ドラマ『昼顔』各話のあらすじ・ネタバレまとめ【上戸彩×斎藤工】

2017年7月6日更新 42143view

2014年にフジテレビで放映され、注目を集めた『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』は不倫という際どい内容にもかかわらず、映画化もされるほど大きな反響を呼びました。ドラマ各話のあらすじとネタバレをまとめてみました。閲覧注意です。

『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』とは?

『昼顔』とは2014年にフジテレビで放映されていたテレビドラマです。テーマは妻たちの不倫で、タイトルはケッセルの小説をルイス・ブニュエルがカトリーヌ・ドヌーヴ主演で映画化した『昼顔』に由来します。つまり、貞節な妻が昼間に不倫していることを指し、井上由美子のオリジナル脚本です。 平凡な主婦・笹本紗和(上戸彩)が、不倫を繰り返す奔放な滝川利佳子(吉瀬美智子)の影響で、高校教師・北野裕一郎(斎藤工)と恋に落ちるという内容です。 キャストは、他に紗和の夫・俊介に鈴木浩介、利佳子の夫・滝川徹に木下啓太、北野の妻・折原乃里子に伊藤歩、紗和の姑・慶子に高畑淳子、利佳子が惹かれる画家の加藤紀に北村一輝などです。

第1話:恋する妻たちの怖く痛く愛おしいラブストーリー

笹本紗和(上戸彩)・俊介(鈴木浩介)夫妻は結婚5年目にして幸せで平凡な日々を送っていました。紗和はパート先のスーパーで、放火騒ぎあった家のそばに引っ越してきた滝川利佳子(吉瀬美智子)と知り合いになります。 利佳子は裕福な家庭の主婦ですが、平日の昼間には複数の相手と不倫を繰り返していたのです。ある日、スーパーの駐車場で利佳子が車上荒らしにあいます。この日も不倫をしていたので、それがばれるのを回避するためにとっさに紗和を利用することを思い付きます。 紗和はスーパーの商品である口紅を1つ自分のカバンに入れているところを、利佳子に見られていたのです。紗和は断ることができませんでした。 紗和、利佳子、利佳子の不倫相手・萩原智也(淵上泰史)の3人は警察で事情聴取を受け、紗和は「3人で会う約束をしていた」と嘘をつきます。そこへ車上荒らしの犯人である高校生の担任教師である北野裕一郎(斉藤工)が現れ、事件は示談ですませることに話がまとまります。 その後、北野と示談の話し合いがあるから来てほしいと利佳子から紗和に電話があり、その数日後、紗和は指定されたホテルに向かいます。ところが高校生と保護者は現れず、利佳子は誠意が感じられないと示談書を突き返します。北野が帰った後、2人は不倫について語り合い、利佳子は「智也とは終わりにした」と告げるのです。 翌日、紗和は家の近くにいる智也を見かけて声をかきます。聞くと、紗和が利佳子の家の近所に住んでいると聞いたので探しに来たというのです。そして「利佳子をあきらめきれない」と泣き崩れます。そこを、姑・慶子(高畑淳子)に見られてしまうのです。 智也のことを教えようと、紗和は利佳子を訪れるのですが、新居お披露目パーティーが開かれていて、成り行きでパーティーに参加します。しばらくすると、智也も利佳子宅へやって来るのです。不審者ではないかと応対に出ようとする利佳子の夫・滝川徹(木下ほうか)を、紗和は押しとどめて、「私の弟なんです」と言って利佳子をかばいます。 一方、徹が編集長をしている雑誌で挿絵を描いている画家・加藤修(北村一輝)に、利佳子は肖像画を描いてほしいと頼みます。別室で絵を描いてもらうと、完成品を見た利佳子は「あなたは超一流です」と彼に告げるのです。 その後、紗和は北野が勤めている学校を訪れ、「私は嘘をつきました。滝川さんとは友だちじゃありません。嘘をついたままじゃ嫌なので」と告白します。

