2017年10月11日更新

【人間食べ食べカエル】韓国で誕生した「新感染」はゾンビパニック人情派!(あったけぇ……)

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新感染 ファイナルエクスプレス
© 2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

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ついに日本上陸!韓国産ゾンビパニックサバイバル!!

人間食べ食べカエル

以前からゾンビ映画好きの中で「これはヤバい」「凄さがパナイ」等と散々騒がれてきた噂の韓国産ゾンビサバイバルホラー『新感染 ファイナル・エクスプレス』だが、この度めでたく日本に上陸決定し、9月1日(金)より劇場公開されている。 今回は、世界各地で絶賛の嵐となった新感染の魅力について語っていきたい。

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』のあらすじは

新感染
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妻と別居し、ソウルで働くファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。彼は娘と二人で暮らしているが、仕事優先でほとんど世話が出来ていない。 ある日、娘が母親に会いに行くと言いだし、ソグは娘をプサンまで送り届ける事に。二人は韓国高速鉄道(KTX)に乗り込んでプサンへと向かうが、鉄道内にはなんとゾンビウイルスに感染した人も乗り込んでいた!あっという間に感染は拡大、鉄道は高速で移動する地獄の密室と化す!!

今、アジアのゾンビがアツい!

新感染
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2016年、日本から文字通り血沸き肉躍る傑作ゾンビ映画『アイアムアヒーロー』が登場したことは記憶に新しい。おぞましい見た目のZQN(ゾンビ)の群れによって見慣れた日本の風景が壊される様に恐怖し、見たこともない大連続頭部破壊や、凄まじい鮮血の嵐に心の底から感動した。 そして、それに続けとばかりに今度は韓国から新たなゾンビ映画が現れた。高速鉄道内で爆発的に増殖した高速ゾンビから逃げまくる高速サバイバル……!こんなのつまらないわけがない。そして実際に鑑賞したら、これがもう死んで生き返るほどメチャクチャ面白い!! こんな傑作が2本連続で飛び出してくるとは!今、アジアのゾンビが本当にアツい。

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高速移動式密室ゾンビサバイバル

新感染
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新感染の最も特徴的な点は、やはり高速で移動する鉄道内が主な舞台となっていることだろう。走行中は外に出ることは実質不可能なため、より閉塞感と緊迫感が増すという、見事な舞台設定だ。 移動する密室が舞台のゾンビ映画と言えば、飛行機内でゾンビパンデミックが発生する『デッドフライト』という傑作があるが、本作でもそれに負けるとも劣らない見ごたえのあるサバイバルが、全編に渡って繰り広げられている。 鉄道内だけでなく外でもパンデミックが発生しているため、迂闊にぶらり途中下車しようものなら、更に大量のゾンビに襲われる羽目になる。鉄道を止めて外に出ることも出来ず、安全地帯に着くまでは、ゾンビで殆ど埋まった鉄道内の僅かに残ったスペースに籠らざるを得ないという、数あるゾンビ映画の中でもトップレベルの過酷な展開が登場人物たちを襲うのだ!

ネクストレベルのスピードゾンビ

新感染
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今回のゾンビは、いわゆるスピードタイプである。電車内に溢れんばかりに増殖したゾンビが全速力で走りまくり、勢い余ってゾンビ同士折り重なりながらも迫ってくる映像はかなり衝撃的だ。 その勢いは留まるところを知らず、むしろ高速鉄道には負けねえとばかりに速度は増すばかり。終盤になってくると『ワールド・ウォー・Z』で見られたゾンビ雪崩強化版みたいなのも炸裂する。韓国映画が持つ異様な熱量と高速ゾンビが組み合わさった結果、鉄道にすら追いついてくるネクストレベルのスピードゾンビが誕生!!!!おかげで全編尋常ではないスリルを味わう事が出来る。

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漢マ・ドンソクの雄姿に惚れる……!

新感染
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本作のゾンビパニック描写は非常に優れているが、それだけでなくサバイバルの中で繰り広げられる人間ドラマの完成度も高い。 コン・ユ演じる娘よりも仕事優先のダメ父親を始め、その他にも野球部の学生たちやおばちゃん二人組など、それぞれのキャラが彼らなりに生き残ろうと足掻き、その中で一皮も二皮も剥けていく姿を丁寧に描く。 その中でも特に印象に残るのが、マ・ドンソク演じるサンファである。全キャラの中で屈指の戦闘力を誇り、素手で冷静にゾンビを殲滅していく。ゾンビで埋まった車両に突撃する際に、いきなり鞍馬キックでゾンビに切り込む雄姿に誰もが一発で惚れるだろう。そして、奴はただの戦闘枠というだけでなく血の通った一人の人間として魅力的に描かれている。 身重の妻を常に案じ、時々憎まれ口を叩きながらも、ここぞという所で確実にキメていく。そんな漢気の塊のようなキャラを圧倒的説得力で演じるドンソクは、間違いなく本作のMVPだろう。

新たなるゾンビ映画の金字塔!!

本作がここまで世界中で話題になったのは、勢い満点のゾンビパニックと人情味溢れるドラマが完璧に融合しているからだろう。 本作に対する評価の中で、「ゾンビの出てくるポセイドン・アドベンチャー」というワードを聞くが、本作がどんな作品か一発で分かる素晴らしい批評だと思う。どのキャラも死んでほしくない(※極一部は除きます)と強く思わされ、祈るように観てしまう。 しかしゾンビは一切の容赦なく襲い来る。だからずっと目が離せない。生者をここまで魅力的に、亡者をここまで恐ろしく描き切った作品はそう多くない。ゾンビパニック人情派という新たなる金字塔がここに誕生した! 各方面からの絶賛で膨らんだ、あなたの期待を完全に超えてくれるはずなので、是非劇場でご覧いただきたい。

執筆者:人間食べ食べカエル

人間食べ食べカエル

人が食われたり酷い目に遭う映画を観ては、 主にTwitterで感想を垂れ流しています。