来、8年ぶりに発表する最新作です。 タイトルの「ソボク」は、始皇帝の時代に不老の霊薬を求めた「徐福」が由来。不治の病を患う元情報局員ギホンと、人類初のクローン、ソボクによるSFサスペンスです。ギホンはソボクの護衛につくことになり、彼を狙う組織と互いの宿命に抗います。 主演を務めたのは、コン・ユとパク・ボゴム。パク・ボゴムは「クローン人間」という難役を好演し、完成度は監督を唸らせるほどだったとか。チョ・ウジンやチャン・ヨンナム、パク・ビョンウンといった実力派俳優が脇を固め、韓国では初登場No.1を記録しました。

2.『白頭山大噴火』(8月27日公開)

『白頭山大噴火』
(c)2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

朝鮮民族の聖なる山であり、朝鮮半島で最も高い標高2744メートルの白頭山。その1000年に1度といわれる大噴火まで、残り時間は75時間しかありません。 火山専門家のカン教授が提案した解決策を実行すべく、チョ・インチャン大尉率いる韓国軍爆発物処理班の特殊部隊に極秘ミッションが課されます。彼らは北朝鮮へと潜入し、作戦成功のカギを握る北朝鮮・人民武力部の工作員、リ・ジュンピョンの身柄を確保しますが……。 韓国を代表する俳優イ・ビョンホン、マーベル最新作『エターナルズ』にも出演するマ・ドンソク、ペ・スジら豪華な面々が集結しました。 大都市崩壊までのタイムリミットと大国同士の思惑が絡み合う、スパイ映画さながらの緊張感!目まぐるしい展開に手に汗握るパニック・アドベンチャー大作です。

3. 『偽りの隣人 ある諜報員の告白』(9月17日公開)

『7番房の奇跡』のイ・ファンギョン監督が、少年時代を送った1985年頃の韓国を忠実に再現し、司法制度などへの批判を込めた社会派ドラマです。 軍事独裁政権による民主化運動への弾圧が続く1985年。国民の平等を願う野党総裁イ・ウィシク(オ・ダルス)は、現政権の命で軟禁状態になります。国家に誠を誓う安全政策部の職員デグォン(チョン・ウ)は彼を共産主義者に仕立てるべく、一家を24時間体制で盗聴することに……。 家族と国民を愛するウィシクの人柄に触れるうちに、上層部に疑問を抱くデグォン。2人が知り合うきっかけは、当時流行した懐メロ「クルクル」です。この曲は『サニー 永遠の仲間たち』でも使用されており、韓国の歴史を知る意味で必見の作品と言えるでしょう!

歴代の名作ランキング65選

ここからは韓国映画をおすすめ順にランキングにして紹介していきます。ランキングは ①興奮度…迫力やストーリー展開の激しさ ②共感度…感情移入のしやすさ ③演技力…キャストたちの演技の見応えやリアリティ ④受賞歴…著名な作品賞をいくつ受賞(1点)、もしくはノミネート(0.5点)されたか 以上4観点でつけています。各観点の点数も参考にしつつ、好みの作品を探してみてください!なお見出し作品名横の( )内には韓国の製作年を表記しています。

1位:『パラサイト 半地下の家族』(2019年)

異なる社会階層の家族が出会うとき起こる衝撃の展開とは

 『パラサイト』
© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:3点 合計:18点 半地下の家に住む貧しいキム一家。ある日長男のギテクはエリート大学に通う幼なじみから、家庭教師の職を紹介されます。 裕福なパク一家の長女ダヘの家庭教師となった彼は、妹のギジョンを「知り合いの美大生」と偽ってパク家の末っ子ダソンの家庭教師に推薦。うまくパク家に入り込んだ2人には、ある計画がありました。 2019年、カンヌ国際映画賞でパルムドールに輝いたポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』。世界的に経済格差が社会問題となっているなか、貧困層の家族と富裕層の家族が関わったことから起こる悲喜劇を描いています。 ジャンル判別不可ともいわれる予想外の展開に度肝を抜かれる作品です。

2位:『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017年)

光州事件を取材する外国人記者と彼を取り巻く人々を描いた映画

タクシー運転手 約束は海を越えて
©2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:2点 合計:17点 『タクシー運転手 約束は海を越えて』は、1980年の光州事件当時の実話をもとにした作品です。光州事件の惨状を取材しに韓国にやってきた外国人記者ピーターと彼の手助けをするタクシー運転手や、その他の人間との交流を描いています。 タクシー運転手のキム・マンソプ役はソン・ガンホ。外国人記者ピーターは、『戦場のピアニスト』(2003年)などに出演したドイツの俳優トーマス・クレッチマンが演じました。 本作は韓国国内での観客動員数が約1200万人の大ヒットを記録。さらに、第90回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表作品でもありました。

3位:『殺人の追憶』(2003年)

実話をもとにしたシリアスでダークな衝撃の殺人ミステリー

『殺人の追憶』ソン・ガンホ、キム・サンギョン
© Palm Pictures/Photofest/Zeta Image

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:1.5点 合計:16.5点 1980年代に起きた、10人の女性が惨殺された華城連続殺人事件という未解決の事件をモチーフにした作品。ソン・ガンホ演じる武闘派のパク刑事とキム・サンギョン演じる頭脳派のソ刑事という凸凹コンビが、それぞれの方法で犯人に迫っていくストーリーとなっています。 雨の日に行われる犯行、犯行日にリクエストされる曲など手がかりは散りばめられているものの、なかなか犯人にはたどり着けず……。ラストシーンで明かされる衝撃の事実、そしてソン・ガンホが最後に見せる眼差しに思わず戦慄してしまうでしょう

4位:『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)

ゾンビウイルスが蔓延した都会から避難せよ!

新感染
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①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0.5点 合計:15.5点 『新感染 ファイナル・エクスプレス』はKTX(韓国の高速鉄道。日本の新幹線のようなもの)で繰り広げられる人間模様を描いたゾンビ映画です。正体不明のゾンビウイルスが韓国全体に蔓延していく中、人々はウイルスに侵されていない安全な土地・プサンにKTXで避難しますが……。 ソ・ソグ役は『トガニ 幼き瞳の告発』のコン・ユ、ソンギョン役は同じく『トガニ 幼き瞳の告発』に出演したチョン・ユミが演じました。 韓国ではゾンビ映画はヒットしないと言われていたそうですが本作は例外で、韓国で大ヒットしおよそ1055万ドルの興行収入を得ました。

5位:『7番房の奇跡』(2013年)

韓国で大ヒットした、「冤罪」を描きながらも心温まるヒューマン・ドラマ

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0点 合計:15点 伝染していくのは、狂気ではなく善意でありたいもの。本作は、刑務所で暮らす無実の父と幼い娘との絆を描いています。貧しいながらも楽しく暮らしていたヨングとイェスン父娘。しかしそんな幸せな日々は、イングが無実の罪で逮捕されたことで終わりを告げてしまうのです。 ヨングは7番房に収監され、そこで娘と離れて生活することとなります。やがて時は経ち、イェスンは弁護士に。果たして父の無実を証明できるのでしょうか……。そして物語が終わるとき、父に隠された娘への想いが明かされるのでした。 コメディ要素もあふれていて、笑って泣ける大傑作と言えます。

6位:『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)

忘れかけていた子ども時代を思い出す!

