『バットマンvsスーパーマン』を全力で復習・考察!【『ワンダーウーマン』を観る前に】

2017年9月4日更新

2017年8月25日から日本公開される『ワンダーウーマン』。ガル・ガドット演じるワンダーウーマンが初めて登場した作品は、2016年公開のDCコミックス原作映画『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』です。この記事で『バットマンvsスーパーマン』のあらすじやキャラクター設定などを復習しましょう!

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』とは?

2016年に公開された『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』は、スーパーマンの活躍を描いた『マン・オブ・スティール』(2013)の続編に当たります。前作に引き続きザック・スナイダー監督がメガホンを取り、バットマンの実写映画『ダークナイト』3部作の監督であったクリストファー・ノーランが製作・原案に参加しました。 同じDCコミックのスーパーヒーローであるスーパーマンとバットマンが同一の世界に存在する、クロスオーバー作品です。 つまり、スーパーマンが暮らす街メトロポリスとバットマンが活躍する街ゴッサムシティは隣接していて、その二人が対立したら……という設定です。

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』あらすじ

前作『マン・オブ・スティール』では、自身と同じクリプトン星人のゾッド将軍による人類滅亡計画を阻止し、地球を救ったスーパーマン。 しかしスーパーマンとゾッド将軍が大規模な市街戦を繰り広げたため、多くの市民が巻き添えとなりました。そのため超人的なパワーを持つスーパーマンを人類の敵とみなし、地球から追放すべきという世論が高ます。 保有するビルを破壊され、大切な社員が命を落とすのを目の当たりにした富豪ブルース・ウェイン(=バットマン)も、スーパーマンの存在と彼の謳う正義に疑問を持つ一人でした。 一方レックス・コープの社長であるレックス・ルーサーJr.は、インド洋から引き揚げられたクリプトナイトを独占。さらにゾッド将軍の死体と宇宙船を引き取り独自に研究をすすめた結果、クリプトナイトがクリプト星人の弱点であることを発見しました。 その動きから怪しい思惑を感じ取ったバットマンは、レックス・コープのパーティーに潜入。コンピューターからデータを盗み出し解析してみることにします。 とうとうスーパーマンの妥当性についての議会審問が開かれ、スーパーマンも姿を表します。しかし議会の最中に爆破テロが発生し、多数の死傷者が。自責の念に苛まれたスーパーマンは、人々の前から姿を消し世界を放浪します。 その様子を見たバットマンは、スーパーマンの脅威を確信。レックス・コープから奪ったクリプトナイトを使用した特製のスーツと槍を用意し、スーパーマンとの戦いに備えます。 レックスは、スーパーマンの育ての母マーサを誘拐。マーサを返してほしければバットマンを殺すよう、スーパーマンを脅迫します。 スーパーマンとバットマン。互いに誤解を抱えたまま、ヒーロー同士の世紀の対決の火蓋は切って落とされたのです……。

新生バットマンはベン・アフレック

幼少時に目の前で両親を殺されたことから、正義に目覚めバットマンとして活躍するブルース・ウェイン。 本作では、大企業ウェイン産業を経営する大富豪としての表の顔と、犯罪者に容赦なく焼印を押し付け制裁を加える裏の顔との対比が鮮明に描かれています。 演じるのは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)や『アルゴ』(2012)『ゴーン・ガール』(2014)などで知られるベン・アフレック。 俳優としてだけでなく。脚本家や監督としてマルチな才能を発揮するベンは、バットマンというキャラクターの複雑な人間性を表現します。

スーパーマンを演じるのは前作に引き続きヘンリー・カヴィル

惑星クリプトンから地球に送られ、人間の夫婦によって育てられたクリプトン星人のスーパーマン。前作でゾッド将軍との戦いに勝利した以後は、18か月間世界を飛び回りヒーロー活動を続けていました。 一方で戦いの巻き添えとして家族を失った人々からは「偽りの神」と非難されることも。異星人の彼を危険な存在とみなし、地球から追放しようという声も高まっています。 演じるヘンリー・カヴィルは、前作『マン・オブ・スティール』からの続投。本作では、自らが地球に送り込まれたがために人類に危機をもたらしてしまうことに苦悩する、ナイーブなスーパーヒーローの姿を熱演します。

『バットマンvsスーパーマン』のヴィランはレックス・ルーサーJr.

