2018年8月21日更新

とんでもない邦題を付けられた映画15選!【「ウハウハザブーン」ほか】

外国映画を選ぶ際に、意外と重要なのが邦題。原題よりも評価が高いものもあれば、とんでもない方向に行ってしまった邦題もあります。その中でも、特にぶっ飛んだ邦題を付けられてしまった作品をご紹介!

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作品自体より面白い?とんがった邦題をご紹介!

海外の映画が公開される際、多くの映画には日本語のタイトルが付けられます。その映画の特徴を上手く捉えた邦題もあれば、無難にカタカナに変換したものもあり、非常にバラエティー豊かです。 そんな奥深い邦題の世界ですが、見た人の度肝を抜くような凄まじいインパクトの邦題も存在します。その作品のファンから顰蹙を買うようなものから、逆に熱狂的に受け入れられているものなど……。 今回は、そんな作品以上に個性的すぎる邦題を付けられた映画をご紹介します。原題には無いおかしな魅力を発見できるかもしれませんよ!

一発でコメディだと分かる名邦題『悪魔の毒々モンスター』

一貫して低予算なB級映画を量産し続けている映画制作会社、トロマ・エンターテインメントを代表する作品が、『悪魔の毒々モンスター』。有毒物質を全身に浴びてモンスターとなった主人公が、街の悪党を過激に始末していくホラー・コメディーです。 原題の『The Toxic Avenger』は、直訳すると「有毒な復讐者」という意味になります。そんな、直訳だと少し分かりにくくなってしまう原題を、映画のブラックでコミカルな雰囲気に沿って日本語化しました。 本作がどのような映画かを分かり易く伝えている邦題ですが、明らかにB級だと丸わかりです。

ある意味本編よりも印象的?『マイドク/いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか』

『Death Warmed Up』という原題の面影を一切葬り去ってしまった本作は、1985年のパリ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを獲得しました。マッドサイエンティストのハウエルによって両親を殺されたマイケルが、復讐のために血みどろの戦いを繰り広げるというスプラッター映画です。 邦題と同じく内容もぶっ飛んでおり、登場人物たちの謎の行動や支離滅裂で崩壊寸前なストーリーなど、マニアでも賛否両論が大きく分かれる作品となっています。鑑賞後、結局は邦題しか覚えていないということになるかも……。

邦題がカルト映画化のきっかけとなった『史上最悪のボートレース ウハウハザブーン』

圧倒的なセンスが炸裂した邦題のおかげで、日本では密かにカルトムービーとして高い人気を誇る本作。 原題は『Up the Creek』で、最初にビデオ化された時は『アップ・ザ・クリーク 激流スーパーアドベンチャー』というタイトルでしたが、後にテレビ放送された際に付けられた邦題の方が定着したという経緯があります。 そんな本作は、3流大学の中でも屈指の問題児である4人が、様々な大学が競う川下りレースでの優勝を目指すというコメディーです。1980年代のアメリカ映画らしい、ギャグありエロありの正にウハウハな作品となっています。

映画の明るい雰囲気に忠実な『超能力学園Z』

原題は『Zapped!』というタイトルの本作は、「Z」という文字の意味がまるで分からない、何とも気の抜けた邦題を付けられてしまいました。しかし、徹底的にバカバカしい作風には不思議とマッチしています。 実験中の事故によって超能力を手に入れた、内気な高校生のバーニー。身についた力を駆使して愉快に過ごす彼は、気になる女の子とも少しずつ仲を深めていきますが……。 チープでお色気描写も大量、おバカな学園コメディーとしてリラックスして楽しめる作品です。ちなみに、続編は更にエスカレートし、『超能力学園Z PART2 パンチラ・ウォーズ』なんて邦題に……。