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:1点 合計:15点 日本でも2018年に篠原涼子主演でリメイクされた本作は、かつての仲良しグループ「サニー」が大人になり再会し、青春の日々を取り戻していく物語です。 時間が経てば、それぞれの環境も変わる……しかし青春時代の友情がいかに変わらないか、その大切さを教えてくれる作品となっています。 シリアスなシーンも含まれますが、基本的には笑いが溢れる世界観となっており、懐かしの音楽も演出として盛り込まれているのが特徴です。 子供時代の親友と、今でも連絡を取っていますか?かつてのキラキラ輝いていた日々を思い出しながら、これからの人生を輝かせよう!と気分を一新できる、とても楽しい映画です。

7位:『息もできない』(2008年)

韓国映画屈指の名作!愛を知らない男と愛を夢見た女子高生

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0点 合計:15点 「暴力」でしか自身を表すことができない男・サンフンと気の強い女子高生・ヨニ。お互い家族環境が良くない2人は、やがて心を通わすように。 しかしヨニの弟がサンフンの部下として取り立て屋の仕事をするようになってから、2人の運命はどんどん変わってしまうのでした。 スクリューボール・コメディの形を取った異端作である本作には、本当に息もできないような、衝撃のラストが待ち構えます。低予算ながら、25もの賞を獲得した名作韓国映画です。 全編に渡りバイオレンスな描写が続くため、心温まるハートフル映画を観たい人には『7番房の奇跡』などほかの作品をおすすめします!

8位:『私の頭の中の消しゴム』(2004年)

若年性アルツハイマーを描いたラブストーリーの名作

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0点 合計:15点 永作博美がヒロインを演じた日本のドラマ『Pure Soul~君が僕を忘れても』(2001年)の韓国版リメイクです。韓国はもちろん日本でも大ヒットを記録し、不朽の名作ラブストーリーとして感動の涙を誘いました。 工事現場で働くチョルスと社長令嬢のスジンが出会い結婚に至りますが、幸せの真っ只中、スジンが若年性アルツハイマー病を患っていることが判明します。 スジンの記憶は確実に失われていき、やがて夫の存在すら消えていくという残酷な現実に、チュルスは苦悩しながらも立ち向かう決心をするのでした。 『四月の雪』(2005年)のソン・イェジンと『アシュラ』(2016年)のチョン・ウソンが、悲劇的な2人を切なくひたむきに演じています。単なる甘いメロドラマを超え、2人が辿り着く感動のラストシーンに激しく心を揺さぶられることは間違いありません。

9位:『新しき世界』(2013年)

潜入捜査官が苦悩の末に選んだ新しき世界とは

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0.5点 合計:14.5点 香港映画の「インファナル・アフェア」を彷彿とさせる緊張感のあるストーリーに、「ゴッドファーザー」のファミリー要素を盛り込んだ作品です。 韓国最大の犯罪組織に8年間潜入捜査をしている警察官ジャソン(イ・ジョンジェ)。彼は組織のナンバー2であるチョン・チョン(ファン・ジョンミン)の信頼を得て、右腕的存在まで上り詰めていました。そんな時、組織の会長が死亡し、権力闘争が始まります。 そして、ジャソンに上司であるカン課長(チェ・ミンシク)から、組織を崩壊させるための命令が下るのでした。父のような存在であるカン課長か、それともいつの間にか兄のような存在となっていたチョンか……。 ジャソンが選ぶ「新世界」は一体何なのか。衝撃のラストが待ち受けていることでしょう。

10位:『猟奇的な彼女』(2001年)

笑って泣ける!韓国の殿堂入りラブコメ映画

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0点 合計:14点 『猟奇的な彼女』は韓国を代表する人気女優チャン・ジヒョンと、実力派俳優チャ・テヒョンが共演した恋愛映画。韓国のみならず世界中で人気を集めており、アメリカや日本でリメイク版も製作されています。 気弱で優しい性格の大学生・キョヌが、駅のホームで酔い潰れている“彼女”に出会うところから物語はスタート。泥酔していたところを介抱してあげたにも関わらず、あらぬ疑いをかけられ“彼女”から詰問されてしまうのです。そこからキョヌと“彼女”との、猟奇的な日々が始まっていきます。 途中まではあまりにも乱暴で猟奇的な“彼女”とそれに付き合うキョヌとのやり取りを楽しめますが、最後にはまさかの展開が。たくさん笑えて最後は泣ける、韓流ラブコメディ映画を代表する作品です。

11位:『ビューティー・インサイド』(2015年)

起きるたび外見が変わってしまう男の切ないラブストーリー

『ビューティー・インサイド』 
(C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★★★ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0点 合計:14点 『ビューティー・インサイド』は、眠ると顔が変わってしまう病気を抱える男性と、ある1人の女性のラブストーリーです。家具デザイナーのウジンは、家具屋で働く女性イス(ハン・ヒョジュ)に一目惚れをし、毎日別人の姿で彼女に会いに行きます。 そして“イケメンの姿になった日”から3日間彼女と夢のような時間を過ごします。しかしその間一睡もしていなかったウジンは電車でつい眠ってしまい、また別人の姿になってしまうのです。 果たしてウジンはイスに真実を告げることができるのか、そして彼女はそれをどう受け止めるのか……。その過程やラストには思わず涙してしまいます。 さらに、そんなテーマのほかにキャスト陣にも本作の魅力があります。パク・ソジュンやイ・ドンウク、パク・シネ、上野樹里など今を時めく人気俳優をはじめとした123名がウジンという役を演じるのです。 また、ヒロインのハン・ヒョジュの可愛らしさだけでも本作を見る価値があると言えるでしょう。

12位:『アジョシ』(2010年)

韓国版『レオン』?強く切ないウォンビンが完成した作品

『アジョシ』ウォンビン、キム・セロン
© GRAVITAS VENTURES/zetaimege

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:1点 合計:14点 本作は韓国社会の闇を描きながらもその中で小さく灯る光に焦点を当てた、心に傷を負った2人が紡ぐ希望の物語。 質屋を営むテシク(ウォンビン)は社会から離れた生活を送っており、唯一の話し相手は質屋の客と、隣に住むソミ(キム・セロン) だけでした。 そんなある日、ソミが母親とともに麻薬組織に拉致されてしまい、母親は殺されてしまいます。ソミは組織に軟禁されており、テシクは彼女を救うためにアジトに1人乗り込むのでした。 テシクに隠された過去と事件、ソミとの人間愛……そんな濃厚なドラマに加えて、ウォンビンの素晴らしいアクションにも注目です。

13位:『哭声/コクソン』(2016年)

ナ・ホンジン監督が見せた新境地!國村隼の壮絶な演技にも注目

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:1点 合計:14点 『チェイサー』(2008年)や『哀しき獣』(2010年)など、スピーディーで鮮烈な暴力描写を得意としてきたナ・ホンジン監督が、宗教的背景を物語に組み込み、丹念に人間心理の闇に切り込んだ異色のサスペンス映画です。 とある平和な村に正体不明の男が出現。それをきっかけに自身の家族に手をかけるという残酷な殺人事件が多発し、村中がおぞましいほどの混沌に突き落とされていく様を描きます。 殺人犯たちにはなぜか不可解な共通点があり、警察官のジョングがその真相に迫ることに。ジョングをクァク・ドウォンが演じたほか、謎の男役に日本から國村隼が抜擢されました。 國村の圧巻の演技は高く評価され、第37回青龍映画賞では助演と人気スター賞をW受賞しています。

14位:『怪しい彼女』(2014年)

20歳のおばあちゃん!単純な設定で最高に笑わせる

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0.5点 合計:13.5点 毒舌で周囲から煙たがられている70歳のおばあちゃんが、写真館で写真を撮ってもらうと20歳の姿に!彼女はそこで、地元ののど自慢大会に出演し、孫のバンドに入り歌手デビューという、若い頃にはできなかった新しい人生を歩み始めます。しかし、そんな時間は長くは続かず……。 ベタな王道を突っ走りながらも、最後には満足感でいっぱいになっているはずです。主演のシム・ウンギョンの毒舌おばあちゃんそのものの言動や行動が非常にキュートです。

15位:『オールド・ボーイ』(2003年)

男はなぜ15年間も監禁されたのか?

