2018年6月18日更新

【悲報】『12モンキーズ』のテリー・ギリアム、新作ドン・キホーテ映画巡る訴訟に敗れる

©Vivienne Vincent/Landmark Media. Landmark Media/Newscom/Zeta Image

テリー・ギリアム監督が約20年かけて挑み、ようやく完成した映画『The Man Who Killed Don Quixote(ドン・キホーテを殺した男)』を巡る訴訟問題に対して、パリの裁判所はテリー・ギリアムの権利を認めない判決を下しました。

カンヌで上映されたギリアムの新作に新展開!?

テリー・ギリアム監督が約20年をかけ、紆余曲折の末に完成させた映画『The Man Who Killed Don Quixote(ドン・キホーテを殺した男)』。 この映画の2018年度のカンヌ国際映画祭での上映を前に、以前制作に関与していたポルトガルのプロデューサー・パウロ・ブランコが同作の権利を主張し、今回完成された映画は「違法」であるとして訴えを起こした、という一連の出来事は、以前にも本サイトで報じた通り。 その時点ではパリの裁判所がブランコの訴えを退き、無事にカンヌで上映されたことで、決着がついたと思われていました。

ギリアム、まさかの敗訴!

テリー・ギリアム
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しかし、6月15日、この抗争に新たな展開が。パリの裁判所が映画『The Man Who Killed Don Quixote』の本来の権利がブランコにあると結論付け、ギリアムに対し、ブランコのプロダクションAlfama Filmsへの損害賠償として11600ドルを支払うよう命じたのです。 実は2016年、ギリアムはブランコとの間に「資金調達を行う代わりに映画化の権利をブランコに渡す」という契約を結んでいたのでした。結局ブランコが資金を調達しなかったためにギリアムらはこの契約は消滅したとみなしていたのですが、それが今でも有効であるという結果になったのでした。 ブランコはギリアムだけでなく、今回完成された映画のプロデューサーや配給会社、さらには上映を許可したカンヌ国際映画祭まで訴えると主張。結果的に、カンヌで上映された映画は存在そのものが「違法」ということになってしまったのです。

どうなる?『The Man Who Killed Don Quixote』

作品の権利がブランコに認められ、ギリアムが完全に権利を失う、という結果に終わった今回の裁判。 今回完成された映画の権利の一切をブランコが握っているため、上映できるか否かの判断もブランコ次第に。カンヌで上映された時にスタンディングオベーションを受けたにも関わらず、映画『The Man Who Killed Don Quixote』の各国での上映は一気に不透明になってしまいました。 日本での公開日はもちろん、公開できるかすら不明ですが、映画ファンの我々としては一日も早くスクリーンで見れるよう祈るほかありませんね。