【最終回】「緊急取調室4」全話あらすじをネタバレ解説!キントリは解散してしまうのか?
タップできる目次
- 『緊急取調室』のあらすじ&ネタバレを最新話まで紹介【天海祐希主演】
- 第1話:キントリが解散決定!?ハイジャック犯と官僚の闇に迫る!
- 第2話:ハイジャックは仕組まれていた?伝説の活動家vs有希子の対決!
- 第3話:人気ボクサーに殺人疑惑!有希子がついにミスを犯す?
- 第4話:被疑者が重症!?不倫疑惑に隠された嘘を見抜けるか
- 第5話:ロボットに取り調べ!?前代未聞のロボット殺人事件!
- 第6話:母親が息子を誘拐!?モツナベコンビが大活躍!
- 第7話:透視は本物?双子の入れ替わりとハイジャック犯の死亡!
- 8話:キントリ解散目前!口裏合わせの事件と菱本の逮捕?
- 最終回:ついにキントリ解散!大物政治家の罪を暴けるのか
- シーズン3あらすじ
- 第1話:女の闘い!発砲は人質を守るため?それとも……。
- 第2話:女流棋士の闘い!そこで起きた毒殺事件
- 第3話:カリスマトレーダーが殺害される!第一発見者の裏の顔とは
- 第4話:迫るタイムリミット!姉弟に隠された秘密を暴け!
- 第5話:自宅での取り調べ!かぼちゃスープが鍵に!?
- 第6話:ウサギが誘拐!?熱心な保育士が本当にしたこととは......?
- 第7話:元夫が殺害!24歳差婚の事件の真相は?
- 第8話:男3人の関係性は!?社長殺しの犯人は誰!
- 第9話:キントリ最後の事件!それぞれの殺人事件は繋がっている!?
- 最終回:キントリ最後の事件の結末はどうなる!?
『緊急取調室』のあらすじ&ネタバレを最新話まで紹介【天海祐希主演】
2021年7月より放送されているドラマ『緊急取調室』4期。 これまで多くのクセ者容疑者と対峙してきた真壁有希子をお馴染みの天海祐希が務め、再結集したキントリ・チーム。シーズン4では史上最悪の危機に立ち向かいます。初回視聴率は14.7%を記録し、好調のスタートを切りました。 この記事では各話のあらすじをネタバレありで毎週紹介します!記事後半ではシーズン3もおさらいしているので見返してみてください。
ドラマ「緊急取調室」シリーズの魅力を深掘り
第1話:キントリが解散決定!?ハイジャック犯と官僚の闇に迫る!
「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」取調官の有希子(天海祐希)は、北海道警察へ出張することになります。空港の保安検査場で、有希子は白髪の老婆が持病の薬の処方箋がないと騒いでいるところをフォロー。 そのまま老婆と話し、「いい旅を」と言われ2人は座席にそれぞれ座りました。しかし飛行機が一向に出発せず、有希子はCAに警察手帳を見せ、この飛行機がハイジャックされたことを知ったのです。 有希子はすぐにキントリに連絡し、立てこもり犯のいるギャレーへ。するとそこには先ほどの老婆が……。「私は国民青年派の大國塔子だ」と言い、塔子(桃井かおり)はCAを人質にある要求をしました。それはこの飛行機に乗っている国土交通副大臣・宮越(大谷亮平)を呼ぶこと。 その宮越はゲームに夢中で、ハイジャックに気付いていません。その時同乗していた警乗警察官の山上(工藤阿須加)は塔子に人質解放を促しますが、塔子は爆弾を持ち込んでいると言い出したのです。 塔子は50年前に国会議事堂前で「7分間の演説」を行い、活動家として有名な人物。しかしここ最近は姿を見せず、50年の沈黙を破って再び現れたのでした。塔子は爆弾を宮越の秘書・東(今井朋彦)の荷物に入れたと言います。
東が荷物を開くと、そこには爆弾と思えないようなペットボトルが入っていました。 有希子が本当に爆弾なのかと不審に思った瞬間、東が塔子に掴みかかります。 宮越はようやく事態に気づきましたが塔子に会うことを拒否。塔子は宮越に汚職疑惑の真相を語らせ、現政権の責任を問うことを目的としていました。掴みかかった東でしたが、塔子に注射器を刺されそのまま亡くなってしまったのです。 有希子は塔子を捕まえようとするも、今度は山上が塔子の足に発砲。ハイジャックは失敗に終わったものの、東の命は絶たれてしまいました。キントリに戻った有希子は「爆弾は偽物だった」と言います。 しかし報道では爆弾は処理の最中に爆発したと発表され、有希子は公安から呼び出されました。その頃梶山(田中哲司)は刑事部長の北斗(池田成志)から圧力をかけられ、有希子はこの事件に上が隠そうとしている何かがあると睨んだのです。 一方キントリの小石川(小日向文世)と菱本(でんでん)は、東の息子から東が宮越に「死ね」と言われていた事実を聞きます。さらに有希子は、山上が退職した元キントリの中田(大杉漣)だと本人から告げられ驚愕。 有希子は公安には東の荷物に爆弾しか入っていなかったと言ったものの、本当はパソコンが入っているのを見ていました。東のパソコンに宮越の疑惑の証拠があり、警察がそれを秘密裏に処理したのではないかと推測します。 すると塔子がこれまで小暮しのぶという名前を使って生活していたこと、そして爆弾処理班が爆弾を処理した記録が残されていないことが分かったのです。 梶山は有希子に、9月末をもってキントリが解散になったことを伝えます。それぞれ次の所属先も決まり、小石川と菱本があまりこの事件に乗り気ではない理由が分かりました。 有希子はあえて「どうせ解散するなら怖い物はない。大國塔子を丸裸にしよう」と決め、キントリメンバーも納得。梶山は北斗に塔子の取り調べを直談判しますが、北斗は有希子を懲戒審査委員会に送ることを条件に承諾。 小石川と菱本は、東が宮越から「全部を背負って死ね」と言われたことを突き止め、本物の木暮しのぶと思われる人物は、山で遺体となって発見されました。 梶山は有希子に辞表を書かせることを決め、キントリで塔子を事情聴取するために辞表を書けと有希子に迫ります。有希子は「面白くなってきたじゃない」と言います。キントリの解散まであと82日となったのでした。
第2話:ハイジャックは仕組まれていた?伝説の活動家vs有希子の対決!