第2話:濡れたキス...妻たちの共謀

紗和のもとに姑の慶子がやって来て、男と立ち話をしていたことを問い詰めます。どうやら慶子は紗和の浮気を疑っているようです。紗和は北野に惹かれていることに罪悪感を感じていたので動揺します。 加藤に描いてもらった肖像画は、利佳子が黄色の涙を流している絵なのでした。利佳子の夫の徹は怒ってその絵を捨ててしまいます。利佳子はもう一度加藤に頼んでくれと言うのですが、徹は同意しません。 紗和は利佳子から会おうと誘われたのですが、待ち合わせ場所に行くとそこにいたのは北野だけでした。北野は「示談の件で利佳子に呼び出された」と言います。 その頃、利佳子は再び加藤のアトリエを訪れ、自分の肖像画をもう一度描いてほしいと頼みます。しかし、加藤は冷たく断るのです。 同じ頃、紗和と北野はお互いに既婚者であることなどを楽しげに話していました。そして、連絡先を交換して別れます。ところが、またもやその現場を慶子に目撃されてしまいます。 その夜、紗和と俊介夫妻の前で、慶子は紗和の不倫疑惑の話をしますが、連絡を受けてやって来た利佳子が、「その男性はどちらも私の知人です」と話したため、紗和の疑惑は晴れるのです。 紗和のパート先に智也が契約社員として入ってきます。紗和が驚いて話しかけると、智也は「利佳子を迎えにいくためです」と答えるのでした。 紗和は利佳子にそのことを告げ、またもや不倫について語り合っていると、利佳子は紗和に無断で、紗和の携帯電話で北野にワン切りをしてしまいます。紗和はそれに気付いて利佳子を責めますが、利佳子は「あなたも同じことをしていいわよ。狙っている男がいるの」と、加藤に自分の携帯からワン切りさせます。 紗和が働くスーパーに北野の妻・乃里子(伊藤歩)が買い物に来て、紗和に話しかけます。「夫がここのお弁当が美味しいと話していたので......」などと話をしますが、もちろん、紗和は北野の妻とは知りません。 パートの休憩時間に紗和は北野に電話をかけ、「昨日は間違って電話してしまって、すみません」と謝ります。そして、2人は山へ昆虫を見に行く約束をするのです。 利佳子は加藤のアトリエをまたもや訪れ、肖像画を描いてもらおうとしていました。加藤に服を脱ぐように言われますが、躊躇します。すると、加藤から「主婦の暇つぶしにつき合っている時間はない」と冷たく言い放たれるのです。 紗和と北野は山へ昆虫観察に来ていました。雨が降る中、ほどけた靴紐を結んでくれている北野に、紗和はキスしようとしたのですが、北野はこれを拒んでしまいます。

第3話:妻の失恋...本音語る七夕の夜

数日後、利佳子が紗和に電話し、2人はお互いの恋愛ついて話し合います。利佳子は「妻の外見の変化にも気付かないような夫が、不倫に気付くはずがない」と言い、ほんの少し行動に注意すればバレないと主張します。しかし、紗和はもう二度と北野には会わないと明言して電話を切ったのです。 紗和が勤めるスーパーでは、七夕の飾り付けをしていました。智也は「りかこが旦那とわかれますように」と描いて笹に吊します。 紗和がパートの仕事を終えて、帰宅する途上、雨が降ってきます。智也が後を追いかけてきて、傘を差し出します。1つの傘に2人で入って、笑い合う2人。そこに北野が現れるのです。紗和はあわてて北野に駆け寄るのですが、北野は「突然、失礼しました」と言って、先日紗和に借りた傘を返して立ち去ります。 紗和のパート先に再び北野の妻・乃里子が買い物に来て、紗和と話し込みます。偶然、七夕飾りを買いに来ていた利佳子も加わって意気投合するのです。そして、3家族で集まって七夕パーティーをしようということになります。 3人の妻はそれぞれの夫にパーティーのことを連絡するのですが、結局、紗和の夫・俊介と利佳子の夫・徹は2人で飲みに行ってしまい、北野はスーパーで遭遇した智也と飲みに行ってしまいます。 その頃、3人の妻たちの間では不倫話に花が咲いていました。紗和は帰宅すると、北野から返してもらった傘を見て落ち込みます。 翌日、紗和は北野の高校を訪れ、仲直りをします。その後、紗和と北野は昆虫採集をするために森林公園へ来ていました。北野は自分は面白くない男だと自虐的に語ります。紗和は何も言わず北野に手を差し出し、手をつなぐのです。実はそのとき、北野の教え子である啓太(健太郎)とまなみ(田中日奈子)が密かに2人の後をつけていました。 その時、利佳子は加藤に抱かれていたのでした。