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:0.5点 合計:13.5点 娘の誕生日に突然誘拐された男オ・デス。彼はなぜ自分が誘拐されたのか理由が分からないまま15年間も監禁されてしまうのです。そしてあるとき、デスは突然解放されます。 やがて彼はミドという女性と出会い、自分を監禁した犯人・ウジンを突き止めて事実を問いかけるのです。それに対し、ウジンは5日間でその謎が解けたら自分は自殺し、解けなければデスとミドを殺すという「ゲーム」を持ちかけるのでした。 なぜデスは監禁されたのか、その手がかりである「催眠術」とウジンやデスの過去の真相が明かされた時、なんとも言えない衝撃が走るはず。いかにも韓国映画らしいクオリティの高い復讐作となっています。

16位:『チェイサー』(2008年)

各映画賞を独占して大ヒット!ナ・ホンジン監督の衝撃デビュー作

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:1.5点 合計:13.5点 短期間に21人を殺害した実在のシリアルキラーをモチーフにした、超一級のクライム・サスペンスです。 元刑事ジュンホは、経営するデリヘルで働く女たちの失踪と街で頻発する猟奇殺人から、客の男ヨンミンに辿り着きます。逮捕から自供に至るも証拠不十分で釈放されてしまい、ジュンホたった1人でヨンミンに立ち向かうことになります。 ジュンホを演じたキム・ユンソク、ヨンミンを演じたハ・ジョンウの壮絶な闘い、それぞれの狂気と闇がスリリングに描かれています。 メガホンをとったのは、本作がとても長編デビューとは思えないナ・ホンジン監督です。ダイナミックな演出と圧巻の映像センスが高く評価され、主要な賞を席巻したばかりか韓国や日本でも大ヒットを記録しました。

17位:『オアシス』(2002年)

「普通」とは何か?新たなラブストーリーの在り方を示す苦くも美しい物語

『オアシス』ソル・ギョング、ムン・ソリ
©︎ EAST FILM/zetaimage

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0点 合計:13点 『オアシス』は家族や周囲から嫌われている、刑務所帰りの男性ジョンドゥ(ソル・ギョング)と、脳性麻痺の女性コンジュ(ムン・ソリ)のラブストーリーです。 ジョンドゥは被害者家族の元を訪れた際に、脳性麻痺の障害がある女性コンジュと出会い、恋に落ちていきます。しかし2人を待ち受ける現実は厳しいものだったのです。 これでもかと突き付けられる現実とドラマチックな演出との絶妙な噛み合わせによって、感動を生み出します。主演のソル・ギョングとムン・ソリの演技があまりにもリアルで、私たちに迫ってくるものがあります。

18位:『神と共に 第一章:罪と罰/第二章:因と縁』(2019年)

「新感染」を超える大ヒット!映像もストーリーもキャストも完璧

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0.5点 合計:12.5点 本作は、死後の世界を舞台に繰り広げられる「冥界エンターテイメント」です。第1章の主人公は、死者となった消防士ジャホン(チャ・テヒョン)。冥界で3人の使者に導かれながら七つの地獄めぐりをする中で、発覚した彼の衝撃の過去を描いた物語です。 そして第2章では、ジャホンの弟スホン(キム・ドンウク)の弁護をする中で3人の使者の前世が明かされるのです。 使者を演じたのは、ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギであり、それぞれのキャラクターがしっかりと確立された演技を披露しています。その他にもEXOのディオやマ・ドンソクなど実力派が集結。 ストーリーにおいても、家族愛や正義などが細やかに描かれており、アクション作品でありながらも心が動かされる作品となっています。 さらに最新のVFX技術を駆使した迫力ある映像も魅力。観終わった後、誰かに本作の凄さを話したくなること間違いなしの作品です。

19位:『国際市場で逢いましょう』(2014年)

ある家族のドラマと韓国の現代史を絡めて贈る感動の韓国映画

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:1.5点 合計:12.5点 本作はある1人の男性ドクス(ファン・ジョンミン)の人生を、韓国の歴史と共に描いた作品です。大学入試に合格しても、家族のお金を稼ぐためにベトナム戦争に出稼ぎに行く……。ドクスは父から託された「家族を守れ」という言葉を必死に守り、自分の人生を全て家族のために捧げるのです。 本作はそんなドクスの人生が描かれると共に「出稼ぎ」、「ベトナム戦争」、「離散家族」など韓国の現代史も同時に描かれています。だからこそ韓国の人々の記憶をなぞる超大作となりました。歴代2位(当時)の興行収入を記録したのにも頷けますね。

20位:『お嬢さん』(2016年)

1930年代の韓国を舞台にした官能サイコスリラー

『お嬢さん』 
(C)CJ E&M Corporation ojosan.jp

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:1点 合計:12点 イギリスの人気作家サラ・ウォーターズの小説『荊の城』を、1930年代の韓国に置き換えて映画化したサイコスリラーです。『オールド・ボーイ』で世界を驚かせたパク・ヌンチャクが監督を務め、独特の官能世界を作り上げています。 日本統治下にあった韓国で暮らすある裕福な一家の財産を狙う詐欺師が、1人の少女スッキをメイドとして送り込みます。ところが富豪の令嬢である秀子とスッキの関係が変化し、想定外の展開に至るのでした。 伯爵と呼ばれる詐欺師を演じたのが『チェイサー』のハ・ジョンウ、ヒロインのスッキには新人のキム・テリが抜擢されました。また日本人の秀子にはキム・ミニが扮しています。30年代を再現したセットや衣装も見どころのひとつです。

21位:『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018年)

北朝鮮に潜入した韓国の工作員を描く実話をもとにしたスパイ映画

①興奮度:★★★★★ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:1点 合計:12点 1992年、北朝鮮の核兵器開発を巡って緊張状態がつづく朝鮮半島。 コードネーム「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」として北朝鮮に潜入する任務についた韓国軍のパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は、3年間の慎重な工作活動によって、ついに国家最高権力者キム・ジョンイルに会う機会を得ますが……。 韓国の映画賞を総なめにした本作は、史実の裏に隠された真実にスポットライトを当てた問題作。頭脳戦、心理戦を駆使した、手に汗握る騙し合いを実力派俳優たちが見事に演じきっています。

22位:『ハロー!?ゴースト』(2010年)

死にたいドジな青年がゴーストの手助けをすることに!

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★★★ ④受賞歴:0点 合計:12点 自殺願望が強いながらもなかなか死にきれないドジな青年サンマンが、突然個性的な4人のゴーストが目に見えるようになり、彼らの願いを叶えてやるため奮闘するはめに陥ります。 『猟奇的な彼女』のキョヌ役で日本でも人気の高いチャ・テヒョンが、1人5役をコミカルに演じました。 ラストには思いも寄らぬサプライズが明らかになります。笑いと涙にあふれたハートフルなストーリーが感動を呼び、福岡アジア映画祭でグランプリに輝くなど熱い支持を受けました。 新鋭キム・ヨンタク監督の華々しいデビュー作です。また、ハリウッドでリメイクが企画中との情報もあります。

23位:『母なる証明』(2009年)

息子が犯罪者だったとしたらどうしますか?

