2017年7月27日更新

アクション映画の強いおじさんを戦わせてみた【空想映画異種格闘戦】

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ボクシングカンガルー
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誰が一番強いのか、気になる。

ライターのsouthpumpkinです。 アクション映画の俳優を戦わせる妄想したことはありますか? 僕にはあります。 劇場でアクション映画を鑑賞後の人をよく眺めていてください。十人中一人くらいはニヤニヤしながら出てくると思います。その方はエンドロールで自分のお気に入りのアクション俳優と、ついさっきまで戦っていたアクション俳優とを戦わせる妄想をしていた人です。わかりやすい。 この記事では今旬のアクション映画に出てくる俳優を戦わせ、その試合内容や勝敗を予想してみます。おヒマな方は最後までお付き合いください。

簡単なルール説明

各俳優は基本的には任意に設定した「代表作」で演じたキャラクターでの戦いになります。勝敗がつかない場合などはキャラクターを越えた、メタ的な視点が加わることがありますことをご理解ください。 もちろん「代表作」で使用がされている武器(ツール)に関しては可としますが、仲間を呼ぶという行為は禁止です。あくまで一対一での戦いになります。 戦いはライターである僕ことsouthpumpkinの妄想にて行われます。ですので勝敗については僕に一任されており、ciatr編集部ならびに映画作品とは一切関係がありません。応援している俳優、キャラクターがすぐに負けても僕を恨む程度でご容赦ください。

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俳優の選定基準

この記事では常識を越えた力を持つおじさんは加えていません。例を出せば、おじさんではありませんが『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスはギリギリアウトです。 パワーの規格を一定にするため、普通よりも少し強いおじさんをチョイスしています。ですのでアクション俳優レジェンドのみなさま(シュワルツェネッガー、スタローン、セガールなど)にはご登場いただいていません。 知名度等の問題も考慮して、2000年代以降に代表作がある俳優陣から選んでいます。

空想映画格闘戦で用いるトーナメント表

アクション俳優トーナメントa

上図は僕が寝る間を惜しんで真剣に考えて書いたトーナメント表です。よろしくお願いします。 数字の順に戦いが行われ、最終的に一人の優勝者が決まる、というシンプルなトーナメント戦になっています。 この戦いでは比較のために、一般人代表として僭越ながらsouthpumpkinが出場させていただきます。ぜひお好きな俳優を応援していただきたいのですが、特に好きな俳優がいないという方は僕を応援していただければありがたいです。声援は力だ。

戦う俳優とその代表作を紹介

キアヌ・リーブス『ジョン・ウィック』シリーズ

キアヌ・リーブスと言えば『マトリックス』シリーズが有名ですが、それ以外の作品についてすぐに挙げられる方は少なかったはず(『スピード』や『コンスタンティン』など面白い映画も多いのですが)。そんなキアヌにとって第二の代表作となったのが本作『ジョン・ウィック』です。 最愛の家族を失った元殺し屋の男が、愛情のすべてを注いでいたペットの犬を惨殺され復讐に燃えます。 キアヌ・リーブスがカンフーアクション好きなのは知られています。好きこそものの上手なれ、本作ではカンフーをアップデートしたかのような独創的なアクションを堪能できます。さっそく本トーナメントの優勝候補の登場です。

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リーアム・ニーソン『96時間』シリーズ

キアヌ・リーブス同様、燻っていたリーアム・ニーソンの再ブレイクのきっかけとなったのは、リュック・ベッソン製作のアクション映画『96時間』です。 過保護なほどに愛する娘が誘拐されてしまった元CIA工作員の男は、昔の血を奮い立たせ全力で組織からの奪還に挑みます。 第一作目の公開がリーアム・ニーソン50代半ば。こんなに飛んだり跳ねたりするおじちゃんはなかなかいません(前述のアクション俳優レジェンドの皆様については、ここでは人外とさせていただいております)。リーアムは2017年現在64歳。日本の有名な64歳といえば、ご存知小池百合子です。本トーナメントではリーアム・レッドに染まる戦いが見られるのでしょうか。

ドウェイン・ジョンソン『ワイルド・スピード』シリーズ

すごく強い人たちが車をブンブン鳴らして街中を走り回るサイコウな映画、『ワイルド・スピード』シリーズ。近年のアクション映画を牽引する盛り上がりを見せている本シリーズからはドウェイン・ジョンソンが選出です。予選決勝で主演のヴィン・ディーゼルを筋肉量で凌駕しました。 今もっとも熱い(厚い)胸板俳優、ドウェイン・ジョンソンはどこまで勝ち上がることができるのでしょうか。素早く接近戦に持ち込むことができれば大いに勝機はありそうです。