第4話:妻を強くする恋...覚悟のキス

利佳子と加藤は情事を終えたところでした。利佳子は身支度を済ませて、数枚の1万円札を置いて帰ろうとします。しかし、加藤はそんな金をもらうくらいなら餓死した方がましだと、札を突き返すのです。 翌日、紗和が仕事をしているところに智也がやって来て、利佳子らしき女性が出会い系サイトで不倫相手を募集していると告げます。実は智也もこのサイトで利佳子と知り合ったのでした。心配した紗和は利佳子のもとへ行き、やめるように忠告するのです。 一方、紗和の夫・俊介は部下の長谷川美鈴(木南晴夏)に誘惑されていました。俊介は渋々飲みに行くことを承諾します。紗和に「残業になった」とメールを送り、俊介は美鈴を連れてパーに行くと、そこには利佳子の夫・徹が来ていました。 翌日、利佳子は出会い系サイトで連絡のあった男と会うためにホテルへ向かっていました。ところが、彼女を夫の徹が尾行していたのです。しかし、途中で見失ってしまいます。 紗和はその日、北野と会う約束をしていたのでウキウキしながらレジ打ちをしていました。そこへ乃里子が現れ、紗和は買い物籠の中の妊娠検査薬に気付きます。 紗和が休憩時間にメールを開くと、「今日は会えなくなりました」という北野からのメールを読んでショックを受けます。その直後、利佳子から電話が入り、「今から男に会うから、何かあったらホテルまで助けに来てね」という身勝手なことを言うのです。 紗和は失意のどん底にあって、思わず今日北野と来るはずだった公園に行ってしまいます。ところが、そこに北野いたのです。2人とも驚きながらも、思わず抱き合ってしまいます。そしてキスを......。

第5話:悪女誕生 妻が一線を越えた日

紗和と北野は海辺の小さなホテルにいましたが、どうしても一線を越えられませんでした。紗和は賭を提案します。「窓から見える道を次に通るのが女性だったら友だちのままでいる、男性だったら結ばれる」と。 その頃、利佳子も智也とホテルにいました。出会い系サイトを利用して誘い出したのは智也だったのです。智也は加藤と別れるように言います。利佳子は加藤に電話して、「自分とは何の関係もない」と言ってくれと頼みますが、智也と電話を替わると加藤は「利佳子は自分の女だから、今から会って話をつけよう」と告げるのです。 紗和と北野のいるホテルの窓の外を最初に通ったのは犬でした。「オスかメスか聞いてくる」という北野を「どっちでもいいよ」と押し倒して、2人は愛し合います。 その後、利佳子の夫・滝川から紗和に電話が入ります。利佳子が家に不在であることを心配して電話してきたと言うのです。その実、徹は利佳子を見失ったホテルのロビーにいるのでした。 紗和は何か悪い予感を感じ、利佳子がいるはずのホテルへと1人向かいます。ホテルのロビーで見張っていた徹は、紗和が来たのを見て身を隠しました。その時、加藤もホテルに現れ、徹に気づき、徹に見られないようにエレベーターに乗り込みます。 加藤に気付いた紗和は一緒に利佳子のいる部屋に向い、相手が智也であることが分かると説教をして帰します。加藤は徹がロビーで見張っていることを教えるのでした。加藤も去った後に、利佳子は「不倫はバレる罪の方が思い」と紗和に教えます。 その後、徹に対するカモフラージュとして、「なくした携帯を探してくれたお礼」と言って利佳子は紗和・俊介夫妻を食事に招きます。 翌日、人目につかないように北野を訪れ、紗和は2人のルールを決めます。「電話はしない。メールの履歴は残さない。返信がなければ、それ以上は送らない」など。 俊介は徹に花火大会に誘われます。徹はそれを口実にして、「その日は笹本さんと食事もしてくるから、お前は紗和さんと食事してくれば」と利佳子に罠を仕掛けるのです。 花火大会の日、利佳子は加藤に会うために車を運転していましたが、徹が仕掛けたGPSに気付きます。車をホテルに停めてタクシーに乗り換えるのでした。しかし、GPSはもう1つ仕掛けてあったのです。 同じ日、紗和は北野に会おうとメールを送るのですが、返信がありません。利佳子の説得もあって、思わずルールを破って電話してしまいます。北野は「3時からなら時間が空くから」と動物園で待ち合わせることに決めるのです。

