2017年7月6日更新

サザエさんのオープニングについて考察【観光地や果物も】

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『サザエさん』トリビア

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オープニングが今の方式になったのはいつから?

『サザエさん』付箋セット
日本各地をサザエが旅して、祭りや名所を楽しむ方式は実は放送開始当初からのものではありません。その始まりはエンディングでサザエが京都を訪れる様子を流した事がきっかけで、1974年に石川県にスポットをあてたものをオープニングで流したのがその始まりなのです。

どんな所を訪れたの?

サザエさん
1994年頃までは、四国や東海、関東といったふうに、各地方を1年毎に流すような形で放映していましたが、1997年からは、1回で1つの都道府県、という形に変わっています。サザエさんが観光地を回っていく様子は、誰しも見覚えがあるのではないでしょうか。 トータルすると、京都・北海道・高知・徳島・山形・福島・長野・福井・富山・愛媛・佐賀・岐阜・山梨・岩手・石川・静岡・鹿児島・愛知・広島・宮城・岡山・山口・岐阜・新潟・茨城・東京・大分・兵庫・秋田・長野・宮崎・三重の32の都道府県を訪れています。 読者のみなさんがお住まいの地域はオープニングに登場したことがありましたでしょうか。サザエさんがどんなルートでどこに訪れているのか調べてみるのも面白いかもしれません。

オープニングの都道府県、実は行ったことがない所

『サザエさん』パンフレット
32の都道府県は訪れた事がある、とご紹介しましたが、裏を返せば15箇所も訪れていない所があるという事。 その中には、大阪や沖縄、鳥取というように紹介しどころのありそうな場所がたくさん残っています。観光地盛りだくさん地域が未だに紹介されてないなんて、とっても意外ですね。後述していますが、オープニングには観光地を宣伝してもらう、という事で宣伝費がかかるようなので、沖縄などはサザエさんで宣伝してもらうまでもなく、観光で潤っている、ということなのかもしれませんね。 次はどの都道府県がくるか、などと予想してみるのも楽しいかもしれませんね。

実はすごい!サザエさんのオープニング効果

2000年からは、県などから協力費を受けて紹介する形をとっており、愛媛県で630万円・富山県で840万円など、驚く程の金額が計上されています。 日曜日の同じ時間に、60秒間のCMを半年間で最低9600万円かかる、という話もあり、それと比較すると1分半で1000万円かからないサザエさんのオープニングは抜群のコストパフォーマンスを誇っていると言えるでしょう。 国民的アニメ、ということもあって視聴率も安定的によく、宣伝効果も抜群なのは言うまでもありませんね。

サザエさんたちの四季を感じさせる演出

長寿番組だからこそ出来る技ではありますが、オープニングの中で四季を感じる事が出来る仕組みになっています。 1つは先ほども話に挙がった観光地紹介。秋は紅葉、冬は雪、といったように、各地の名所を紹介しながらも、その時々の季節を感じさせるようになっています。 もう1つは、果物。オープニングの最後で、サザエたちと、猫のタマが別々の果物の中から出てくるのですが、この果物が季節の旬の物になっています。夏には西瓜、冬にはみかんといった具合で、ちょっとした事ではありますが、四季を感じる良い演出であるように思います。

サザエさんのオープニングはもう1つあった??

『サザエさん』音楽大全
1975年から1997年までは、日曜日の放送とは別に、再放送分が火曜日に放送されており、そちらのオープニングは別の曲だったのです。 こちらのオープニングに懐かしさを覚える方もいるのではないでしょうか。 1979年には番組最高の39.4%の視聴率を叩き出す等、サザエさんの人気が如何に高かったかを物語っています。