【ネタバレ】映画「ミッション:インポッシブル4/ゴースト・プロトコル」の解説&結末までのあらすじを紹介!イーサン・ハントはどうなる?
「ミッション:インポッシブル4/ゴースト・プロトコル」作品概要・ネタバレなしあらすじ

タイトル | 『ミッション:インポッシブル4/ゴースト・プロトコル』 |
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公開日 | 2011年12月16日 |
キャスト | トム・クルーズ , ジェレミー・レナー , サイモン・ペッグ , ポーラ・パットン , ミカエル・ニクビスト , ウラジミール・マシコフ |
監督 | ブラッド・バード |
大人気スパイアクションシリーズ『ミッション:インポッシブル』シリーズ。2011年に公開された『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』はシリーズ4作目となります。 『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』といった、ディズニーやピクサーの長編アニメーションを手がけてきたブラッド・バード監督の実写映画監督デビュー作です。テンポよく進むストーリーとアクションで、世界的大ヒットを記録しました。 ドバイにある世界一高いビル、ブルジュ・ハリファがロケ地になったことでも話題になりましたね。
「ミッション:インポッシブル4/ゴースト・プロトコル」のあらすじ
冒頭、ロシアの核爆弾発射コードが「コバルト」と呼ばれる人物に盗まれてしまいます。イーサン・ハントは事件の真相を突き止めるためクレムリンに潜入。しかし、最悪のタイミングでクレムリンが爆破されてしまい、イーサンはその容疑をかけられてしまうのです。 テロリストとして追われるイーサンはIMFが「ゴースト・プロトコル」、つまりイーサンたちを「存在しないもの」として組織が感知しないとする指令を発したことを知ります。IMFの後ろ盾がないなか、たった4人のチームで世界を核の脅威から救うことに。またしても過酷な任務を請け負うことになるのです。
【ネタバレ】「ミッション:インポッシブル4/ゴースト・プロトコル」の結末までのあらすじ