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:11.5点 女子高生殺害事件の犯人となってしまった知的障害を持つ息子の無罪を証明するためなら何でもする、母親の愛と狂気を描いた作品です。事件の真実がわかってもなお、息子を守り続ける母に心が打たれます。 全体的に暗い雰囲気ではありますが、その中にあるからこそ母が軽やかに踊るシーンの重要さが引き立つと言えるでしょう。 韓国映画の傑作と言えば、まず名前が挙がるであろう作品。韓国映画ならではのダークで空虚ながらも美しい世界観で繰り広げられる展開は、さすがポン・ジュノと言ったところ。

24位:『1987、ある闘いの真実』(2017年)

ソウルオリンピックの前年 韓国で起こった事件の真実

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:11.5点 韓国でソウル大学の1人の大学生が、警察の取り調べ中に死亡。警察はこの原因を心臓麻痺だと発表しますが、新聞が「拷問中に死亡」とスクープ。 その真相を明かすために、検事チェ(ハ・ジョンウ)や看守ハン・ビョンヨン(ユ・へジン)、民主運動家キム・ジョンナム(ソル・ギョング)などが立ち上がり、次第に韓国市民全体を巻き込んだ民主化闘争へと発展していくのです。 日本がバブル景気だった頃、韓国では国 VS 市民の大闘争が起こっていたという衝撃。本作はそのリアルさを追求し、ロケ地や衣装、カメラワークまで徹底して作り上げられています。 さらには、キャスティングも実際の人物に似ている人を出演させ、パク所長を演じたキム・ユンソクには特殊メイクを施したそう。 そうしたこだわりが、本作がただのスペクタクル作品で終わらない理由となっているのではないでしょうか。

25位:『王になった男』(2012年)

イ・ビョンホンが一人二役を演じた壮麗なる宮廷絵巻

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:1.5点 合計:11.5点 ハリウッド進出を成功させ、今や韓国を代表する国際派スターとなったイ・ビョンホンが初挑戦した時代劇大作です。李氏朝鮮時代の暴君とその影武者という1人2役をこなし、栄えある大鐘賞で史上最多となる15部門を独占するなど、国民的ヒット作となりました。 王と瓜二つの容姿を持っていた道化師のハソンは、暗殺を恐れる暴君の影武者に仕立て上げられてその役割を演じるうち、次第にあるべき理想の王の姿に目覚めていきます。 イ・ビョンホンの圧巻の演技はもちろん、王妃役をハン・ヒョジュ、家臣役をリュ・スンリョンなど、大作らしい豪華な実力派俳優が脇を支えています。

26位:『嘆きのピエタ』(2012年)

鬼才キム・ギドクが到達した傑作!ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:1.5点 合計:11.5点 1996年の映画監督デビュー以来、常に独特の世界観にあふれる秀作で各国の映画祭を席巻してきた鬼才キム・ギドクが、母の愛をテーマに描き、ついに第69回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた傑作です。 身寄りもない野蛮な借金取り立て屋の男の前に、突如母親だと名乗る中年女性が現れたことで、孤独だった男の運命が思ってもみなかった方向に転がり始めます。 極悪非道の男ガンドをイ・ジョンジンが演じ、韓国を代表するベテラン女優のチョ・ミンスが迫真の演技で謎めいた母親を演じ切りました。息詰る2人の関係が、やがていかにもキドク監督らしい驚くべき結末へと至ります。

27位:『弁護人』(2013年)

冤罪事件を裁く弁護士を描いた法廷ドラマ映画

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:10.5点 『弁護人』は1980年代の韓国釜山で活動していたある弁護士の一代記です。故ノ・ムヒョン元大統領が弁護士時代に任された冤罪事件であるプリム事件という出来事を取り扱っており、主人公のソン・ウソクはノ・ムヒョン氏がモデルとなっています。 主人公の弁護士ソン・ウソクを演じたのは、『殺人の追憶』など多数の映画で知られるソン・ガンホ。ウソクの行きつけの食堂のおかみチェ・スネを演じたのは、多くのドラマや映画などに出演するも、2017年すい臓がんで亡くなった女優キム・ヨンエです。 またスネの息子パク・ジヌは、アイドルグループZE:Aのイム・シワンが演じています。本作は2014年、青龍映画祭で最優秀作品賞を受賞しました。

28位:『スウィング・キッズ』(2020年)

寄せ集めタップダンスチームの奮闘を描くダンスムービー

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0.5点 合計:10.5点 2020年2月21日、『サニー 永遠の仲間たち』などのカン・ヒョンチョル監督が手がけた、4作目の長編監督作品『スウィング・キッズ』が日本公開されました。 舞台となるのは、朝鮮戦争下における最大規模の捕虜収容所。新たに赴任した所長(ロス・ケトル)は、対外的なイメージアップを狙い、タップダンスチームの結成を計画します。ダンスのレベル、年齢、国籍すべてバラバラな捕虜たちによる「スウィング・キッズ」が誕生するのでした。 チームメンバーのキャストには、「EXO」のD.O.こと、ド・ギョンスやブロードウェイでも活躍する一流ダンサー、ジャレッド・グライムスも含まれており、本格的なダンスが見どころ。韓国映画では初めてビートルズの原曲が使用されたのも特徴で、デヴィッド・ボウイらの楽曲も登場しました。

29位:『拝啓、愛しています』(2011年)

老年を迎えた4人のふれあいを描く人気コミックの実写映画化

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:0点 合計:10点 韓国でベストセラーとなった同名コミックの映画化作品です。本国では舞台化もされた人気ストーリーの実写化を、『王になった男』のチュ・チャンミン監督が手掛けました。 苦労をかけた妻に先立たれた頑固老人、駆け落ちまでした最愛の男に捨てられた老女、妻の認知症を抱える夫婦という、人生の余生に入った4人の老人たちが出会い、友情と愛を育む姿を心温まるタッチで描きます。 気むずかしい牛乳配達員マンソクを演じたイ・スンジェの渋い演技が光り、金鶏百花映画祭主演男優賞を受賞しました。涙なくしては観られない、ハンカチ必須の感動作です。

30位:『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年)

韓国の法を変えた真の「社会派」映画

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:1点 合計:10点 光州のろうあ者福祉施設・光州インファ学校で行われていた、児童への性的虐待を施設、地域ぐるみで隠蔽していた事件を知っていますか?本作はその事件を映画化した作品です。 公開後、児童への性的虐待等の法律が改正され、加害者の刑罰がより重いものになるなど、大きな影響を見せた本作。観終わった後、気分が悪くなってしまうかもしれません。しかしこんな事件があったこと、もう2度と起こしてはいけないことを後世にも語り継ぐべきではないでしょうか。

31位:『ただ君だけ』(2011年)

韓国映画の原点回帰!無償の愛を描いた珠玉のラブストーリー

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:10点 夢を失った元ボクサー・チョルミン(ソ・ジソブ)が、盲目の女性・ジョンファ(ハン・ヒョジュ)と出会い、心を開いていく物語。 彼女の過去に自分が関わっていたことを知ったチョルミンは、彼女のためにボクサーとして再び奮闘するのですが、さらに2人には辛い展開が待ち受けているのです。 まさにベタな恋愛映画ではあるのですが、2人の幸せな時間と辛い展開、すれ違いと再会など、見所はたくさん。心があたたかくなる作品です。

32位:『それだけが、僕の世界』(2017年)

母に棄てられた兄と母に守られて生きる弟が紡いだ家族愛

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:0点 合計:10点 かつてボクシングで東洋チャンピオンまで上り詰めたものの、現在はパッとしない中年へと変わり果てたジョハ(イ・ビョンホン)。彼は過去に母親(ユン・ヨジョン)に棄てられて以来会っていませんでしたが、ある日食事どころで再会します。 行くあてのないジョハはしぶしぶ実家に戻ることとなりますが、なんとそこにはサヴァン症候群を患う弟・ジンテ(パク・ジョンミン)が住んでいたのです。 初めて会う無気力な態度の弟にイライラするジョハと、ぶっきらぼうな兄に怯えるジンテはまるでかみ合わず。しかし全く別の人生を歩んできた2人はやがて心を通わすようになり……。 作品ごとに全く違う色を見せ、本作では不器用ながらも根は優しい兄を演じたイ・ビョンホンと、天才的なピアノの才能を持つサヴァン症候群の青年という高度な役を演じたパク・ジョンミン。 そして2人の息子を暖かく包む母親を演じたユン・ヨジョンの3人は、これ以上ないキャスティングとしか言いようがありません。心温まる作品が観たいあなたに、おすすめします。

33位:『おばあちゃんの家』(2002年)

耳が不自由なおばあちゃんと過ごす何気ない日常

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★★★★☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:9.5点 都会っ子の男の子サンウ(ユ・スンホ)が田舎に住むおばあちゃんの家に預けられたことから始まる、ハートフル・ストーリーです。突然祖母の家に預けられた少年サンウは、字も書けない、話もできないおばあちゃんに対し、暴言やわがままを繰り返します。 しかしおばあちゃんはサンウに愛を注ぎ続けるのです。やがてサンウもそのことに気づき……。 純粋な愛とはこのことかと心の底からじんわりあたたかくなる作品です。

34位:『高地戦』(2011年)

朝鮮戦争の最前線で起こった攻防に秘められた真相は?

