2018年8月9日更新

アニメ『殺戮の天使』とは?【少女と殺人鬼の奇妙な絆】

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大人気フリーゲーム『殺戮の天使』がアニメ化!

2018年7月6日から、テレビアニメ『殺戮の天使』が放送開始しました。原作は星屑KIRINにより2015年から配信されている探索型ホラーゲームで、物語では記憶を失った少女と殺人鬼がある約束を交わし、ビルから脱出しようと共に行動することになります。 同作は2015年11月に、月刊コミックジーンにてコミカライズ化。2016年に小説版が発売され、2018年6月にはニンテンドースイッチに移植されるなどファンから根強い人気を誇り、アニメの方にも注目が集まっています。 この記事では作品のあらすじやキャストスタッフなどを紹介しつつ、テレビアニメ『殺戮の天使』の魅力に迫っていきます。

少女と殺人鬼の奇妙な絆を描くサイコホラー

ビル地下の最下層で目覚めた少女、レイチェル。彼女は記憶を失っており、自分がなぜここに居るのか分からずにいました。両親に会いに行くため、地上を目指してビルを彷徨い歩くレイチェルですが、そこへ殺人鬼の青年・ザックが現れます。 レイチェルはザックから逃げますが、先のフロアでダニーに捕まり、そこである記憶を思い出したことで「殺されたい」と思うようになります。ザックをビルから脱出させる代わりに、自分を殺させることを約束させるレイチェル。こうして奇妙な絆で結ばれた2人の、決死の脱出劇が始まるのでした。 引き込まれるストーリー展開やダークな世界観が魅力の本作。原作ではプレイヤーの注目させたい部分にスポットライトを当てるなど、演劇を意識した演出が多数用いられており、アニメでも原作の演出を忠実に再現しています。

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レイチェル・ガードナー/千管春香

殺戮の天使
©2018 真田まこと/Vaka・DWANGO・KADOKAWA/「殺戮の天使」製作委員会

本作の主人公・レイチェルは13歳の少女で、ビルの最下層で目覚める前の記憶を失っています。地上を目指してビルを彷徨い歩いていた際にザックと出会い、ザックに「殺してもらう」ことを約束させ行動を共にします。 賢く冷静沈着な印象ですが、ザックから「人間らしい表情を見せないと殺す気になれない」と言われ困惑したりと、どこか人間の感情が欠落している部分を感じさせます。 レイチェルを演じるのは、声優の千管春香です。2012年、「マクロス」シリーズ30周年記念として開催された「ミス・マクロス30コンテスト」でグランプリを獲得。声優だけでなく歌手活動にも力を入れており、2013年からはラジオ『夜中メイクが気になったから』でも活躍しています。 千管はレイチェルについて「普通の少女のような姿を見せられた」と意味深なコメントをしており、レイチェルの持つ闇の深さが伺えます。

アイザック・フォスター(ザック)/岡本信彦

殺戮の天使
©2018 真田まこと/Vaka・DWANGO・KADOKAWA/「殺戮の天使」製作委員会

本作のもう一人の主人公・ザックは、20歳前後の殺人鬼の青年。「マトモな成人男性」を自称する一方、幸せそうな顔の人間を殺したいという欲求を持ち、相手の怯える様子に興奮して思わず斬り殺してしまう傾向があります。 身体能力が高い反面考えることが不得意で、自分より頭の良いレイチェルに「ビルから脱出する手助けをしたら殺してやる」と約束を持ちかけます。 ザックを演じるのは、声優の岡本信彦です。2005年、BLCD『追憶のキスを君は奪う』にて声優デビュー。好青年から非道な悪役、ク-ルなキャラから熱血キャラまで幅広く演じ、2012年からは男性声優による音楽レーベル「Kiramune」で歌手活動をしています。 岡本は今作の収録でかなり苦戦させられたそうで、ザックの笑い声だけでも数パターンを収録したと明かしています。

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ビルの各フロアで待ち構える、恐ろしくも魅力的な殺人鬼たち

本作には恐ろしくも魅力的な殺人鬼たちが登場し、それぞれが各フロアを担当しています。まずはB5フロアの主、ダニー。彼はレイチェルの主治医を名乗り、レイチェルの目に強い執着を見せています。作中でもかなりマッドな人物のようで、多数の作品で活躍する声優・櫻井孝宏が演じています。 次に紹介するエディは、B4フロアで墓守を務める男の子。頭にカボチャのような覆面を被っており、一目惚れしたレイチェルのためにお墓を用意して「自分が代わりに殺してあげる」と誘いかけます。歪ながら純情なところがあり、少年役を中心に活動する藤原夏海が演じています。 他にもB3フロアの主でサディストな女看守・キャシーを伊瀬茉莉也が、B2フロアで登場する謎の神父・グレイを大塚芳忠が演じています。

『殺戮の天使』のアニメーションを担当するのはJ.C.STAFF

『殺戮の天使』のアニメーションを担当するのは、日本のアニメ制作会社J.C.STAFFです。同社は1986年に設立し、1994年からテレビシリーズの元請制作を開始。『灼眼のシャナ』や『あずまんが大王』などの制作を手掛け、2018年現在は1クールで複数のアニメ作品を手掛けています。 J.C.STAFFプロデューサーの松倉友二は、これまでにフリーゲームが原作のアニメを制作した経験がなく、『殺戮の天使』の世界観を作り出すのは不可能だと上司に相談したこともあったとのこと。映像面でも苦労が多く、スタッフに加え原作者にも意見を出してもらいながら制作したと明かしています。 本作のOP曲『Vital』はザックを、ED曲の『Pray』はレイチェルをイメージして作曲されており、OP曲を『カゲロウプロジェクト』で知られるじん氏が、ED曲を音楽プロデューサーのDECO*27がそれぞれ担当しています。

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なぜレイチェルはザックに「殺してほしい」と願うのか?

目覚めたばかりのレイチェルは殺されることに恐怖を感じており、自分の命を狙うザックから逃げていました。しかしダニーの言葉で何かを思い出してからは、一転して「殺されたい」と願うようになります。 また、単に死にたいと考えてる訳ではないようで、ザックに「勝手に死ね」と言われた際、「自殺は神に禁じられているからできない」と発言しています。 レイチェル自身も死んだ小鳥を「私の小鳥」に縫い直すなど行動に異常性が見られ、普通の少女ではない様子。なぜレイチェルは「殺されたい」と願うようになったのか、ビルの最下層に来る前に何があったのか、彼女の秘密が物語の大きな鍵になってきます。

『殺戮の天使』はTOKYO MXなどで大好評放送中!

殺戮の天使は2018年7月6日より、AT-XやTOKYO MXなどで放送が開始し、2018年8月現在大好評放送中!同年7月から公式WEBラジオも配信されているので、レイチェルとザックの関係が気になった人はぜひ、本作を視聴してみてはいかがでしょうか。