第6話:秘密の恋がバレる時...夫の罠

紗和と北野は動物園でのデートを楽しんでいました。別れ際に北野はゴリラの縫いぐるみを紗和にプレゼントします。一方、海で加藤と会っている利佳子でしたが、もう1つのGPSを追って来た徹が物陰に隠れて2人を撮影していました。 翌朝、滝川家では子どもたちが喧嘩をしているのでした。次女が絵日記に「家族そろって花火を見た」と書いたのを、長女が「嘘つき」となじったからです。利佳子が「お母さんと一緒に見たかったのね」と言うと、長女は「お父さんもいなかった」と答えます。 徹は「仕事ができてしまって、子どもたちは笹本さんに見てもらっていた」と告げるのです。動揺を隠す利佳子に、徹は「床に砂みたいなものが落ちているから掃除しておいてくれないか」と畳みかけます。さらに動揺する利佳子に、徹は「携帯電話のプランを変えるから、携帯電話を預からせてくれ」と言うのです。 家を出た徹は、携帯電話から萩原智也を割り出し、呼び出します。一方、利佳子は自分のカバンの中からGPS発信器を発見するのです。 利佳子はスーパーに行き、紗和に「夫にバレた。携帯電話も取り上げられた。花火大会は罠だった」と告げます。そこへ、乃里子もやって来たので、3人で利佳子の家に移動します。 利佳子は「平日の昼間しか不倫しないというルールを破った罰が当たった」と反省します。乃里子は「主人に好きな人がいるみたいだけど、主人は教師で堅物だから安心」と発言するのです。「教師」という言葉に北野を連想して動揺する紗和。 その時、乃里子のスマートフォンが着信し、北野と乃里子の写真の待受画面が示されます。それを見てショックを受ける紗和は、急用を思い出したと笹本家を去るのです。利佳子も待受画面に気がついて、乃里子を帰すと、紗和の家に行きます。そして、「北野はあきらめた方がいい。奥さんを知ってしまったから、あなたは嫉妬を抑えられない」と紗和に忠告するのです。 利佳子が帰宅すると、夫と加藤がいました。加藤の前で徹は「二度と会うな。お前は俺の稼ぎで生きている」と言い放ち、加藤に向かっては「仕事を失いたくなかったら、女房と二度と会うな」と命じるのです。加藤は「私は誘惑されただけです。何の未練もありません」と答えます。 仕事から帰った北野のもとに紗和からメールが届きます。「明日電話しても良いか?」というものです。乃里子はメールが来たことを見て見ぬ振りをします。 翌日、スーパーで智也が紗和に、利佳子の夫に何もかも話した、そうすれば利佳子が自分の元に帰ってきたくれるんじゃないかと思って、と打ち明けます。それを聞いた紗和は智也を責めるのです。 紗和は北野に電話して別れを切り出します。一方、智也は利佳子の家に行ってインターフォン越しに、利佳子の夫に全てを話してしまったことを告白します。智也を帰した後、利佳子は公衆電話から加藤に電話をかけるのです。加藤が「君にうちに来る覚悟はあるのか?」と言うと、利佳子は「子どもを捨てるほど好きじゃない」と答えて、電話を切って泣き崩れます。 パートを終えた紗和の元に北野が姿を現します。ひとしきり別れ話をした後、「さよなら」と言って2人は別々に歩き出すのです。

