公開4週目でも満席続出!女性に大ヒットした『娼年』の魅力に迫る
映画『娼年』がロングランヒット!その異例の人気の秘密とは?
2018年4月6日に公開された『娼年』。直木賞作家・石田衣良のシリーズ累計100万部を突破した同名のベストセラー小説を、三浦大輔監督、松坂桃李主演で映画化したこの映画は、一切の妥協を許さない性描写により、R18+の指定を受けました。これは興行の観点から言えばかなりのネックともいえるため、一般の映画以上にヒットすることが難しいといえるでしょう。 しかし、そんな状況にもかかわらず、本作はロングランヒットを記録しています。官能描写を数多く盛り込んでいるにもかかわらず本作の動員の多くは女性で、平日の昼間は主婦や学生、夜にはOLの方などが詰めかけており、公開4週目となっても満席が出る状況が続いているのです。 R18+映画に女性が殺到し大ヒットという異例の事態ですが、今回はさらに『娼年』ブームと言えるユニークな状況をまとめてみました。
SNSでの反応は?
公開を迎えて以来、SNSでは本作についての話題で溢れています。「松坂桃李の演技力がすごくて圧倒される」「娼年ワールドの虜に」「満員の映画館で観るのは不思議な体験というかもはや事件」との絶賛のコメントが続々と現れる中、「爽快感がすごい」「感動して笑って泣いた」「いろいろと語りたい」という未見の人からしてみると意外なコメントも。 「これは絶対に映画館で見てほしい」「エロ過ぎるとか言う前に、まずは観て!」など鑑賞を呼びかける投稿も多くみられ、口コミも広がっています。
女性に支持されているR18+作品
R18+指定映画ながら、女性に支持されヒットした作品という例はあまり多くはありませんが、邦画では1997年に公開された映画『失楽園』を見に、あらゆる年代の女性が映画館を訪れたという伝説があります。 洋画では「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」シリーズが北米ほか海外でヒットしたことが記憶に新しいですが、邦画のR18+で女性に支持された久々の作品が『娼年』と言えるでしょう。
『名探偵コナン』と『娼年』をハシゴする女性が多数
また、SNSでは4月13日に公開された『名探偵コナン ゼロの執行人』と『娼年』をハシゴするという女性の声がたくさん見られます。 オープニング土日の二日間で興収13億弱を記録した国民的アニメと『娼年』をハシゴするという珍現象には、主演の松坂桃李もびっくり。 「ジャンルに関係なく見ていただけるのは本当にうれしいです。こちらは“頭脳も体も大人の男”が、いろんな事件に巻き込まれます(笑)」とコメントを残しています。
家族に内緒で観に行く
さらに、R18+で濡れ場が多い作品ということで、家族に内緒で鑑賞しに行ったという声も。 家族には「『グレイテスト・ショーマン』を観に行く」と言って出かけたという声や、「子供が『名探偵コナン』を観ている間に『娼年』を観た」という声も発見できます。中には、「夫婦で観に行ったら本人より夫の方がハマってしまった」という逆転現象も。 実際の本編ではもちろん濃厚なセックス描写もたっぷりありますが、鑑賞後は意外と(?)爽やかな印象があり、一人でも、恋人や夫婦、あるいは友達同士で観に行って、感動したシーンや笑えるシーンについて語り合えるという声が多く見られます。
予測変換で「本当にやっている」!?
GoogleやYouTubeで検索ボックスに“娼年”と打ち込むと、予測変換候補に「本当にやっている」という言葉が出てきていました。5月現在では再現できなくなっていますが、いかにインパクトがあったかを物語るエピソードです。 YouTubeで『娼年』の予告編が発表された日のYouTubeの急上昇ランキングは、一位がニンテンドースイッチの「大乱闘スマッシュブラザーズ」、二位が「ワンピース」の映像、そして三位が『娼年』だったそうです。