ドラマ『白い巨塔』(2003年)を配信中のサブスクを紹介!【唐沢寿明版を1話から最終話まで】
大学病院を舞台に医師達の権力争いを描いた山崎豊子原作のドラマ『白い巨塔』。これまでも何度も実写化されている中でも、2003年の唐沢寿明主演のバージョンはいまでも愛される名作といえるでしょう。
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『白い巨塔』(2003年)の作品概要
原題 | 『白い巨塔』 |
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放送年 | 2003年 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
話数 | 全21話 |
制作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『白い巨塔』の登場人物/キャスト
財前五郎役/唐沢寿明
主人公の財前五郎は、浪速大学医学部外科の助教授。傲慢で手段を選ばない性格ですが、食道や胃の縫合手術に関しては天才的な手腕を持っています。苦学生だった学生時代を経て、財前産婦人科の娘・杏子の婿養子となり、財前家の後ろ盾もあって助教授まで上り詰めました。 2003年版『白い巨塔』で財前五郎を演じているのは、俳優の唐沢寿明。NHK大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』の前田利家役で主演を勤め、映画「二十世紀少年」のケンヂ役など多くの大作で主演を演じる存在感の強い俳優です。
里見脩二役/江口洋介
里見脩二は、浪速大学第一内科の助教授。財前の同期生でライバルと呼べる人物です。野心家の財前とは対照的に、研究がしたいため大学病院に残っているタイプ。患者に寄り添う手厚い対応で、財前とは真逆の医療人と言えます。 2003年版で里見脩二を演じているのは、俳優の江口洋介。ドラマ『ひとつ屋根の下』の兄ちゃんで知られ、「救命病棟24時」シリーズの進藤一生役や、映画『GOEMON』の石川五右衛門役など多くのドラマ、映画に出演する人気俳優です。
東貞蔵(あずまていぞう)役/石坂浩二
東貞蔵は浪速大学第一外科の教授で、財前の教官です。天才肌で手術のうまい財前と異なり、研究者肌で高潔な人物です。そのため野心の塊で傲慢な財前をよく思っていません。教授選では財前を教授にさせないため、石川大学から刺客を送り込みます。 2003年版で東貞蔵を演じているのは、俳優で作家でタレントの石坂浩二。「金田一耕作」シリーズの金田一耕作役などで知られる名優で、多くの作品に出演。近年ではドラマ『やすらぎの郷』に菊村栄役で出演し話題になりました。
『白い巨塔』(2003)の見どころ
むきだしの野心がすごい!財前五郎というキャラクター
本作の魅力は、なんと言っても主人公の財前五郎という人物にあります。幼い頃に父を亡くし、援助や奨学金を受け猛勉強の末、浪速大学の第一外科助教授まで上り詰めた彼は、まさに野心の塊。教授になるためには、手段を選びません。 財前は医学長や、教授選考会の委員に賄賂を送り、ライバルに土下座もします。刺客として送り込まれた他大学の教授候補の元へ部下を送り込んで妨害行動も。ここまで、むき出しの野心でなりふり構わず成り上がろうとするキャラクターは中々いません。 そして財前とは対照的な人物として描かれ、患者第一に医療を行う里見も印象的です。高邁なだけではいられないエリート医師達の権力争いを、ぜひお見逃しなく。
衝撃のラストが見逃せない!
2003年版の『白い巨塔』は、原作の流れに沿って映像化されています。全21話を通して財前五郎の生き様を描く中で、特にラストシーンは必見!ドラマ史上に残る名演と言えるでしょう。 天才的な手腕を持ちながら、患者に寄り添うことはしない財前。そんな彼もまた、病に苦しむ人間の1人でした。ラストは、これまでの財前の生き様に対する報いとも取れる衝撃の結末が描かれています。
『白い巨塔』(2003)の全話あらすじ
浪速大学病院の手術室で、大阪府知事である鶴川の食道がんの手術が行われようとしていました。院長や医学部長が見学室から見守る中、オペ時間ギリギリになって財前五郎が現れます。彼は浪速大学医学部の助教授であり、食道がんのスペシャリストで手術の天才でした。 恐るべきスピードで鶴川の手術を終えた財前は記者会見で、責任者である東教授を差し置いて記者からの質問を受けます。学術肌で高潔な性格の東は不快感を隠しきれず、劣等感を抱きながら傲慢な財前を憎むのでした。 一方、財前と同期の里見は、医学部長の鵜飼が胃がんと判断した患者について疑問を感じています。命を巡る現場で、エリート医師達の権力争いが静かに始まるのでした。
第1話「再読」
舞台は大阪にある浪速大学附属病院。ここで働く外科助教授・財前五郎は、その天才的な手術の腕前で周りの医師からの尊敬を集めていました。さらに彼は、大阪府知事のがん手術を成功させたことで、世間からもその名を知られるようになります。 一方、財前の同期である内科助教授・里見脩二は、医学部長・鵜飼良一が担当した患者・小西みどりについて気になることがありました。彼から相談を受けた財前が診断をすると、鵜飼が指摘した胃がんに加え、膵臓がんも見つかって……。
