2018年1月25日更新

共生出来る日は来るのか!人気ロボットアニメの第2期『蒼穹のファフナー EXODUS』を徹底解説【ネタバレあり】

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蒼穹のファフナー EXODUS 4

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シリーズファン待望の新作PVが公開、改めて『蒼穹のファフナー EXODUS』を徹底解説!

2015年に放送された『蒼穹のファフナー EXODUS』の続編となる『蒼穹のファフナー THE BEYOND』の制作が発表され、新たなPVも公開となりました。PVには凛々しく成長を遂げた一騎の後輩たち、艦長っぽい溝口さんなど、気になる描写が盛りだくさん。新たな情報の発表が待ち遠しいですね。 今回はそんな新作に備えて『蒼穹のファフナー EXODUS』の内容をネタバレありで振り返ります。本作を観たもののよくわからない部分がある、という人もぜひ目を通してみてください。

描かれるのは第1期『蒼穹のファフナー』から5年後の世界

『蒼穹のファフナー EXUDOS』は2015年に分割2クールで放送されました。シリーズとしては第1期『蒼穹のファフナー』から劇場版2作品を経ての続編にあたり、第1期から5年後、劇場版『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』から3年後の世界が描かれています。 『天地明察』や『マルドゥック・スクランブル』で知られる小説家・冲方丁をはじめ、メインスタッフはそのままに、シリーズ最大の魅力であるキャラクターに容赦のないストーリーが第2期でも展開していきます。

外宇宙から新たなミールが襲来!?『蒼穹のファフナー EXODUS』のあらすじ

1話~13話:新たなミールとの対話を目指し、一騎たちは長い旅路へ

フェストゥムとの戦いを終え、つかの間の平和を享受していた竜宮島に1機の輸送機が訪れます。搭乗していた新国連軍のナレイン将軍がもたらしたのは、希望の名を冠する少女・エメリーそして、新たなる戦いでした。 新たに襲来するミール「アルタイル」との対話を目指すナレインに同調し、竜宮島は対話能力を持つ島生まれの少女・日野美羽と、真矢をはじめとするファフナー部隊を送り出しました。この決断が新たに進化を遂げたフェストゥム、そして新国連軍との戦いの幕を切ることになります。 美羽の危機を予見した竜宮島のコア・皆城織姫の指示によって一騎と総士は再びファフナーに乗り込み、竜宮島派遣部隊の援護に向かいます。一騎たちの活躍によりフェストゥムの大群を退けた派遣部隊は、生き残った人々とナレインが保護していたミールを連れて新天地へと旅立つことに。一方、竜宮島には新型フェストゥム・アザゼル型が襲いかかり……。

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14話~26話:三つ巴の戦いの果てに一騎たちが手にしたものは……。

一騎たち派遣部隊は新国連軍に「同化された人類」とみなされ、フェストゥムと新国連軍の両方との戦いを強いられます。生き残った民間人も新天地への過酷な旅路で次々と命を落とし、部隊は疲弊を極めていました。 そのころ、竜宮島のパイロットたちは皆城織姫の覚醒によりSDPと呼ばれる異能の力に目覚め、カノンには未来視の能力が発現。竜宮島の壊滅を逃れる未来を求め、カノンは孤独な戦いに身を投じます。 カノンが自らの命に代えて持ち帰った派遣部隊との合流ポイントをもとに、竜宮島は一騎たちと合流を果たし、新たに襲来するアルタイルとの対話を実現すべく「第四次蒼穹作戦」を発動します。ですが、美羽はまだアルタイルと対話するほど成熟しておらず、そのときが来るまでアルタイルは竜宮島とともに海底に封印することになりました。

第2期『蒼穹のファフナー EXODUS』から活躍する一騎の後輩たち

御門零央(みかどれお) / CV:島﨑信長

島の菓子店・御門やの息子で、黒髪短髪の好青年。剣道をはじめ各武道に精通し、格闘能力においては一騎と肩を並べます。強い信念を持つ熱血漢で、同期イチの主人公属性の持ち主です。 搭乗機は「マークエルフ改・スサノオ」。SDP能力は消失(ロスト)で、ワームホールを発生させ空間を自由に跳躍できます。

水鏡美三香(みかがみみみか) / CV:石川由依

髪の毛をツインテールに縛った天真爛漫な女の子で、同期の中のムードメーカー。女子ながらパイロット随一の身体能力を誇ります。 搭乗機は「マークフュンフ改・ツクヨミ」。SDP能力・壁(ウォール)を発現し、独自の防衛壁を展開して戦います。

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鏑木彗(かぶらぎすい) / CV:小野賢章

短めの金髪を下した髪型の男の子で、『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』に登場した鏑木早苗の弟。パイロットとしては思考力・状況判断に優れ、頭脳は総士並みと咲良のお墨付きです。 搭乗機は「マークゼクス改・アマテラス」 。SDP能力は引き寄せ(アポート)で、遠くの物体を物理現象を無視して引き寄せることができます。強力なフェストゥムのコアを引き出すなど、作戦における重要な役割を果たします。

