2018年3月23日更新

デザイナーの精神に触れる。建築、インテリアの巨匠に迫る映画たち

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『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』
© New Yorker/Photofest/zetaimage

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映画の世界をもっと楽しむ!インテリアや建築を知ろう

映画やドラマなどで、背景の建物が心に残ったり、ワンシーンの部屋のインテリアや家具が印象的だったりしたことはありませんか?壮大なスケールで描かれる超大作でも、登場人物には毎日の生活というものがあります。登場人物が務める会社や住んでいる家の外観、内観、インテリアなどは、魅力的なワンシーンを構成するためには欠かせない要素です。 これまで観た映画やドラマの中で気になるインテリアなどがあった人もなかった人も、お気に入りの作品の世界をより楽しむために、映画やドラマに登場することも多い巨匠たちによるデザインの背景を知ってみては?

『ふたりのイームズ: 建築家チャールズと画家レイ』(2011年)

『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』
© First Run Features/Photofest/zetaimage

丸みを帯びたシンプルかつ優美なラインとポップなカラーリングが魅力のイームズチェア。アメリカのモダン・デザインの代表的存在であるイームズは、建築家のチャールズと画家のレイとの夫婦二人によるプロジェクトでした。 映画『ふたりのイームズ 建築家チャールズと画家レイ』は、激動に時代の中、夫婦二人の夢の実現のため、すべてを捧げたイームズ夫妻の姿に迫る作品です。家具や建築の新しい可能性を示したイームズは、プラスチックなど、これまで一般家庭の家具で使われることのなかった素材を取り入れ、その後のインテリアや工業デザインに多大な影響を与えました。

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『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』(2003年)

『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』
© New Yorker/Photofest/zetaimage

大学や研究所などの施設や公共住宅に多数の作品があり、都市計画に多大な貢献をした偉大な建築家ルイス・カーン。荘厳で神秘的な印象を与える美しい外観と、そこで生活する人の利便性を見事に両立した機能的なデザインは、これまでの公共事業に新たな光を投じました。 『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』では、ルイス・カーンの子・ナサニエルが知人へのインタビューや父を取り巻く環境を知ることにより、ルイス・カーンの実像に迫っていくドキュメンタリー作品です。

『だれも知らない建築のはなし』(2015年)

『だれも知らない建築のはなし』は、日本を代表する建築家をはじめ、国内外の有名建築家たちへのインタビューで構成された映像作品です。偉大な建築家たちの熱い思いを感じることのできる、貴重な作品。建築やデザインを学んでいる人はもちろん、そうでない人にも静かで熱い思いを与えてくれる、そんな作品です。 海外建築家の日本の建築に対する批判や意見、それを受けて展開される日本を代表する建築家、磯崎新らの日本の建築に対する考察と強い想い・・・この1本の映像作品で、日本の建築とは何なのか、その実態に迫ることができる、そんな貴重な作品です。

建築とは、インテリアデザインとは

一口にデザイン、と言ってもその種類は様々です。ファッション・デザイン、グラフィック・デザイン、工業デザイン、などなど。その中でも、インテリアデザインや建築には、他のデザインにはない課題や特徴があります。 インテリアでも建築でも、対象となる人の「生活」が深く関わってきます。美しく華やかでおしゃれなデザインのものには、誰しも惹かれますが、それだけでは生活は成り立ちません。日常の動作や毎日の仕事が少しでも効率的に、そして楽しく進められるように、機能してくれるものである必要があるのです。 建築家やインテリアデザイナーたちは、作品を通して、人々の生活や、それぞれのライフスタイル自体をデザインして提示してくれるのです。