2017年9月4日更新

松来未祐、惜しまれる早すぎた死、人気声優をひも解く12の事実

松来未祐

38歳という若すぎる年齢で、大勢のファンや関係者たちに惜しまれながら死去した松来未祐。人気声優の早すぎた死に、誰もが驚きました。そんな人気声優、松来未祐をひも解く12の事実をご紹介します。

目次

1:大学に通いながら声優の養成所にも通っていた

松来未祐は1977年生まれの声優で、歌手やラジオパーソナリティとして活躍し、病気により2015年10月27日この世を去ってしまいます。

声優を目指していたため、高校卒業後は上京したいという希望がありました。しかし、両親から大学進学を条件として上京を許されたため、慶応大学に通いながら日本ナレーション演技研究所、アクセント付属養成所シャインに通うことになります。

知らない地で一人暮らしをしながら、ダブルスクールに通うことは簡単なことではなかったでしょう。声優になりたいという強い気持ちがあったからこそ、乗り越えられたのかもしれません。

2:本名のまま1998年にデビュー

松来未祐の声優デビューは1998年、PlayStation用のゲーム『御神楽少女探偵団』の檜垣千鶴役です。当時は松木美愛子(まつき みえこ)という本名で活動していました。

しばらくは本名のまま活動を続けますが、後に画数が良くないことが分かり、松来未祐と改名しています。声優デビュー後は、「あっぷ²(あっぷあっぷ)」というユニットを組んで、楽曲をリリースするなどの幅広い活動を行っていたそうです。

3:『七人のナナ』で初のアニメレギュラーを獲得

2002年『七人のナナ』で、初のアニメ作品のレギュラーを獲得します。ナナか7人に分裂するというアニメならではのストーリーで、松来未祐はナナの同級生で親友の小野寺瞳役を演じています。

黒髪でメガネ姿で、ナナにとってお姉さん的存在の小野寺瞳に、松来の声がぴったりでした。

4:『超変身コス∞プレイヤー』では主演を飾る

コスプレ好きの女子高生、星野古都が、魔物の徘徊を打破するため、コスモポリタンプレイヤーと呼ばれる祈祷師となり、仲間と一緒に敵と戦うストーリー『超変身コス∞プレイヤー』で、松来未祐は見事主演を務めました。声優デビューを飾ってから6年で、アニメの主役の声を担当するまで実力を身に付けます。

『超変身コス∞プレイヤー』はお色気シーンも満載で、マニアたちにはたまらない作品となりました。

5:金田朋子と声優ユニットを組んでいたことも

松来は同じ声優の金田朋子と、ラジオ番組『RADIOデコピンないと』内で、SD☆Childrenを結成し、CDリリースやイベント出演などの活動をしていました。

金田と言えば、おしりかじり虫の声を務めたことで一躍人気声優となり、最近ではバラエティ番組に出演し、活躍の幅を広げている声優です。2人はファンの間でも名コンビとして知られる仲の良さで、松来未祐の存在を“数少ない大事なお友達のみゆちゃん”と話しています。

6:『ふたりはプリキュア Splash Star』のチョッピ役に抜擢

松来未祐は『ふたりはプリキュア』シリーズの美翔舞のパートナーである精霊、チョッピ役に抜擢されています。プリキュアシリーズ第3作目となる『ふたりはプリキュア Splash Star』は2006年から2007年に放送されていました。

本アニメは2004年の『ふたりはプリキュア』と同じ世界観ですが、メインキャラクターが一新されました。今までに女児向けアニメのメインキャラクターを変えた前例はなく、松来が演じたチョッピもこのシリーズからの登場です。

語尾の特徴的な“チョビ”を、可愛らしく表現しています。ビジュアルも可愛らしく、子供からも大変人気のあるキャラクターとなりました。

7:新房昭之が監督を務める作品の常連に

松来未祐は2007年放送のアニメ『さよなら絶望先生』で藤吉晴美役や、『ひだまりスケッチ』の吉野屋先生役など、新房昭之監督の作品の常連声優としても有名です。

『さよなら絶望先生』は第3期まで続く人気作品となり、松来の知名度も定着してきた作品といえます。『ひだまりスケッチ』も同じく2007年に放送が開始されて、第4期まで続きました。

