2018年8月29日更新

マジで見たかった......実現しなかった幻の映画6選【スピルバーグ、リンチ他】

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様々な理由で幻になってしまう映画

芸術として、また娯楽として人々の生活に浸透している映画。世界各国で日々映画が製作されている一方で、企画倒れとなってしまったり、製作が開始されても完成に至らず幻となってしまった映画も多くあります。その理由は予算上の問題、キャストやスタッフ選びの問題、現場と製作会社や配給会社とのトラブルなど様々です。 今回は様々な理由により残念ながら幻の映画となってしまった中からファンならずともぜひ観てみたかったと思わざるを得ない映画6選を紹介していきます!

大ヒットミュージカル映画の続編は企画倒れに!『ヘアスプレー2』

ジョン・トラボルタが巨体の女性を演じ、2007年に大ヒットしたミュージカル映画『ヘアスプレー』。2008年ごろより続編が2010年に公開されるという噂が飛び交い始めました。またメガホンを取る予定のアダム・シャンクマン監督が映画の構想をメディアに語るなど、ファンに期待をもたせていたものの、2010年に入り、監督自ら『ヘアスプレー2』は企画倒れになったことを公言しました。 なぜ企画倒れになってしまったのかまでは発表されていませんが、ジョン・トラボルタが続編には出演していないことを公言していたこと、脚本家がなかなか決まらなかったこと、など様々な要因で実現しなかったと推測されます。

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壮大な西部劇となるはずだった!『素晴らしき無法者たち』

1960年代から1970年代にかけて数多く製作されたマカロニ・ウェスタンブーム。マカロニ・ウェスタンとはイタリアが製作する西部劇のことを指し、そのブームを巻き起こしたイタリア出身の監督セルジオ・レオーネ。そしてマカロニ・ウェスタンで活躍した俳優といえばクリント・イーストウッド。 そんな2人がタッグを組み、新たなマカロニ・ウェスタン作品『素晴らしき無法者たち』がイタリア出身の大女優ソフィア・ローレン、そしてキング・オブ・クールと呼ばれたアメリカ人俳優スティーブ・マックイーンを共演者に迎え、製作される予定でした。 しかしあまりにキャストが豪華過ぎ、出演料が予想をはるか上回るものとなってしまったせいか予算が大幅に超過してしまったことにより、結局製作には至りませんでした。

フランスの巨匠の映画も幻に!『ムーン・オーバー・マイアミ』

1978年公開の『プリティ・ベビー』や1987年公開の『さよなら子供たち』などで知られるフランスを代表する映画監督ルイ・マル。 1970年代にアメリカで起こった収賄スキャンダルの「アブスキャム事件」を取り扱った作品『ムーン・オーバー・マイアミ』をルイ・マル監督がメガホンを取り、ジョン・ベルーシとダン・エクロイドの主演で製作される予定でした。 しかし残念ながらジョン・ベルーシが33歳という若さで急死したため、本作は企画倒れとなってしまいました。

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スティーヴン・スピルバーグがメガホンを取る予定だった!『ナイト・スカイズ』

スティーブン・スピルバーグ
Brian To/WENN.com

1950年代に実際に起きたアメリカのケンタッキー州に住む一家が宇宙人に襲われたとされる、ケリー・ホプキンスビル事件。 本事件を題材にした映画『ナイト・スカイズ』の企画が『未知との遭遇』が成功したばかりのスティーヴン・スピルバーグ監督のものに寄せられました。インディーズ映画界の大御所として知られるジョン・セイルズが脚本を手がけたものの、内容があまりにダークすぎたため、結局スティーヴン・スピルバーグがメガホンを取ることなく、幻の作品となってしまいました。 もし本作の製作が実現していたら壮大なSF作品となっていたことは間違いないでしょう。

実現の可能性はまだあり!?『ロニー・ロケッツ』

デヴィッド・リンチ
©︎Brian To/WENN.com

『エレファント・マン』や『ツイン・ピークス』を手がけ、カルトの帝王とも称されるデヴィッド・リンチ監督。 脚本を手掛けることでも有名なデヴィッド・リンチ監督が、片足で立つことができる脳梁を持ち、異次元への入り口を探す探偵や電気を操る巨人など、様々な奇人が登場する脚本を1970年代に執筆し、映像化の企画を進めましたが、2018年映画化されるという話は発表されていません。 しかし映像化を諦めたという話も聞こえてこないため、今後映像化される可能性はありそうです。またデヴィッド・リンチ監督が書き上げた脚本はインターネット上で公開されているため、読むことが可能となっています。

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喜劇王が亡くなる直前まで映画化を計画していた!『フリーク』

数々のコメディ映画を手がけ、喜劇王の異名を持つチャールズ・チャップリン。映画に詳しくない人でもその名を一度は耳にしたことがある、映画史上に名を残す名俳優であり監督、脚本家としても活躍し、映画史を語る上で外すことのできない、重要な人物です。 そんなチャールズ・チャップリンが晩年構想を練っていたのが、アルゼンチンに住む翼を持った少女を主人公とした作品が『フリーク』です。 亡くなる直前まで本作の完成に強い意欲を持っていたチャップリンですが、チャップリン自身の死により、本作は完成することなく、幻の映画となってしまいました。

映画化実現していたら大ヒット間違いなし!?

様々な理由により映画化が実現しなかった幻の映画6選を紹介しました。 どの映画ももし映画が完成し、世に出ていたら大ヒット間違いなしの作品といっても過言ではなく、これらの作品が幻となってしまったことは残念でなりません。 今後はどのような理由であれ映画の製作が中断することがなくなり、少しでも幻の映画となる作品が減っていくことを期待したいところですね!