第7話:恋の終わり...日常に戻る辛さ

紗和は利佳子を訪れ、北野との破局を泣きながら打ち明けます。利佳子は「別れた後も人に知られてはいけない」紗和を諫めながら、慰めるのです。 一方、利佳子と徹は利佳子の不倫をめぐって激しい喧嘩をします。徹の平手打ちを食らって、利佳子は家を出てしまうのです。 紗和の夫・俊介とその母・慶子が喫茶店で話をしていると、俊介の部下・長谷川美鈴が通りかかり、2人に気付いて喫茶店に入ってきます。俊介はあわてて帰るように彼女に言いますが、美鈴は慶子に挨拶をして立ち去るのです。自分の夫の浮気で傷ついたことがある慶子は「あんた、あの子と浮気を?」と怒ります。 北野が校長の元へ行くと、生徒の木下啓太から渡されたという写真を見せます。そこには手をつなぐ北野と紗和が写っていたのです。校長は北野に警告します。 その頃、利佳子はスーパーで仕事中の紗和を訪れ、離婚したいからお金を貸してくれと言うのです。紗和の家に移動した2人が話し合っていると、慶子が来て「俊介の浮気に苦労するかもしれないけど、私はあなたの味方だから」と言います。 慶子が去った後、「家に帰った方がいい」と言う紗和と、「あんな牢獄にはいられない」と主張する利佳子の間で、言い争いになります。そこへ俊介が帰宅したので、利佳子は辞去しますが、俊介は紗和に長谷川美鈴のことが知られたと分かり動揺するのです。 利佳子が加藤のアトリエに入ろうとすると、夫・徹の声が聞こえたきました。徹は「利佳子が家を出たので、ここに来たら追い返してください」と頼んでいました。そこで、2人の会話は利佳子のことになります。加藤は「あんたがほしかったのは妻という人形だ」と徹を責めます。 その夜、帰宅した利佳子は、長女に「公衆電話で泣いているお母さんを見た。男の人と別れたんでしょう?お母さんなんか大嫌い」と責められてショックを受けるのです。 翌日、北野と妻の乃里子は映画を観にでかけます。帰りに買い物をしようとスーパーに寄るのです。すると偶々、紗和の元を訪れていた俊介と紗和に出くわします。その時、初対面のはずなのに「北野先生」と自分の夫を呼んだ紗和に違和感を感じて、紗和の家でお茶を飲もうと提案します。 その頃、家に押印済みの離婚届を置いてきた利佳子は加藤のアトリエを訪れ、加藤に抱かれます。一方、北野夫妻を家に連れ帰った紗和は、玄関でみんなの靴を揃えながら黒い笑みを浮かべていました。

第8話:妻の追及...修羅場がはじまる

乃里子は紗和の家で無邪気にはしゃいでいました。そして、ゴリラの縫いぐるみを見つけて「かわいい」と喜びます。それは紗和が北野と動物園でデートした時に北野から貰ったものでした。俊介は「あれ、そんなのあったけ?」と不審がります。動揺した北野はもう帰ろうと言うのです。 帰り際に、乃里子は「自分は普段、折原姓を名乗っているのに、どうして主人の苗字を知っていたのか?」と紗和に訊きます。すると北野が「実は紗和さんとは初対面じゃない。うちの生徒が車上荒らしをしたときの被害者が滝川さんで、紗和さんもその場にいたんだ」と、咄嗟にフォローするのです。 翌日、紗和がスーパーで仕事をしていると、徹が訪ねてきます。そして、利佳子にこの封筒を渡してくれと紗和に頼んで立ち去るのです。封筒には加藤のアトリエの住所が記されており、終業後、アトリエに行き利佳子に手渡します。 封筒にはお金と家族の写真が入っていました。利佳子は「夫の元に戻るつもりはないが、子どもたちには謝りたい」と言います。紗和は「自分が真菜ちゃんに話してあげる」と申し出るのです。 一方、北野は学校で木下啓太と話していました。「写真の人は普通の主婦だから、変な気を起こさないでほしい。彼女とは不適切な関係ではない」と北野は啓太を説得します。納得した様子の啓太は「ゆっくり話したいから先生の家に行っていい?」と訊きます。北野は「飯を食いに来い」と誘うのです。 その頃、北野の財布から動物園の領収書を発見した乃里子は、その動物園でゴリラの縫いぐるみを販売していることを調べます。それによって、北野の不倫相手が紗和であることを確信するのです。 俊介と長谷川美鈴が道端で言い争っているところを、乃里子が目撃します。乃里子は俊介に「今、見たことは黙っているから、ちょっと話したい」と言うのです。 紗和は滝川家に行き、長女の真菜に「お母さんがあなたたちに謝りたいと言っている」と伝えます。真菜は「私たちは大丈夫。不倫した人のご飯より、家政婦さんのご飯の方が美味しい」と冷たく言うのです。 そのことを伝えるために紗和は再び加藤のアトリエに赴き、アトリエの前で出会った加藤に伝えます。加藤は利佳子に髪を切ってもらいながら「娘は二度と会わないって」と告げるのです。 翌日、北野宅に木下啓太と後藤まなみがやって来ます。乃里子は「夫を信じている。子どもを産んで、幸せな家庭を築く」と語るのですが、その自信満々な態度が気に入らず啓太はその場を飛び出してしまいます。追いかけてきた北野に啓太は「あの写真のことは忘れるから、不倫相手とは別れろ」と忠告するのです。 乃里子は紗和に電話して「先日のお詫びに夫婦で家に来ない?」と誘います。紗和は電話を切った後、智也に連絡を取り、「北野に直接連絡できないから、代わりに電話してくれ」と頼むのです。 一方、利佳子のことを話し合おうと、徹の元を訪れていた加藤は、徹に「そんなことより、君の絵を買いたいという申し出がある」と言われ、仲買人が招じ入れられます。それは加藤の元妻・佐倉亜紀(高橋かおり)でした。加藤は動揺します。 その頃、図書館で密かに会っていた紗和と北村は、「もう絶対に会わないようにしよう」と話し合っています。そこへ乃里子が現れるのです。北野をつけてきたようです。紗和は釈明しようとするのですが、激怒に駆られた乃里子は紗和を殴り倒します。