塔子(桃井かおり)が持ち込んだ爆弾は偽物の可能性があると見た有希子(天海祐希)は、北斗(池田成志)たち上層部が何かを隠そうとしていると睨みます。有希子は辞表を書き、なんとか塔子の取り調べを行えることに。 その頃しのぶ(円城寺あや)の遺体が見つかり、しのぶはビストロの店主から犬の餌ということで残りの料理をもらっていたこと、料理をもらうのが最後と言ってから連絡が取れなくなったことが発覚。 キントリメンバーも事件を整理していると、そこに東(今井朋彦)の息子の奨太(石田星空)がやってきました。東は息子にレンタル携帯を託しており、その履歴には宮越(大谷亮平)が裏金をもらったとされる電話番号の履歴があったのです。 さらに公衆電話との通話も13回あり、その場所は塔子が潜伏していた場所の近くでした。 キントリは塔子と東はグルで、わざとハイジャックを起こしたと睨みます。そこに山上(工藤阿須加)もやってきて、キントリの取り調べを立ち会うことに。
こうして約束の時間より早くやってきた塔子の、60分の取り調べが始まりました。有希子は最初、隣の部屋から東は自分で注射器を刺したのではとゆさぶりをかけます。 そして取調室に入り、塔子がなぜ爆弾が警察の処理で爆発したことになってるかと質問。有希子はやはり爆弾は偽物だったと確信し、東は最初から自殺するつもりで塔子にハイジャック計画を持ちかけていたことが分かったのです。 さらに有希子は、しのぶの殺害についても問いただします。その間も北斗は有希子の退室を命じますが、梶山(田中哲司)たちの反発で、有希子は塔子に7分間を与え部屋を出ました。 その間、塔子の50年前の活動家時代の伝説の7分間の演説を流します。戻った有希子に塔子は話し始めました。しのぶは塔子を支援していましたが、ビストロ店主と結婚することになり、名前が貸せなくなった。 周囲から「おさげババア」と言われていると指摘され、塔子はかっとなって自分の髪でしのぶを絞殺したのです。そして東はかっこよく死にたいという塔子のために、東が塔子を殺す予定でハイジャックを仕掛けていたことが分かりました。 有希子は塔子に生きてほしいと訴え、塔子は「国の金で生きてやる。爆弾も本物にしないといけないしな」と謎の言葉を残します。このまま取り調べは終わり、世間に東が自殺だったことは公表。 しかし宮越は「犯人が自分の疑惑を口にしたため、責任を感じたと思う」と責任を逃れました。塔子は公安の聴取に黙秘を続け、キントリの取り調べ映像は北斗から宮越の元に渡ります。 宮越は「あの化石が拘置所で病気になるとかして、死んでくれたら助かるんだけどね」と言い残し、キントリ解散まであと80日となったのでした。
第3話:人気ボクサーに殺人疑惑!有希子がついにミスを犯す?
ボクシングバンタム級のタイトルマッチが決定し、チャンピオンは加賀見(神尾楓珠)、挑戦者は石倉(岡山天音)。世間からも注目を集めている試合ですが、対戦1週間前の会見の直後に出席していた記者・梅本(松本実)が川に転落し溺死するという事件が発生。 梅本は転落前に顔を殴られており、なんと石倉が現場近くで梅本と一緒にいたことが判明。石倉は少年院に入っていたこともあり、北斗(池田成志)は石倉を犯人と決めつけキントリに事情聴取を指示したのです。
早速有希子(天海祐希)は石倉を聴取します。しかし何も語らずに帰り、有希子は石倉の態度や「聞きたいことは何?」と探っていたことから、犯人ではないかと思うように。そんな時、梅本がネタを取るためにあちこちに金をバラまき、金に困っていたとの情報が入りました。 そして世間では石倉の疑惑が深まる中、加賀見が石倉に「自分の言葉で話す責任がある」と言葉をかけたのです。 石倉を尾行すると、なぜか加賀見のマンションに向かっていました。 そこにはキャスターの絵美(逢沢りな)もいて、加賀見は「協会はみんな知っている。全て公にしようと思っている」と石倉にインターホン越しに何やら話します。 その頃キントリでは、梅本が金をばらまいて危険な取材を繰り返していたことが分かり、金の出入りを調べました。すると自分の名前で合計70万円が振り込まれていたことが発覚。 有希子は石倉のジムを訪ね、石倉が「加賀見が死んだら面白い」と発言していたことからより石倉を疑います。夜石倉のアパートにやってきた絵美は、「加賀見さんとは何もない。梅本のことを何も言ってくれないから相談してただけ」と話しました。 そして玉垣(塚地武雅)の捜査で、梅本にお金を振り込んでいたのは加賀見であると判明。しかも会見時、加賀見は石倉に「俺は八百長なんてしないぜ」と呟いていたことも分かり、キントリは再び石倉の聴取に挑んだのです。 石倉の取り調べは有希子と菱本(でんでん)が、同時に小石川(小日向文世)は加賀見の家に向かいます。有希子は石倉に、八百長のことで梅本から脅されていたのではと追及。 するとその時、梅本の同僚の記者が梅本を殴ったことを認め、石倉は犯人ではないことが分かったのです。真相は、梅本が絵美と石倉、加賀見とそれぞれ会っている写真を記事にしようとしていました。 加賀見はそれをもみ消すために金を振り込み、同僚は次から次へとネタを取られる梅本に腹を立て、殴ったのです。有希子は自分が石倉を犯人だと決めつけていたことを反省し、再び石倉の前に座りました。 石倉は事件の夜、今までの自分の試合が全て八百長であることを加賀見から聞いていました。仕組んだのは師匠の山内(阿南健治)で、石倉はリングで八百長を公表しようとしていた加賀見をリング上で殺そうと考えてたのです。 しかし小石川に全てを吐いた加賀見は、八百長は自分のでっち上げだったことを告白。石倉に試合に負けるのが怖く、梅本に嘘のネタを売ったことも打ち明けました。石倉は嘘のために翻弄されたことを悔やみ、拳を壁にぶつけようとしますが有希子たちは慌てて止めに入ったのです。 こうしてキントリの解散まで、あと75日となりました。
第4話:被疑者が重症!?不倫疑惑に隠された嘘を見抜けるか
食品廃棄物リサイクルシステム「SY21」が注目される会社で、ガス漏れが発生します。 専務の三上(内村遥)ともう1人が亡くなり、防犯カメラ映像にはエンジニアの頼子(高橋メアリージュン)がわざと機械を故障させる映像が残っていました。事件として扱われることになり、しかも頼子はSNSに「もう終わったのね。さよなら」と書き込んでいたのです。 キントリは早速頼子の事情聴取を託されますが、頼子は重症でICUにいます。しかも担当医の折原(甲本雅裕)は「治療を優先」と、事情聴取を断ってきたのでした。 有希子(天海祐希)たちはひとまず、頼子や三上を調べることにします。