第2話「贈り物」
里見から頼まれたものの、教授選を前に余計な波風を立てたくないがために、みどりの手術を断った財前。しかし結局は外科医としてのプライドが勝ったのか、第一外科教授・東貞蔵が出張のときを見計らい、「緊急オペ」として執刀することにします。 真面目な里見はこそこそと隠れて手術をすることに反対しましたが、財前に言いくるめられて従うはめに。財前は相変わらずの見事な技術をみせ、がんの摘出を無事成功させます。その後、お互いのことを心から讃え合う2人でしたが……。
第3話「土下座」
大阪市医師会の副会長を務める義父・又一から、鵜飼に高価な絵を贈ることを勧められた財前。彼はすぐさま言われた通りにしますが、鵜飼は「預かっておく」と意味深な態度で受け取っただけでした。 一方、東は財前を後任として推薦しないことを決意。彼はみどりの緊急オペにも疑問を感じており、その件について里見に事情を説明させます。その後、緊急オペの必要がなかったと知り、財前を潰すため査問にかけることにするのですが……。
第4話「落選」
製薬会社「ユー&アイ製薬」で働く林田加奈子が、いつものように営業にやってきます。しかしその途中、彼女は突然倒れてしまい、里見の診断によって末期がんであることが明らかに。手の施しようがないと諦める財前に対し、里見は何か手立てはないかと必死で考えます。 そんな中、東は自分の後継者として、優秀と評判で娘の結婚相手としてもふさわしい、石川大学の菊川昇を推そうとしていました。
第5話「祝宴」
財前は、特診患者・五十嵐の手術成功について報告するため、東のところを訪れますが、そこで東が後任にしようと考えている菊川と出くわします。ぶしつけな態度をとる財前に対し、菊川は礼儀正しく挨拶を返しました。 一方、里見は加奈子を救うため、病理学科教授・大河内清作に指導を仰ぐことに。大河内は里見の熱意と患者に寄り添う姿勢に感心し、彼の相談に応じてくれます。 そんな中、五十嵐は自分を救ってくれた財前へのお礼として、第一外科に1億円を寄付すると約束して……。
第6話「父の姿」
第一外科教授の選考委員長に、なんと大河内が就任することが決定。財前を教授にしようと目論んでいる鵜飼は、彼をこころよく思っていない大河内の存在に不安を覚えることに。 同じく財前も危機感を覚え、なんとかして大河内に気に入られようと作戦を練ります。そこで彼は、里見から頼まれていた加奈子の延命手術を引き受け、彼に大河内との仲を取り持ってもらおうとするのでした。しかしそんな折、加奈子が突然自主的に退院してしまい……。
第7話「毛嫌い」
大河内の一言によって、教授の選考を全国公募でおこなうことが決定。菊川を推しやすくなった東が人知れず笑みを浮かべる一方で、財前は焦りを感じ始めます。 その後、財前は東のもとを訪れ、東がおこなう手術に助手として参加したいと頼み込みました。真意を読めず戸惑いながらも、彼の願いを聞き入れる東。そして手術は、東と財前の絶妙なコンビネーションのおかげで大成功しました。東は、久々に財前を飲みに誘って……。
第8話「決戦」
大河内の研究室を訪問した財前は、彼の心を動かすため必死で自分の想いを訴えかけます。しかし大河内は、財前の話に相槌すら打とうとしません。何を言っても効果がないことを理解した財前は、今回のところは引き下がることにします。 その頃、財前派と菊川派は、水面下で激しい票の奪い合いをしていました。又一が財前への票が少ないことに愕然とする一方で、東は余裕の表情。菊川が教授になることを確信し始めていて……。
第9話「正念場」
新しく担当することになった患者・佐々木庸平ががんなのではないかと疑い、財前に相談を持ちかけた里見。財前はその診察中、教授選がらみの事件で診察室を飛び出し、庸平の妻であるよし江に不信感を抱かせます。 一方、選挙は候補者全員が過半数票に満たなかったために、翌週に財前と菊川で決戦投票をおこなうことに。そこで財前派の佃友博と安西信也は、決選投票を辞退するよう菊川に脅しをかけるのですが……。
第10話「一部最終回・無情」
佃と安西が菊川を脅迫したことが、教授選考委員のメンバーにもバレてしまいます。しかし、財前はまだ諦めておらず、態度を急変させた鵜飼に対しても票集めに協力するよう懇願。 そんな中、里見は自営業者の庸平が、あまり長いあいだは休みをとれないことを心配していました。そこで財前は、彼の手術を年内最後の診療日・12月26日におこなうと決定。しかしその裏には、とある思惑が隠されていて……。
第11話「待望の第二部衝撃スタート!!天国と地獄」
新年、念願の教授就任を果たした財前は、ポーランドで開催される国際学会の準備で慌ただしい毎日を送っていました。一方、彼が手術を担当した庸平は回復に向かうはずでしたが、咳が治まらないままです。肺炎を疑う里見に対し、財前はまったく聞く耳を持ちません。 庸平のことは主治医の柳原弘に一任し、ワルシャワへと旅立った財前。しかし、公開オペと講演を大成功させてホテルへと戻った彼のもとに、庸平の容態が悪化したという連絡が入って……。