第9話:確実に崩れゆく日常...夫の涙

3人が図書館でもめていると、図書館が警察に通報し、3人は警察で事情聴取を受けます。刑事に厳重な注意を受けて北野夫妻は放免されました。 一方、利佳子は生活のためにホステスとして働くことにします。利佳子がアトリエに帰ると、佐倉亜紀がいました。亜紀が自己紹介をしていると、利佳子に警察から電話がかかってきます。紗和を引き取りに来てほしいというのです。 紗和の自宅で利佳子と紗和が話していると、俊介が帰ってきます。俊介は利佳子に「妻ともう付き合わないでほしい」と告げるのです。紗和は反論しようとするのですが、利佳子は出て行きます。紗和は俊介に告白しようとするのですが、俊介に話をそらされてしまいます。 翌日、乃里子は荷物をまとめ、「一週間以内にここを引き払って、私の実家に引っ越してほしい。この街にはいたくない」と北野に言い残し、出て行くのです。 その頃、出勤した紗和はスーパーの幹部に呼び出されます。乃里子がスーパーにクレームを入れたのです。幹部は紗和を厳しく注意します。 北野は学校で校長と副校長から転任を勧められていました。乃里子は学校にも夫の不倫を告げに来ていたのでした。 仕事を終えて帰宅した紗和が玄関のドアを開けようとすると、長谷川美鈴に声をかけられます。「旦那さんを私にください」というのです。紗和が呆れると、美鈴は「とにかく早く別れてください。私は奥さんと違って結婚したら不倫なんかしません」と言い放って立ち去ります。紗和がドアを開けると、ドア越しに話を聞いていた姑の慶子が倒れていたのです。紗和が介抱しようとすると、慶子は「触らないで。汚らわしい」と叫んで逃げてしまいます。 一方、ホステスとして出勤していた利佳子は、客に太ももを触られて注意すると、「気取るな、ばばあ!」と言われて、不機嫌になります。別の席に移されるとそこには、夫・徹が座っていたのです。徹は懸命に家に帰るようにと説得しますが、利佳子は聞く耳をもちません。徹は佐倉亜紀が加藤の元妻であることも曝露してしまいます。 俊介と紗和は長谷川美鈴のことを話し合っていました。俊介は紗和が不倫したことを頭から信じていないのでした。紗和は懸命に不倫のことを告白しようとするのですが、まるで聞いてくれません。いたたまれなくなって紗和は家を飛び出します。 どこに行ったら良いかわからず、紗和は北野とデートした森林公園に来てしまいます。ふと、気がつくとそこに北野が立っていたのです。 翌日、加藤は絵の商談のためにシンガポールへ行く準備をしています。利佳子は佐倉亜紀のことで不安になっています。加藤は優しく利佳子を抱きしめるのです。 その頃、紗和と北野は海岸でデートをしていました。