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ジェイソン・ステイサム『トランスポーター』シリーズ

最後のアクション俳優と呼ばれるジェイソン・ステイサムは自身の単独出演作『トランスポーター』シリーズからの出演です。 ルールに厳密な最強な運び屋が「依頼品を開けない」を破ってしまったことで、キケンな組織と敵対することになります。 こちらも予選で『アドレナリン』主人公との戦いの末、あちらのアドレナリン切れで本作が順当に勝ち上がりました。運転技術における超絶テクニックはもちろんのこと、キレのある体術には定評があります。

マット・デイモン『ボーン・アイデンティティ』シリーズ

かつては『グッド・ウィル・ハンティング』でアカデミー賞脚本賞も受賞した才人マット・デイモンのアクション代表作といえば『ボーン』シリーズです。 記憶を失った男は、偶然出会った女を連れて、CIA組織の目をかいくぐりながら逃亡していきます。 マット・デイモン=ボーンの魅力はその賢さと逃げスキル。本トーナメントは一対一の戦いなので、長期戦の末の奇襲などでマット・デイモンの勝利も考えることができます。

トム・クルーズ『ミッション・インポッシブル』シリーズ

長寿アクションシリーズでおなじみ『ミッション・インポッシブル』シリーズからはトム・クルーズの登場。「2000年代以降に代表作がある」という条件付きでしたが、映画的クオリティの観点から本作並びに前作『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』が素晴らしいので彼もトーナメントに混ぜることにしました。 トム・クルーズも2017年現在54歳。ちょうど『96時間』におけるリーアム・ニーソンと同い年です。パパ世代、もう少しでおじいちゃん世代になってしまうトム・クルーズですが、その若々しさは健在。『ジャック・リーチャー』からの出場でもよかったのですが、知名度の問題からこちらにしました。

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ジェレミー・レナー『アベンジャーズ』シリーズ

「常識を超えた力を持つキャラクターの登場はない」と断っておきましたが、一人だけマーベル作品にも常識的なおじちゃんが存在していました。ジェレミー・レナー演じるホークアイさんです。

確かにずば抜けた弓術スキルは持っていますが、むちゃくちゃな筋力を持つ緑のアイツや、神のアイツと比べるのは酷。矢が無くなったらただの強い人になるので、本トーナメントへの出場要件を満たしています。

southpumpkin

この記事の筆者こと社会人一年目の映画好き。もちろんトーナメント出場のキャラクターが出演する映画は全部鑑賞しており、弱点なども検討済みです。映画オタクならではの早口で華麗なデータバトルを披露します。

第1試合 キアヌ・リーブスvsリーアム・ニーソン

「愛する者を失ったおっさん」対決です。なんとなくキアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックの方が強い気がしますが、もっと根拠に基づいて勝敗を妄想します。 考えたい根拠は現役から離れてどれくらい経過したか、です。キャラクターの年齢に伴って体力が減衰していく、としても良いのですが、それでは若い方が勝つというつまらない妄想にしかなりません。 ジョン・ウィックは5年前まで元凄腕殺し屋だった、と示されています。対してブライアン・ミルズは何年前に引退したのかが不明でした(筆者確認の限り)。そこでこちらも推定してみます。各キャラクターとも劇中での年齢は示されていませんので、演じた俳優の年齢とすることにします。するとジョン・ウィック=キアヌ・リーブスは49歳、ブライアン・ミルズ=リーアム・ニーソンは55歳であることがわかりました。 敵対する関係であるCIA工作員と殺し屋の引退時期が同じであるとするなら、ブライアン・ミルズは11年前に引退していると推測できます。引退後の年数には2倍もの開きがあることがわかりました。このことから二人が戦うとキアヌ・リーブスの方が強い、とすることができます。 映画内の描写でもジョン・ウィックは日々鍛錬を積んでいる(車をギリギリで停車させる、など)ものの、ブライアン・ミルズは仲間と時々バーベキューをする程度で、鍛錬の様子は見えません。 よってキアヌ・リーブスの勝利です。 ちなみに二人が現役時代だったとしても、アクションスキルの高さからジョン・ウィックの勝ちだったと思います。

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第2試合 ドウェイン・ジョンソンvsジェイソン・ステイサム

