2020年3月31日更新

【刃牙(バキ)】花山薫は最強の組長!仁義を貫き通す生粋の喧嘩師【背中の侠客立ちを見よ】

【刃牙(バキ)】花山薫は最強の組長!仁義を貫き通す生粋の喧嘩師【背中の侠客立ちを見よ】 サムネイル

花山薫は、15歳にしてヤクザの組長であり、日本一のステゴロ喧嘩屋という衝撃的な肩書の持ち主。恵まれた肉体からのパワーは、「非鍛錬」を貫いてもなお圧倒的な強さ。今回は、彼の強さや美学、イメージと異なる意外な一面などを紹介していきます。

目次

「刃牙(バキ)」花山薫は非鍛錬の喧嘩屋!15歳で暴力団の組長に!?【ネタバレ注意】

花山薫は、「刃牙(ばき)」シリーズにおける登場人物の1人。大きな顔の傷をはじめ、全身に無数の傷跡を持つ、強面の巨漢。若くして暴力団花山組の二代目組長として、組織を束ねています。 普段は白いスーツ姿に紫色のシャツ、縁のないメガネをかけた、いかにもな恰好。先代の組長だった父親が早くして亡くなったため、なんと15歳で組を継ぎました。まだ10代であるにもかかわらず、組を背負っていくだけの器量の持ち主です。 闘いを物語を主軸に置いた本作においては、力とは格闘技のみにとどまりません。花山はその中で、暴力団という理不尽な“裏”の暴力を体現する者として位置付けられています。本作の登場人物として、明らかに格闘家の装いではない者は、彼一人だけです。 作中では特に名勝負を繰り広げており、非常に高い人気キャラクターの1人。外伝の物語を2作品も出すほど、作者のお気に入りでもあります。

背中には花山家代々伝わる「侠客立ち(おとこだち)」!

花山の背中には、一面に刺青(いれずみ)が彫られています。これこそが、花山家に代々伝わる「侠客立ち」です。 かつて花山の先祖は家を襲われ、跡取りの弥吉だけが生き残りました。彼を救ったのは、たまたま家に泊めていた名も知らぬ博徒。男は彼を背負い、その上に大きな釣り鐘をかぶせて、敵の刀や槍を一身に浴びます。それでも鐘を決して離さなかった男は、なんと立ったまま絶命していたのです。 博徒は、一宿一飯の恩義として、命に換えて弥吉を守りました。そして彼はこのときの出来事を歌に詠み、刺青の図柄を代々伝えていったのです。以来、鐘を背負った博徒は漢(おとこ)の鑑として、花山家の家訓となっていきました。 花山の背中にも同じ刺青が入っていますが、上から刀傷が入っています。これは、あえて斬られてつけたもの。「侠客立ち」は彼の在り方でもあるため、背中に傷のない侠客立ちは侠客立ちとは言えないのです。

花山薫のモデルは実在したヤクザ!?ステゴロを好んだ伝説の無頼

屈強なやくざ者である花山には、モデルとなった人物が存在します。それが、かつて実在したヤクザ、花形敬(はながたけい)。前科7犯に逮捕歴22回、武器を使わない素手の喧嘩を好む、語り継がれる無頼です。 花山薫というキャラクターは、花形を描いた著作を参考にして作られました。そのため、彼と花形にはある程度の共通点が見られるのです。傷だらけの顔や縁なしのメガネ、白スーツ姿などは、花形の特徴と全く同じ。また、後述する素手に対するこだわりなども、花形を大きく反映させて反映させています。 他にも、花形は組長から絶大な信頼を置かれていました。花山の信頼の厚さは、こういう点を参考としているのかもしれません。 対して、体の大きさなどは異なっており、花山の方が圧倒的に巨漢です。喧嘩の強さに関しては諸説ありますが、ある程度は考慮されているでしょう。彼は、並外れた喧嘩の強さを誇る人物として描かれています。

人望厚き花山には驚きのギャップが!?好みはまさかの旗付きオムライス

喧嘩が強く冷酷な花山は、あくまでもヤクザの組長としての姿。彼は非常に人望が厚く、多くの人が慕い、信頼を寄せています。それでいて、実際の性格や普段の好みなどは、実に青年らしいものです。 花山は無口ではあるものの、人当たりがよく、温厚な性格をしています。組員から信頼され、最大トーナメントで彼に心酔した柴千春は舎弟となり、母親思いな一面も。組が仕切る「シマ」の住人たちからも非常に慕われており、その一帯の犯罪数は激減しているとか。「シノギ」に関しても、非合法なものには一切手を出していません。 趣味は釣りで、腕前はプロ級。未成年ながらウイスキーと煙草をたしなむ一方で、好物は行きつけの定食屋の旗付きオムライス。メイド喫茶に入っていく姿も目撃されています。見た目とは裏腹に唯一嫌いなものはゴキブリで、お化けや幽霊も苦手です。 ギャップありすぎな印象ですが、これも花山が愛される理由の1つでしょう。