第10話:妻の逃避...試される愛の強さ

慶子と俊介が話しています。俊介は「紗和は友だちと旅行に行った」と言うのですが、慶子は全く信じません。そこへ乃里子から電話がかかってきます。乃里子は「主人が家にいない。きっと紗和と一緒にいるに違いない。2人を探し出して主人を家に連れ戻してくれ」と俊介に告げます。 利佳子がアトリエを出ると、智也がやって来たので、無視して立ち去ろうとすると、「もうあなたに未練はない。実は紗和ちゃんが無断欠勤をしているので、北野先生と妙なことになっているのでは」と智也が言います。 その頃、紗和と北野は湖畔で食事をしながら、何気ない会話を交わしていました。つかの間の平和な時間を楽しむ2人。しかし「ずっと逃げているわけにはいかないね」と、オフにしていた携帯電話の電源を入れます。たくさんの不在着信とメールが届いている中、紗和の携帯電話に未登録の番号からの着信がありました。恐る恐るかけ直してみると、それは携帯電話を購入した利佳子の番号だったのです。利佳子は帰ってくるように紗和を説得します。 一方、俊介が家で弁当を食べていると、玄関が開く音がしたので出てみると紗和ではなく、長谷川美鈴でした。俊介は紗和の不倫を母・慶子にばらしたことを責めますが、美鈴は開き直り、紗和が不在で散らかった部屋を片付けます。 その頃、紗和と北野は愛を確かめ合っていました。ところが北野は「けじめをつけるために、明日帰る」と言うのです。紗和は自分も行くと言うのですが、北野にここで待っているように告げられます。 翌日、「僕の人質だ」と言って紗和に眼鏡を渡すと、北野は立ち去ります。入れ違いに智也と利佳子がやって来るのです。離婚は難しいと話す2人を前に、紗和は「北野先生を信じて待つ」と断言します。利佳子も「加藤が元妻と外国へ行っているが、信じて待っている」と告白するのです。そして、「夫とけじめをつけてくる」と利佳子はその場を立ち去ります。 一方、北野は滝川家を訪れ、俊介と慶子に謝罪していました。北野は紗和と一緒にならせてくれと頼むのですが、俊介は頑なに離婚を拒みます。そして、激怒して北野を追い出すのです。 他方、利佳子が滝川家に戻ると、長女の真菜が泣きながら出て行くところでした。聞くと次女の陽菜が熱を出したということです。陽菜をベッドに寝かしつけ薬を飲ませていると、徹が帰宅します。徹は「加藤は海外で商談が成功したから、離婚でもめている人妻なんて邪魔なだけだ」と言うのです。 その頃、加藤は自分の携帯電話を佐倉亜紀がもっていることに気づき、奪い返します。留守番電話には「もう帰らないってこと?」という利佳子からのメッセージが入っていました。亜紀が利佳子の留守番電話を消していたのです。加藤は利佳子に電話し、「必ず帰る」と留守番電話にメッセージを残します。 北野は乃里子と話し合っていました。「僕が全部悪い。別れてくれ」と乃里子に迫る北野でしたが、乃里子は自分が妊娠していることを告げます。ショックを受ける北野。