【起】モローとコバルトを追跡せよ
IMFのエージェント・ハナウェイは「コバルト」と呼ばれる人物から秘密ファイルを奪う任務に就きます。しかし途中で乱入した女殺し屋・サビーヌ・モローによって暗殺されてしまいました。 モスクワ刑務所に服役中だったイーサンは、IMFの一員であるジェーン・カーター、ベンジー・ダンとともにモローとコバルトの行方を追います。 イーサンはコバルトの正体を得るため、旧ロシア帝国の宮殿・クレムリンの資料庫に侵入。しかし先回りされ、資料庫は空っぽだったのです。 コバルトは証拠を残さないためにクレムリンを爆破。病院に担ぎ込まれたイーサンは、爆破事件の犯人として逮捕されることになりーー。
【承】「ゴースト・プロトコル」の発動
逃げるイーサンを車で拾ったIMF長官は「ロシアはクレムリンへの攻撃を戦争行為とみなしている」と語りました。そしてアメリカ側も一切この件に関わっていないものとする「ゴースト・プロトコル」を発動。イーサンとチームは全責任を負わされながらも、コバルトの追跡を続けろと命じられます。 その直後、イーサンを追うロシアのシドロフ部隊によって長官が射殺され、イーサンは同乗していた分析官・ウィリアム・ブラントと脱出。 ブラントはコバルトが「カート・ヘンドリクス」という人間であると特定します。彼は核戦争を起こし、秩序を取り戻そうとする危険な思想を持っていました。冒頭でモローに奪われたファイルは、起爆するためのコードだったのです。 モローとヘンドリクスの部下・ウィストロムの取引は、ブルジュ・ハリファで始まりました。
【転】ヘンドリクスの行方
イーサンはブルジュ・ハリファの外壁を登りサーバー室に侵入。チーム総出でモローとウィストロムを騙し、契約成立を偽装しようと企てます。しかし、モローはイーサンを見破りました。 ウィストロムがヘンドリクス本人だと判明し追いかけますが、砂嵐に阻まれ取り逃してしまいます。モローは戦闘の末、ブルジュ・ハリファから転落しました。 イーサンは手がかりを追う中、情報屋・ボグダンからの紹介で裏社会にも顔が利く彼の従兄弟と会うことに。 ボグダンの従兄弟は、ヘンドリクスが核兵器起爆のため「メディア王であるブリッジ・ナスの軍事衛星を利用する」という情報を聞き出します。しかしイーサンが去った後、ボグダンの従兄弟はシドロフに電話をかけ、イーサンの行動を知らせてしまうのです。
【結末】ラスト1秒、イーサンの執念
ブラントとダンは衛星停止のためナスが所有するサーバー室へ。しかしヘンドリクスは放送塔から信号を送りサーバーを遮断しました。 核弾頭がついに発射。ヘンドリクスはイーサンと激闘の末、制御装置を持って飛び降り自殺をしてしまうのです。それでも諦めないイーサンは、車ごと飛び降りて装置の元へ。しかし停電のせいで取り消しボタンが効きません。 チーム全員がコンマ1秒を争って電気を復旧。ボタンを有効化し、すんでのところで核爆発を阻止します。ギリギリで見事ミッションコンプリートとなりました。 シドロフが現場に到着します。制御装置には「OTOMEHA(ロシア語で取り消し)」の文字。側で横たわるイーサンを見て、シドロフは彼が犯人ではないと理解します。イーサンは無実を証明するため、ボグダンの従兄弟を利用した、と明かしました。
【簡潔ネタバレ】今回の黒幕は誰だった?
テロの黒幕として名前があげられていた「コバルト」。その正体はミカエル・ニクヴィスト演じるカート・ヘンドリクス。 スウェーデンの特殊部隊に所属していたこともある彼は、ストックホルム大学で物理学教授だった男。物理学を突き詰め核爆弾について考えるうち、過激な思想を抱くようになり大学を追われていました。 劇中、彼が講義している映像がでてきますが、その内容は恐ろしいもの。核戦争を自然の摂理の一環と考え、平和のために核戦争を起こそうとするのです。 インテリジェンスな雰囲気を漂わせながら、計画を遂行するために拉致や殺しも厭いません。クレムリン爆破も彼の仕業。堂々とコードを盗み、証拠隠滅のために爆発テロを起こしたのでした。
キャスト・登場人物たちの行動を解説【ネタバレあり】
イーサン・ハント役/トム・クルーズ
不可能を可能にする男イーサン・ハントはシリーズを通してお馴染みのトム・クルーズ。IMFのベテラン凄腕諜報部員ですが、本作ではテロリストの容疑をかけられロシア諜報部から追い回されることに。妻のジュリアとは死別していると思われているようだが、そこには彼の思惑があり……? スタントを使わないことで有名なトム・クルーズですが、本作では超高層ビルで宙吊りになるという超難度のアクションに挑戦しています。
ジェーン・カーター役/ポーラ・パットン

本作でサターン賞やティーンチョイスアワードの助演女優賞にノミネートされたアメリカの女優ポーラ・パットン。彼女が演じているのはチームの紅一点ジェーン・カーター。3作目までには登場していない新キャラクターです。 銃撃、近接戦の両方をこなし、時には美貌でターゲットに迫るジェーン。クールなアクションと美しいドレス姿に注目です。 また、映画冒頭で暗殺者モローに殺害されたエージェント、ハナウェイとは恋愛に発展しそうな関係だったよう。愛する人を失った怒りで、モローを殺害してしまいます。
ベンジー・ダン役/サイモン・ペグ
コメディ作品でよく知られる俳優サイモン・ペグが本シリーズで演じているのは、ベンジー・ダン。 シリーズ3作目では、組織のなかでイーサンを手助けしていたベンジーですが、IMFの試験をパスしたらしく、本作からは現場諜報部員に。初の現場に戸惑いつつも、ミッションの裏方としてサポートしていきます。チームのメンバーを遠隔操作したり、セキュリティをハックしたり、ベンジーなしにはミッション成功はありえないといっていいかもしれません。
ウィリアム・ブラント役/ジェレミー・レナー