第12話「捨て身」
ポーランド出張から帰った財前を、庸平の息子・庸一が空港で待ち構えていました。父親が死んだのは財前のせいだと罵倒する庸一。外で待っていた里見も、財前の処置ミスを指摘します。しかし、財前は自分の過ちを頑なに認めようとしませんでした。 庸平の妻であるよし江は、夫を失った悲しみと怒りに耐えかね、財前を訴えることを決意。何度断られようとも諦めずに、片っ端から弁護士に連絡をとりますが……。
第13話「カルテ改ざん」
よし江の懇願に心を動かされ、彼女の依頼を引き受けることにした弁護士・関口仁。彼は浪速大学病院を訪れますが、財前の命を受けた佃と柳原の連係プレーのせいで、なかなか証拠を集めることができません。 一方、鵜飼は万が一のことを考え、やり手弁護士・国平学文の手を借りることにします。第一外科メンバーと里見を交えた話し合いの中、国平はカルテを改ざんするよう提案。呆れかえった里見は、その場を立ち去ってしまい……。
第14話「母の涙」
いよいよ財前の医療ミスを問う裁判が開始。里見は佐々木家側の証人として法廷に立つ決意を固めます。国平が脅迫をしにやってきても、彼の気持ちは揺らぎません。そんな2人のやり取りを見て、里見の妻・三知代はつい心配になってしまいます。 第1回証人尋問にて。大河内は財前のミスが庸平の死因であると断言しました。開始早々、裁判の流れは佐々木家側に有利に進んでいくかのように思われましたが……。
第15話「判決」
第2回証人尋問。国平による容赦ない質問を浴びせられ、よし江はどんどん追い込まれることに。第1回証人尋問のときとは打って変わって、財前側に有利な雰囲気が流れます。 そんな中、難病の少女・美香を診察した里見は、財前に手術を依頼。しかし財前は、裁判で忙しいことを理由に他の医師に任せると答えます。 一方、三知代は、里見に証人を降りさせたい鵜飼の妻・典江から、陰湿な嫌がらせを受けてしまって……。
第16話「妻たち」
いよいよ財前と里見が証言をするときがやってきました。庸平にがんの可能性があったことをきっぱりと証言する里見に、国平は財前に対する嫉妬心があるのではないかと挑発。しかし里見は、屹然とした態度を崩しません。 数週間の時が流れ、裁判が終わった後、里見は鵜飼から地方大学へ異動するよう言い渡されてしまいます。不当な扱いに納得できない里見は、ついに退職することを決意し……。
第17話「一年後」
働き口をなくした里見は、大河内の紹介で、彼の知り合いが運営している民間病院で働くことになります。一方、財前はがんセンターの設立のため、忙しく動き回っていました。彼は引っ越し準備を進める里見のもとを訪れると、3年後がんセンターの内科部長になってほしいと持ちかけますが……。 そんなある日、財前は柳原のために見合いの席を用意。控訴されたせいでまだ続く裁判に備え、柳原と強固な協力関係を結ぼうと目論みます。
第18話「師動く」
財前に不信感を抱いた東は、関口に東都大の教授・正木徹を紹介。危険を察知した財前は、正木を鑑定にかかわらせないよう手引きします。しかしここ最近の財前がまとう雰囲気は、愛人である花森ケイ子が不安になるほど、変わってしまっていました。 その後、正木に鑑定を断られた関口は、東に勧められて看護師・亀山君子に会いに行くことに。彼女は証人になってほしいという関口に対し、何も答えようとせず……。
第19話「嘘だ!真実の叫び」
ついに法廷に立った東は、財前の判断ミスを批判。それに対し、国平は東が財前に対し個人的な恨みを持っていると強調します。そんな中、関口はよし江たちの言葉をきっかけに、これまでとはちがう戦い方をすることを思いつきました。 一方、財前はがんセンター長となることが内定し、柳原にもスタッフとして呼ぶことをほのめかします。しかし、柳原は果たしてこのままでいいのかという疑問を感じ始めていて……。
第20話「最期の裁判」
傍聴席で財前の嘘を暴露した柳原に対し、法廷は一時騒然とします。当然、裏切られた財前は激しい怒りを感じることに。 一方、これまで証言を拒否していた君子も、柳原の姿に感化されて裁判に協力すると申し出ます。彼女によると、証拠となりうる資料が医局に残っているとのこと。しかし時すでに遅し、その資料は国平たちによって処分されてしまった後で……。
第21話「財前死す」
突然呼吸困難となり、昏倒してしまった財前。手術を担当することになった東は、財前の身体ががんに侵されていることを知ります。そのことについて聞いた又一は、財前と杏子には告知しないでほしいと頼み込みました。 しかし、財前は一向に体調が回復しないばかりか、右手にしびれがあることを疑問視。里見のもとを訪れ、再検査をしてほしいと依頼します。早速CT画像をチェックした里見は、大きなショックを受けることになり……。
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