西尾里奈(にしおりな) / CV:白石涼子

暉(あきら)の双子の姉で、1期ではオペレーターを務めた女の子。一騎たちより1学年後輩で、同級生の芹たちとともに、メインパイロットとして活躍します。 搭乗機は「マークノイン」。フェストゥムとの激しい戦いの末、同期で唯一の生き残りに……。

立上芹(たてがみせり) / CV:福圓美里

里奈の同期で、黒髪ロングヘアーの女の子。第1期では竜宮島のコア・皆城乙姫の唯一無二の友人として彼女の最期を見届けました。 新たに生まれ変わったコア・皆城織姫の名付け親であり、最後は織姫を守るために島とともに来るべき時まで眠る道を選びました。 搭乗機は「マークツヴォルフ」。SDP能力は再生(リバース)で、周囲を同化することで機体や自身を再生することができます。

激化していくフェストゥムとの戦い!主な死亡キャラまとめ【ネタバレ注意】

×堂馬広登(どうまひろと) / CV:佐々木望

里奈や芹の同期である広登は第14話「夜明けの行進」にて、救援に来たと思われた新国連軍アルゴス小隊にコックピットを撃ち抜かれ死亡します。ここから人類とフェストゥム、どちらにも追われる過酷なエクソダス(脱出行)が始まる象徴的なシーンです。

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×羽佐間カノン(はざまかのん) / CV:小林沙苗

SDPによって予知能力に目覚めたカノンは、壊滅した竜宮島の未来を目の当たりにします。そして、ひとりコックピットの中で運命と戦い、一筋の希望を勝ち取りました。第17話「永訣の火」にて、カノンは竜宮島を救うデータを残し、同化現象によって消失します。 1期から活躍してきたキャラクターだけに、シリーズファンには辛すぎるシーンとなりました。

×西尾暉(にしおあきら) / CV:梶裕貴

西尾里奈の双子の弟・暉は第24話「第三アルヴィス」にて、衛星軌道上に浮かぶアザゼル型フェストゥム「ベイグラント」からアショーカを守り、結晶化の末に消滅しました。 パイロットのほかに脇役も含めると、竜宮島へデータを届けたオルガ、エメリー、弓子、ナレイン将軍、新国連軍のアルゴス小隊等々、数えきれないほどのキャラクターが命を落とすことに。こうした死亡キャラクターの数も2期の戦いの過酷さを物語っています。

『蒼穹のファフナー EXODUS』から登場する重要キーワード

日野美羽とエメリー・アーモンド

日野弓子の娘である日野美羽と、元新国連軍のナレイン将軍とともにやってきたエメリーは、ともにミールと対話ができるキーパーソンで、ナレインからは「エスペラント=希望」と呼ばれています。

世界樹アショーカ

第1期『蒼穹のファフナー』の最終決戦で砕け散った北極ミールの欠片が成長したもので、エメリー同様にナレイン将軍が保護しています。幼い頃にエメリーと対話していたことも含め、人類に敵意がなく、長い旅路の末に第三アルヴィスである海神島のコアとなりました。

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アルタイル

外宇宙から地球へとやって来る新たなミール。ナレインの率いるペルセウス中隊とアルヴィスは、アルタイルがフェストゥムと接触し敵となる前に、エメリーや美羽を通して対話しようと試みます。 ですが、エメリーと美羽が未成熟であったために十分な対話が果たされず、最後は竜宮島のコア・皆城織姫らの力によって島とともに封印することとなりました。

分かりづらいフェストゥムの勢力を解説!

あるべき日常が崩壊し、一騎たちがフェストゥムと生死をかけて戦った第1期に対して、第2期は人類と異なる存在であるフェストゥムと対話の道を模索したストーリーと言えます。人類に敵対しないフェストゥムも登場するため、分かりづらい部分も多いですね。 第1期で竜宮島に敵対していたのが「北極ミール」と呼ばれる勢力。最終決戦にてそのコアの破壊に成功しますが、結果的にいくつかの新たなミールを生み出すことになりました。 第2期で描かれているだけでも、「北極ミール」から生まれたミールが3つも登場しました。アザゼル型と呼ばれる新型フェストゥムを要し竜宮島と敵対したミール、エメリーたちが守っていたミール「アショーカ」、そして美羽たちの呼びかけに応え、竜宮島の友軍として登場した来栖操とそのミール。 いずれも「北極ミール」の欠片から生まれた存在です。外宇宙からやってくる新たなミール「アルタイル」に対し、アショーカと協力して対話を試みる竜宮島、仲間として迎え入れようとするアザゼル型という構図になっています。

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『蒼穹のファフナー THE BEYOND』ではどんな結末が待っているのか!?

第1期ではわからなかった世界の全貌に大きく迫った『蒼穹のファフナー EXODUS』ですが、人類とフェストゥムとの対話の道は続編に託されることとなりました。 より純粋な生命体フェストゥムを通して、人間の在り方を問い直してきた本作。人類以外の知的生命体との接触というのは、ロボットものやSFでは定番ではありますが、多くの犠牲者を出してきた「ファフナー」シリーズだけに、『蒼穹のファフナー THE BEYOND』では過去の作品を一歩超えた結末を期待したいですね!