「ムキムキハゲハゲ対決」です。もしドウェイン・ジョンソンではなくヴィン・ディーゼルが登場していてもこの戦いの名前は変わりませんでした。 ジェイソン・ステイサムも『ワイルド・スピード』シリーズに参入しています。本戦はあくまで『トランスポーター』としての出場ですが、キャラクターによってそのアクションに差をつけているようには見えないので、『ワイルド・スピード』での戦いは参考になるはずです。 『ワイルド・スピード アイスブレイク』での戦いは中断されたので勝敗がつきませんでした。対して『ワイルド・スピード スカイミッション』では比較的勝敗がついていたように思います。ドウェイン・ジョンソン演じるホブスは部下を救うために自ら落下していきました。 ドウェイン・ジョンソンが剛であれば、ジェイソン・ステイサムは柔。二人とも接近戦最強のように見えますが、その戦闘スタイルには大きな違いがあります。 一般的には格闘技における体重別階級制もあるように体の大きい者が勝ちます。つまりドウェイン・ジョンソンの圧勝のはずです。しかし、この記事で扱っているのは映画。映画における常識はその体格差をひっくり返すことにあります。 少し古い映画から例を挙げると『007 私を愛したスパイ』『007 ムーンレイカー』に登場するジョーズが有名です。ロジャー・ムーア演じるジェームズ・ボンドはその体格差をもろともせずジョーズを打ち負かしてきました。 ムキムキハゲハゲ対決においてもその理論は通用するはず。倒れ込んで瀕死のジェイソン・ステイサムの手元に偶然銃があり、それを構えてドウェイン・ジョンソンに打ち込む。しかし銃弾をモロに受けてもひるむことなく立ち向かってくるドウェイン・ジョンソン。しかし最後の一発であの巨体は倒れます。(『日本侠客伝 雷門の決斗』島田正吾のラストシーンをイメージしました) よってジェイソン・ステイサムの勝利です。

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第3試合 マット・デイモンvsトム・クルーズ

「CIAに愛されなかった男」対決です。 二人の戦闘スキルなどは性質は異なれどレベルは互角と考えても良いでしょう。二人ともCIAを敵に回しても生き延びることができます。二人の明確な違いとは何でしょうか。ずばり仲間です。 トム・クルーズ演じるイーサン・ハントは基本的に有能な仲間を引き連れてミッションに挑みます。思い返せば第一作目『ミッション・インポッシブル』でも追われる身となったイーサンはすぐに協力者を得ようと動きました。 対してマット・デイモン演じるジェイソン・ボーンは基本的に一人です。時々協力者らしき者も現れますが、彼らの存在がむしろボーンにとっての足枷になっている場合の方が多い。一人であれば負けない、でも守るべきものができると弱くなる。これこそがジェイソン・ボーンの人間性ということなのです。 このトーナメントのルールは一対一です。つまりイーサン・ハントは仲間を呼ぶことができない。劇中での強さが同じように見えるのであれば、このルールにおける強さを比較した場合ジェイソン・ボーン優位に進みそうです。 別のアプローチから考えて観てもジェイソン・ボーンの勝利は揺るぎません。『ボーン』シリーズにおけるアクションシーンは言葉通り縦横無尽。窓に突っ込んでいく有名なシーンがその象徴です。対してイーサン・ハントは直線的であると言えます。

トム・クルーズが走るシーンをまとめた動画です。非常に綺麗なフォームが印象的ですが、『ミッション・インポッシブル』におけるランが一直線的であることがわかります。戦いにおいて非常に重要な要素である「逃げ」「追い」はパルクールを彷彿とさせるジェイソン・ボーン=マット・デイモンの方が優秀そうに見えます。 よってマット・デイモンの勝利です。

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第4試合 ジェレミー・レナー vs southpumpkin

いよいよ僕の順番が回ってきました。緊張しますが、水分補給だけは忘れずに頑張りたいと思います。 まずは敵の弱点を洗い出してみます。 ・弓矢という有限数しか持てない武器をメインに使う ・守るべき家族がいる ・他のアベンジャーズのみんなより弱いことを気にしている これくらいでしょうか。やはり狙いどころとしては弓矢の件です。 高校の柔道を仮病で休んだ僕は接近戦でも負ける気がするので、とりあえず距離をとります。弓矢を全て使い切らせてから、遠距離攻撃を開始するのです。まあ、この戦いに備えてハワイで親父に一通り教わったので恐れることはないでしょう。 いざ!!!

これまでの戦いを終えて

アクション俳優トーナメント準決勝

現時点ではこのようになっております。皆さんが応援している俳優は残っていますか?僕を応援されていた方は大変申し訳ありません。開始早々、足に矢が刺さって動けなくなってしまいました。ホークアイやっぱり強いです。