すると2人は同じ高校の同級生で、頼子は三上の強い推薦で会社に入ったことが判明。さらに玉垣(塚地武雅)がPC解析をすると、「私のカラダだけじゃなく、夢まで奪うの!」と書いたメールを頼子が保存していたことも発覚。 キントリは2人の不倫関係の末に事件が起きたと推測しますが、有希子は納得がいきません。 事情聴取を断り続けた折原ですが、何とか5分だけ許可しました。有希子と小石川(小日向文世)が話を聞こうとすると、頼子は「死刑にして!」と騒ぎ出しその場で聴取は中止。 2人は折原の異常な行動に気が付き始めました。またSY21の開発は全て三上の手柄となっていることが分かり、頼子がなぜか空気口の近くで倒れていたことも判明。キントリは、頼子は自分が助かるように事件を起こしたと推測したのです。 取調室の中を病院のようにセッティングし、折原立ち合いの元取り調べが行われることになりました。頼子は大学を中退し、ホステスとして働いている時に三上と再会。 三上の推薦で会社に入り、SY21の開発に没頭しましたが、全て手柄を三上に奪われたと打ち明けます。さらに別れ話も切り出され、自殺しようとしたと話しました。 そしてまた興奮した頼子を止めた折原に対し、小石川は10年前に折原が担当した殺人の被疑者が自殺したことを話し始めます。折原はそれをずっと引きずっており、有希子は「今もその時と同じように真実を隠すことになる」と説得。頼子の病状は大したことなく、折原はそれに付き合っていたのでした。 有希子は頼子に対し、「今さらそんな理由で人を殺すダサい女いないでしょう!」とあえて挑発。すると頼子は「不倫なんかしてない!同情がうざかった」とついに本音を話しました。SY21は本当は三上と頼子の2人の開発でしたが、頼子は1人の手柄にしたいと三上に相談。 断られた頼子はわざと三上と不倫していると噂を流し、捨てられて手柄を取られた可哀想な女を演じることにしたのです。しかし有希子は、「あなた三上さんを好きだったんじゃない?」と確信をつきました。 いくら思っても既婚者の三上を手に入れられない頼子の気持ちを解放し、有希子は泣き叫ぶ頼子を抱きしめます。 折原は、自分が頼子から本音を聞き出すために利用されたことを見抜いていました。有希子は「刑事と被疑者は真実を明らかにするパートナーでもある」と言い、折原も「時に患者に嘘をつく我々医師と同じですね」と言い、立ち去ります。こうしてキントリ解散まで、あと56日となったのでした。
第5話:ロボットに取り調べ!?前代未聞のロボット殺人事件!
都内で1人暮らしをする老人・和代(夏樹陽子)が、頭蓋骨を骨折し亡くなっているのが見つかります。発見したのは隣家の主婦・マサエ(杉田かおる)で、マサエは長野で会社を営む和代の息子・彰(小池徹平)から鍵を預かり、時々和代の様子を見に行っていました。 現場には見守りカメラロボットのハイリーがいて、なんとハイリーから和代の頭部皮膚片が検出。和代の頭部の傷は2箇所で、誰かがハイリーを操作して殺害したのではと考えられました。こうして有希子(天海祐希)たちは、ハイリーの事情聴取を行うことになったのです。 玉垣(塚地武雅)はハイリーを修理したものの、ハイリーで録画された映像はクラウドに送られるが、24時間で消えてしまうとのこと。さらにパスワードを音声で入れなければハイリーは動かず、有希子たちはお手上げ状態。 その時マサエが何度か合鍵を使って和代の家に侵入し、食料などを盗んでいたことが発覚します。
マサエは和代の指示で「二度と盗まない」という念書を書き、調査会社を装って彰の婚約者で秘書の万里(黒川智花)に、「息子とは結婚させない」という電話をかけさせられたと証言しました。 早速万里に出頭を求めて彰の会社に向かうと、万里は逃走しあっさりと犯行を自供。しかし動機を話そうとしません。有希子たちがその映像を彰に見せると、彰はショックを受けたものの「動機などどうでもいい」と発言。 そして有希子はあることから、ハイリーのパスワードを解除しました。パスワードは「カーネーション」。彰は幼い頃両親が離婚し父に育てられ、父の葬儀で和代に再会。そこから毎日母の日のように和代を大切にし、その言葉から有希子はパスワードを閃いたのです。 ハイリーに残された映像から、キントリは彰の取り調べを開始。彰に事件当日の映像を見せ、彰は過去を語り始めます。和代は24年前、男と家を出ていきました。しかしすぐにその再婚相手は亡くなり、彰は再会してから親孝行の気持ちで和代を金銭面などで援助してきたのです。 しかし婚約者の万里の身辺調査を依頼したのは彰で、その結果を和代に見せたことで万里と和代は揉めることに。万里は過去に借金をしており、姉を怪我させたという経験がありました。 有希子は彰に、万里のカっとなる性格を利用して和代が自分たちの結婚に反対していると吹き込み、殺させるように仕向けたのではないかと問います。実は24年前に和代の再婚相手が亡くなったのは、彰が起こした事件でした。 幼い彰は母を取られたことに嫉妬し、再婚相手が自転車に乗っているときにラジコンを操作。わざと事故を起こさせていました。現場にはラジコンの破片が落ちており、当時は事故として処理されました。 しかしラジコンを持つ彰の幼い頃の写真が、和代の部屋に飾られていたのです。さらに和代はその現場を目撃しており、再会した際に「誰にも言わないからね」と彰に伝えていたことも判明します。 彰は豹変し、「あの女はそれをネタに、僕から金を吸い上げようとしていた」と取り乱します。彰は和代を邪魔に思い、少年時代の罪は今さら問われないことを見込んで今回の犯行を思いついたというのです。 「あの女は死ぬ間際、ハイリーを睨みつけていた」という彰に有希子は、「私には助けを求めているように見える」と言います。有希子は涙を浮かべ、彰が和代の言葉を本心だと解釈していれば和代は死なず、万里も犯罪者にならなかったと訴えました。 パスワードが「カーネーション」だったことを伝えると彰は崩れ落ち、逮捕されたのでした。こうしてキントリ解散まで、残り47日となったのです。
第6話:母親が息子を誘拐!?モツナベコンビが大活躍!