一見ポルノ映画のようになってしまった『変態村』

まるでポルノ映画の如き邦題を付けられてしまった本作ですが、原題は新約聖書に登場する「ゴルゴタの丘」を意味する『Calvaire』で、作品の展開に沿ったものでした。歌手である主人公が迷い込んだ村で体験する、地獄のような苦しみを描きます。 陰惨でグロテスク、一度見たら忘れられない不快感を与える描写が多く、主人公以外は殆どが狂気に走った変態だらけという恐ろしくマニアックな作品。ただ、宗教的なメタファーを多く含んだストーリーなど、単なる変態映画にはなっていません。 様々な映画祭で賞を獲得した、邦題からは予測できないほど野心的なサイコスリラーです。

最早何の映画なのか分からない!『バタフライエフェクト・イン・クライモリ』

タイムリープSFの傑作『バタフライ・エフェクト』と、人気スプラッターホラー『クライモリ』をただ合体させただけの、『Acolytes』という原題を無視した適当すぎる邦題。更に本編の内容は上記の2作とは全く関係が無く、SFでもなければホラーでもないという点もツッコミどころです。 実際のジャンルは、森の中で女性の遺体を見つけた主人公たちが、彼女を殺した犯人を突き止めて、代わりに自分たちをいじめた同級生を殺害させようとするサスペンス。テンポが悪く強引な展開はあるものの、スリリングなストーリーが楽しめます。

『ランボー』にはなれなかった『ランボー者』

ベトナム戦争の帰還兵である主人公が、親友を殺した麻薬組織を潰そうと再び戦いに身を投じるアクション映画。邦題の元ネタである『ランボー』との共通点は、主人公のスティールがベトナム戦争の帰還兵であるという点のみで、原題の『Steele Justice』は影も形もありません。 『ランボー』とは似ても似つかない本編は、アクション映画でありながら微妙にこじんまりとしており、更に何故か日本刀まで登場するという頓珍漢な内容。帰還兵の苦しみを描き切れたわけでもなく、反応に困る作品です。 ちなみに、『コマンドー』に便乗した『コマンドー者』なる映画も……。

あからさまな便乗タイトルが悲しい『26世紀青年』

本作は日本では劇場未公開でしたが、2008年にDVDとして発売された際に、当時話題となっていた『20世紀少年』に便乗した邦題を付けられることに。原題は『Idiocracy』という造語なため、日本語には訳しにくいタイトルでした。 何もかもが普通な主人公のジョーは、売春婦のリタと共にアメリカ軍の冬眠実験に参加することになります。しかし、担当者の不祥事によって存在を忘れられた2人が目覚めたのは、人々の知能が低下して荒廃した26世紀のアメリカ。 ひょんなことから、ジョーはアメリカを立て直すことになりますが……。コメディでありながらも、現代社会への鋭い皮肉も込められた隠れた名作です。

ピエロよりも邦題がどうかしてるぜ!『道化死てるぜ!』

子供嫌いなピエロのリチャードは、トミーという少年の誕生日パーティーでの仕事中、子供たちの悪戯が原因で死んでしまいます。6年後、成長しティーンエイジャーとなったトミーのために再び誕生日パーティーが開かれますが、そこに復活したリチャードが現れ……。 ピエロが様々な手段で若者たちを虐殺していくというシンプルなストーリー、そして気合の入ったグロシーンも満載の、古き良きスプラッター映画を思い起こさせる作品です。原題は、リチャードのステージネームと同じ『Stitches』でシンプル。 そんな本作、最もどうかしているのはインパクト抜群な邦題かもしれません。

決してバイオレンス映画ではありません!『暴力脱獄』

邦題から、バイオレンス映画だと想像してしまいそうですが、あくまで本作のテーマは「暴力」でも「脱獄」でもありません。原題は『Cool Hand Luke』で、直訳すると「冷静沈着なルーク」という意味になります。 そんな原題通り、ちょっとしたことで刑務所送りにされてしまった主人公のルークが、過酷な支配体制に徹底して反抗しようとする様子を描いた作品です。名優ポール・ニューマンが、不敵で誇り高いルークを熱演しました。 キリスト教のメタファーなどを含んだ、非常に深みのある名作として語り継がれている映画です。勿論、ルークが大暴れする派手なアクションはありません。