花山薫のファイトスタイルとは!喧嘩師らしい独自の流儀を貫く

先の項目で、花山は喧嘩が異常に強いことに軽く触れました。ここからは、そんな彼のファイトスタイルと流儀についてみていきます。 花山は格闘技をしないため、武術の心得はありません。彼の闘い方は素手の喧嘩、いわゆるステゴロで、通称「日本一の喧嘩師」。抜群の身体能力と驚異的な握力を活かし、力でねじ伏せるスタイルを得意とします。また、“握力×体重×スピード=破壊力”という、独特の強さの方程式の持ち主です。 タフネス面も見逃せません。花山は、相手の攻撃に対し一切の防御行動を取らないことで有名です。全てを受ける姿勢は、「侠客立ち」の理念そのもの。 花山は、自分の肉体や才能が恵まれていることを自覚しています。彼の考えでは、格闘技とは「戦う力が足りない奴がそれを補う」ためのもの。自分のような者が格闘技を使ってはアンフェアと考えているのです。「非鍛錬」の美学も、こうした考えによるものでしょう。

敵組織に単身で殴り込み!投獄されても母から誕生日を祝われるため無理矢理脱獄

花山が組長の座に就いたのは15歳のとき。亡くなった彼の父の死因は、他の組との抗争によるものでした。 花山組と敵対する巨大暴力組織、「源王会」。きっかけは、先代組長の花山景三(けいぞう)が源王会7代目会長を殺したことから。跡を継いだ8代目会長は花山組を潰しにかかり、両者は全面抗争状態に突入します。 当時まだ14歳だった花山は、たった1人で源王会に乗り込みました。しかし、この件で彼は捕まり、収監されてしまいます。 花山は、収監中に何かあったときには花火を上げて知らせるよう、組員に指示していました。花火が上がると、牢屋と鉄の扉を破って脱獄。するとそこには、彼の母親がクッキーを差し入れに来ていたのです。 母親はがんに冒されていましたが、彼の15歳の誕生日をお祝いするために来ていました。彼は献身的に見舞いをするほどに母親思いです。愛情深い彼ならではのエピソードでしょう。

主人公・範馬刃牙と壮絶な戦いを繰り広げた!後に2人の間には固い友情が

花山は、本作における最古参ファイターの1人。彼が刃牙と出会い、ぶつかったのは「幼年編」でのことです。 花山の腕っぷしは当時から強く、「日本一の喧嘩師」として既に有名でした。彼に目を付けた刃牙の母親は、彼を刃牙と戦わせようと打診します。はじめは相手にしませんでしたが、刃牙が範馬勇次郎(はんまゆうじろう)の息子と知ってからは、対戦に興味を示すようになりました。 ですが、刃牙は花山を差し置いて別の相手を組むことに。これを聞いた彼は、刃牙の対戦相手だったユリー・チャコフスキーと先に戦ってこれに勝利。逆に刃牙の興味を引きます。 挑発し合った両者はついに激突。握力を活かした代表的な攻撃、「握撃」を繰り出し、ほぼ互角の戦いを繰り広げます。最後は、ほんのわずかな差で刃牙が勝るも、ほぼ痛み分けで決着。この激闘を経て、2人の間には友情が結ばれました。

地上最強の生物が乱入!範馬勇次郎にトラウマを植え付けられる

戦いを終え、固い友情を結んだ花山と刃牙。ほぼ互角の力で渡り合った戦いだったため、両者は互いに疲弊しきっていました。 そんな状況の中、目の前に突然現れたのは、なんと範馬勇次郎。勇次郎は、「俺の闘いは始まったばかり」とメチャクチャな挑発をして、暴れ始めます。2人は当然激怒しましたが、勇次郎はまずはじめに刃牙を一撃で撃破。見かねた花山も、満身創痍(まんしんそうい)の状態でありながら、勇次郎の前に立ちます。 ですが、「地上最強の生物」を前に、花山はなす術もありませんでした。彼は一撃で両足をへし折られ、粉砕骨折という大けがを負います。そして、このときに生まれて初めて恐怖を感じ、生涯にわたりぬぐいきれないトラウマを植え付けられることとなりました。 その後、医師から一戦にはまず戻れないと言い渡された花山でしたが、驚異的な回復力で奇跡的な復活を遂げます。