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:9.5点 朝鮮戦争も終わりに近づいた1953年、南北境界線にあるエロック高地で繰り広げられた激闘を描くアクション映画です。最前線の激しい戦闘描写はもちろん、『JSA』(2000年)の原作者として知られるパク・サンヨンが手掛けた重厚な脚本も見どころです。 北の人民軍スパイが潜入しているという情報を得て調査に派遣されてきたカン・ウンピョ中尉は、昔から知るキム・スヒョク中尉と再会するも、部隊のリーダーとして別人のように冷酷な男に変貌していることを知ります。 ウンピョを『渇き』(2009年)や『JSA』のシン・ハギュンが演じ、『白夜行』(2010年)などで日本でも人気の高いコ・スがスヒョクを演じました。第48回大鐘賞では最優秀作品賞に輝いています。

35位:『ハナ 奇跡の46日間』(2012年)

スポーツマンシップは世界共通!南北関係を描いた社会派スポ根映画

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:9点 1991年、史上初めて結成された朝鮮南北統一チーム「コリア」が千葉県で開催された第41回世界卓球選手権において、女子団体戦で優勝した実話がもとになっています。 ライバル同士だった韓国のヒョン・ジョンファと北朝鮮のリ・プニでしたが、突然南北統一チームとしてともに戦うことに。方向性も違う彼らは、ことあるごとに対立してしまうのでした。 彼岸の南北統一を成すのはいったい何なのか?スポーツを通して移り変わっていく卓球選手たちの気持ちを描いています。主演の2人の演技にも注目です。

36位:『エクストリーム・ジョブ』(2019年)

捜査のために偽装営業をはじめたお店が大繁盛!?

『エクストリーム・ジョブ』メイン画像
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①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:1点 合計:9点 コ班長(リュ・スンリョン)率いる麻薬取締班は、業績最低で解散寸前。そんななか、国際犯罪組織の情報をつかんだ彼らは、そのアジトを24時間監視することにします。カモフラージュするため、彼らはアジトの向かいでフライドチキン店を偽装営業することに。 しかし、焼肉店の息子であるマ刑事(チン・ソンギュ)が作るチキンが大ヒットし、店は連日大繁盛。捜査は後回し、チキン店の営業で息をつく暇もない彼らに、ある日絶好のチャンスが訪れますが……。 2019年、「パラサイト」を超えて韓国歴代興行収入1位を記録したコメディ映画。気軽に笑える展開と、爽快感のあるアクションが見どころです。

37位:『ベテラン』(2015年)

シンプルで痛快な傑作刑事アクション!

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:1点 合計:9点 本作は、韓国財閥の闇を描いた社会派作品です。財閥御曹司のチョ・テオ(ユ・アイン)の会社ビルで自殺者が出たことに対し、テオを怪しむ広域捜査隊のベテラン刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)。 ドチョルは持ち前の猪突猛進さで調査を進めるものの、対するテオも権力と金を武器にすり抜けていくのでした。 『国際市場で逢いましょう』と同じく主演はファン・ジョンミン。上記の2作を観れば、ファンになってしまうこと間違いなしです。次は『新しき世界』を観ましょう。また、テオを演じたユ・アインの悪党っぷりもさすがのもの。 実際に起こった財閥御曹司が起こした事件をモデルとしたシーンも登場し、社会派エンターテインメント作品として申し分ない1作です。

38位:『彼とわたしの漂流日記』(2009年)

無人島暮らしの男と引きこもり女の奇妙なラブストーリー

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:9点 人生に挫折して入水自殺未遂の末に、漢江に浮かぶ都会の孤島に漂着した男と、対岸のマンションで引きこもり生活を送る孤独な女が織りなす風変りなラブストーリーです。サバイバル生活を送る男を偶然、女が望遠カメラ越しに発見したことから不思議な交流が始まります。 絶望からなんとか1人立ち上がろうと奮闘する男ソングンを演じたのは『トンマッコルへようこそ』で名演を見せたチョン・ジェヨン、3年もの間引きこもりを続けるヒロインをドラマ『私の名前はキム・サムスン』で人気を博したチョン・リョウォンが演じました。 経済不況や閉塞した社会から零れ落ちてしまった男女の触れ合いと感動の奇跡が、コミカルながらも心温まるタッチで描かれます。

39位:『ザ・コール』(2020年)

大型新人チョン・ジョンソが怖すぎる!過去が未来に牙をむくサスペンス

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:9点 イギリス、プエルトリコ合作映画『恐怖ノ黒電話』(2012年)を原案に、トップ女優パク・シネと期待の新人チョン・ジョンソの共演で映画化。 ソヨン(パク・シネ)は携帯電話を無くし、実家にあった古い電話機を使おうとします。しかし電話口に出たのは、“20年前の同じ家にいる”見知らぬ女性でした。彼女はヨンスク(チョン・ジョンソ)と名乗り、ソヨンの父親が命を落とす火事を事前に防いでくれるのですが……。 時間をめぐる物語は韓国でも数多く製作され、特に通話で過去と未来が繋がる設定は「シグナル」を想起させますが、本作は一味違うサスペンスホラーです!親切に思えたヨンスクが次第に変ぼうしていき、女同士の壮絶な心理戦が展開されました

40位:『ラブストーリー』(2003年)

母と娘、1968年と2003年。まさに韓国映画たる王道ラブ・ストーリー

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:9点 大学生のジヘ(ソン・イェジン)は先輩であるサンミン(チョ・インソン)に想いを寄せていましたが、同じく彼に片思いをしている親友に頼まれメールの代筆をすることに。 そんなある日、ジヘは母・ジュヒが持っていた何十通もの手紙を見つけます。そこには母の切ない初恋が詰まっていました。そして母と娘の恋愛模様が交互に描かれていくのです。ストーリーの終盤、母娘の恋愛は意外な形で繋がることに……。 まず本作の見どころは、ソン・イェジンがジヘとジュヒの1人2役を演じた点。さらに主人公ではないものの、ジュヒに想いを寄せていたテス(イ・ギウ)の優しさ故の悲劇にも泣かされます。

41位:『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)

過酷な現実の中でこそ引き立つ美しさ

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:8.5点 孫と2人暮らしの初老の女性・ミジャ(ユン・ジョンヒ)は、詩作教室の生徒募集を目にし、その魅力にはまっていくように。そんなある日、先日起きた女子中学生・ヒジンの自殺に自分の孫が関わっていることを知ります。 ヒジン(洗礼名:アグネス)の慰霊ミサで彼女の写真を持ち帰ったミジャは、だんだんと彼女に心の距離を近づけていきます。そして、彼女の足跡を辿り、あるひとつの詩に辿り着くのです。 作中には、「詩を書くことは、日常の中で美しさを見つけること」という言葉が登場しますが、本作はまさに、過酷な現実の中でさらに引き立つ人生の美しさが描かれています。静かに展開されていくストーリー中で迎えるラストシーンを、あなたはどう捉えますか?

