2018年7月17日更新

『ワンダーウーマン』続編のヴィラン、チーターって何者?

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チーター

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チーター、『ワンダーウーマン』第二弾のヴィランに迫る

世界的大ヒットを記録した『ワンダーウーマン』(2017)。DC映画待望の女性ヒーローものであり、パティ・ジェンキンス監督が抜擢されたことでも話題になりましたね。 その続編となる第2弾『ワンダーウーマン 1984 (原題)』もパティ・ジェンキンス監督が引き続きメガホンをとるようです。明らかになっている情報は未だ少ないながら、本作のヴィランがワンダーウーマンの宿敵チーターだということが分かっています。 長年DCコミックスの人気ヴィランだったチーターが、どのようなスクリーンデビューを果たすかは注目のポイント。監督自身がツイッターで彼女の写真を公開したことで、ますます期待値の高まるキャラクターになりました。

原作には男性版チーターもいた!?

コミックスの出版史ではしばしば起こることですが、「チーター」の名前も複数の人間に受け継がれてきました。 初代チーターは40年代に初登場したプリシラ・リッチ。ワンダー・ウーマンへの妬みからヴィランとなった女性です。80年代にはいってから登場したデボラ・ドゥメインは、1代目チーターの姪として2代目となった人物。1987年に初登場した3代目バーバラ・アン・ミネルヴァはその後長くチーターの座についています。2000年代に入り、初の男性チーターとして誕生したのがセバスチャン・バレステロス。彼はワンダー・ウーマンの敵キルケーの手下として登場していました。 彼女たちは、それぞれ異なるオリジンや能力、コスチュームをもっていますが、ワンダー・ウーマンの宿敵だということが共通しています。『ワンダーウーマン 1984 (原題)』には3代目にして現役チーター、バーバラ・アン・ミネルヴァが出演します。

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バーバラ・アン・ミネルヴァの凶暴性

バーバラ・アン・ミネルヴァは、古代の遺物を手にいれるためなら努力を惜しまない、熱心なイギリス人考古学者。 ある日、彼女は仲間の博士とともに、ウルズカルタガン族の失われた都市を目指してアフリカの秘境を探検していました。ところが、その道中、ガイドに裏切られ部族に襲われてしまうのです。なんとか危機を切り抜けた一行は、遂に目的の都市を発見、そこではチーターの神を呼び出す儀式が行われていました。 儀式に興味をもったミネルヴァは、自分自身を神の依代とすることで人間離れしたパワーと不死身の身体を手に入れようとします。儀式を完了するためには、生贄とその血が必要でした。それを知った彼女は、探検の仲間だったリーブンス博士を殺害、その血を飲んで「チーター」に変身を遂げます。 その後も金のムチを狙ってワンダーウーマンを襲うなど、目的のためなら手段を厭わない凶暴性をもっています。

能力とコスチュームの特徴

歴代チーターたちのなかには、特別な能力を持たない者もいました。そのなかでバーバラ・アン・ミネルヴァは、スーパーパワーを手にした最初のチーターだといえます。 チーターに変身した彼女は、スーパーヒューマンレベルの攻撃力や防御力、スピードや俊敏性を発揮することができ、するどいツメやキバで戦います。さらに、アクアマンが海洋生物を率いるように、動物たちをコントロールすることも可能。動物たちのボスになるリーダーシップも兼ね備えています。もちろん、考古学への造詣も彼女の能力だといえるでしょう。 チーターの容姿にも注目です。初代や2代目は、チーターをモチーフとしたデザインのコスチュームを着ていました。ミネルヴァ以降、肉体そのものがミューテーションを起こし、人間の女性と動物のチーターを融合したような見た目になりました。怪しくクールな容姿は、チーターが人気ヴィランである理由の1つかもしれません。

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映画版チーターはどうなる?

パティ・ジェンキンス監督が公開した写真に写っていたのは、博物館の一室のようなところで展示物に囲まれたバーバラ・アン・ミネルヴァの姿。服装や佇まいは、穏やかで理知的な女性といった様子。まだチーターになる前、考古学者だったときの彼女だと思われますね。 映画のタイトルが『ワンダーウーマン1984 (原題)』。ミネルヴァ版チーターのコミックス初登場が1987年。80年代を舞台とする本作で、チーター誕生の物語が語られるとみてよいのかもしれません。ミネルヴァの性格が豹変する様が印象的に描かれるのではないでしょうか。 すでにガル・ガドット扮するワンダーウーマンで、キャラクターの魅力的なデザインチェンジを成功させたシリーズだけに、映画版のデザインにも期待が高まりますね。

チーターを演じるのはクリステン・ウィグ

チーターを演じるのはクリステン・ウィグ。 2005年から2012年にかけて、アメリカの人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演しブレイク、本格的に映画界へ進出すると『LIFE!』(2013)『オデッセイ』(2014)などに出演し、物議をかもしたアニメーション『ソーセージ・パーティー』(2016)では声優を担当しています。2016年のリブート版『ゴーストバスターズ』で主演をつとめ、注目を集めます。 『サタデー・ナイト・ライブ』人気メンバーだった彼女の能力は、様々な役になりきる高い演技力。本作のチーター役も彼女の代表作になることでしょう。