グルメホラーとは一体何なのか?『グルメホラー 血まみれ海岸・人喰いクラブ/地獄のシオマネキ・カニ味噌のしたたり』

原題は『Giant Claws』、「大きなハサミ」という意味のシンプルで地味なタイトルですが、邦題は異常に長く、一発でB級どころかC級映画だと分かる親切な仕様に。グルメホラーという謎のジャンル分けをされた最初で最後の作品です。 原発から漏れた放射能が原因でシオマネキが大量発生、そして何故か人々を襲い始めます。カニ軍団に立ち向かおうとする主人公たちですが、そこに超巨大ガニまで現れ……。 邦題のようなショッキングなシーンは一切無い、終始気の抜けたカニ動画となっています。色んな意味で、パニック映画ファンにとっては新境地となるかもしれません。

バカ映画らしさをシンプルに表現しきった『おだぶつTV』

死刑囚のみが出場できるクイズ番組、「おだぶつTV」。不正解なら即処刑、そして会場は大盛り上がりという、放送倫理完全無視の超人気番組です。 本作は、そんな「おだぶつTV」の様子や、司会者の男の日常を描いたブラックコメディー。ギロチンや電気ショックに留まらないバラエティー豊かな処刑方法も多数登場し、不謹慎と言う気も無くなるほど滅茶苦茶な内容になっています。 原題の『Deathrow Gameshow』を『おだぶつTV』と訳すキレキレのセンスも含め、バカ映画ながらも圧倒的なインパクトの作品です!

続編でもなんでもない!あんまりな邦題『サスペリアPART2』

イタリアンホラーの大ヒット作、『サスペリア』の続編かと思いきや、本作は全く関係の無い作品です。 原題は『Profondo Rosso』である本作は、『サスペリア』の監督ダリオ・アルジェントが、『サスペリア』より前に発表したサイコスリラー。ヒットに便乗して勝手に続編のようにしてしまったという、何とも強引な邦題です。 ストーリー自体は、凄惨な殺人の瞬間を目撃した主人公が犯人の行方を追うという王道のサスペンスですが、殺人シーンは犯人の異常性を存分に押し出しており、ホラー映画のような不気味な雰囲気が特徴となっています。

ホラー映画とは思えない笑えるタイトルに……『暴行魔ゴリラー』

クローマン博士は、病気によって余命僅かとなってしまった息子ジュリオのために、動物園から盗んだゴリラの心臓を移植します。無事に手術は終了するも、ゴリラの心臓の影響で元気一杯になりすぎたジュリオは、次々と女性を襲い始め……。 メキシコ産ホラー映画の中でも異色の本作は、馬鹿馬鹿しすぎるストーリーながらも、1969年の作品とは思えないほどクオリティーの高い残酷シーンが見所です。原題は「恐ろしい獣人」を意味する『La Horripilante bestia humana』ですが、邦題はギャグ漫画のようになってしまっています。

凄まじいネーミングセンスに宇宙人もお手上げ『ニンジャリアン』

訪れたキャンプ場で宇宙人に襲われた主人公たちが、町の男たちと共に立ち向かうとSFホラー映画。原題の『Without Warning』を、宇宙人が手裏剣型の生物を使って襲ってくるからというだけの理由で『ニンジャリアン』に訳すという姿勢が男らしいです。 そんな間の抜けた邦題とは裏腹に、本作はSFホラーとして高い完成度を誇っています。手裏剣型生物の気持ち悪さやグロ描写は、他の映画では見られない本作独自のものです。 勝手にニンジャリアンなんて名前にされてしまった宇宙人ですが、その恐ろしさは忍者どころじゃありません!

変な邦題だからこそ気になる?不思議な魅力のある邦題

いかがだったでしょうか?良くも悪くも、一度見たら忘れられない衝撃的な邦題の数々をご紹介しました。 批判的な意見も多い邦題ですが、原題がシンプルな場合は人を惹きつけることが難しいため、ある程度は仕方がないのかもしれません。逆に、変な邦題だからこそ、作品が気になったという人もいるでしょう。 『俺たちに明日はない』などの、邦題が高く評価されている作品だけでなく、今回ご紹介したような個性的な作品も是非楽しんでみてください!