42位:『バーニング 劇場版』(2018年)

村上春樹の小説を映画化!衝撃のラストが待ち受ける究極のミステリー

『バーニング 劇場版』
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①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:8.5点 村上春樹の小説『納屋を焼く』(1983年)を原作に、オリジナルのストーリーで新たな謎を問いかける本作。 『アンティーク〜西洋骨董洋菓子店』(2008年)や『ベテラン』などで知られるユ・アイン、『ウォーキング・デッド』(2010〜2017年)への出演で世界的にブレイクしたスティーブン・ユァン、本作でデビューしたチョン・ジョンソの若き実力派俳優たちが出演しています。 アルバイトをしながら小説家を目指すジョンスは、ある日すっかり美しく成長した幼なじみのヘミと再会。彼女がアフリカにいる間、飼い猫の世話を頼まれたジョンスは半月後、帰国したヘミを空港へ迎えに行きます。 そこには彼女がアフリカで出会ったという謎の男ベンが。頽廃的な生活を送る裕福なベンは、あるとき自分の“趣味”はビニールハウスを燃やすことだと告白します。その後、ヘミが行方不明になり……。

43位:『EXIT イグジット』(2019年)

都市から脱出せよ!手に汗握るロッククライミング

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0.5点 合計:8.5点 韓国のある都市部。突如有毒ガスが蔓延し、通行人がつぎつぎに倒れる異常事態が発生。そのころ無職の青年ヨンナム(チョ・ジョンスク)は、街中がパニックに陥っていることを知らず、母の古希のお祝いの会場で、かつて思いを寄せていた大学の後輩ウイジュ(ユナ)と再会しました。 しかし上昇してくる有毒ガスの危険は彼らにも迫り、多くの人が救助されたなか2人は取り残されてしまいます。ガスから逃れる道はただひとつ。命綱なしでビルを登り、その間を飛び移り、超高層ビルの屋上を目指します。 スタントなしの手に汗握るロッククライミングアクションが話題となった本作。実力派俳優として知られるチョ・ジョンスクと少女時代のユナが主演をつとめ、韓国動員数940万人を超える大ヒットを記録しました。

44位:『うつせみ』(2004年)

主人公とヒロインがほぼセリフなしの不思議なラブストーリー

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★☆☆☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:0点 合計:8点 鬼才キム・ギドクが贈る、独特の世界観のラブストーリーです。空き家に侵入しては、盗みをするわけでもなくそこで普通に生活する男テソクが主人公。彼はある日、いつものように侵入した屋敷で美しい人妻ソナと出会います。 夫に虐げられていたソナはテソクと共に、空き家で暮らすようになり、2人は静かに愛を育み始めます。しかし、やがてテソクは逮捕。ソナは夫の元に帰りました。 獄中でテソクは看守の目から自身の存在を消す修練を行うように。そして釈放後は、ソナの目にしか映らないような存在となることに成功するのです。 テソクは一言も発さず、ソナもほとんど台詞がない、非常に不思議な作品にもかかわらずなぜか惹かれる不思議な作品です。最後の字幕にはハッとさせられる人も多くいるのではないでしょうか。

45位:『幼い依頼人』(2019年)

実際の児童虐待死亡事件をもとにしたクライムサスペンス

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:8点 2013年に韓国で起きた漆谷継母児童虐待死亡事件をもとに、法の死角とされる児童虐待事件に正面から向き合い、現代社会に警鐘を鳴らしました。 ジョンヨプはロースクール卒業後すぐに就職できず、児童福祉館の臨時職員になりました。そんなある日、継母から虐待を受ける“ダビン”姉弟と出会います。数日後、法律事務所に就職できた彼は姉のダビンが弟の殺害を自白したと聞き、真実を解き明かそうとしますが……。 本作の主演を務めるのは、『エクストリーム・ジョブ』などのイ・ドンフィです。コミカルなイメージが強い俳優ですが、一転してシリアスな役柄を好演しました。ダビンを天才子役のチェ・ミョンビンが演じたほか、継母役のユソンの鬼気迫る演技にも注目!

46位:『The Witch/魔女』(2018年)

度肝を抜かれるサイキックアクション

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★★☆ ④受賞歴:0点 合計:8点 『悪魔を見た』(2010年)や『新しき世界』、『V.I.P. 修羅の獣たち』(2017年)などで知られるパク・フンジョン監督によるアクション映画。ヒロインを演じたキム・ダミは、本作でファンタジア国際映画祭の最優秀女優賞を受賞しています。 ある特殊な施設で育つも、8歳の時に抜け出してしまった少女・ジャユン。記憶を失った彼女は、とある酪農家の娘として暮らしていました。 穏やかな日々が10年ほど過ぎたころ、頭に異変を感じたジャウンは手術を受ける羽目に。手術費用の工面に悩んだ末、賞金目当てでオーディションを受けるのですが、そこで披露したマジックがきっかけに謎の男たちに追われ始めてしまいます。 迫力あるサイキックアクションや驚きの展開が楽しい作品です。 続編『The Witch/魔女-第2部 衝突-』の製作が決定しており、2020年12月にクランクインしたそう。日本公開などについてはまだ発表されていませんが、韓国国内の公開は2021年を予定しています。

47位:『ミッドナイト・ランナー』(2017年)

日本リメイク版ドラマも!韓国で観客動員550万人突破の大ヒット作品

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:8点 韓国では、観客動員550万人突破の大ヒットを記録した大ヒットアクションです。韓国を代表する若手実力派俳優パク・ソジュン、カン・ハヌルのW主演が話題となりました。 行動派のギジュン(パク・ソジュン)と頭脳派のヒヨル(カン・ハヌル)は、警察大学で学ぶ学生。彼らはある日、外出先で拉致事件を目撃し、警察に通報します。手がかりが複雑な上、証拠が不足しているために捜査は一向に進展せず、2人は独自に捜査を始めますが……。 2020年4月期には、中島健人と平野紫耀のW主演による日本リメイク版ドラマも放送されているので、観比べてみると面白いかもしれません!

48位:『アシュラ』(2016年)

汚職にまみれた濃密な人間模様を描くフィルム・ノワール

①興奮度:★★★★☆ ②共感度:★☆☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:8点 『MUSA 武士』(2001年)などこれまで複数の秀作を生んできた、キム・ソンス監督とチョン・ウソンの名タッグが冴えるクライム・サスペンスです。 舞台は架空の「アンナム市」。利権をむさぼる悪徳市長パク・ソンべや妻の治療費を得るためにソンベの悪事に手を貸す刑事ハン・ドギョン、市長を訴追するためドギョンを利用する検事ら、それぞれの思惑が渦巻く色濃い人間模様が描かれます。 ドギョンを演じたチョン・ウソンは、『私の頭の中の消しゴム』で演じた夫役とはまた違う一面を見せました。市長ソンベには、ドラマ『アクシデント・カップル』(2009年)で人気沸騰したファン・ジョンミンが扮しています。 容赦ない激しい展開は、まさしく韓国産フィルム・ノワールです。

49位:『群盗』(2014年)

下剋上に勧善懲悪 ベタな痛快アクション時代劇!