最終話:罪から始まった恋完結...妻が選ぶのは夫か恋人か

乃里子は妊娠は嘘だったことを北野に告げます。北野が出て行くと、予め雇っておいた探偵に電話をかけ北野を尾行させるのです。 一方、利佳子は長女に「陽菜のことをよろしくね。戸締まりはするのよ」と言って、家を出ます。次女の陽菜は母親が出て行ってしまったことに気付くと、庭のビニールプールに飛び込むのです。長女の真菜は「何やってるの。また熱がでるよ」とプールから出そうとするのですが、陽菜は「熱が出ればお母さんが戻ってくる」と泣きます。 北野が紗和の元に帰ると、「私、待ってなかったもん」と言って紗和は北野を抱きしめるのです。その夜、2人が滞在している別荘の前に2台の車が停まります。北野が外を覗くと、車から俊介と慶子が降りてきます。北野が紗和を起こして逃げようとすると、もう1台の車から乃里子と乃里子の父が出てくるのです。別荘は修羅場と化し、2人は無理矢理引き離されます。 他方、帰国した加藤は徹の元を訪れ、「自分の絵は海外の無名画家の盗作だった」と告白します。徹は驚きながらも、「そのことは公表しないから、利佳子と別れてくれ」と言うのです。そこへ、娘の真菜と陽菜が現れ、「絵を盗むだけじゃなくて、お母さんを盗ったんだ。お母さんを返せ」と加藤に物を投げつけます。 その頃、笹本俊介は飲み会で正体なく酔っ払い、長谷川美鈴に連れ帰られます。紗和が介抱しようとするのですが、俊介は紗和の手を払いのけるのです。美鈴は「私、急に冷めちゃった。もういいです」と帰っていきます。 木曜日、北野裕一郎側と笹本紗和側の家族が弁護士事務所に集まり、話し合いの場が設けられるのです。乃里子は「要求は1つ。夫と紗和さんは絶対に会わない。電話・メールも一切しない」と言います。 俊介も乃里子も離婚はしないと明言するのです。北野夫妻は転居、北野は高校を退職、紗和も転居、退職するということで話がまとまります。もしこの条件を破ったら、毎月30万円の慰謝料を死ぬまで払うことという厳しいペナルティーが付けられます。 北野も紗和もわざとお互いをくさす発言をして、お互いをあきらめさせようと努めるのです。 翌日、紗和はパート先のスーパーに辞表を出しますが、店長は不在でした。紗和はパート仲間に封筒を渡すのですが、そこには口紅とお金が入っていました。 加藤は自分で盗作を公表し、佐倉亜紀の元に問い合わせの電話が殺到していました。加藤は佐倉亜紀を訪れ、謝罪します。亜紀が「なぜ自分で公表したの?」と訊くと、加藤は「泥棒のままでいたくないんだ」と答えるのでした。 アトリエに戻った加藤は、利佳子に出て行くように命じます。利佳子は「私に飽きたのだったら、私を見て言って」と言うのです。加藤は振り返って利佳子を見るのですが、何も言えません。利佳子は「私はますます好きになった。一緒にお絵かき教室をしよう」と加藤を抱きしめます。加藤が「放せ」と言って利佳子が放すと、今度は加藤が利佳子を抱きしめるのです。 そこへ怒った智也が現れます。「世間を騙してでも利佳子を幸せにすべきだった」というのです。加藤は利佳子を外に出すと、智也と殴り合います。 知らせを受けて病院に来た紗和は、廊下に座り込んでいる智也を見ます。加藤の安否を尋ねると、智也は「命には別状ない。しかし、右手の神経を痛めて、二度と絵筆が握れないって」と泣くのです。 この時、病室で加藤は、「家に帰れ。母親に戻るんだ」と利佳子に言います。利佳子は涙をこらえながら「あなたなんて遊びよ」と答えて、加藤の負傷した手をさするのです。そして利佳子は病室を出ると紗和の姿を認め、泣き崩れてしまいました。 北野は生徒たちに別れを告げようとしていました。木下啓太は「俺はあんたから何も教わってないぞ」と北野を責めます。その頃、紗和は北野の高校のそばにいましたが、帰ろうとすると、学校のスピーカーから北野の声がするのです。北野は放送室を占拠して「誰かを真剣に愛するように」という演説をして、高校を去ります。その姿を塀の陰から紗和が泣きながら見ていたのです。 帰宅した紗和はベランダに靴を置き、靴紐に火をつけ、部屋のゴミ箱に捨てます。火は燃え移り炎があがります。最初に見た火事も不倫の精算だったのかもしれません。この小火騒ぎによって紗和は警察の取り調べを受けますが、俊介がかばって無罪放免となります。 処罰されなかったことでがっかりして警察を出た紗和に、俊介は離婚しようと告げます。そして、「一番近くにいたのに気持がわからなくてごめん」と謝るのです。 その後、紗和は新居と職場が見つかったからといって、利佳子に別れを告げつつ家を出ていきます。街を歩いていると、紗和は北野の引越のトラックとすれ違いますが、気付きませんでした。