映画『娼年(しょうねん)』のあらすじ・キャストまとめ【松坂桃李がヌードで体当たり演技!】
映画『娼年(しょうねん)』のあらすじ・キャスト紹介!
石田衣良の小説が実写化され、2018年4月に公開となった映画『娼年(しょうねん)』。衝撃的な物語を松坂桃李が熱演したことで大きな話題になった作品です。 そこで今回は、本作を見逃した方やもう一度観たいという方のために、あらすじをおさらいするとともに本作に出演しているキャストについて解説していきます。また、記事後半では撮影裏話と原作小説のネタバレを紹介していきますので、ぜひ最後までお楽しみください!
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『娼年(しょうねん)』の過激すぎるあらすじは?
バーでアルバイトしている大学生・森中領(松坂桃李)。ほとんど大学にも行かず、無気力でつまらない日々を送っていました。 ある日、友人であるホストの田島進也(小柳友)が御堂静香という女性を領が働くバーに連れてきます。実は、彼女は会員制ボーイズクラブの経営者でした。静香は領に対して“情熱の試験”を受けさせます。それは、クラブへの入社試験でした。 かくして領は、娼夫・リョウとして働くことになリます。初めは戸惑いを見せていた領ですが、様々な女性たちの秘められた欲望に触れていくうちに、やりがいを見出していきます。さらにはクラブのオーナーである御堂静香に惹かれていき……?
映画『娼年』の主演キャストは松坂桃李!大胆濡れ場に挑戦
森中領(リョウ)/松坂桃李
主人公・森中領を演じるのは、2016年の舞台版でも同じ役を演じた松坂桃李です。 舞台に続き、領を演じることになった松坂は、「映画化の話を聞いた時は不安しかなかった」としつつも、「舞台では表現できなかったこと、映像だから表現できることが『娼年』にはあると思う」といったコメント発表しています。 過激なヌードシーンもさることながら娼夫という繊細な役を松坂がどう演じたのか……。それは観てのお楽しみです。
”娼夫”リョウの初出勤シーンを覗く!
公式が解禁した本編映像では、娼夫となったリョウがシャワーを浴び、コンドームをしのばせ、渋谷に向かう「初出勤」の様子が切り取られています。 「あなたの感覚や知性のすべてを働かせて飛び込んでらっしゃい。」と雇い主・静香からアドバイスされたリョウが向かう先には……?
映画『娼年』の主要キャストたち!
御堂静香/真飛聖
松坂桃李演じる領を娼夫の世界に誘う御堂静香。 舞台版では高岡早紀が務めていましたが、本作では元宝塚歌劇団花組のトップスター・真飛聖が演じることになりました。 真飛聖といえば、1995年に宝塚歌劇団に入団し、2007年には花組のトップへ登り詰めたスターです。宝塚退団後は、ドラマ「相棒」シリーズや、映画『謝罪の王様』などに出演。最近では2018年の冬ドラマ『隣の家族は青く見える』に小宮山深雪役で出演しています。
咲良/冨手麻妙
オールアップっぷ!
— Ami Tomite冨手麻妙 (@AmiTomite) December 11, 2017
明日からまた別の現場に戻りマス。
やっぱり映画の現場が大好きだなぁ。でもいつも忙しいの冬ばかりだなぁ。大体極寒の中撮影してるなぁ。去年の今頃は東京ヴァンパイアホテルでヴァンパイアに覚醒していたなぁ。。 pic.twitter.com/LXij9YPM4X
リョウが働くクラブ「Le Club Passion」で働く、耳が聞こえない女性・咲良。舞台版では佐津川愛美が演じていた咲良役ですが、映画では冨手麻妙が演じます。 元々はAKB研究生だった冨手は、卒業後、女優としての活動を開始します。自らがファンだという園子温監督の映画に度々出演。特に主演を務めた映画『アンチポルノ』では、ヌードも厭わない熱演を見せました。 三浦監督の作品に関しても、前作『何者』にも出演するなど活躍が目立つ冨手ですが、舞台版『娼年』のオーディションには落ちています。しかし、原作の咲良のイメージと重なる面を感じ、強い思い入れを抱いていた彼女は、本作のオーディションにリベンジ。見事、咲良役を勝ち取ったのでした!