警視庁特殊犯捜査係の班長・鬼塚(丸山智己)が朝一番に、キントリにやってきます。財務省勤務の諸星(駿河太郎)の息子・翼(有山実俊)が誘拐され、諸星は犯人は別居している妻・麻美(瀧内公美)だと証言。 今は麻美と連絡が取れず、鬼塚は「息子を返すくらいなら、一緒に死にます」と言われたとのこと。北斗(池田成志)は交渉を有希子(天海祐希)に指示し、有希子は早速麻美に電話をかけます。 その頃捜査一課の監物(鈴木浩介)と渡辺(速水もこみち)は、諸星から麻美が突然夜やってきて翼を連れ去ったと聞きます。包丁を持ち出して暴れ、諸星はその時に左手を負傷。すると有希子が入れた留守電を聞いて、麻美が連絡をしてきます。 「警察とは話さない」という麻美の背後から車の音がしたため、麻美はレンタカーを借りて逃走していると判明。レンタカー会社の情報から、名古屋方面に逃げていることが分かったのです。
諸星の話によると、実は自分が麻美と暮らしていた翼を3ヶ月前に強引に連れてきたと言います。麻美は職がなく、自分には恋人の佐代子もおりお金もあるため、翼を育てる環境があると訴えました。 麻美は翼を虐待しており、諸星は有希子たちの前で麻美に連絡。留守電に「どこにいても必ず見つける」と言ったのですが、なぜかその言葉に監物が反応します。監物は諸星の自宅の現場検証を頼み込んだのです。 諸星は30分だけ仕事がしたいと言い、渡辺が許可し先に自宅で待機。しかし諸星は逃走し、監物たちは自宅の踏み込む許可を上に取りますが、許可を出してくれません。 監物は処分覚悟で諸星の自宅に入ると、大量の血痕があり佐代子の遺体が発見されました。さらに監物は翼の絵を見て、富士山とコテージが描かれていてそこに麻美が向かっていると推測。監物と渡辺は急いで静岡に向かい、玉垣(塚地武雅)に絵の場所を特定するよう依頼します。 有希子は再度麻美に連絡し、佐代子のことを聞き出します。麻美は佐代子が殺されていたことを知っていて、諸星がいなくなったことを話すと「あいつ必ず見つけるって言ってたよね」と怯えだしました。 有希子は「麻美さんが殺したとは思ってない」と寄り添い、その時上からキントリと特殊班は手を引けと命令が……。有希子たちはこの状態で手を引けるわけがないと、取調室に鍵をかけて立てこもりました。 有希子は再び麻美に連絡し、自分たちの過去を話し何とか麻美に自殺されないよう引き留めます。すると麻美は「虐待をしていたのは諸星」だと打ち明けたのです。 諸星は翼に教育虐待をし、翼のために麻美は別れる決意をしていました。そして佐代子も諸星の異常さに気付き、麻美に協力。裏切った佐代子を諸星は殺害し、麻美は翼を連れて必死に逃げます。 麻美はコテージに隠れていて、通話中ドアを開く音が……。麻美は「真壁さん助けて!」と言い、揉み合う音が聞こえます。 緊張が走る中、監物からの連絡で無事諸星を取り押さえ、麻美と翼は無事だと連絡が入りました。 麻美は有希子を見て、すぐに有希子だと分かり翼を託します。有希子も「生きててよかった」と伝えました。監物は異動になってしまい、ついにモツナベコンビは解散することに。 監物は小さい頃父親に殴られていて、いつも「どこにいても必ず見つける」と言われていたことから翼を守ることに必死になったと言います。 有希子たちは監物の処分撤回を直談判し、有希子は「どうせもう解散だから怖いものはない!」と吐き捨てました。その後北斗は宮越(大谷亮平)に連絡し、「彼らの監視は続けていますが」と伝えます。宮越のそばには山上(工藤阿須加)もいて、あのハイジャック事件の公判が来週開かれるという記事が出ていたのでした。 こうしてキントリ解散まで、あと34日となったのです。
第7話:透視は本物?双子の入れ替わりとハイジャック犯の死亡!
ハイジャック犯の塔子(桃井かおり)は初公判で「爆弾は偽物だった」と証言し、それを知った有希子(天海祐希)は驚きます。 その時ハイジャックで同じ飛行機に乗っていた山上(工藤阿須加)が、渡辺(速水もこみち)の新しい相棒として配属されることに。山上はその前、受付で「失踪した医師の霊から助けを求められた」と言う霊能力者・馨(板谷由夏)と遭遇していたものの、嘘だと追い返していたのです。 しかし美容外科医の小林(黄川田雅哉)が行方不明となり、馨は本当に霊能力があるのかと疑われました。渡辺と山上は馨に謝罪し、キントリは馨の話を聞くことになります。 馨には双子の妹・渚(板谷由夏)がいます。渚は馨と顔は同じですが、雰囲気は全く違う女性でした。馨は有希子に対し、子供が遠くにいるなどプライベートなことを言い当てます。そして馨の言う通り、小林の携帯などが馨の言い当てた場所から発見されました。 しかし玉垣(塚地武雅)は、最近馨の透視ビジネスが上手くいっていなかったことを突き止めます。有希子は変わらず馨を疑っていて、馨は自分で小林の遺体を探すと言い出したのです。 馨は警察やマスコミを連れて、小林の遺体を探します。すると林の中の別荘で小林の遺体を発見。有希子はさすがに馨が小林を殺害したのではと疑いますが、2人に接点はありません。有希子は渡辺、山上と共に馨の自宅へ。 馨は不在で、応対した渚を見て有希子は「2人の仕草が同じ」であることを見抜きました。それは右手で耳の下を触る仕草で、事情聴取した馨、動画内の馨も同じ仕草をしていました。 菱本(でんでん)の調べで、渚には右耳の下に大きなほくろがあり小さい頃からそれを手で隠していたことが発覚。
そして渚は3年前に小林の病院でレーザー治療を受けており、有希子はそれがほくろの除去手術であると考えます。渚が馨になりすましていて、渚が小林を殺害したという状況証拠が出そろいます。 有希子はあえて騙されたふりをして、山上に「渚でも馨でもどちらでもいいから話を聞きたい」と言わせたのでした。 やってきたのは馨でした。有希子は馨として話を聞き、有希子は勝手に透視を始め目の前にいるのが渚だということを伝えます。「分かってたなら早く言ってよ」という渚は、馨を殺害し庭の物置の冷凍庫にいると証言。渚は双子の馨に小さい頃からバカにされ、小林に自分が馨になりすましていることに気付かれ殺害。馨の人生を乗っ取ろうと思った渚でしたが、結局惨めな思いをしたと語った渚でした。 最後に渚は「有希子や他の仲間も近いうちに仕事を追われる」と透視をします。有希子たちはその言葉にドキっとしました。 一方北斗(池田成志)は山上をキントリの見張り役として送り込み、宮越(大谷亮平)は「彼らを確実に黙らせる方法を考えてください。我々はもう後へは引けませんから」と北斗に告げます。そして有希子は「大國塔子、拘留中に死亡」というニュースを見て衝撃を受けました。こうしてキントリ解散まで、あと26日となったのです。
8話:キントリ解散目前!口裏合わせの事件と菱本の逮捕?