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:8点 主人公トルムチ(ハ・ジョンウ) は、悪徳武官のユン(カン・ドンウォン)に頼まれた女性の暗殺に失敗し、家族を殺されてしまいます。 ユンに復讐をしようとするものの、武術の達人・ユンの前に歯が立たず。そんな時に盗賊団「智異山チュソル」に助けられ、トルムチは武術を見につけ、再びユンに復讐を誓うのでした。 このあらすじだけでは、悪 VS 善というイメージが強いと思いますが、悪側のユンにもそうなってしまった理由がちゃんとあるのです。悪役にもかかわらず「格好いい……」となってしまうカン・ドンウォンの凄さが引き立つ作品だと言えます。勿論、ハ・ジョンウの存在感も圧倒的です。

50位:『復讐者に憐れみを』(2002年)

「復讐の連鎖」を描いたパク・チャヌクの復讐3部作第1弾

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0.5点 合計:7.5点 本作は、復讐3部作(『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』)のひとつ。聴覚障害を持った男性リュウ(シン・ハギュン)は、腎臓病を持つ姉のため、ドナー提供者に大金を渡しますがそれが嘘だと判明。さらに、その直後病院から本物のドナー提供の連絡が来ます。 お金をだまし取られたリュウは、治療費の為にある少女を誘拐するのでした。 しかし弟が犯罪に手を染めたことを知った姉は罪悪感から自殺。また彼女の埋葬の際に、少女が川で溺死してしまいます。こうして、その事実を知った少女の父親・ドンジン(ソン・ガンホ)の復讐が始まるのです。 つまり復讐者(ドンジン)の相手も復讐者(リュウ)であり、それぞれの事情がしっかりと描かれているのが特徴。そこで起きているのはただ、不幸の連続なのです。復讐シーンや少女が溺死するシーンなど、辛いシーンもあるのでそこは注意です。

51位:『シークレット・ミッション』(2013年)

コメディとシリアスの配分が完璧!北朝鮮のスパイを描いた切ない物語

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:7点 北朝鮮のエリートスパイ・リュファン(キム・スヒョン)は、特殊捜査のため韓国に送り込まれ、バカな青年パク・ドングとして生活を送ります。そこに、駆け出しのミュージシャンに扮したヘラン(パク・ギウン)、高校生に扮したへジン(イ・ヒョヌ)も合流。 そんなある日、3人にある命令が下りますが、それは彼らが望んでいたものとは違う結末だったのです。 前半がコメディタッチだからこそ、より重くのしかかる後半のシリアスシーン。「こんな風に生きたい」と願う彼らのラストの展開には涙が止まらないはず。キム・スヒョンらイケメン俳優の、絶妙に使い分けられたコメディとシリアスの2つ演技の違いに注目です。

52位:『トンマッコルへようこそ』(2005年)

戦時下ユートピアの村で繰り広げられる友情の物語

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:1点 合計:7点 朝鮮戦争が激烈を極めていた1950年、山奥にある「トンマッコル」という架空のユートピアの村を訪れた韓国軍、北の人民軍、アメリカ人兵士たち。それぞれ敵対する男たちがなんら武器もない平和の村で、次第に人間愛と友情を育んでいく姿を描きます。 終盤、空爆にやってきたアメリカ軍に対して、一致団結して対峙することから「親北反米」だとの反発が巻き起こりましたが、韓国国内ではエンターテインメント作品として異例の大ヒットを記録しました。 平和と純粋さを象徴するかのような村の少女ヨイルをカン・ヘジョンが熱演し、数々の賞に輝いています。また音楽を日本人の久石譲が担当しました。

53位:『国家が破産する日』(2019年)

国家破産まであと7日!国はいったいどうなる?

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0点 合計:7点 1997年、韓国で実際に起こった通貨危機(IMF経済危機)の裏側を暴いた、史実に基づくサスペンス映画。 『観相師-かんそうし-』(2013年)や『修羅の華』(2017年)でお馴染みの、韓国を代表する大女優キム・ヘス、『バーニング 劇場版』のユ・アイン、数々のドラマや映画へ引っ張りだこのホ・ジュノなどが勢揃い。鬼気迫る演技を楽しむことができます。 不誠実なメディアや国家との戦いを描いた映画『新聞記者』にも、どことなく近い雰囲気があるのもポイントで、真実に迫ろうとする姿に胸が打たれます。「国家が破産するまであと7日間」という限られた時間の中で、未来を変えることができるでしょうか

54位:『シュリ』(1999年)

日本における韓国映画の地位を確立したアクション大作

シュリ
©Samuel Goldwyn/Photofest/zetaimage

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:1点 合計:7点 韓国の情報部員と北朝鮮から送り込まれた特殊工作員の攻防、そしてそこに埋もれた切ない悲恋を描いた傑作アクション映画です。韓国では公開当時歴代1位の観客動員数を樹立したばかりか、日本でも異例の大ヒットを記録し、韓国映画人気に火をつける契機の作品となりました。 韓国情報部員として働くジュンウォンを演じたのがハン・ソッキュ、身を偽り北朝鮮から潜入してきた敏腕暗殺者の女性をキム・ユンジンが演じました。 終盤のサッカー競技場における激しい攻防は、手に汗握る緊張感にあふれています。そして、その後に続くあまりに切な過ぎる結末……。「シュリ」とは朝鮮半島に生息する淡水魚の名前であり、劇中効果的に登場します。

55位:『マルティニークからの祈り』(2014年)

家族のため犯したささいな罪が人生を一気に壊していく

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0点 合計:7点 家族を経済的に救うため、フランスに麻薬を運んでしまった主婦(チョン・ドヨン)。彼女は騙されていたのにもかかわらず、マルティニークの刑務所に収容されてしまいます。幼い娘は母の顔を段々と忘れていき、夫は外交通商部のずさんな対応に立ち向かうものの歯が立たず……。 実話をもとにしており、あまりの理不尽さに思わずイライラしてしまう展開が特徴の韓国映画です。チョン・ドヨン演じる母親が涙ながらに「家族に妻と母を返してください」と訴えるシーンでは、その迫力に思わず息を飲んでしまいます。 犯してしまった罪に対して与えられる罰の大きさは、果たして妥当なものなのでしょうか。

56位:『王の男』(2005年)

暴君の統治下をたくましく美しく生き抜いた男たち

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★☆☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:6.5点 『王の男』は、『スパイダー・フォレスト 懺悔』(2004年)で人気を集めたカム・ウソン、『ホテル ビーナス』(2004年)でスクリーンデビューを果たしたイ・ジュンギなどが出演した歴史映画です。 舞台となっているのは、16世紀の韓国宮廷。旅芸人一座で花形を務めていたカム・ウソン演じるチャンセンと、イ・ジュンギ演じる女形のコンギルは、漢陽へと出向き宮廷を笑いのタネとするかのような芝居を上演します。 民衆からの人気は掴むものの、王の重臣から「王に芸を見せて笑わせることができなかったら死刑だ」と言われてしまい……。 暴君の統治下にあった韓国を生きた、たくましくも美しくもある芸人たちの姿は必見です。

57位:『それから』(2018年)

あらぬ疑いから始まる異色の不倫劇ヒューマンドラマ

それから
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①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0.5点 合計:6.5点 『正しい日 間違えた日』(2018年)以降、巨匠とそのミューズとして世界から熱い視線が注がれるホン・サンス監督とキム・ミニのタッグで描くヒューマンドラマ。 アルム(キム・ミニ)が働き始めた小さな出版社の社長・ボンワン(クォン・ヘヒョ)は、妻から浮気を疑われています。出社初日、アルムは会社を訪れた社長夫人に愛人だと決めつけられてしまい、思わぬ騒動に巻き込まれていくのでした。 人の優しさ、潔さ、ずるさ、怖さ……ままならない人生の中で紡がれる人間模様を、全編モノクロ映像によって描き出しました。日本人としては、夏目漱石の小説『それから』が登場する点も興味深いので、異色の不倫劇のてん末をぜひ見届けてください。

58位:『フェニックス 約束の歌』(2013年)

