2018年3月20日更新

アクションはフェティッシュに観ろ!手技スター列伝【人間食べ食べカエル】

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イップ・マン
© 2015 Pegasus Motion Pictures (Hong Kong) Ltd. All Rights Reserved.

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手技で魅せるアクション俳優たち

人間食べ食べカエル

己の格闘技術を売りとするアクション俳優。その中でも、アクロバティックでド派手な動きが画面に映える蹴り技は注目されやすい。では、手技はどうだろうか。動きに派手さが少ないこともあるのか、蹴り技と比べるとあまり注目されていないように感じる(※個人の感想です)。 そこで今回は、手技にフォーカスした内容で魅力的と感じるアクション俳優を紹介していきたい。 全員知名度高いじゃねーか!!!!と思うかもしれないが、手技の魅力を書くうえで避けて通れなかったのと、手技特集という括りでのアクション俳優紹介というのは多分これまで殆ど無かったかと思うので、どうか御容赦願いたい。

1. 歩く台風 - スティーヴン・セガール

スティーブン・セガール 沈黙の鉄拳
(C) 2009 LEGACY (ON THE RUN) PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED

アクション好きなら誰もが知る男、スティーヴン・セガール御大。今更説明するまでもないが、合気道を取り入れた独特の殺陣と、演じるキャラが大体度を越して最強な点が特徴だ。 「セガール拳」と呼ばれる、怪しげに手を揺らしながら次の瞬間には敵を絡め取って投げる戦闘スタイルも良いが、私は御大がここぞという所で目にも留まらぬスピードで拳を乱打するアクションが大好きだ。セガール御大の巨体からドガドガドガドガ!!と凄まじい勢いで拳を打ち込まれ、敵の顔が段々と変形していく処刑パートは、何度観ても素晴らしい。 『沈黙の鉄拳』で、チンピラが地面に倒れ伏すまでひたすら拳を叩き込み続けるシーンは、彼の映画の中でも特にお気に入り。暴風雨のような拳の乱撃はストレスが溜まった時に見ると非常にスッキリすること請け合いだ。

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2. 美しき手技使い - ドニー・イェン

イップ・マン
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手技について書くならばこの男は絶対に取り上げなければならない。“宇宙最強の男”、ドニー・イェンさんである。近年『ローグワン』や『トリプルX 再起動』等で急速に人気を伸ばしている為、こちらも今や知らない人は少ないだろう。 そんな彼が一躍注目されるきっかけになった作品が『イップ・マン』シリーズだ。この作品では、ドニーさんは詠春拳を使う。先ほどのセガール御大のアクションとは違い、繰り出される手技は非常に美しい。いや、セガール御大の手技も暴力的な美しさがあるが、それとはまた別で、舞のように華麗な連続攻撃、さらには一切無駄のない動きで放たれる高速チェーンパンチなど思わずウットリするような手技である。 今年公開のシリーズ最新作『イップ・マン 継承』でも、その見事な手技は十分に堪能できる。「その拳が伝えるのは、愛」というキャッチコピーの通り、拳で暴力を伝えるのが通常な世界において、拳で愛を伝えることが出来る数少ない人物だ。

3. 電撃の拳を放つ男 - ジェフ・スピークマン

ジェフ・スピークマン パーフェクト・ウェポン
Digital Press Photos/Newscom/Zeta Image

最後の一人は、90年代の格闘アクションブーム時に彗星の如く現れそのまま彗星の如く消えた男、こいつしかいない。ジェフ・スピークマン先生こそがアクション界の手技マスターだ。 彼はケンポー使いであり、超高速手技が武器となる。度を超した速度で繰り出される連続攻撃はあまりにも速すぎて、何度観ても正直何がどうなっているのか良く分からない。気づいたら敵がぶっ倒れている。正直それは映画としてどうなんだという思いもあるが、あの「何だか分からないが、すごい量の暴力が一瞬で敵に入った!」という感覚が堪らない。あれは、スピークマン先生のアクションでしか味わえない。 最初に彼のアクションを観たときの感動は今でも強く覚えている。もし「1番好きなアクション俳優は?」と聞かれたら、即答で「ジェフ・スピークマン先生!」と答えるくらいには大好きだ。 そんな彼の作品の中でも特にお気に入りなのは、『パーフェクト・ウェポン』だ。彼の代名詞とも言える拳の高速乱撃や、2秒で数人のチンピラを倒すシーン等、伝説の電撃的暴力が存分に味わえる秀作である。 鑑賞手段はVHSのみなので少々ハードルは高いが、是非機会があればあの高速連撃を堪能してほしい。

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手技の魅力、それは……

ド派手な動きで魅せるという面での魅力が大きい蹴り技とはまた違い、手技はその複雑な動きをジックリと味わうのが楽しく、そこに強い魅力を感じる。 ハイスピードで縦横無尽に舞う拳を何度も何度も繰り返し観るのがとても好きなのだ。文字数の関係で削りまくったのであまり自信がないが、今回の特集でその魅力が少しでも伝われば幸いだ。

人間食べ食べカエル

執筆者:人間食べ食べカエル 人が食われたり酷い目に遭う映画を観ては、 主にTwitterで感想を垂れ流しています。