スーパーマンの宿敵として原作ファンにはおなじみのヴィラン、レックス・ルーサー。 巨大企業レックス・コープを一代で築き上げた敏腕経営者であり天才科学者。非常に高いIQの持ち主で、財力と科学力を駆使して世界征服を企みます。 本作のレックス・ルーサーJr.は、レックス・ルーサーの息子でレックス・コープの若き二代目経営者という設定です。父親譲りの高い知能と狂気を併せ持った危険な存在のJr.。スーパーマンとバットマンを対決させ、両者共倒れとなるよう裏で糸を引きます。 演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)でのFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグ役で知られるジェシー・アイゼンバーグです。

『ジャスティス・リーグ』に繋がる、“メタヒューマン”とは?

バットマンことブルース・ウェインが、レックス・コープのコンピューターから盗み出したデータを解析すると、そこには「メタヒューマン」に関する調査映像が。 スーパーマン以外にも、超人的な能力を持つメタヒューマンたちが地球上には存在するようです。 超高速で移動し強盗を撃退するフラッシュことバリー・アレン、海底で暮らしジェットスピードで泳ぐアクアマンことアーサー・カリー、科学者の父親により機械の肉体を得て蘇生したサイボーグことヴィクター・ストーン。そして、100年前の白黒写真に写るワンダーウーマンことダイアナ・プリンス。 彼らは一体何者なのか? その能力は人類の脅威となり得るのか、それとも正義のために活かされるのか……? それらの謎は2017年11月23日に公開予定の『ジャスティス・リーグ』で明らかになるようです。また彼ら一人一人を主人公にした単独映画の公開も順次予定されています。

本作でのワンダーウーマンの写真とセリフに要注目!

ブルース・ウェインがレックス・コープのパーティーで出会ったミステリアスな女性、ダイアナ・プリンス。古物商ディーラーをしているセレブな女性ですが、彼女もレックス・ルーサーJr.に不信感を抱いている様子です。 やがてダイアナがメタヒューマンであることを知り、驚愕するバットマン。メールで彼女を問い詰めます。 正体を知られたダイアナは、長年封印していたパワーを再び使い、人類を守るために戦う決意をします。レックスが解き放った怪物ドゥームズデイと死闘を繰り広げるスーパーマンとバットマンの前に、強力な助っ人ワンダーウーマンとして姿をあらわしたのです。 スーパーマンと肩を並べるほどの超人的なパワーの持ち主ワンダーウーマンの活躍は、本作の見所の一つです。もしも彼女が、ワンダーウーマンとして再び戦う決意をしなかったら、人類は確実に滅亡していたとも言えるでしょう。 それにしても気になるのは、バットマンがダイアナの正体を知るきっかけになった写真。これから『ワンダーウーマン』を鑑賞する皆さんは、この写真をよーく覚えておいてください! 1919年にベルギーで撮影されたという、ワンダーウーマンと4人の男性が写った白黒写真は、『ワンダーウーマン』のストーリーの重要なキーでもあるからです。 彼女は一体何者でいつから生きているのか?この写真は誰が何のために撮ったのか? 男性たちは誰なのか? すべての謎は、映画『ワンダーウーマン』で明かされます。 また本作の終盤でジャスティス・リーグ結成を決意するバットマンに対し、ダイアナは「メタヒューマンの誰もが、正義のために戦いたいと考えているかはわからない。」と語ります。 『ワンダーウーマン』では、彼女にそう言わせてしまうきっかけとなった出来事が描かれています。

【『バットマンvsスーパーマン』考察】二つの「正義」が真っ向から対立するストーリー

幼いころに目の前で両親を殺されたことから、バットマンとしてゴッサムシティの治安維持に貢献してきたブルース・ウェイン。正義感が人一倍強い彼は、スーパーマンの市街戦に巻き込まれた市民たちの悲痛な叫びを無視することができません。 名もなき市民の犠牲の上に成り立つ正義と平和に疑問を抱いた彼は、ことの元凶は異星人のスーパーマンにあると考えるようになります。 一方、スーパーマンこと新聞記者クラーク・ケントは、独断で犯罪者を裁き私刑を加えるバットマンのやり方に疑問を投げかけます。犯罪者であってもそこに至るまでの理由があり、更生のチャンスが与えられるべき。バットマンのやり方は、更なる憎しみを生むだけで独善的だと批判します。 こうして両者の「正義」は真っ向から対立し、ヒーローとしての意地とプライドを掛けた世紀の対決が勃発します。 しかし二人のどちらもが、世界平和を願い困っている人間を助けたいと考えているのも事実。どちらがより「正しい」かなんて測れるものではありません。 超人的パワーを持つスーパーマンも、素顔は恋人や育ての親を愛する優しい青年です。また、容赦なく犯罪者をこらしめるバットマンも、従業員思いで責任感のある経営者なのです。 対決の最中にそのことに気づいた両者は、協力して人類の敵に立ち向かう決断をします。私たちが、その姿から学ぶことは多いのではないでしょうか?