2018年8月14日更新

アメコミ「スポーン」を徹底紹介!その悲惨すぎる誕生秘話とは?

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スポーン

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映画のリブートも決定!人気アメコミヒーロー、スポーンをご紹介!

今や世界中で不動の人気となっているアメコミ映画。多くの出版社がしのぎを削るアメコミ業界には、映画化が望まれている人気作品は少なくありません。 なかでも、マーベルやDCコミックに次いで業界第3位に位置するイメージ・コミック社の「スポーン」は、1992年から2018年現在も連載がつづいている大人気シリーズ。 1997年に1度実写映画化されましたが、2019年にリブート版の公開が予定されています。 この記事では、「スポーン」の概要や登場キャラクター、その魅力などをご紹介。リブート映画に関する最新情報もお伝えします。

大人気コミックシリーズ「スポーン」とは?

「スポーン」は1992年にイメージ・コミック社から出版された、トッド・マクファーレンによるコミックシリーズです。 スポーンという名のアンチヒーローが活躍するこの作品は、魔界、天界、地球などを舞台に物語が展開され、主人公が魔力を使って戦うダークファンタジー。 本作は、マクファーレンの独特で奇抜なキャラクター造形がうけ、たちまち人気シリーズになりました。主人公がアンチヒーロー・スポーンになるまでの悲劇的な経緯や、その深いテーマも人気の理由です。

また、作者自身が立ち上げたマクファーレン・トイズから発売されたアクション・フィギュアは、それまでの一般的なフィギュアとは比べ物にならない出来の良さで、日本でも一時コレクションがブームとなりました。

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悲劇の主人公アル・シモンズがスポーンになるまで

CIAの工作員だったアル・シモンズは、あるとき全身に火を放たれ暗殺されてしまいます。実はそれは、彼を自らの軍の将校にしようと目論んだ魔界の支配者マレボルギアの差し金でした。 魔界に送られたアルは、最愛の妻ワンダと再会することを条件にマレボルギアと契約し、魔力を持つ兵士「ヘルスポーン」となります。しかし、彼が送られたのは暗殺されてから5年後の世界。ワンダはアルの親友だったテリーと再婚しており、娘も生まれていました。 絶望したスポーンは、ホームレスたちとともに路地裏に住むように。自分を慕う彼らを守りながら、スポーンは天界から送られたアンチ・スポーン、「リディーマー」などと戦います。 戦いに明け暮れるなかで「地球」の意志に触れたスポーンは、魔界と決別し、自らの信じる正義に従って、罪を犯した者に裁きを下す影のヒーローとなりました。

スポーンのコスチュームの秘密

ネクロプラズミック・アーマーと呼ばれるスポーンの黒いコスチュームは、魔界の寄生生命体です。 そのため寄主であるスポーンと意思の疎通をしており、彼を守るために真紅のマントとチェーンやスパイク、鉤爪を使って自ら防御や攻撃を行うこともあります。

スポーンを悪の道へと誘うバイオレーター/クラウン

バイオレーターはマレボルギアの手下で、スポーンが契約どおり魔界の軍のリーダーになるように導こうとします。 しかし、生前人を殺すことを職業としていたアルは、そんな生活から脱却しようとしていた矢先にヘルスポーンになってしまい、マレボルギアとの約束も実際は自分の望んていたものと違っていたため、魔界の軍を率いることに消極的でした。 バイオレーター自身は、人間はヘルスポーンの地位にふさわしくないと考えています。そのためスポーンをライバルとみなし、たびたび戦いを挑みます。 本来の姿は鋭い歯と大きな角をもつ怪物ですが、地球では、太ったピエロ(クラウン)の姿をしています。

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人気コンビ 私立探偵サム&トゥイッチ

(左:サム・バーク、右:トゥイッチ・ウィリアムズ)

私立探偵として活動しているサム・バークとトゥイッチ・ウィリアムズは、かつてニューヨーク市警で敏腕刑事として鳴らしたコンビです。 巨体で肉体派のサムは、頑固で言葉遣いが悪く、無愛想な人物。ヴィランに対しても、拳で立ち向かっていきます。泥臭く、悲観的で怒りっぽい性格ですが、基本的には善人です。 一方、頭脳派のトゥイッチは、情報をつなぎ合わせ、事件を解決へと導きます。体格は貧弱ですが、2丁拳銃を使いこなす腕前の持ち主。 当初2人はスポーンと対立していましたが、やがて理解し合い、スポーンに助けを求めたりするようになりました。また、スポーンにとっても彼らは唯一信頼できる存在です。