泉川夫妻の夫/西岡德馬
娼夫としてリョウが出会う泉川夫妻の夫を演じるのは、様々な代表作を持つ西岡徳馬。泉川氏が妻とリョウが性行為しているところを撮影するシーンを熱演し、話題となりました。 ベテラン俳優の西岡は、近年ではテレビドラマ『過保護のカホコ』や映画『関ヶ原』などに出演しています。また本作出演のきっかけは、三浦監督からの熱烈なラブコールだったそう。
老女/江波杏子
老女役で出演したのは、「女賭博師」シリーズや『津軽じょんがら節』への出演で知られるベテラン、江波杏子。江南は松坂同様、舞台版からの続投となります。 2018年10月に逝去したことにより、本作が映画遺作となりました。
その他にも注目のキャストが多数参加!
髪整えようとしたら自撮りしてた。
— 佐々木心音 (@Kokone_Sasaki) December 19, 2017
やば。めっちゃ素ですねこりゃあ。 pic.twitter.com/FSAK1CTvGg
本作には、この他にも注目のキャストが多数参加。リョウの友人に小柳友、クラブの同僚役に猪塚健太が起用されています。 さらに、リョウに欲望を引き出されていく女性たちには、2017年に『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ』で高橋一生相手にラブシーンを演じた桜井ユキや、『フィギュアなあなた』や『最低。』で堂々の脱ぎっぷりを見せた佐々木心音をはじめ、馬渕英里何、荻野友里、大谷麻衣、階戸瑠李などの演技派が身体を張った演技を見せてくれるようです。
監督は『愛の渦』や『何者』で知られる三浦大輔!
同作の監督を務めるのは、劇団「ポツドール」主宰者の三浦大輔。 三浦はこれまで『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『愛の渦』『何者』『裏切りの街』などの映画作品を発表しているほか、2006年には『愛の渦』で第50回岸田國士戯曲賞受賞しており、映画・舞台と幅広い活躍をしています。また、2017年には銀杏BOYZ「恋は永遠」のPVの監督を手がけたことも話題になりました。 特に『愛の渦』は、本編のうち、実に85%のシーンで登場人物が「脱いでいる」という、ヌードシーンや濡れ場に満ちた映画となっており、大きな話題を呼びました。 このように様々な分野で高い評価を受けている三浦が2016年の舞台版に続いて映画『娼年』を手がけるとあって、作品のクオリティにも期待出来るのではないでしょうか?三浦は映画化にあたって「性描写には妥協せず、よりポップに描き切ったつもり」とコメントしています。
映画の撮影秘話を松坂桃李が語る。1日半で“童貞”から“娼夫”へ
本作で主演を務める松坂桃李は2016年に放送された連続ドラマ『ゆとりですがなにか』にも主演として出演していました。同ドラマでは童貞の小学校教師を演じていた松坂。 映画『娼年』の撮影に入る1日前まで、スペシャルドラマ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』の撮影をしていた彼は、1日半で“童貞”から“娼夫”へシフトチェンジしたんだとか。 そんな撮影事情を「舞台をやっていたため、自分の中にリョウがあったのが大きかった」と振り返ります。また役に集中するために、本作の撮影期間中は渋谷のビジネスホテルに寝泊まりし、あえて役から抜けない状況を作ったそう。 自宅に帰っていたら撮影が過酷すぎて続かなかったかもしれない、とまで語った松坂の演技に注目が集まります。
出演者やスタッフが語る過激な裏話の数々
出演者やプロデューサーが語る制作秘話もまた、壮絶なものばかりです。
オーディションが壮絶すぎる!