FTISLANDのイ・ホンギ主演の清涼感溢れる正統派アイドル映画

①興奮度:★☆☆☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:6点 本作は、わがままなアイドル・チュンイ(FTISLAND/イ・ホンギ)が、暴力を振るった罰として社会奉仕を命じられ、そこで出会う人々との交流を描く物語です。チュンイが病院内でバンドを組むこととなった「フェニックス」のメンバーは皆、死を間近に感じながら日々を過ごしている人たち。 当初はメンバーの態度にもどかしさを感じていたチュンイでしたが、各々が強い想いを持って音楽に取り組んでいることを知るのでした。 王道の展開ではありますが、泣けてしまう。それは主演のイ・ホンギや、マ・ドンソクをはじめとしたキャスト陣の演技の高さや、作中のところどころに散りばめられた「大切な人を思う気持ち」が綺麗にハマっているからでしょう。 単純なストーリーに大きな感動を描き出すところに、韓国映画のクオリティの高さを感じることができる作品となっています。

59位:『レッド・ファミリー』(2013年)

朝鮮南北問題を身近に感じさせる社会派韓国映画

①興奮度:★★★☆☆ ②共感度:★★☆☆☆ ③演技力:★☆☆☆☆ ④受賞歴:0点 合計:6点 キム・ギドク脚本の『レッド・ファミリー』は、韓国で仲良し家族に扮している北朝鮮のスパイが主人公の作品。隣に住む韓国人家族をバカにしながらも、どこか羨むようになったスパイたち。そんなとき、スパイの1人である夫キムの実妻が、脱北に失敗したという知らせが届きます。 そこで班長である妻役のベクは1人で動きますが失敗。「もう1度チャンスを」と懇願したスパイたちは、家族の命と引き換えに隣の家族の暗殺を命じられるのでした。 キム・ギドクが南北統一を願って書き下ろした本作は、コミカル要素を含みながらもその問題についてしっかりと考えさせられる作品となっています。彼らがニセ家族だったからこそ、最後の決断には余計涙してしまうことでしょう。

60位:『建築学概論』(2012年)

韓国で「もう1度観たい映画」第1位に選ばれた大ヒット映画!

①興奮度:★☆☆☆☆ ②共感度:★★★☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0点 合計:6点 大学1年生のスンミン(イ・ジェフン)は、「建築学概論」の授業でソヨン(ぺ・スジ)に一目惚れをし、仲良くなりますが、奥手故に告白できず。そして些細な誤解から2人の距離は遠ざかってしまいます。 それから15年の時が経ち、建築家となったスンミンの前に再びソヨンが現れるのです。「家を建てて欲しい」という願いを叶えていくうちに、2人の間にあの時の感情が蘇ってくるのでした。 本作を手がけたイ・ヨンジュ監督は建築家としても活躍していたという異色の経歴の持ち主。それ故に建築という一見恋愛とは無縁のテーマが、見事恋愛要素に上手く絡んできている点が秀悦だと言えるでしょう。 韓国映画で恋愛ものを見たいという方に、まずおすすめしたい1作です。

61位:『グエムル 漢江の怪物』(2006年)

ポン・ジュノが描く社会の歪み

グエムル-漢江の怪物-
©Magnolia Pictures/Photofest/Zeta Image

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★☆☆☆☆ ③演技力:★☆☆☆☆ ④受賞歴:1.5点 合計:5.5点 『グエムル 漢江の怪物』は『パラサイト』でアカデミー賞を獲得したポン・ジュノ監督による、新たなモンスター映画。 『パラサイト』では父親役を演じたソン・ガンホをはじめ、『リンダ リンダ リンダ』(2005年)のペ・ドゥナや、『殺人の追憶』ではグレーな役柄を演じてみせたパク・ヘイルなどが出演しています。 韓国版ゴジラという声も寄せられたこの作品では、ソウルを流れる大河・漢江に、「グエムル」と呼ばれる謎のクリーチャーが出現。人々を次々と襲っていきますが、グエムルが生まれてしまったのは、川へと不法に流されたホルムアルデヒドが原因で……。 単なるモンスター映画ではなく、人々の身勝手なエゴや家族のあり方についても考えさせられます。

62位:『スウィンダラーズ』(2017年)

誰も信じるな!韓流スターたちの騙しあい合戦

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★☆☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0点 合計:5点 韓国で「史上最大のマルチ商法詐欺事件」とされている実在の事件が題材となっている本作。主人公で詐欺師集団のブレーンを演じるのは、アジア各国で絶大な人気を有するヒョンビンです。 『オールド・ボーイ』のユ・ジテや、ペ・ソンウ、パク・ソンウン、K-POPアイドル「AFTERSCHOOL」のナナなど、韓国映画界のスターが集結しました。 主人公のソジンは、詐欺師しか相手にしない詐欺師。大物詐欺師の訃報に疑問を抱いた彼は、検察とタッグを組んでその大物を捕まえることを持ちかけました。 その結果、他の詐欺師も加え、検察と詐欺師という異色のチームが結成されることに。しかしターゲットは同じでも目的が違うメンバーたち。いったい何を信じれば良いのでしょうか……!? 詐欺師と詐欺師、詐欺師と検察の枠を超えた騙し合いに巻き込まれないように要注意です!

63位:『コインロッカーの女』(2015年)

暗黒街で暮らす女性たちの愛憎にまみれた宿命

①興奮度:★☆☆☆☆ ②共感度:★☆☆☆☆ ③演技力:★★★☆☆ ④受賞歴:0点 合計:5点 『コインロッカーの女』は韓国を代表するベテラン女優キム・ヘスと、『メモリーズ 追憶の剣』(2015年)や『ケチュンばあちゃん』(2016年)で知られる若手実力派女優、キム・ゴウンが共演したサスペンス映画。 生まれてすぐにコインロッカーへと捨てられてしまった少女は、イリョンと名付けられたのち、仁川にあるチャイナタウンで闇金融業を営む「母さん」に引き取られます。 イリョン自身も裏社会に生きる人間として働いてきたものの、不幸でありながらも前向きな青年ソッキョンに出会ってから歯車が狂いはじめ……。 闇社会を生きる女性たちの愛憎、異様な家族愛。豪華キャストの迫力ある演技からは目が離せません。

64位:『クワイエット・ファミリー』(1998年)

閉鎖的な空間で繰り広げられるブラック・ユーモア

①興奮度:★★☆☆☆ ②共感度:★☆☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0点 合計:5点 パク・イナンやチェ・ミンシク、ソン・ガンホなどが出演し、キム・ジウンが監督・脚本を手掛けたサスペンスホラー。 不況の影響により、山奥へ居住拠点を移した主人公一家。そこでペンションを経営し生計を立てようと試みるも、初めて来た客が自殺してしまいます。「あそこのペンションは自殺者が出た」という噂を広めないために、自殺者を埋めて隠蔽することを決意しますが……。 クスリと笑えて、シュールさも楽しめるこの作品。サスペンス・ホラーといってもいわゆるホラーものらしい映画ではないため、ホラー映画に抵抗があるという人でも気軽に楽しむことができます。

65位:『殺人者の記憶法』(2017年)

アルツハイマーの元連続殺人鬼VS新たな連続殺人鬼

①興奮度:★☆☆☆☆ ②共感度:★☆☆☆☆ ③演技力:★★☆☆☆ ④受賞歴:0点 合計:4点 作家キム・ヨンハの原作小説は韓国国内でベストセラー、続く映画も韓国で初登場第1位を記録した話題作『殺人者の記憶法』。 アルツハイマーを患っているかつての連続殺人犯ビョンス(ソル・ギョング)は怪しげな男テジュ(キム・ナムギル)と接触事故を起こします。その際、テジュもまた殺人犯であることを直感したビョンスは警察に通報しましたが、警察は動く素振りも見せません。 やがてテジュはビョンスの愛娘ウンヒの彼氏として再び姿を現し、呼応するように新たな連続殺人事件が起き始めます。 新たに現れた殺人犯を追い詰め娘を守ろうとするも、記憶はだんだんと途切れていく……。本作のために過酷な減量をし、記憶と妄想の間で揺れるソル・ギョングの“眼の演技”にも注目です。

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