準決勝戦第1試合 キアヌ・リーブス vs ジェイソン・ステイサム

二人にはアクションに大きな特徴があります。その特徴を比較することで勝敗を妄想していきましょう。 キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックはガンアクションです。カンフーを元にした独特のアクションは映画『リベリオン』のガン=カタによく似ています。接近戦では無敵。対してジェイソン・ステイサム演じるフランクは抜群の運転技術。車の中にいる限り最強です。 そのほかの能力が同格である場合、どちらの方が優位に立てるのでしょうか。僕は運転技術に軍配がありがると思います。 接近戦に持ち込まれたくないフランクは試合開始早々車に乗り込み、その場から離れます(なおフランクは『ジョン・ウィック』シリーズを観て予習しているものとする)。早期決戦を望むジョンも車に乗り込み追いかけますが、全く追いつくことはできません。すごすごと豪邸へと帰っていきます。 その後フランクは奇襲作戦に出ます。映画序盤で暴漢に突然押しかけられるシーンで唯一ジョンがやられていました。さすがに丸腰では待っていないでしょうが、フランクの中長距離からの攻撃を受けてしまいます。なんとか接近戦に持ち込んだとしても、当然フランクは逃走経路を用意しているはず。 よってジェイソン・ステイサムの勝利です。

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準決勝戦第2試合 マット・デイモン vs ジェレミー・レナー

ジェレミー・レナーも(なぜか)『ボーン』シリーズで主役をしていたこともありましたが、このトーナメントではあくまで弓使いとしての登場です。 先ほどの雑魚はお得意の弓で一撃でしたが、ジェイソン・ボーンではそうはいかないでしょう。ホークアイが得意とする中距離戦にしたくないボーンは、開始早々接近戦を始めるはずです(なおジェイソン・ボーンはマーベル作品を全部観て予習しているものとする)。ホークアイには接近戦をしているイメージがあまりありませんが、ボーンとは互角に戦えるレベルにはあると思います。 そこで差が出てくるのが装備品。潤沢な資金を持つS.H.I.E.L.Dが支給する戦闘服と、どこででも手に入る服を着ているボーンとでは受けるダメージが異なります。徐々にダメージが蓄積され、息をしなくなったボーンを海に蹴り出し、ホークアイは愛する家族が待つ家へと帰るのです。 しかしボーンの特徴として挙げられる強靭な精神力が発揮されます。瀕死状態で海に投げ出されても、ちょっと記憶を失う程度でなんとかなっちゃうのです。 数ヶ月後ホークアイが愛する妻と子供を抱いている様子を、ボーンは双眼鏡で遠くから眺めています。「キュイーン、キュイーン」というおきまりのBGMが鳴り響き、戦いは終わりました。 アベンジャーズに調和をもたらしたホークアイの愛は、彼の魅力でありながら同時に弱点でもありました。 よって、マット・デイモンの勝利です。

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決勝戦 ジェイソン・ステイサム vs マット・デイモン

いよいよ決勝戦です。世界一強いハゲと、世界一強いベビーフェイス、どちらが勝つのでしょうか。 開始早々ジェイソン・ステイサム演じるフランクは自分の車に乗り込み、マット・デイモン演じるボーンに襲い掛かります。ですがボーンはさっそく海に飛び込み、追跡を阻止します。 フランクは準決勝と同じく奇襲作戦を狙いますが、ジェイソン・ボーンには効きません。ジョン・ウィックとジェイソン・ボーンの大きな違いは定住か浮浪か、です。一度見失ってしまったボーンを探すのは至難の技。フランクも家に住んでいるため、逆に奇襲されないよう逃走経路を確保しがらボーンの動きを待つことになります。 ボーンはフランクの運転技術を封じるために、潜伏場所を市街地にするはず。ボーンの居場所を知ったフランクですが、人混みの中に車で突っ込むわけにはいかないので、しかたなく近くのコインパーキングに駐車して歩いてくることになります。 いよいよ対面ですが二人の接近戦の能力は互角です。相手の拳銃を解除し、戦いは肉弾戦に持ち込まれるでしょう。ここでボーンの、なんでも武器にする能力が発揮されます。これまでペン、雑誌、タオルなど様々な生活用品を武器にしてきたボーン。もちろんフランクもこれらで戦うことはできるでしょうが、これまでいきてきた環境の過酷さで差が出るはず。豪邸に住み、高級車を乗り回すフランクでは敵わない相手でした。 よって優勝はマット・デイモン(ジェイソン・ボーン)です!!!!

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戦いをふりかえって

同じくらい強そうなアクション俳優が並んだトーナメント表を見ただけでは、誰が勝ち進むかわかりませんでしたが、丁寧に妄想を進めていけば優勝までを考えることができるのです。 マット・デイモンには次戦となるレジェンド・アクション俳優(時期未定)トーナメントへの参加権が与えられました。セガールにボコボコにされるのが今から楽しみですね! 大変不甲斐ない結果に終わった僕ことsouthpumpkinはもう少しレベルの低いアクション俳優のトーナメントに出場することにします。ニコラス・ケイジくらいだったら勝てる。