領に想いを寄せる同級生・恵を演じた桜井ユキは、本作のオーディションにおいて服を着た上で過激な濡れ場を演じるように求められたことを告白。他の女性陣も同様のオーディションを受けたようです。 リョウの初めての客・ヒロミを演じた大谷麻衣には4役分の台本が届き、「どれをやるかはわからない」と言われました。そのため、オーディションに際しては4つの台本をすべて暗記。オーディション本番では、映画の場面を一連通しで演じて見せたと言います。
入念に準備された濡れ場
たびたび登場する濡れ場も、一切妥協せずに撮影されました。撮影に関しては事前に画コンテと代役を使って撮影したビデオコンテを作成。入念な準備が重ねられました。 撮影が開始されてからも過酷さは極まり、本番前には、動きのひとつひとつまで決める入念なリハーサルを行ったんだとか。ダンスの振り付けをするように、セックスの動きにも細かい振りをつけ、感情の機微を表現。時間をかけて濡れ場を撮影したといいます。
プロデューサーが映倫に相談。その答えは......
本作の小西プロデューサーは撮影に入る前に、映画の年齢制限を決める映画倫理機構(映倫)に脚本を持って行ったそうです。 映倫の担当者は過去に幾度も本作の映画化が中断されたことを明かし、そのために気になって原作小説を読んでいたといいます。 話をしていくと過去に頓挫した企画では、いかにしてR18にならないで済むか、という相談ばかりされていたということで、小西プロデューサーは、もはや本作を映像化するにはR18にしないと無理だ、と悟りました。 脚本には性描写についての記述が多く、映倫の担当者は本当にこれを松坂桃李が演じるのか、と驚いたそうですが、最終的には「R18であれば問題ありません」と回答。さらに、「中途半端に映画化するなら意味がないと思う。ぜひ実現してください」との応援の言葉をもらったといいます。
原作者、石田衣良による『娼年』の続編小説も?
娼年』の原作は、『池袋ウエストゲートパーク』『下北サンデーズ』『アキハバラ@DEEP』などで知られる石田衣良が2001年に発表した小説です。石田は2008年に『娼年』の続編である『逝年―call boy2』を発表しています。 またシリーズ最終章『爽年』の単行本が映画公開に伴い、発売されることになりました。続編では、一作目から7年が経過し、クラブの経営を引き継ぐまでになったリョウの姿が描かれており、読み応え抜群に違いないでしょう。
【ネタバレ注意!】原作『娼年』の衝撃的な結末
「男娼」あるいは「コールボーイ」としてはナンバー・ワンの成功を収めた領。とうとう静香に思いの丈をぶつけ、自分とつきあってくれと頼みます。静香は素っ気なく断るのですが、「咲良を使ってまたテストしてくれ」と食い下がります。静香は了承し、夜の12時、ホテルの一室に領と静香と咲良が集まりました。 その時、領は気づきます。咲良は静香の娘だということを……。静香に問いただすとその通りでした。 そして、行為が終わると静香が自分の過去を吐露し始めます。静香が昔、娼婦だったこと。そしてHIVに感染してしまったこと。だから領を拒絶せざるを得なかったのです。 静香はクラブのマネジメントをしてみないかと、領を誘います。複雑な思いを抱きながら、考えさせてくれと答える領。 翌日、指名客に呼ばれてホテルの一室に赴くと、待っていたのは恵でした。領の仕事を自分の体で確かめたいと言うのです。領はいつもより丁寧にテクニックを駆使して恵を抱きます。恵は泣き出してしまいますが、クラブのマネジメントの話を聞くと態度が一変。「領くんに娼夫を辞めさせる」と言うのです。 やがて、静香のクラブが警察に摘発されたニュースが新聞に載ります。恵が密告したのでしょう。不思議なことに、領のもとに警察からの接触はありませんでした。 その後、静香から1通の手紙を受け取ります。それによると領の母も娼婦だったこと、咲良が領を好きらしいのでよろしく頼むということを告げられるのです。 領は、新たにクラブを始めようとしているという咲良をサポートしようと決意。咲良の手にそっと手を重ねて、静香の帰りを待とうと心に決めるのです。
映画『娼年(しょうねん)』のキャスト・あらすじ紹介でした
あらすじやキャスト情報、そして本作の裏話を紹介してきました。 まだ観ていない方にはもちろん観ることを推奨しますが、観たことがある方も裏話やキャスト情報を踏まえた上でもう一度鑑賞することをおすすめします!