【人間食べ食べカエル】夏、そこにホラー映画があった。最も怖い?強制納涼ホラーベスト5
日本の夏、恐怖の夏
夏と言えば海、祭り、そして極限の恐怖!!ということで第3回目は、納涼特別企画!「これを観れば体感温度が5度下がる」ホラー作品を5本厳選のうえ、純粋に筆者が感じた恐怖度で順位付けし、ランキング形式で紹介していく。 冷房いらずだが代わりに明かりが消せなくなり、結果的に電気代はプラマイゼロになるかもしれないが、そこは御容赦いただきたい。では早速、珠玉の恐怖をガンガン紹介していこう。
第5位:呪いの鏡と全面対決!!『オキュラス 怨霊鏡』
覗くと死に魅入られる呪いの鏡によって人生を破壊された姉弟が、鏡への復讐を行うべく、ありとあらゆる最新設備と対策を用意して全面対決に挑む! オカルトに真っ向勝負を挑むかなりアツい作品だが、その恐怖度も一級だ。常に鏡の周りは明るく、湿度温度の探知で早急に異常を察知、自分たちが死んだら鏡が破壊されるよう細工を仕掛ける等、用意周到にも程がある万全の態勢で挑むが、それらを悉く無力化していく凶悪すぎる鏡が恐ろしい!! どうにか出来そう……という淡い希望を容赦なく打ち砕く恐怖満載の良質なホラー映画である。
第4位:スナッフフィルムが巻き起こす恐怖!!『フッテージ』
郊外の屋敷に引っ越してきた家族が、不気味な8ミリフィルムを発見したことから恐怖が始まるオカルトホラー。 本作の特筆すべき点は、スナッフフィルムの完成度の高さである。どの映像も1度見れば間違いなく悪夢レギュラー入り確定の、不気味さを極めたインパクト抜群の仕上がりだ。全体の完成度も見事だが、ここだけでも十分に観る価値はある。 また、主演を務めるイーサン・ホークの、栄養失調のケビン・ベーコンのような見た目でビビりまくる迫真の演技も、本作の恐怖度に素晴らしい貢献を果たした。ただフィルムを見つけてしまっただけで怪異にズルズル引き込まれ、足掻けば足掻くほど絶望度が増していく展開が恐ろしい逸品だ。
第3位:電気を消したら即死亡!!『ライト/オフ』
電気を消した時だけ現れる謎の存在の恐怖を描くダークホラー。 「電気を消したら、それは出る」という触れ込みで、暗闇の恐怖をドストレートに描き、全国の怖がりを明かり無しでは寝られなくした凶悪な作品。何と言っても「暗闇=死」という超シンプルなルールを、一切逸脱することなく徹底して遵守しているのがとても偉い。そして死ぬほど怖い!何があってもそのルールは守り、意地でもそこから話を広げていくという気概が素晴らしい。 おかげで鑑賞後は、家のドアを開ける事に躊躇するほど身体の芯までビビらされる。もう明るくないとどうにかなってしまう。ありがとう電気!ありがとう文明!!
第2位:恐怖の実録怪奇譚!!『ノロイ』
ある怪奇実話作家が怪奇現象を題材にしたドキュメンタリーを制作するうちに、想像を超えた闇に足を踏み入れてしまう……。 数あるモキュメンタリーの中でも間違いなく最高峰の一本。異様な作り込みと徹底したリアルさへの追及で本作の右に出る作品は殆ど無いだろう。観客に「本当にこういう事があるのかも」ではなく「本当にあったんだ」と思わせる数少ない作品である。 ドキュメンタリーの資料映像、テレビ番組の特集など様々な映像が一つの真相に集約されていく展開に、背筋がガチガチに凍りつく。巨大な闇は日常のすぐそこで常に口を開けて待っている、そんな怖さに満ち満ちている邪悪な作品だ。
『ノロイ』 DVD発売中: ¥1,111+税 発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
第1位:もはやこの世に逃げ場はない!!『残穢 住んではいけない部屋』
今の自分にとって1位は間違いなくコレ!引っ越した先の家屋で、その場に溜まった穢れに触れてしまった……たったそれだけで取り返しのつかない事態に引きずり込まれてしまう、理不尽にもほどがある恐怖。 畳を擦る音、ギイギイという謎の物音、赤ちゃんの泣き声。一つ一つは「気のせいかも?」と思えてしまう怪異も、次第に積み重なっていき、気づけばこの世ならざる何かが足元に待ち受ける。 家に一人でいると、全ての物音が地獄への入り口なんじゃないかとしか思えなくなる。いまだかつてここまで凶悪な設定を観たことが無い!正直映画自体は出来が良いとは言えないが、そういう次元ではない怖さがここにある!どうしよう、書いてたらまた怖くなってきた!!
最後に:日常が侵食される事への恐怖
以上、恐怖で体感温度を無理やり下げる強制納涼ベスト5である。当たり前だが、何に恐怖を感じるか人それぞれなので、全員が一概にこれらで涼しくなれるとは言えない。 筆者の場合は暗闇や身近なアイテムや何気ない物音から日常が侵食される描写に恐怖を感じるため、このようなランキングになっている。特に1位の『残穢』を鑑賞した直後は、真剣に実家への帰省を検討したほどである。 みなさんも是非これを参考にしていただき、暑い夏を乗り切ってほしい。その代償は大きいが……!!
執筆者:人間食べ食べカエル
人が食われたり酷い目に遭う映画を観ては、 主にTwitterで感想を垂れ流しています。