ハイジャック犯の塔子(桃井かおり)が急病で亡くなったと知った有希子(天海祐希)は、何か裏があると睨みます。すると北斗(池田成志)はキントリ解散まであと12日、最後に労いたいと殺人事件の依頼をしました。 それはネット通販会社のアルバイト・あゆみ(宮澤エマ)が、交際を迫ってきた社員の桜田(須田邦裕)を振り払い、桜田が誤って転落し亡くなったという事件。目撃者はおらず、何十名もいる従業員に話を聞かなければならない事件を宛がわれ、有希子は塔子のことを突っ込まれないようにする作戦だと見抜きます。 さらに北斗は、キントリを存続させる方法を探っているとのこと。塔子のことを黙っていたらキントリを存続させてやるという意味を察知し、梶山(田中哲司)たちは1度皆で考えることにしたのです。 多数決の結果、全員一致で解散の撤回を断ることにしました。梶山は北斗に伝え、ハイジャック事件の真実を明らかにすると言います。そして有希子はあゆみを聴取。 桜田とは別れ話で揉めたと言い、有希子は菱本(でんでん)たちとアルバイトの中高年女性にたちにも話を聞きます。すると皆が「桜田はいい人だった」と言い、感謝デーを設けて労ってくれたとのこと。有希子は嫌な予感がしたのです。 その後菱本は、事件のあった会社「キャリバリー」の駐車場が、薬の取引に使われていたことを知ります。単独で元公安の刑事に会いに行き、その様子を山上(工藤阿須加)は見ていました。 その刑事から、塔子は死ぬ前まで本に何かを書いていたが、亡くなってからその本が無くなっていたことも聞きます。その後菱本は山上の尾行に気付き、山上を巻いてまたどこかに行きました。 菱本は「腰が痛いから休む」と休暇を取り、桜田の薬物のことを有希子に話します。山上は菱本を1人で捜査させることに反対しますが、有希子たちは菱本を信じ取り合いません。 菱本は北斗に、塔子の死は宮越(大谷亮平)と関連があるのではと突き付けます。北斗は宮越を取り調べすればいいと言いました。 一方あゆみの事件は、有希子たちが防犯カメラに映っていない4人の女性に話を聞きます。「桜田はいい人で、あゆみのことが嫌いだった」という4人。 しかし1人の女性が「もう無理……」と涙を流し、真実を話し始めました。
あゆみたちは桜田に利用され、違法薬物の受け渡しをさせられていたとのこと。辞めたいと言っても桜田は5人を脅すばかりで、かっとなったあゆみが桜田を突き落としました。他の4人に対し、あゆみは「私がやった」と1人で罪をかぶり、皆で口裏を合わせていたのです。 ですがあゆみは、「4人のことを守るためだけじゃない、夫と縁を切りたくてやった」と正直な気持ちを涙ながらに話しました。 その後、宮越は菱本に襲われたと警察に通報。秘書が顔を怪我したということで、菱本は逮捕されました。その時、有希子を訪ねて羽屋田(大塚寧々)という弁護士が訪ねてきます。 羽屋田は塔子の国選弁護人をしており、なぜ有希子を訪ねて来たのかキントリも疑問を感じました。こうしてキントリ解散まで、あと9日となったのです。
最終回:ついにキントリ解散!大物政治家の罪を暴けるのか
菱本(でんでん)が逮捕され、菱本は宮越の秘書の須田(尾上寛之)を切りつけた罪に問われます。そんな中有希子有希子(天海祐希)の元に、弁護士の羽屋田(大塚寧々)が現れました。 羽屋田は菱本の面会に行きますが、菱本は「羽屋田が担当弁護士になったら事情を話す」と告げます。菱本はそれ以来何も語らず、羽屋田は弁護を引き受けることに決めたのです。 一方小石川(小日向文世)は、電話をくれた亡くなった東(今井朋彦)の息子・奨太(石田星空)に会いにいきます。奨太は菱本は犯人ではないと言い、菱本も宮越にハメられたと言いました。渡辺(速水もこみち)と山上(工藤阿須加)は須田を訪ね、改めて当時の状況を聞きます。須田はいきなり菱本が切りつけ、菱本は宮越に「なみじまパークのことを話せ」と脅して来たとのこと。 その頃有希子たちは突然現れた羽屋田の素性を調べます。東大卒業後弁護士になり、大手事務所から独立。そんな時、宮越が次の内閣改造で国交省大臣に任命されることになり、警察にはより上からの圧力がかかることとなったのです。 山上は北斗(池田成志)から呼び出され、状況を報告。そんな山上の様子に気付いた渡辺は、山上を追及します。山上は北斗や宮越との繋がりを渡辺に明かしますが、渡辺は「それでも俺はお前を信じてる!」と伝えました。 その時宮越への聴取を手に入れたキントリは、須田と宮越が全く同じ供述をしていて口裏を合わせていることを確信。有希子は羽屋田と菱本の面会に行った際、菱本が「空気が悪いな~」と言っていたことにヒントを得て、改めて有希子は羽屋田を調べることに。 すると山上が、宮越と羽屋田が一緒にいるところを見たと証言。山上は渡辺の言葉を聞いて今の状況が苦しくなり、キントリに協力することにしたのです。 有希子は羽屋田と会い、宮越と羽屋田が以前対談していたことを話します。羽屋田の地元は、宮越の選挙区。そして有希子は羽屋田に、塔子(桃井かおり)が亡くなる前弁護人だった羽屋田に体調不良を訴えていたのではないかと告げます。羽屋田はそれを否定し、自分が政界に進出したいと語りました。 ですが宮越と会っていたところを目撃されていたため、羽屋田は宮越から菱本の件の協力を頼まれたことを明かしたのです。宮越と須田に同じ供述をさせ、羽屋田はこのことを証言すると有希子に約束。 さらに塔子が亡くなる前に書いた本を有希子に手渡し、有希子は塔子が羽屋田に裏切られていることに気付いていたことを知ります。
小石川と有希子は、須田を取り調べます。羽屋田が証言したことを伝え、須田も宮越からいずれ東のような扱いを受けることを忠告しました。傷も一生残ると言われた須田は、菱本ではなく宮越に殴られ証言が嘘であったことを認めたのです。須田は秘書を辞め、被害届も取り下げることに。 こうして菱本は釈放され、監物(鈴木浩介)がキントリにある書類を手渡します。 菱本と有希子は羽屋田の事務所へ行き、30年前に羽屋田の父親が宮越の父親が作った複合型施設で借金を負い、自殺したことを突き付けます。羽屋田は宮越に復讐するために弁護士になり、有希子たちに「あなたたちが無駄にしたのよ!」と涙を流しました。 しかし有希子は塔子の命を見殺しにしたことを責めます。このことが分かったのは、監物の書類のおかげでした。 こうしてキントリは最後の勝負として、「東2」の携帯から宮越に連絡し宮越を呼び出します。それは東が奨太に託していたレンタル携帯で、小石川は奨太に謝るよう宮越に言います。宮越は東に死ねと言ったことを謝罪するも、疲れていたと言い訳。 奨太はそんな宮越に「僕はお父さんが好き。いい政治家になってください」とレンタル携帯を宮越に手渡したのです。宮越はこの言葉に動かされ、大臣を辞任し罪を認めました。北斗も記者会見で女性記者を差別し、宮越との癒着を認める発言をしたのです。 キントリメンバーは最後の締めに、いつもの儀式を行います。こうしてキントリはこの事件を最後に、解散となったのでした。