新房昭之はその他に『荒川アンダー ザ ブリッジ』や『魔法少女まどか☆マギカ』、『化物語』などのヒットアニメを手掛けています。

8:声優ユニット「N±」としても自主活動していた

2012年から、自主活動ユニット“N±(えぬぷらすまいなす)”のメンバーとなった松来未祐。他メンバーには、植田佳奈、後藤麻衣、佐藤利奈、清水香里、生天目仁美が並び、マニアにはたまらないユニットとなりました。

テレビアニメ『乃木坂春香の秘密』の放送がきっかけで結成されたこのユニット。“N±”には、“メンバーが減ったり増えたりする”という意味が込められているそうです。

各種イベントは大人気で、ライブチケットは発売開始から5分で完売となったこともあります。

9:『這いよれ! ニャル子さん』で第7回声優アワード歌唱賞を受賞

2012年の『這いよれ! ニャル子さん』では、クー子役を演じ、声優ユニット“後ろから這いより隊G”の一員としてオープニングテーマを歌っています。また劇中ではクー子の他に、生物の授業の先生の声も務めました。

松来未祐は本アニメで見事に第7回声優アワード歌唱賞を受賞し、優れた歌唱力も認められています。

10:2015年に病気が発覚

声優として順風満帆だった松来未祐。そんな中2015年に病気治療のため、当面の活動を休むことを自身のブログで発表します。

急性の肺炎で治療に専念しなくてはならず、イベントなども急遽欠席せざるを得なくなってしまいました。ファンたちは松来未祐の活動再開を心待ちにしながら、病気の完治を祈るばかりでした。

11:約3か月の闘病の末、死去

松来未祐の体調不良の原因は、後にEBウイルスが原因だったことが判明します。EBウィルスとは、早期発見すれば9割が助かる病気ですが、発見自体が困難で、医師にも見分けが難しい病気と言われています。

発見が1年以上も遅れてしまったこともあり、松来未祐は3ヶ月の闘病の末、帰らぬ人となってしまいました。あまりにも早すぎる死に、親友の儀武ゆう子や、声優仲間をはじめとする関係者たちが多数、ブログやTwitterなどで急逝を悼む言葉を綴っています。

12:松来未祐おすすめアニメ10選

2003年『D.C. 〜ダ・カーポ〜』(鷺澤頼子)

CIRCUS製作のアダルトゲーム『D.C. 〜ダ・カーポ〜』を原作としたテレビアニメ作品です。原作は18禁恋愛アドベンチャーゲームですが、全年齢版のアニメ、漫画、小説、コンシューマーゲームなどのメディアミックス作品が数多く展開されました。 ヒロインの一人である鷺澤頼子を松来未祐が演じています。外出が苦手で人と騒ぐことがあまり好きではないという内気なキャラクターが松来未祐の声にとてもマッチしています。

2004年『蒼穹のファフナー』(羽佐間翔子)

オリジナルアニメとして企画・制作された作品です。舞台は近未来でファフナーと呼ばれるロボットに少年少女達が乗り込み自分たちが住む島を守るために戦うという物語です。OVAや劇場版や第二期が放送される程の人気作品です。内容としては、少年少女達がロボットに乗って戦うというロマン溢れるファンタジーというよりは、リアリスティックでシリアスな物語となっています。 羽佐間翔子はファフナーに乗る少年少女達と同年代ですが、肝臓に持病を持っており、思うように学校にも通えないという環境で育ちました。そのため、おとなしい性格ですが、芯の強いキャラクターです。主人公の真壁一騎や他の仲間にも様々な影響を与えるキーパーソンです。

2006年『ふたりはプリキュア Splash Star』(チョッピ)

ふたりはプリキュアシリーズの三作品目です。海原市立夕凪中学校に通う日向咲と美翔舞の前に、花の精・フラッピと鳥の精・チョッピが現れ、奪われてしまった泉の郷の七つの泉を取り戻して欲しいと頼みます。2人は「伝説の戦士プリキュア」に変身し、世界を支配しようとするアクダイカーンやその手下と精霊達の願いを叶えるべく戦う物語です。 松来未祐が担当するチョッピは美翔舞のパートナーです。普段は携帯電話のような姿に変身しています。日向咲とフラッピのコンビと力を合わせてアクダイカーンとその手下達と戦っていきます。

2007年『さよなら絶望先生シリーズ』(藤吉晴美)

