9・11テロ反撃に臨む12人の兵士を描く『ホース・ソルジャー』の見どころ紹介!
新たな実録戦争映画の傑作『ホース・ソルジャー』とは
映画『ホース・ソルジャー』は、名プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー製作、「アベンジャーズ」シリーズの人気俳優クリス・ヘムズワース主演の戦争アクション映画です。 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを受け、テロ首謀者タリバン(イスラム原理主義組織)に反撃すべくアフガニスタンに赴いた、12人のアメリカ陸軍特殊部隊(グリーンベレー)の実話を描きます。長らく極秘とされていた、知られざるミッションの全貌が明かされます。
アメリカ軍兵士12人 VS 敵軍5万人!『ホース・ソルジャー』あらすじ
2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが発生したことにより、政府は当時アフガニスタンを支配していたタリバンをテロ首謀者と断定、反撃を行うことになります。その方法は、グリーンベレーが現地アフガニスタンに乗り込み、テロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧するというものでした。 このミッションに隊長として志願したミッチ・ネルソン大尉は、11名の仲間を従えて現地へと赴き、反タリバンの武装同盟を率いるドスタム将軍と共闘することに。ところが、敵の数は予想を上回る5万人と判明。しかも主戦場となる山岳地帯において、大半の隊員は慣れない馬での移動を余儀なくされるのでした……。
『ホース・ソルジャー』の主要キャスト
クリス・ヘムズワース(ミッチ・ネルソン役)
9・11テロを受け、愛国心からすぐさまテロ討伐作戦への参加を決めるミッチ・ネルソン大尉。実戦経験が無いのを引け目に感じながらも、11人の仲間を引き連れてアフガニスタンに赴きます。 ミッチ役のクリス・ヘムズワースは、なんといってもマーベルコミックヒーロー映画「マイティ・ソー」シリーズでのソー役で知られます。日本では本作と同時期公開の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』での活躍ぶりも必見。ちなみに、本作でミッチの妻ジーンを演じるエルサ・パタキーは、実生活でも夫婦です。
マイケル・シャノン(ハル・スペンサー役)
Chief Warrant Officer Hal Spencer gave it his all for this mission. #12StrongMovie pic.twitter.com/kGBOjJtd58
— 12 Strong (@12StrongMovie) April 21, 2018
ミッチの盟友にして、共にミッションに参加するハル・スペンサー准尉。実戦経験が浅いミッチをサポートする頼れる人物です。 ミッチを演じるのは、2017年度のアカデミー作品賞受賞作『シェイプ・オブ・ウォーター』での悪役も記憶に新しいマイケル・シャノン。『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』と『ノクターナル・アニマルズ』で、2度のアカデミー助演男優賞ノミネート歴を誇る名バイプレイヤーです。
マイケル・ペーニャ(サム・ディラー役)
Sergeant First Class Sam Diller was there when we needed him the most. #12StrongMovie pic.twitter.com/6Vv5R2hybX
— 12 Strong (@12StrongMovie) April 25, 2018
ミッチたちと同じく部隊に参加するサム・ディラー一等軍曹。ユーモアな口調が持ち味ですが、愛する家族を守るためにミッションに志願します。 サム役のマイケル・ペーニャもまた、『エンド・オブ・ウォッチ』『フューリー』といったデヴィッド・エアー監督作をはじめ、『クラッシュ』『アントマン』での脇役で印象を残す俳優です。今後の出演作に、『アントマン』の続編『アントマン・アンド・ワスプ』があります。
ナビド・ネガーバン(ドスタム将軍役)
Talking with @navidnegahban between takes on set. #12StrongMovie pic.twitter.com/DFO0UPBJyv
— JERRY BRUCKHEIMER (@BRUCKHEIMERJB) January 29, 2018
反タリバン勢力の北部同盟を率いるドスタム将軍。ミッチ率いるグリーンベレーと共闘しますが、戦争に対する考え方の相違から衝突を繰り返します。 イラン出身の俳優ナヴィド・ネガーバンがドスタム将軍を演じます。主な出演作に『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』『マイ・ブラザー』『アメリカン・スナイパー』などがあり、2019年公開予定の実写版『アラジン』では、ヒロインのジャスミンの父サルタン国王を演じます。
『ホース・ソルジャー』の主要スタッフ
製作は『トップガン』「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマー
Producer @BRUCKHEIMERJB at the world premiere of #12StrongMovie. pic.twitter.com/lJBKhK7m65
— 12 Strong (@12StrongMovie) January 17, 2018
本作のプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは、『トップガン』『アルマゲドン』「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズといったメガヒット作を次々と放ってきた人物です。 実録戦争映画の製作は、2001年の『ブラックホーク・ダウン』以来となり、本作の原作となったノンフィクション「ホース・ソルジャー」(後述)を出版前に読み、映画化を即決しました。
監督はCMディレクターや報道写真家の顔を持つニコライ・フルシー
Horse Soldiers director Nicolai Fuglsig taking @chrishemsworth thru our 'War Room' at the production office. We start today. #HorseSoldiers pic.twitter.com/uVWpoN8T7j
— JERRY BRUCKHEIMER (@BRUCKHEIMERJB) December 5, 2016
監督を務めるのは、CMディレクター出身のニコライ・フルシーです。ソニー「ブラビア」をはじめナイキ、アウディといったCM製作に携わる一方で、フォトジャーナリストとしても活躍。ジャーナリストとしてコソボ紛争を取材した経歴をブラッカイマーに買われ、本作で長編映画監督デビューを果たしました。
『ホース・ソルジャー』の見どころ&ポイント
原作となったノンフィクション本も必読
本作は、9・11テロの直後にアフガニスタンへと向かった12人のグリーンベレーの活動を綴ったノンフィクション『ホース・ソルジャー』(早川書房刊)が原作です。長らく機密事項とされていたグリーンベレーのミッションが初めて公となったことで、アメリカではベストセラーとなりました。 原作では、CIAと反タリバン武装同盟との関係性やグリーンベレー隊員一人ひとりの人物像、テロ事件の根本でもあったアフガン紛争の背景など、映画では細かく触れられていない描写が記されています。ボリューム満点のこの原作、映画と併せてチェックしてみてはいかがでしょうか。
アメリカ軍兵士と反タリバン戦士との緊張関係と友情が描かれる【若干ネタバレ注意!】
ミッチたちグリーンベレーと共闘する反タリバン武装北部同盟。この同盟は3つの部族によって構成されていますが、同時に部族間での利権争いも生じており、決して一枚岩ではありません。この摩擦が、後々ミッチたちを危機におとしめることとなります。 ミッチとドスタム将軍との関係性にも注目です。実戦経験のないミッチに対し将軍が語るセリフ「お前たちは兵士(ソルジャー)だが、我々は戦士(ウォーリァー)だ」。似た言葉のように感じる「兵士」と「戦士」の違いもまた、本作のキーポイントとなるのです。
血沸き肉躍る、臨場感満載な“騎馬隊”の戦い!
そして本作最大の見どころが、馬に乗ったグリーンベレーと敵軍との戦闘です。ヘムズワースらキャスト陣は、軍事と乗馬トレーニングを並行して行い撮影に臨みました。険しい岩山を舞台に、強力な戦車やロケット砲を相手に立ち向かう“騎馬隊”の活躍は、迫力満点です!
5月4日公開、『ホース・ソルジャー』を見逃すな!
勇猛果敢な騎馬隊の活躍を描く『ホース・ソルジャー』は、2018年5月4日から公開されます。ゴールデンウィーク公開の映画群の中でも際立つ本格アクション映画を、是非ともお見逃しなく!