シーズン3あらすじ
ここからは2019年に放送されたシーズン3のあらすじをおさらいしていきます。
第1話:女の闘い!発砲は人質を守るため?それとも……。
全取調室の完全可視化のため、「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」に幹部たちが見学に来ていました。取調官の真壁有希子(天海祐希)は、被疑者に対して怒鳴ってしまい、刑事部長の磐城(大倉孝二)から注意を受けます。警視庁初の女性刑事部参事官である玲子(浅野温子)は、有希子をしばらく取り調べから外すよう指示しました。 そんな中、懲役12年の判決が確定していた受刑者の野本(淵上泰史)が護送中に逃走し、主婦のさおり(市川由衣)を人質に家に立てこもったのです。野本は交渉になぜか玲子を指名。玲子が突入した後、銃声が2発響きます。すると、人質は無事だったものの、野本は玲子によって射殺されていました。 人質を守るために必要な発砲だったのかを、キントリが調査することになりました。さおりの供述と玲子の供述は一致し、発砲はやむを得なかったと判断するも、2発打ったことと発砲までの時間が短いことを有希子は気にしていました。
管理官の梶山(田中哲司)は、玲子の再聴取を願い出ます。すると玲子は、人質を守るために打ったのではなく暴発だったと主張したのです。磐城がすぐさま再聴取を中止させましたが、有希子は納得がいかず調べ直します。有希子は梶山と、玲子が以前野本に接見していたことを知り、実は野本はさおりの身代わりに自首していたことを突き止めました。 再度玲子を取り調べ、現場を再現し聴取をします。そしてさおりが全て自供したことを玲子に伝えます。すると、野本に接見したときに彼は真実を話していて、その自首を当時自分がもみ消したことを告白しました。玲子は警察内部で出世し、警察を変えるため、野本に真実を語られないよう自分がわざと発砲し、殺したことを認めたのです。
第2話:女流棋士の闘い!そこで起きた毒殺事件
有希子(天海祐希)らキントリメンバーは、女流棋士戦の最終対局をテレビで見ていました。20歳の若手棋士・日名子(松井珠理奈)とベテラン棋士・あずさ(紺野まひる)の対決です。 対局中、解説の大庭(合田雅吏)の体調が悪くなり退席。すると突然苦しみだし亡くなってしまいます。これによって対局は延期となりました。 警察が駆け付けると、あずさは日名子が犯人だと指摘。そこで日名子の取り調べを行うと、今度は日名子が、「あずさは大庭から、妹の治療費として借金をお願いしていた」と告げます。
あずさは取り調べで、日名子が対局中に席を外したときに蘭の花に触れている写真を見せます。この蘭からは大庭の死因である毒キノコの粉末が発見されました。有希子は話が出来すぎていることを気にし、対局で使われた駒にも毒キノコの粉末がついていないかを調べることにしました。 菱本(でんでん)はあずさの地元に行き、妹の治療費が必要なことは事実であり、毒キノコはあずさの地元で有名なものだと突き止めます。そしてあずさと日名子を同時に、別室で取り調べをします。お互い隙を見せないので、菱本と有希子は何も書いていないメモをやりとりしてカマをかけます。 有希子は将棋の駒からは毒キノコの成分は見つからなかったものの、大庭が日々飲んでいた下剤の成分が見つかったことを日名子に伝えます。あずさは、つい犯人しか知らないはずの毒キノコのことを話してしまい、お互いに自供を始めました。 二人とも殺すつもりはなく、スポンサーである大庭が日名子が勝つよう八百長を持ちかけていたため、退席してもらうために日名子は大量の下剤、あずさは毒キノコを仕込んだのでした。 それらが合わさったことで大庭は死亡。偶然による殺人になってしまったのでした。
第3話:カリスマトレーダーが殺害される!第一発見者の裏の顔とは
「5億円稼ぐ女」として有名なカリスマトレーダー・理沙(筧美和子)が、自宅でアタッシュケースで殴打され殺害されます。第一発見者のかすみ(仙道敦子)が容疑者として逮捕されました。 逮捕容疑は殺人ではなく詐欺で、キントリは取り調べることになります。実はかすみは、理沙を表舞台に立たせて、実際は理沙に仮想通貨の口座を開設させ、自分が売買を行っていたのでした。 かなりの難敵であるかすみは、うまく取り調べを交わします。すると理沙がお年寄りを騙して詐欺をしていたことが分かります。突然かすみは黙秘し、老人ホームに入っている母親の話になると口を開きました。有希子(天海祐希)は、かすみの母の老人ホームを訪ねます。
母は認知症を患っていて、その老人ホームでは見学のあとにアンケートを取っていました。有希子が睨んだとおり、理沙が詐欺を持ち掛けていたのはこの老人ホームの見学者だったのです。裏を取ると見学者のアンケートが200枚紛失していることが発覚。かすみが盗んだ証拠はなく行き詰っていると、有希子が「私に考えがある」と提案します。 有希子はかすみを取り調べ、そこに母を連れてきました。かすみは「情に訴えるなんて古い」と相手にしませんでした。しかし本当の狙いは、一緒に来ていたヘルパーの門倉(永岡佑)でした。 門倉は、取り調べで指輪からもDNA鑑定ができると聞こえた瞬間、自身の指輪を隠していました。それを見ていた有希子は問い詰めます。門倉はアンケートを理沙に売ったが返してもらえず、家に大金があるのを見て働くのが馬鹿らしくなったと、理沙の殺害を認めました。 かすみに理沙殺害の犯人を逮捕したことを告げ、「理沙に詐欺を行わせていたのはあなたですね?」と次はかすみを追い詰めます。かすみがつけている指輪は結婚指輪ではなく、スマートリングであることを突き止め、かすみを詐欺罪で再逮捕したのでした。
第4話:迫るタイムリミット!姉弟に隠された秘密を暴け!