愚地克巳と最大トーナメントで戦闘!天才同士の戦い

悲惨な体験からよみがえった花山は、地下闘技場の最大トーナメントに出場します。全ての格闘家に喧嘩を売りに来た彼の体は、以前にもまして大きくなっており、傷も増えていました。 花山の第1回戦は、日本の古流武術の使い手、稲城文之信(いなぎぶんのしん)が相手。序盤は華麗な足さばきに翻弄されましたが、強力なアッパーを撃ち込み、勝利しました。 第2回戦は、「神心会」所属の「空手会の最終兵器」、愚地克巳(おろちかつみ)。相手のガードを貫いてダメージを与え、克巳を追い詰めますが、体力が回復すると逆に猛反撃を食らいます。彼は「握撃」を解放してさらに反撃するも、克巳はこん身の「マッハ突き」を繰り出して形勢逆転。一進一退の攻防の中、最後は克巳の勝利に終わりました。 花山は最後、克巳の攻撃を最も信頼する背中で受け、立ったまま意識を失って敗れます。猛攻を背中で受けきった彼の姿は、「侠客立ち」の写し絵のようでした。

「刃牙」シリーズ屈指のベストバウト・スペック戦!あの名言が誕生

5人の最凶死刑囚が日本へ来た際、花山は彼らを倒す者として召集されました。呼ばれた理由は、ヤクザはノールールでの戦いの適性が高いと評価されたため。 花山は、梢江(こずえ)とデート中の刃牙をつけ狙うスペックに挑みます。武器から拳から使うスペックを相手に、ファイティングポーズをとって強力なヤクザパンチを一撃。「まだやるかい」と聞く彼に、スペックは彼の銃弾を口に詰め込んで顔面を爆破します。ほおを破られるなどの重傷を負いましたが、「まだやるかい」とスペックにすごみ、おびえた彼を気絶させました。 捕まえたスペックを警察に引き渡しますが、その後スペックは脱走。再度花山と相まみえ、閃光弾を使ったり彼の耳奥を破るなどしましたが、ひるまない彼に再び敗れました。 この勝負は、本作のベストバウトの1つとも言われています。そして、花山の「まだやるかい」は、彼を代表する名ゼリフとなりました。

『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』では悩める怪物を救い、友になる

本記事の冒頭で、人気キャラである花山は外伝が描かれていると述べました。そんな彼をメインとしたスピンオフ作品の1作目が、「スカーフェイス」です。 本編のメインストリームが進んでいく中、花山は1人の男と出会います。名前は戸倉竜士(とくらりゅうじ)。通称レックスと呼ばれる高校生です。 その名前の通り非常に大きく、ただでさえ大きな花山より2回りほど大きな体格をしています。顔に大きな傷がありますが、性格は無邪気で温厚。ただ、痛風をわずらっており、痛みに耐えかねると大暴れして電車を脱線させてしまうほど。 痛みを紛らわせるために強者を探していたレックスは、花山の存在を知り、彼と戦うことに。目的を果たしたレックスは彼と友人関係となり、困ったときは助けに行くほどの仲となります。彼が源王会の手によってハチの巣にされ、重体となった際は、敵を討ちに単身で乗り込みました。

花山薫の魅力はその生き様!「刃牙(バキ)」シリーズ屈指の人気ぶり

10代にして貫禄十分、喧嘩も強いヤクザの組長。花山薫のプロフィールをこうして見ると、たいへんぶっ飛んだキャラクターに思えます。しかし、実際は人望を集める好青年で、作中においては常識人ポジションの1人です。子供っぽい一面も持つなど、ギャップ十分の愛されキャラといえます。 それでいて、花山は今どき珍しい、「侠客」タイプの古き良きヤクザ。ヤクザなりの筋を通し、義に厚い人柄は、多くの人々から信頼を寄せられています。そんな彼の美学は、家訓である「侠客立ち」の精神からくるものです。 彼は、背中の博徒に恥じぬ生き様を体現するため、全てをその背中で受け止めています。だからこそ、戦ってきた相手をも惚れこませてしまうのです。 花山が「名勝負製造機」である理由は、その生き方のカッコよさが戦いにも表れるからでしょう。そう考えれば、彼が大人気キャラの地位にいることは、当然ともいえます。