本作から『ミッション:インポッシブル』シリーズに参加したジェレミー・レナー。ウィリアム・ブラント役で登場します。 彼はIMFの分析官としてイーサンのチームに同行するのですが、次第にイーサンが彼に違和感を抱きはじめます。実は、元現場諜報部員だったウィリアム。現場を降りることにしたきっかけには、イーサンとその妻ジュリアが関わっていたと告白します。彼はかつて2人の保護観察任務に失敗し、自分のせいでジュリアを死なせてしまったと思っているのですが……。
サビーヌ・モロー役/レア・セドゥ

レア・セドゥ扮するサビーヌ・モローは、ダイアを報酬として受け取るかわりに殺しを請け負うフランスの殺し屋。映画冒頭で艶やかにエージェントを殺害、美しくも残酷な女性です。 盗んだ核爆弾発射コードを売るためブルジュ・ハリファの一室を訪れた彼女を、イーサンたちは騙そうと目論見ます。しかし最後の最後で作戦が暴かれ、取引は戦闘に発展。乱闘の末、ジェーンに突き落とされてブルジュ・ハリファの119階から転落死します。
【解説①】イーサンがロシアの刑務所にいた理由
本作はロシアの刑務所に服役しているイーサンをジェーンたちが脱獄させる、という衝撃的なシーンから始まります。 なぜ、彼は逮捕されていたのか。ウィリアムの発言などから、セルビア人6名を殺害したために懲役刑をうけ任務違反を犯してしまった、ということが明かされます。 しかし、この話はイーサンとIMFのでっち上げ。実は、IMFは少し前からヘンドリクスの動きを感知していました。情報源となる服役中の男ボグダンと接触させるため、偽の容疑でイーサンを刑務所に送り込んだのです。 ボグダンとの会話から、彼がが刑務所で名前を「セルゲイ」と偽り着実にターゲットの信頼を得ていたことがわかります。仲間までもを騙して秘密裏に任務を進める、キャリアが長いからこそ任せられた任務だと言えます。
【解説②】ジュリアは死んでいない?
映画の最後まで、イーサンの妻ジュリアは死んだものとして扱われます。 整理すると以下の通り。「数年前イーサンとジュリアは暗殺される危険があった。だからウィリアムが保護についたが油断した隙にジュリアが拉致され、後に死体の一部を発見。復讐に燃えたイーサンは犯人のセルビア人6人を殺害してしまった。」劇中を通して、視聴者はこのように信じます。 けれども、これもでっち上げ。自分といては危険が及ぶ、そう考えた彼が愛する妻を守るためにとった苦肉の策でした。 映画のクライマックス、イーサンとジュリアが微笑んでお互いを見つめ合うシーンはとてもロマンチック。ジュリアも夫の仕事を理解して、距離を置くことを選んだのでしょう。
実はあのアクションシーンがパロディとしてパディントンに登場している?

本作のアクションシーンで1番の見せ場はドバイのブルジュ・ハリファの外壁を登っていくシーン。 特殊なグローブの力を借りて垂直な壁をよじ登ります。ベンジーの「ブルーはグルー、レッドはデッド」という言葉のとおり、グローブにはランプが付いていて、青の時は壁に張り付くけれど赤の時はただのグローブ。 失敗すれば転落死、そんなアクションが何の問題もなく終わるわけがなく、ゴールにたどり着くまえにグローブの充電が切れるトラブルが発生。 このシーン、そっくりそのまま『パディントン』(2016)でパロディされているのをご存知でしょうか。充電式掃除機を使って煙突を登っていくシーンで、ランプの色まで完全再現されています。
「ミッション:インポッシブル4/ゴースト・プロトコル」のネタバレ解説を見てシリーズをおさらい

シリーズ最高傑作との呼び名も高い『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。何度見ても爽快感の褪せないスパイアクションであることが本シリーズの魅力だと思います。 まだ見ていないけどネタバレを読んだという方は是非映像でアクションを楽しんで、視聴済みの方は見直しして細かい発見を楽しむのもオススメです。 2025年5月23日公開『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』に合わせて、本作を見てみてはいかがでしょうか。