女子高生連続殺人の容疑で荘介(今井悠貴)が逮捕され、真希(若林薫)という女子高生も失踪していることが分かります。荘介が真希を尾行している防犯カメラ映像が見つかり、真希も過去の被害者と同じように、水や食料を与えられず衰弱死させられているのではと緊張が走ります。生存可能時間は30時間と断定され、キントリが取り調べを担当することになります。 荘介は終始黙秘を続けます。荘介の姉の茜(松本まりか)と祖母の澄江(鷲尾真知子)を調べても、何も出てきません。有希子(天海祐希)は茜を訪ね、父親に暴力を受けていたのではないか、両親が火事で亡くなったのは実は荘介が起こしたもので、母親を巻き込んだのを後悔しているのではと思います。そこで荘介に茜を会わせることにしました。
茜が被害者の場所を聞いても口を閉ざす荘介。しかし有希子は、茜が荘介の無実の可能性を聞いてこなかったことから、犯行を知っていたのではと次に茜を聴取することにします。 茜は「弟が勝手にやった、私は知らない」と言いますが、それを荘介に見せると取り乱し、真希の居場所を聞き出すことに成功します。しかしそこにはもう真希の姿はなく、茜が移動させたと踏んで普通のやり方では通用しないと、荘介をまずは釈放しました。 茜に、真希の父親が大変取り乱していて釈放された荘介に何をするか分からないと告げると、茜は取り乱します。荘介を保護する代わりに真希の居場所を言うように持ち掛けると、茜は全てを話しました。澄江の寝床の下に真希が隠されており、無事でした。火事で娘を亡くした澄江は、孫二人を恨んでいました。娘の代わりを連れて来いと二人に言うと、荘介が本当に連れてきてしまったこと、澄江は自分が全て指示したことを認めたのでした。
第5話:自宅での取り調べ!かぼちゃスープが鍵に!?
平凡な専業主婦の昌子(真野響子)に頼まれて、かぼちゃを買いに行った嫁の彩矢(国分佐智子)がそのまま帰宅せず、警察に行方不明者届が出されました。夫の翔太(山崎樹範)と彩矢はともに弁護士で、ただの失踪事件ではないということでキントリが対応することになります。 有希子(天海祐希)は昌子の自宅へ向かい、完璧な嫁だったと涙する昌子から話を聞きます。するとマンションの防犯カメラに、大型のスーツケースを運ぶ黒い姿の人物が写っていました。昌子はこの不審者を、以前息子夫婦の自宅前で見かけたと言い、彩矢が不倫をしていたことも伝えました。
その後の調べで、スーツケースの人物がレンタカーに乗るところを目撃されており、そのレンタカーの借主が昌子だと判明します。そして翔太が不倫をしていることも突き止めました。すると翔太が突然自首をしてきました。 有希子は初めから昌子を疑っており、翔太は昌子をかばっていると推測。すると昌子は突然、スーツケースの場所を言い出しました。その場所に向かうと中身はただの古着。有希子は昌子にも重要参考人して出頭するよう訴えますが、自宅で有希子と二人なら事情聴取に応じると言ってきたのです。 自宅での取り調べが始まりました。昌子はかぼちゃスープを作りながら有希子と話します。昌子は彩矢に対する愚痴をこぼしはじめ、ずっと彩矢にばかにされてきたこと、言葉の言い方の間違えを指摘されたことに腹を立てて、彩矢が買ってきたかぼちゃで殴り、不在中の隣人の家の冷蔵庫に入れたことをあっさり自供しました。昌子は凶器のかぼちゃで今、スープを作っていたのです。 実は彩矢は生きていて、自力で家から脱出し警察病院に駆け込んでいました。彩矢が生きていることを知っていたキントリはあえて言わずに、昌子と翔太を取り調べていました。彩矢が生きていることを知った昌子と翔太は驚き、有希子は昌子に「人を殺さなくてよかった」と伝えました。
第6話:ウサギが誘拐!?熱心な保育士が本当にしたこととは......?
4歳の保育園児、凛(落井実結子)が自宅から誘拐され、父親の康弘(向田翼)が死体で見つかったことで、母親の明日香(土居志央梨)が警察に通報しました。明日香は30分買い物に出かけていたと言い、康弘は階段から転落死していたのです。 防寒カメラを見ると、凜を抱いていたのはウサギの着ぐるみであることが発覚。そして明日香が本当は2時間外出していたことも判明し、キントリも捜査に加わります。
凜は交番前にいるところを無事保護されます。明日香に疑いがかかる中、凜の保育士の七海(倉科カナ)の指紋が自宅から発見されます。明日香は実は不倫相手と会っていて、その不倫相手は七海に不倫をやめるよう言われたため、別れようとしていたのです。 七海は熱心な保育士で、子供のことを一番に考えていました。そして七海は、自分が康弘を殺したと自供しはじめました。有希子(天海祐希)は、七海が凜から父親を奪うようなことはしないと疑います。 有希子は凜の保育園で、子供たちがそろばんをトイレの前に置いて、お友達の足を滑らせるのが流行っていることを知ります。そして七海に、本当は凜をかばっているのではと問い詰めました。 実は凜がトイレの前においたそろばんに足を滑らせ、康弘は亡くなっていました。そこに七海が訪ねてきて、康弘を階段から突き落とし、何も知らない凜を誘拐し自分が殺したことにしていたのです。七海は凜に伝えないよう懇願しますが、有希子は真実を凜に話すべきと拒否したのでした。
第7話:元夫が殺害!24歳差婚の事件の真相は?
スポーツジムのトレーナー、坂本(尾崎右宗)が殺害され、元妻で宝石店の社長である佐知恵(大久保佳代子)が自首をしました。自ら証拠としてインスタントカメラで撮った坂本の写真を持参し、有希子(天海祐希)と小石川(小日向文世)が取り調べを担当します。 佐知恵は離婚後事業に成功し、なんと24歳下の販売員である若杉(稲葉友)と再婚予定でした。一方の坂本は離婚後、仕事もうまくいかず佐知恵にお金を要求。そのいざこざで、佐知恵は坂本を殺害してしまったと自供します。 有希子は物証も揃っているので取り調べを終わらせようとしますが、小石川は疑っていました。24歳も下の若杉が、殺人犯の佐知恵と結婚することが引っかかったのです。若杉に確認すると、佐知恵を愛していると言いました。
玉垣(塚地武雅)は居酒屋でこぼれた焼酎を見て、佐知恵の持ち込んだ写真の矛盾に気が付きます。調べると、写真を撮ったのは殺害時刻よりも後であることが判明。犯行時刻を前倒しして調べなおすと、午前1時頃に事件現場で若杉が目撃されていたことが発覚したのです。 佐知恵は、若杉をかばっているのではと疑いを持ちます。ですが若杉の動機が見当たりません。有希子と小石川は、ある婚姻届けを佐知恵に見せるかどうかでぎくしゃくしてしまいました。絶望させて自供を取るのに反対する有希子に、小石川は自ら取り調べを始めました。 若杉は坂本が務めていたスポーツジムで、女性と会っていました。坂本と若杉は以前から知り合いで、有希子が佐知恵に伝えても口を割ろうとしません。とっさに有希子は、若杉が別の女性と書いた婚姻届けも見せました。 佐知恵は若杉が坂本を殺したことも、坂本と若杉が仲間で、お金のために自分に近づいていたことも知っていました。それでもかばったのは、そうすることで自分と結婚してくれると愛情欲しさだったと自供したのでした。
第8話:男3人の関係性は!?社長殺しの犯人は誰!