がっかりアメコミ映画のひとつ?1997年の実写映画『スポーン』

1997年に実写映画化された『スポーン』は、興行面では成功しましたが、その評価は賛否両論でした。 スポーンのかっこよさやクラウンの不愉快さなど、原作を忠実に再現していると評価する人々もいました。 しかし一方で、コミックファンからはストーリーの改変がひどすぎる、スポーンの魅力であるコスチューム、特にマントが登場するシーンが少ない、魔界のCGが粗すぎるなど、厳しい意見が多く上がったのも事実です。 また、スポーンのオリジンが丁寧に語られましたが、それが裏目に出て、彼がダークヒーローとして活躍する姿がほとんど見られなかったのも、批判の原因になったようです。

この『スポーン』は、現在では「作る時代を間違えた映画」と言われることもあり、CG技術の向上やアメコミ映画人気と相まって、特に2000年以降からリブートが強く望まれていました。

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期待が高まる要素満載!2019年に『スポーン』リブート映画が公開!

監督は原作者トッド・マクファーレン!

1997年の映画が公開された直後から、原作者トッド・マクファーレンは『スポーン』のリブートを望んでいました。念願叶って、今回はマクファーレン自身がメガホンを取ることに。 アメコミ映画がすっかり定着し、「デッドプール」シリーズや『ローガン』(2017)など、R指定作品も成功を収めたことで、本作にも注目が集まっています。 キャラクターやストーリーをしっかりと描き、スポーン本来のかっこよさを表現できるのは、マクファーレン以外にはいないのではないでしょうか。

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スポーンを演じるのはオスカー俳優ジェイミー・フォックス!

スポーン/アル・シモンズを演じるのは、『Ray/レイ』(2004)で、アカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス。 フォックスは以前から、「もっとも演じたい役は、スポーンとマイク・タイソン」と発言しており、今回そのひとつが実現することになりました。

MCUでも活躍のあの人も参戦!

MCUの「アベンジャーズ」シリーズなどで活躍しているジェレミー・レナーも、本作への出演が決まっています。 レナーが演じるのは、元ニューヨーク市警殺人課の刑事トゥイッチ・ウィリアムズ。原作では、サム・バークとともに私立探偵をしているキャラクターです。 しかし、今回の映画ではトゥイッチのみが登場するもよう。彼がスポーンと協力関係になるのではないかと言われています。

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【『スポーン』の魅力①】とにかく見た目がかっこいい!

スポーンの第一の魅力は、とにかくその見た目のかっこよさです。イメージ・コミック社設立前は、DCやマーベルで人気作品の作画を担当していたマクファーレンの独特のタッチは、当時から人気を集めていました。 スポーンのマスクやマントなど、コスチュームのかっこよさ、ヴィランたちの醜悪ながらも魅力的な造形は、ストーリーの良さとともに、シリーズの大きな魅力となっています。 また、マクファーレン・トイズから発売されたアクション・フィギュアが人気となったのも、それが原作のキャラクターをそのまま立体化したような、クォリティの高さからでした。

【『スポーン』の魅力②】「愛の前では通常の善悪の基準は意味をなさない」

アル・シモンズは、親友と思っていた人物に暗殺され、魔界の支配者と契約をし、魔界の軍を率いるヘルスポーンとなって地上に復活しました。しかし、復活の目的だった最愛の妻は自分を殺した男と結婚し、子供をもうけていました。 そんな悲劇的な経緯をたどってアンチヒーローとなったスポーンは、心に傷を負いながらも怒りや悲しみと葛藤し、自分の信念に従って悪人たちを罰する存在になっていきます。 スポーンの善悪の判断基準は、ずばり「愛」。ときには常識的な判断から外れるこの信念は、とても人間的なもので、多くの読者の心をとらえているのです。

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魔界から復活した戦士スポーンに注目!

Great #Spawn fans do awesome #fanartwork. Artist Carlos Villa did a terrific job here. Youfans are #greatfans TODD

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アンチヒーローとして絶大な人気を誇るスポーン。悲劇の主人公が悲しみから立ち上がり、自分の信念に従って悪を成敗していく姿は、多くの人々に支持されています。 R指定作品としてリブートされる今回の映画には、関心が高まるばかり。前作を知っている人もそうでない人も、アメコミ映画好きなら注目しているのではないでしょうか。 スポーンはアニメ化もされており、2018年8月現在アマゾンプライムでも視聴することができます。 スポーンに興味を持たれた方は、映画の予習として1997年版の実写映画や、アニメ版を見てみるのもいいかもしれません。