久米田康治の漫画『さよなら絶望先生』を原作としたアニメ作品です。シリーズとして3期、その他OVAも販売されています。 松来未祐は、藤吉晴美という運動能力抜群のキャラクターを演じています。しかし、運動にはあまり興味がなく自ら同人誌を作成する程のオタクキャラです。登場人物の中でも常識人で大人しい性格。ただし、メガネや猫耳に強いこだわりがあるなど、オタク関連の話題が絡むと強烈なキャラクターに変貌します。

2007年『ハヤテのごとく!』(鷺ノ宮伊澄)

「週刊少年サンデー」に連載された畑健二郎による漫画『ハヤテのごとく!』原作とするアニメ作品です。作中にはパロディネタが数多く登場し、ブラックジョーク寄りのコメディから、ラブコメディなどが展開されています。 松来未祐が演じる鷺ノ宮伊澄は黒髪ロングヘアーの和服美少女。状況に流されやすく、面倒ごとを起こすこともしばしばありますが、とても声と性格のマッチした魅力感じるキャラクターです。

2007年『ひだまりスケッチ』(吉野屋先生)

蒼樹うめ作の4コマ漫画作品の『ひだまりスケッチ』を原作としたアニメシリーズです。4期まで放送されました。 主人公のゆのは高校の門前にあるアパート「ひだまり荘」に入居することになるところから物語は始まります。ゆのと隣室に住む同級生の宮子をはじめとした「ひだまり荘」に住むメンバーの日常を描いた作品です。 吉野家先生は美術の授業を担当する女性教師です。ゆのと「ひだまり荘」での隣人である宮子の1年と2年の時の学級担任を務めます。授業自体はいい加減ですが、教師としての意識が非常に高く、生徒からも名物教師として認定されています。自作のコスプレ衣装で授業を行うなど個性の強いキャラクターを松来未祐が演じています。

2009年『まりあ†ほりっく』(志木絢璃・与那国さん)

遠藤海成作の漫画を原作としたアニメ作品。ミッション系(カトリック)の女子校を舞台に、百合趣味の少女と女装したドS少年を巡るラブコメディです。「月刊コミックアライブ」にて2006年8月号〜2015年1月号まで連載され、原作は全14巻、アニメは2シーズン放送されました。 高等部の生徒会長で人の気持ちをよく察せるしっかり者の美少女である志木絢璃と学生寮である天の妃第二女子寮の頼れる番犬、酢昆布大好き「与那国さん」を松来未祐が担当しています。

2010年『それでも町は廻っている』(嵐山雪美、ジョセフィーヌ)

石黒正数作の漫画を原作としたアニメ作品。通称『それ町』。主人公の嵐山歩鳥の日常を中心に描いてゆく日常コメディー作品です。 この作品で松来未祐は、嵐山歩鳥の母である嵐山雪美と見た目が完全に狸である嵐山家の飼い犬ジョセフィーヌを演じています。

2013年『這いよれ!ニャル子さん』(クー子)

逢空万太作のライトノベルのアニメ作品です。本作におけるラブコメは「ラブクラフトコメディ」の略と作者が説明しています。ラブクラフトとは1800年代後半のアメリカ人作家ハワード・フィリップス・ラブクラフトのことで、彼が創作した神話「クトゥルー神話」を元ネタとしてキャラクターやアイテムにパロディ要素を盛り込んだ作品です。 クー子は、「クトゥルー神話」に登場する架空の神格クトゥグアがモデルとなっています。ヒロインであるニャル子に深い愛情を抱いており、ことある後に愛情表現を行い、返り討ちにあっています。

2015年『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』(アンナ・錦ノ宮)

赤城大空作のライトノベルが原作のアニメ作品です。「公序良俗健全育成法」成立により、日本から下ネタが失われた時代の物語。 アンナ・錦ノ宮は主人公の狸吉が通う時岡学園高等部の生徒会長。容姿端麗・頭脳明晰・品行方正のため、狸吉が時岡学園に進学するキッカケとなった憧れの人物です。ただし、価値観は歪んでおり「愛のために行う行為は全て正しく、正しい行為のためならば何をしても良い」と信じています。狸吉に恋心を寄せていますが、本人のスペックの高さからとんでもない行動をとることもある個性的なキャラクターを松来未祐が演じています。