平日の昼休み、ネット広告会社の社長・友香(霧島れいか)が社長室で殺されました。凶器とされるパソコンとIDカードが紛失しており、なぜかキントリのメンバーが初動捜査に参加するよう命じられます。 有希子(天海祐希)たちは社員に聞き込みを開始。事件前日に友香に叱責された社員がいることを知り、その社員の橋下(入江甚儀)に聞き込みをすると、事件のときずっとアーカイブ室にいたことを告白します。アーカイブ室長の木崎(橋本じゅん)も、ずっと橋下といたことを証言します。 すると、パソコンを持ち出した社員が判明します。人事部の梅田(三宅弘城)で、人事異動が気になって友香の遺体を第一発見したあと盗んだというのでした。アーカイブ室には3人分の弁当の空き箱が捨てられていたことから、橋下と木崎と梅田の3人が共謀しているのではと疑います。
玉垣(塚地武雅)がパソコンを調べると、壊れた時間が12時24分と判明し、梅田の供述と異なることが判明。梅田を再度取り調べると、友香殺された時間は友人と電話していたと、今さら供述してきました。そしてSNSに、キントリが圧迫取調官だったと書かれてしまい、キントリは3人の関係をSNSでは……と疑うようになります。 木崎に対する取り調べで、木崎がブログで会社のCMについて書いていて、それを友香に指摘され懲戒解雇を言い渡されていたのではと問い詰めます。橋下と梅田が、まもなく定年する木崎の退職金を狙って定年まで木崎をかばっていたこともキントリは伝えました。 すると木崎は友香の殺害を自供しました。しかし橋下と梅田を取り調べると、退職金目当てではなく毎日職場で木崎の存在に救われていたことを告白。3人は会社の居場所を作り友情で結ばれていたのでした。
第9話:キントリ最後の事件!それぞれの殺人事件は繋がっている!?
キントリは刑事部長の磐城(大倉孝二)に、医大生の藤井(坂東龍汰)が同級生を刺殺した事件を調べるよう命じられます。この事件は以前キントリが自供を引き出せなかった、未亜(吉川愛)の事件と繋がっていました。有希子(天海祐希)は、藤井と未亜が連絡を取り合っていたことを知り、やる気を見せていました。 未亜は取り調べで、藤井との関係を知らないと言い張ります。有希子は、未亜は雨が好きで藤井が雨が嫌いと供述していたことから、事件は雨が関係していると睨みます。その睨み通り、二人は3年前に起きた土砂崩れで取り残され、地元の校長・染谷(吉田鋼太郎)に救助されていたのです。 染谷は、二人の現在のことは何も知らないと言います。藤井の靴と未亜の靴を調べたところ同じ泥がついていたことから、二人でその後土砂崩れのあった尾鷹山に行っていたことが判明。梶山(田中哲司)と有希子は現地で聞き込みをし、未亜と藤井が来ていたという証言を得ました。
磐城に再度未亜の事情聴取の許可を取り、有希子は戻って取り調べに、梶山はそのまま染谷に話を聞きに行きました。 実は、土砂災害で未亜と藤井を優先的に助けたことから、染谷は自分の妻と地元の主婦を亡くしていました。しかし未亜と藤井に会ったとき、そのことに対し何も感謝していない態度にショックを受け、自ら身を投げ足を怪我したと話します。 有希子は未亜の聴取で、藤井が殺人容疑で逮捕されたことを伝えます。動揺する未亜は、染谷と会った時のことを話し始めました。 染谷は自ら身を投げたのではなく、未亜と揉み合って崖から落ちそうになり、藤井に命令し踏みつけて落としたことを告白。「あいつは生きていた。だから私の同級生が死んだ」と発言し、有希子がその意味を問うと、未亜は「手をついて頭を下げろ」と有希子に要求したのでした。
最終回:キントリ最後の事件の結末はどうなる!?
未亜(吉川愛)に土下座しろと迫られた有希子(天海祐希)は、それを拒否します。有希子が人が亡くなっていることの恐ろしさを伝えると、ついに未亜は語り始めます。毒を入れたのは染谷(吉田鋼太郎)への警告であって、同級生を殺すつもりはなかったと話したのです。 再度染谷に話を聞くために連絡し、翌日警視庁に来てくれることに。その時、梶山(田中哲司)がいないことに気づきます。梶山の携帯は新宿に捨てられていて、足取りを掴むのに難航していました。 翌日染谷に、以前未亜と藤井(坂東龍汰)に突き落とされた被害者として話を聞きます。未亜が逮捕されていることを染谷に伝えると、「申し訳ございません」と頭を下げます。 突き落とされたことを認め、自分が二人を助けなければと責めていました。そして未亜、藤井に面会したいと言います。藤井は未成年のため、医大生事件で名前は出ていません。不審に思った有希子は再度取り調べることにしました。
梶山の携帯には写真が残っていて、それが未亜が使用した毒物の木であることが発覚。梶山を捜索すると山で突き落とされていたため、救出します。そして梶山に、被疑者として染谷を取り調べ、藤井の事件の凶器が染谷の自宅から発見され、トレッキングシューズの足跡も一致したことを伝えます。 実は染谷は、藤井を殺すつもりが、人違いで同級生を殺していました。未亜が逮捕され、藤井を殺し自分も死ねば未亜の心が変わると思ったからです。 染谷は3年前の土砂災害の日、教え子との不倫を未亜と藤井に目撃され、二人を先に助けていたのです。自分のやましさで妻と教え子を亡くし、二人には立派な人間になってほしかったと肩を落とします。そしてボールペンを首に当て、二人を助けなければよかったと命を絶とうとします。 一線を超えるつもりはなかったのに、心の中で教え子にやしい気持ちがあったことを認めます。生きることが最後の仕事だという説得に応じ、罪を償うことにします。 磐城(大倉孝二)は、このメンバーでキントリを継続できるよう上に掛け合うことを約束します。そして改正刑事訴訟法の施行により、2019年6月裁判員裁判対象事件の取り調べの録音録画が義務化されました。